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飛鳥 古代への旅 (別冊太陽) ムック – 2005/10/25
門脇 禎二
(著)
高松塚古墳、キトラ古墳が国民的関心の的となっている飛鳥。多くの遺跡や美術品の写真と、各分野を代表する執筆陣の解説により、日本の政治と文化の中心地であった飛鳥の謎に迫る。
- 本の長さ160ページ
- 言語日本語
- 出版社平凡社
- 発売日2005/10/25
- ISBN-109784582944907
- ISBN-13978-4582944907
登録情報
- ASIN : 4582944906
- 出版社 : 平凡社 (2005/10/25)
- 発売日 : 2005/10/25
- 言語 : 日本語
- ムック : 160ページ
- ISBN-10 : 9784582944907
- ISBN-13 : 978-4582944907
- Amazon 売れ筋ランキング: - 757,106位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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5 星
別冊太陽「飛鳥=古代への旅」。門脇禎二氏監修、美しく鮮明な画像と研究諸氏の考察充実。古都飛鳥を彩った歴史を、繁栄初期から動乱期、壬申の乱まで造形から文学までを広範に解読。
観光名所化されて訪れる人の多い石舞台古墳。封土が剥がされ、累々と積み上げられた巨石が露出する見世物と化している。保護の行き届く高松塚古墳、キトラ古墳の美麗な装い。法隆寺に移設安置された木彫りの救世観音や百済観音の息を呑むような繊細で見事な造り。後世奈良、平安、以降に続く時代の作品の何れに優る霊感美観。時代を築いた権力者をしても飛鳥美術の輝きを曇らせることができていない。本書では、飛鳥の創生、盛期から終焉に至る謎解きの手がかりが、古代歴史のスペシャリスト門脇禎二氏を中心に、全国の研究者、研究所、博物館、寺社の貴重な記録を総動員して実写紹介されている。……「叱責された東漢氏」古代最大の戦乱、壬申の乱のあと、飛鳥の人びとのうちには、栄光が甦ったものも、逆境を強いられたものもあった。その違いは、地域によってもあらわれた。高松塚古墳やキトラ古墳も含め、檜隈が王陵の地とか、主な王陵は藤原京の中心線につながる聖なるライン上にあるなどといわれるようになったのは、なぜか。それには、天武天皇6年(677)に、天武天皇が東漢直氏に対して出した詔が見過せない。すなわち「汝等が党族、本より七つの不可を犯せり。是を以て、小墾田御世より近江朝に至るまで、常に汝等に謀るを以て事とせしも、今朕が世に当たりては、将に汝等の不しき状を責め、犯の随に罪すべし。然れども頓に漢直の氏を絶さまく欲せず。故、大恩を降して原したまふ」という厳しい命令であった。このときより後、東漢氏は宮廷への出仕から排除され、檜隈氏に代わって東漢氏の中心にたった坂上氏たちさえ、平安時代初めまで「下人の卑姓」者の扱いを受けることになった。この厳しい処置は、単に東漢氏にだけ生じた変化ではなく、飛鳥文化から白鳳文化への変化について見過してはならない意味をもった。飛鳥時代前期以来、韓文化の先進知識や技術をもって、今に遺る数々の文化財の制作の中心となってきたのは東漢氏であった。しかし、代わりに唐文化の知識や技能をもつ工たちが重用されてくる。飛鳥の宮殿、寺院などの工や人夫には、すでに近江、越の人びと、少数ながらペルシア人なども入っていたが、新たに唐文化の影響が強くなりはじめた。例えば、金銅像から粘土像への変化や工芸品などの変化もそうである。