日本は、2025年には団塊の世代が後期高齢者となり、2055年には1人の高齢者を1.3人の現役世代が支えなければならなくなると予測されている。筆者は、高齢者が現役世代に支えられるだけの存在という現在の社会モデルで片づけてしまうと、若年層への金銭的制約、時間的制約がよりきつくなっていくため、晩婚化、少子化の加速につながり、衰退していくだけの社会になってしまい、まさに暗い未来しか見えないとしている。全くもって同感であり、このままでは2055年の日本は、一体どうなってしまっているのだろうかと思ってしまう。
筆者は、2055年の人口構成の画像を見たあるときに、一つの考えが思い浮かび、画像を逆さにしてみたところ、超高齢化した逆ピラミッドが、我が国がぐんぐん成長を遂げていたころのピラミッドに変わったとし、高齢者が現役世代をバックアップする社会構造、高齢者と現役世代のそれぞれが支え合うような仕組みが実現できれば、これからもまだまだ成長していける社会がつくれそうな気がしてきたと述懐している。
具体的には、「働きたいときに働きたいところで働きたい」というのがシニア労働力の特性だとし、コンピュータの力「クラウド」を活用することで、断片的なシニア労働力を上手く組み合わせ、複数人のシニアでフルタイム労働者一人分の仕事を行えるようにする「モザイク型就労」を提案している。筆者はモザイク型就労の三つの形、時間モザイク、空間モザイク、スキルモザイクそれぞれについて、筆者らが取り組んできた研究開発内容の具体例を詳しく紹介したうえで、課題は大多数を占めるホワイトカラージョブにおけるシニア就労の受け皿が存在していないことだとし、ICTを活用した現在進行中の研究開発内容も紹介している。
ただ、こうした就労形態は、高齢者の生活維持に必要な収入のうちの一定額以上を年金で保障されていることが前提となるはずであり、人口構成の逆ピラミッド型自体には手を付けないままで、果たして2055年時点において、それだけの年金が保障されているのだろうかという疑問は感じる。
こうした問題については筆者も承知しているものと思われ、超高齢社会を乗り切るための手段は、筆者の提案する手段以外にも移民の受け入れ、増税、少子化対策等いろいろ考えられており、どれか一つでないといけないのではなく、それぞれのメリットとデメリットを把握したうえで、多面的に取り組んでいくことが必要だとしている。
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新書838超高齢社会2.0 (平凡社新書 838) 新書 – 2017/7/14
檜山 敦
(著)
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購入オプションとあわせ買い
人口減少に伴い今後必要と言われる高齢者の労働。高齢者の健康にも役立ち、情報技術活用で楽しく実現できる。五輪後に向けた必読書。
- 本の長さ203ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2017/7/14
- ISBN-104582858384
- ISBN-13978-4582858389
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著者について
1978年熊本県生まれ。東京大学工学部卒。同大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。複合現実感、ヒューマンインタフェースを専門として、超高齢社会をICTで拡張するジェロンテクノロジーの研究に取り組んでいる。東京大学IRT研究機構特任助教、同大学院情報理工学系研究科特任講師などを経て、現在、東京大学先端科学技術研究センター専任講師。2017年4月より理化学研究所革新知能統合研究センターチームリーダーを兼務。Laval Virtual Trophy、IFIP Accessibility Awardなど各賞を受賞。
登録情報
- 出版社 : 平凡社 (2017/7/14)
- 発売日 : 2017/7/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 203ページ
- ISBN-10 : 4582858384
- ISBN-13 : 978-4582858389
- Amazon 売れ筋ランキング: - 616,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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イメージ付きのレビュー
5 星
読むと明るい気持ちになる一冊
「超高齢社会」という言葉を聞くと、何か暗い気持ちになりがちです。その気持ちを、正反対の「明るい気持ち」にしてくれるのがこの本です。我が国の人口ピラミッドを上下逆さまにするという発想は、この国の将来を大きく変える可能性を秘めたものだと思います。モザイク就労は、アクティブシニアの理想的な働き方だと感じました。第5章にある「高齢者cloudで変わる定年後のライフスタイル」は、理想的なモデルとなります。ICT×シニア=明るい未来このコンセプトは本当に素晴らしいです。すべての世代の人に読んでほしい一冊です。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月18日に日本でレビュー済み
