Eric DuningとKenneth SheardのBarbarians, Gentlemen and Players（1979年）の翻訳。
中心となっているのはラグビーの話だが、サッカーやクリケットに関しても言及が多い。イギリスのスポーツに関心のある人には、必読の文献と言えよう。社会学者による研究だが、むしろ歴史学に近い。
19世紀後半、フットボールがサッカーとラグビーに分裂していく状況、ラグビー内部でもプロとアマチュアの対立から組織が割れていく歴史が語られている。階級を軸として分析されており、なかでも中産階級を上層と下層に分けて論じている点が画期的。
しかし、訳文がひどい。読んでいて頭が痛くなってくる。きちんと読みたい人は原書に当たった方が良いだろう。
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