要するに、宮廷からの東漢氏の排除は、飛鳥文化から白鳳文化への転機の要因の一つになっていた。目次は次の通り、「飛鳥開眼」(6世紀末~630年代)=厩戸王子と蘇我氏。歴史:ドキュメント「飛鳥寺の完成」、飛鳥寺と豊浦寺、飛鳥文化の国際性、蘇我氏と東漢氏。人物:蘇我馬子、厩戸王子、秦河勝、推古天皇。遺跡:豊浦宮と小墾田宮、石舞台古墳、島庄遺跡、その他(都塚古墳、打上古墳、岩屋山古墳、鑵子塚古墳、マルコ山古墳、牽牛子塚古墳、鬼の俎、雪隠、中尾山古墳。万葉:甘樫丘の夕陽、飛鳥川の恋。「動乱の飛鳥」(640~660年代中頃)=大化の改新と白村江の戦。歴史:ドキュメント「蘇我本宗家の滅亡」、飛鳥の混迷と激変、伝飛鳥板蓋宮跡、飛鳥浄御原宮跡、白村江敗戦後の飛鳥、近江京の時代。人物:中大兄皇子、蘇我入鹿と中臣鎌足、皇極・斉明天皇。飛鳥の遺跡:飛鳥京跡、斉明朝の遺跡(石神遺跡、水落遺跡、酒船石遺跡、飛鳥東垣内遺跡、飛鳥京苑池。飛鳥の石造物。「壬申の乱と帝都形成」(672~694年)。壬申の乱から律令制国家建設、藤原京遷都まで。歴史:ドキュメント「大海人王子の凱旋」。母帝追慕と伊勢大神の崇拝、叱責された東漢氏藤原京へ。人物列伝:大海人皇子、柿本人麻呂、大津皇子、持統天皇、高市皇子。飛鳥の遺跡:飛鳥池工房遺跡。高松塚古墳、キトラ古墳。飛鳥・白鳳の美術。他にミズラに結った聖徳太子、飛鳥時代の暦、国際文化交流センターとしての飛鳥、飛鳥時代の古道、薄葬を推し進めた終末期古墳、天寿国繍帳、遺跡散歩。古墳・発掘情報。飛鳥に関する年表。飛鳥を深く知りたい人のための読書案内。国民の文化財。飛鳥見学ポイント・施設一覧紹介等で構成される。グラフィツクの別冊太陽らしく、筋書ガイドの3篇のドキュメントを始め、貴重な故地写真、文化財写真、遺品などが惜しげもなく、鮮明大判の画像で紹介されている。特に、飛鳥の遺跡にある飛鳥池工房遺跡、高松塚古墳、キトラ古墳に見る生々しくも美麗な遺物。飛鳥白鳳の美術にある救世観音像や百済観音像の息を呑む見事な造り。飛鳥から他所に持ち去られたものではあるが、光彩に溢れ、斬新な魅力を失わない。文章説明は、短文的確。鮮明画像と相まって、本来、謎多い広範で難解な飛鳥が繁栄初期から続く動乱変革、独自に生み出され、海外技術も混成された極めつけの銘品傑作。制作背景が、多方面に亙る角度から捉えられて、生々しく甦る。広大深遠な飛鳥諸作品がこれ一冊で直ちに分かるわけではないが、謎に包まれ、遥か彼方に在るものが、身近で親しいものに変わる。古書ながら、斬新な編集で、内容、装いは最新。すばらしい!。資料提供、執筆各氏の研究と編集各位の労作に畏敬を表し、5星。写真:別冊太陽「飛鳥=古代への旅」表装。
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2020年7月18日に日本でレビュー済み
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観光名所化されて訪れる人の多い石舞台古墳。封土が剥がされ、累々と積み上げられた巨石が露出する見世物と化している。保護の行き届く高松塚古墳、キトラ古墳の美麗な装い。法隆寺に移設安置された木彫りの救世観音や百済観音の息を呑むような繊細で見事な造り。後世奈良、平安、以降に続く時代の作品の何れに優る霊感美観。時代を築いた権力者をしても飛鳥美術の輝きを曇らせることができていない。本書では、飛鳥の創生、盛期から終焉に至る謎解きの手がかりが、古代歴史のスペシャリスト門脇禎二氏を中心に、全国の研究者、研究所、博物館、寺社の貴重な記録を総動員して実写紹介されている。……「叱責された東漢氏」古代最大の戦乱、壬申の乱のあと、飛鳥の人びとのうちには、栄光が甦ったものも、逆境を強いられたものもあった。その違いは、地域によってもあらわれた。