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2023年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2025年団塊の世代が高齢者入りし、さらに高齢化が加速する。いきなりえ!?と思う内容から、最後は今後のICTによる導入まであり。最初は暗いことばかりだと思うが、読むにつれて明るい希望が少しずつ見えてきます。
2018年2月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「超高齢社会」という言葉を聞くと、何か暗い気持ちになりがちです。
その気持ちを、正反対の「明るい気持ち」にしてくれるのがこの本です。
我が国の人口ピラミッドを上下逆さまにするという発想は、この国の将来を大きく変える可能性を秘めたものだと思います。
モザイク就労は、アクティブシニアの理想的な働き方だと感じました。
第5章にある「高齢者cloudで変わる定年後のライフスタイル」は、理想的なモデルとなります。
ICT×シニア=明るい未来
このコンセプトは本当に素晴らしいです。
すべての世代の人に読んでほしい一冊です。
その気持ちを、正反対の「明るい気持ち」にしてくれるのがこの本です。
我が国の人口ピラミッドを上下逆さまにするという発想は、この国の将来を大きく変える可能性を秘めたものだと思います。
モザイク就労は、アクティブシニアの理想的な働き方だと感じました。
第5章にある「高齢者cloudで変わる定年後のライフスタイル」は、理想的なモデルとなります。
ICT×シニア=明るい未来
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「超高齢社会」という言葉を聞くと、何か暗い気持ちになりがちです。
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我が国の人口ピラミッドを上下逆さまにするという発想は、この国の将来を大きく変える可能性を秘めたものだと思います。
モザイク就労は、アクティブシニアの理想的な働き方だと感じました。
第5章にある「高齢者cloudで変わる定年後のライフスタイル」は、理想的なモデルとなります。
ICT×シニア=明るい未来
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我が国の人口ピラミッドを上下逆さまにするという発想は、この国の将来を大きく変える可能性を秘めたものだと思います。
モザイク就労は、アクティブシニアの理想的な働き方だと感じました。
第5章にある「高齢者cloudで変わる定年後のライフスタイル」は、理想的なモデルとなります。
ICT×シニア=明るい未来
このコンセプトは本当に素晴らしいです。
すべての世代の人に読んでほしい一冊です。
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2017年9月16日に日本でレビュー済み
『超高齢社会2.0――クラウド時代の働き方革命』(檜山敦著、平凡社新書)は、シニア(高齢者)を力強く励まし、希望を与えてくれる一冊です。
「シニア就労のススメ」、「シニアの日常とICT」、「モザイク型就労――ICTでシニア労働力を活かす」、「高齢者クラウドの実用化」、「未来へ向けて」という章のタイトルからも分かるように、日進月歩のICT(情報通信技術)を活用しての、シニアが活躍できる環境作り、シニアが社会との繋がりを維持できるシステム作りが考察されています。
「ICTは日々着実に進化しています。新しいICTやサービスをシニア層が使いこなせるようになると、自身の健康に気を遣いながら、能力を活かしながら、時間や場所に縛られずに無理なく社会の中で活躍できるようになります」。
「ICTの活用は、シニア層の心身の健康に寄与するばかりではなく、リタイア後の人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。さらに、最先端のICTは、シニアの活力を社会に還元する場をつくり出すことができます。本書では、最先端の技術を紹介しながら、そんな明るい未来を描いていきたいと思います。ICTは、超高齢社会を明るくする大事なカギなのです」。
「ICTの使い方を身につけることがスマートシニアになる一番の近道です」。「シニアがICTを使いこなせるようになることは、健康面、生活面、そして経済面での自立につながります。日常の健康管理や、記憶支援、買い物、離れた家族・友人とのコミュニケーション、そして仕事など、個人でできることや社会とのつながりの幅が大きく広がるのです。さらにスマートシニアとして活躍することで、超高齢社会そのものを元気づける存在に成長できる可能性も秘めています。まずは頭の体操の一つとして、少しずつICTに興味を持って生活に取り入れていただければと思います」。