高松塚古墳やキトラ古墳も含め、檜隈が王陵の地とか、主な王陵は藤原京の中心線につながる聖なるライン上にあるなどといわれるようになったのは、なぜか。それには、天武天皇6年(677)に、天武天皇が東漢直氏に対して出した詔が見過せない。すなわち「汝等が党族、本より七つの不可を犯せり。是を以て、小墾田御世より近江朝に至るまで、常に汝等に謀るを以て事とせしも、今朕が世に当たりては、将に汝等の不しき状を責め、犯の随に罪すべし。然れども頓に漢直の氏を絶さまく欲せず。故、大恩を降して原したまふ」という厳しい命令であった。このときより後、東漢氏は宮廷への出仕から排除され、檜隈氏に代わって東漢氏の中心にたった坂上氏たちさえ、平安時代初めまで「下人の卑姓」者の扱いを受けることになった。この厳しい処置は、単に東漢氏にだけ生じた変化ではなく、飛鳥文化から白鳳文化への変化について見過してはならない意味をもった。飛鳥時代前期以来、韓文化の先進知識や技術をもって、今に遺る数々の文化財の制作の中心となってきたのは東漢氏であった。しかし、代わりに唐文化の知識や技能をもつ工たちが重用されてくる。飛鳥の宮殿、寺院などの工や人夫には、すでに近江、越の人びと、少数ながらペルシア人なども入っていたが、新たに唐文化の影響が強くなりはじめた。例えば、金銅像から粘土像への変化や工芸品などの変化もそうである。要するに、宮廷からの東漢氏の排除は、飛鳥文化から白鳳文化への転機の要因の一つになっていた。目次は次の通り、「飛鳥開眼」(6世紀末~630年代)=厩戸王子と蘇我氏。歴史:ドキュメント「飛鳥寺の完成」、飛鳥寺と豊浦寺、飛鳥文化の国際性、蘇我氏と東漢氏。人物:蘇我馬子、厩戸王子、秦河勝、推古天皇。遺跡:豊浦宮と小墾田宮、石舞台古墳、島庄遺跡、その他(都塚古墳、打上古墳、岩屋山古墳、鑵子塚古墳、マルコ山古墳、牽牛子塚古墳、鬼の俎、雪隠、中尾山古墳。万葉:甘樫丘の夕陽、飛鳥川の恋。「動乱の飛鳥」(640~660年代中頃)=大化の改新と白村江の戦。歴史:ドキュメント「蘇我本宗家の滅亡」、飛鳥の混迷と激変、伝飛鳥板蓋宮跡、飛鳥浄御原宮跡、白村江敗戦後の飛鳥、近江京の時代。人物:中大兄皇子、蘇我入鹿と中臣鎌足、皇極・斉明天皇。飛鳥の遺跡:飛鳥京跡、斉明朝の遺跡(石神遺跡、水落遺跡、酒船石遺跡、飛鳥東垣内遺跡、飛鳥京苑池。飛鳥の石造物。「壬申の乱と帝都形成」(672~694年)。壬申の乱から律令制国家建設、藤原京遷都まで。歴史:ドキュメント「大海人王子の凱旋」。母帝追慕と伊勢大神の崇拝、叱責された東漢氏藤原京へ。人物列伝:大海人皇子、柿本人麻呂、大津皇子、持統天皇、高市皇子。飛鳥の遺跡:飛鳥池工房遺跡。高松塚古墳、キトラ古墳。飛鳥・白鳳の美術。他にミズラに結った聖徳太子、飛鳥時代の暦、国際文化交流センターとしての飛鳥、飛鳥時代の古道、薄葬を推し進めた終末期古墳、天寿国繍帳、遺跡散歩。古墳・発掘情報。飛鳥に関する年表。飛鳥を深く知りたい人のための読書案内。国民の文化財。飛鳥見学ポイント・施設一覧紹介等で構成される。グラフィツクの別冊太陽らしく、筋書ガイドの3篇のドキュメントを始め、貴重な故地写真、文化財写真、遺品などが惜しげもなく、鮮明大判の画像で紹介されている。特に、飛鳥の遺跡にある飛鳥池工房遺跡、高松塚古墳、キトラ古墳に見る生々しくも美麗な遺物。飛鳥白鳳の美術にある救世観音像や百済観音像の息を呑む見事な造り。飛鳥から他所に持ち去られたものではあるが、光彩に溢れ、斬新な魅力を失わない。文章説明は、短文的確。鮮明画像と相まって、本来、謎多い広範で難解な飛鳥が繁栄初期から続く動乱変革、独自に生み出され、海外技術も混成された極めつけの銘品傑作。制作背景が、多方面に亙る角度から捉えられて、生々しく甦る。広大深遠な飛鳥諸作品がこれ一冊で直ちに分かるわけではないが、謎に包まれ、遥か彼方に在るものが、身近で親しいものに変わる。古書ながら、斬新な編集で、内容、装いは最新。すばらしい!。資料提供、執筆各氏の研究と編集各位の労作に畏敬を表し、5星。写真:別冊太陽「飛鳥=古代への旅」表装。