「個人のスキルをインターネットに出品するサービスとして、株式会社ココナラが運営する『ココナラ』というサービスがあります。ココナラに登録すると、個人のスキルをワンコイン、すなわち500円から出品することができます」。クラウドソーシングを応用した「ココナラ」に私も参加してみたくなりました。
超高齢社会の暗い面ばかりが強調されがちな昨今の風潮に敢然と立ち向かい、明るい未来像を具体的に提示している本書は、一人でも多くの高齢者、高齢者予備軍、そして若い世代の人たちに手に取ってもらいたい希望の書です。
「シニア就労のススメ」、「シニアの日常とICT」、「モザイク型就労――ICTでシニア労働力を活かす」、「高齢者クラウドの実用化」、「未来へ向けて」という章のタイトルからも分かるように、日進月歩のICT(情報通信技術)を活用しての、シニアが活躍できる環境作り、シニアが社会との繋がりを維持できるシステム作りが考察されています。
「ICTは日々着実に進化しています。新しいICTやサービスをシニア層が使いこなせるようになると、自身の健康に気を遣いながら、能力を活かしながら、時間や場所に縛られずに無理なく社会の中で活躍できるようになります」。
「ICTの活用は、シニア層の心身の健康に寄与するばかりではなく、リタイア後の人生をより豊かなものにしてくれるでしょう。さらに、最先端のICTは、シニアの活力を社会に還元する場をつくり出すことができます。本書では、最先端の技術を紹介しながら、そんな明るい未来を描いていきたいと思います。ICTは、超高齢社会を明るくする大事なカギなのです」。
「ICTの使い方を身につけることがスマートシニアになる一番の近道です」。「シニアがICTを使いこなせるようになることは、健康面、生活面、そして経済面での自立につながります。日常の健康管理や、記憶支援、買い物、離れた家族・友人とのコミュニケーション、そして仕事など、個人でできることや社会とのつながりの幅が大きく広がるのです。さらにスマートシニアとして活躍することで、超高齢社会そのものを元気づける存在に成長できる可能性も秘めています。まずは頭の体操の一つとして、少しずつICTに興味を持って生活に取り入れていただければと思います」。
「個人のスキルをインターネットに出品するサービスとして、株式会社ココナラが運営する『ココナラ』というサービスがあります。ココナラに登録すると、個人のスキルをワンコイン、すなわち500円から出品することができます」。クラウドソーシングを応用した「ココナラ」に私も参加してみたくなりました。
超高齢社会の暗い面ばかりが強調されがちな昨今の風潮に敢然と立ち向かい、明るい未来像を具体的に提示している本書は、一人でも多くの高齢者、高齢者予備軍、そして若い世代の人たちに手に取ってもらいたい希望の書です。
2017年10月11日に日本でレビュー済み
近い将来の超少子高齢社会は、高齢者を活用しなければ
成り立たないだろうし、年金の減少や介護・健康保険料及び
消費税率の引上げなどのため、高齢者の大部分も働かなければ
生活できなくなるだろう。
その時に役立つのが、ICTを活用した就業システムであり、
それを開発・実用化しようとする取り組みは高く評価できる。
しかしながら、前提となっているのが「ピラミッドを逆さに
したような人口構成の社会」では、極めて不安定で倒壊しやすい
のではないだろうか。そんな社会は、いくら高齢者が活躍した
ところで、長続きしないと思う。
この本は高齢者の働き方について書かれたもので、少子化
対策などには触れていないが、高齢者が活躍する「砂上の楼閣」
では虚しい気持ちがする。
成り立たないだろうし、年金の減少や介護・健康保険料及び
消費税率の引上げなどのため、高齢者の大部分も働かなければ
生活できなくなるだろう。
その時に役立つのが、ICTを活用した就業システムであり、
それを開発・実用化しようとする取り組みは高く評価できる。
しかしながら、前提となっているのが「ピラミッドを逆さに
したような人口構成の社会」では、極めて不安定で倒壊しやすい
のではないだろうか。そんな社会は、いくら高齢者が活躍した
ところで、長続きしないと思う。
この本は高齢者の働き方について書かれたもので、少子化
対策などには触れていないが、高齢者が活躍する「砂上の楼閣」
では虚しい気持ちがする。
2017年12月28日に日本でレビュー済み
2025年までには団塊世代が後期高齢者になり、2055年には若者一人が一人の高齢者を背負っていく社会になるようです。
この確定した未来に対して、高齢化を日本の重要な問題と捉え、東京大学大学院では2014年から「超高齢社会」をテーマにした教育リーディングプログラムが設けられ、柏キャンパスには、超高齢社会を専門にする「高齢社会総合研究機構」があるとのことです。この機構でジェロントロジー(gerontocracy 老年学)に関する研究が行われています。
ジェロントロジーという学問は本書で初めて知りました。"一億総活躍社会"といったフレーズも行政機関から聞きますが、人口逆ピラミッドになる未来を見据えて、アクティブシニアがどう活躍できるかといったことがジェロントロジーの研究分野になるのでしょうか、本書はジェロントロジーの学術的な面ではなく、その一環としての様々な活動内容を紹介し、巻末で現在の研究が実用化された2055年に、75歳になった(つまり1980年生まれ)Aさんの1週間の颯爽とした生活スタイルを描いています。
本書で取り上げられている活動として、アクティブシニアが希望する時間だけ働くといったモザイク型就労やプレゼンスロボットDoublyやkubiを使った生活支援、Kinectでのスロートレーニングなど興味深いものが沢山ありました。
中でもUBERをもじったGBER(ジーバー)は地域の労働意欲のあるシニアとのマッチングサービスです。
ウーバーも出たての頃は本当にうまくいくの?と懐疑的な面もありましたが、今では世界中で展開しています。
GBERあるいはそれに類するものも広がりを見せ、ハローワークに行き何度も履歴書を書く/就労先はシルバー人材センターだけという現状もすぐに変わってくるのではという感触を持ちました。
また、WWDC 2017に最高齢で出席した若宮正子さんや先日お亡くなりになった日野原先生との交流の一幕も載せられていたリと著者のご活躍の幅も感じました。
著者は、超高齢化社会のトップランナーである日本でジェロントロジーに関する話題が上がらず、他国にモデルケースを見る現状に危機を抱きながらも、東京大学でジェロントロジーを学ぶ学生たちがグローバルリーダーへと育っていくことを願っています。
その点で本書は、学生に限らず、超高齢化社会の課題と解決、働き方を考えるきっかけになると思います。
取り上げられている実証実験や活動がこれから自走していくことを願うばかりです。
この確定した未来に対して、高齢化を日本の重要な問題と捉え、東京大学大学院では2014年から「超高齢社会」をテーマにした教育リーディングプログラムが設けられ、柏キャンパスには、超高齢社会を専門にする「高齢社会総合研究機構」があるとのことです。この機構でジェロントロジー(gerontocracy 老年学)に関する研究が行われています。
ジェロントロジーという学問は本書で初めて知りました。"一億総活躍社会"といったフレーズも行政機関から聞きますが、人口逆ピラミッドになる未来を見据えて、アクティブシニアがどう活躍できるかといったことがジェロントロジーの研究分野になるのでしょうか、本書はジェロントロジーの学術的な面ではなく、その一環としての様々な活動内容を紹介し、巻末で現在の研究が実用化された2055年に、75歳になった(つまり1980年生まれ)Aさんの1週間の颯爽とした生活スタイルを描いています。
本書で取り上げられている活動として、アクティブシニアが希望する時間だけ働くといったモザイク型就労やプレゼンスロボットDoublyやkubiを使った生活支援、Kinectでのスロートレーニングなど興味深いものが沢山ありました。
中でもUBERをもじったGBER(ジーバー)は地域の労働意欲のあるシニアとのマッチングサービスです。
ウーバーも出たての頃は本当にうまくいくの?と懐疑的な面もありましたが、今では世界中で展開しています。
GBERあるいはそれに類するものも広がりを見せ、ハローワークに行き何度も履歴書を書く/就労先はシルバー人材センターだけという現状もすぐに変わってくるのではという感触を持ちました。
また、WWDC 2017に最高齢で出席した若宮正子さんや先日お亡くなりになった日野原先生との交流の一幕も載せられていたリと著者のご活躍の幅も感じました。
著者は、超高齢化社会のトップランナーである日本でジェロントロジーに関する話題が上がらず、他国にモデルケースを見る現状に危機を抱きながらも、東京大学でジェロントロジーを学ぶ学生たちがグローバルリーダーへと育っていくことを願っています。
その点で本書は、学生に限らず、超高齢化社会の課題と解決、働き方を考えるきっかけになると思います。
取り上げられている実証実験や活動がこれから自走していくことを願うばかりです。
2018年2月27日に日本でレビュー済み
10月にkindleで購入した本。いきなり1930年から2055年までの人口ピラミッドが逆三角形になるという話が・・。超高齢化社会の可視化に出会って、普通なら不安を掻き立てる内容になりそうだが、本書は「年長者が下の世代をバックアップする社会構造、もしくは近い世代で支え合う社会構造ができればいいんだ」と述べることからスタートする。それも単なるオタスケマンでなく、ICTを活用することで、高齢者も自分自身の生活を豊かにすることができる、これまでの経験を生かして生き生きと過ごせるということが綴られている。。
「高齢者クラウド」「スマートシニアのコミュニティ」「モザイク型就労」など興味深い内容が並んでいる。ヒューマンインターフェースを専門にしている著者の研究に基づいた本だけに、説得力もあり明るい展望が見える。将来の人生においてICTが当たり前のものとなり、それが必要不可欠なものになると考えると、さらに積極的に学んでいこうという気持ちになる。自分も老後をかっこよく生きていきたいな。
「高齢者クラウド」「スマートシニアのコミュニティ」「モザイク型就労」など興味深い内容が並んでいる。ヒューマンインターフェースを専門にしている著者の研究に基づいた本だけに、説得力もあり明るい展望が見える。将来の人生においてICTが当たり前のものとなり、それが必要不可欠なものになると考えると、さらに積極的に学んでいこうという気持ちになる。自分も老後をかっこよく生きていきたいな。