5つ星のうち5.0
別冊太陽「飛鳥=古代への旅」。門脇禎二氏監修、美しく鮮明な画像と研究諸氏の考察充実。古都飛鳥を彩った歴史を、繁栄初期から動乱期、壬申の乱まで造形から文学までを広範に解読。
2020年7月18日に日本でレビュー済み
観光名所化されて訪れる人の多い石舞台古墳。封土が剥がされ、累々と積み上げられた巨石が露出する見世物と化している。保護の行き届く高松塚古墳、キトラ古墳の美麗な装い。法隆寺に移設安置された木彫りの救世観音や百済観音の息を呑むような繊細で見事な造り。後世奈良、平安、以降に続く時代の作品の何れに優る霊感美観。時代を築いた権力者をしても飛鳥美術の輝きを曇らせることができていない。本書では、飛鳥の創生、盛期から終焉に至る謎解きの手がかりが、古代歴史のスペシャリスト門脇禎二氏を中心に、全国の研究者、研究所、博物館、寺社の貴重な記録を総動員して実写紹介されている。……「叱責された東漢氏」古代最大の戦乱、壬申の乱のあと、飛鳥の人びとのうちには、栄光が甦ったものも、逆境を強いられたものもあった。その違いは、地域によってもあらわれた。高松塚古墳やキトラ古墳も含め、檜隈が王陵の地とか、主な王陵は藤原京の中心線につながる聖なるライン上にあるなどといわれるようになったのは、なぜか。それには、天武天皇6年(677)に、天武天皇が東漢直氏に対して出した詔が見過せない。すなわち「汝等が党族、本より七つの不可を犯せり。是を以て、小墾田御世より近江朝に至るまで、常に汝等に謀るを以て事とせしも、今朕が世に当たりては、将に汝等の不しき状を責め、犯の随に罪すべし。然れども頓に漢直の氏を絶さまく欲せず。故、大恩を降して原したまふ」という厳しい命令であった。このときより後、東漢氏は宮廷への出仕から排除され、檜隈氏に代わって東漢氏の中心にたった坂上氏たちさえ、平安時代初めまで「下人の卑姓」者の扱いを受けることになった。この厳しい処置は、単に東漢氏にだけ生じた変化ではなく、飛鳥文化から白鳳文化への変化について見過してはならない意味をもった。飛鳥時代前期以来、韓文化の先進知識や技術をもって、今に遺る数々の文化財の制作の中心となってきたのは東漢氏であった。しかし、代わりに唐文化の知識や技能をもつ工たちが重用されてくる。飛鳥の宮殿、寺院などの工や人夫には、すでに近江、越の人びと、少数ながらペルシア人なども入っていたが、新たに唐文化の影響が強くなりはじめた。例えば、金銅像から粘土像への変化や工芸品などの変化もそうである。要するに、宮廷からの東漢氏の排除は、飛鳥文化から白鳳文化への転機の要因の一つになっていた。目次は次の通り、「飛鳥開眼」(6世紀末~630年代)=厩戸王子と蘇我氏。歴史:ドキュメント「飛鳥寺の完成」、飛鳥寺と豊浦寺、飛鳥文化の国際性、蘇我氏と東漢氏。人物:蘇我馬子、厩戸王子、秦河勝、推古天皇。遺跡:豊浦宮と小墾田宮、石舞台古墳、島庄遺跡、その他(都塚古墳、打上古墳、岩屋山古墳、鑵子塚古墳、マルコ山古墳、牽牛子塚古墳、鬼の俎、雪隠、中尾山古墳。万葉:甘樫丘の夕陽、飛鳥川の恋。「動乱の飛鳥」(640~660年代中頃)=大化の改新と白村江の戦。歴史:ドキュメント「蘇我本宗家の滅亡」、飛鳥の混迷と激変、伝飛鳥板蓋宮跡、飛鳥浄御原宮跡、白村江敗戦後の飛鳥、近江京の時代。人物:中大兄皇子、蘇我入鹿と中臣鎌足、皇極・斉明天皇。飛鳥の遺跡:飛鳥京跡、斉明朝の遺跡(石神遺跡、水落遺跡、酒船石遺跡、飛鳥東垣内遺跡、飛鳥京苑池。飛鳥の石造物。「壬申の乱と帝都形成」(672~694年)。壬申の乱から律令制国家建設、藤原京遷都まで。歴史:ドキュメント「大海人王子の凱旋」。母帝追慕と伊勢大神の崇拝、叱責された東漢氏藤原京へ。人物列伝:大海人皇子、柿本人麻呂、大津皇子、持統天皇、高市皇子。飛鳥の遺跡:飛鳥池工房遺跡。高松塚古墳、キトラ古墳。飛鳥・白鳳の美術。他にミズラに結った聖徳太子、飛鳥時代の暦、国際文化交流センターとしての飛鳥、飛鳥時代の古道、薄葬を推し進めた終末期古墳、天寿国繍帳、遺跡散歩。古墳・発掘情報。飛鳥に関する年表。飛鳥を深く知りたい人のための読書案内。国民の文化財。飛鳥見学ポイント・施設一覧紹介等で構成される。グラフィツクの別冊太陽らしく、筋書ガイドの3篇のドキュメントを始め、貴重な故地写真、文化財写真、遺品などが惜しげもなく、鮮明大判の画像で紹介されている。特に、飛鳥の遺跡にある飛鳥池工房遺跡、高松塚古墳、キトラ古墳に見る生々しくも美麗な遺物。飛鳥白鳳の美術にある救世観音像や百済観音像の息を呑む見事な造り。飛鳥から他所に持ち去られたものではあるが、光彩に溢れ、斬新な魅力を失わない。文章説明は、短文的確。鮮明画像と相まって、本来、謎多い広範で難解な飛鳥が繁栄初期から続く動乱変革、独自に生み出され、海外技術も混成された極めつけの銘品傑作。制作背景が、多方面に亙る角度から捉えられて、生々しく甦る。広大深遠な飛鳥諸作品がこれ一冊で直ちに分かるわけではないが、謎に包まれ、遥か彼方に在るものが、身近で親しいものに変わる。古書ながら、斬新な編集で、内容、装いは最新。すばらしい!。資料提供、執筆各氏の研究と編集各位の労作に畏敬を表し、5星。写真:別冊太陽「飛鳥=古代への旅」表装。
2020年7月18日に日本でレビュー済み
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2019年4月13日に日本でレビュー済み
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飛鳥の魅力がいっぱいで、ますます飛鳥が好きになります。
2014年1月27日に日本でレビュー済み
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私どもSONFの会は84歳2名、70代1名、60代2名、50代1名と年齢差はありますが、「忘年の友、忘言の友」で自分が勉強したことを発表しその後に懇親会をしております。テーマは中小企業問題、カーボンファイバー利用、無人飛行機、鉄鋼の将来など多岐にわたります。この会は見聞も重要事項と考え、2011年はミャンマーの旅、2012年は穂高、松本で世界の主要機器作製工場見学、2013年は小岩井農場にルーツをたどる旅などをしました。今年は明日香に行こうと計画しており、その勉強のため購入いたしました。
星4つの理由は、どのように名所を辿れば良いか「地球の歩き方」的なところを期待した点で、このあたりが少し不満でした。
星4つの理由は、どのように名所を辿れば良いか「地球の歩き方」的なところを期待した点で、このあたりが少し不満でした。
2006年1月24日に日本でレビュー済み
最初に手にとった時は、観光案内よりも少し詳しい本かなくらいのつもりでいました。でも、あまかった。美しい写真がふんだんにあってそれだけで充分なほどなのに、解説がとても詳しくてまるで何冊もの本を読んだような、満足感が味わえました。歴史、古墳、仏教美術などそれぞれの説明がしっかりしています。飛鳥開眼・・・しました。ぜひ訪れてみたいと思います。
2020年12月14日に日本でレビュー済み
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中古品とは思えない良品です。写真も美しく、気に入りました。