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「感動」禁止!―「涙」を消費する人びと ベスト新書 (ベスト新書 102) 新書 – 2005/12/1
オリンピック、サッカーW杯、小泉劇場、韓流・セカチュー……
簡単に熱狂するカラッポ人間は、いつ、そしてなぜ生まれたのでしょうか??
2006年はオリンピックにサッカーW杯と、大きな「祭り」が続きます。アナウンサーは「感動をありがとう!」と絶叫し、テレビ・雑誌はお涙頂戴物語にあふれ、街頭でマイクを向けられた人びとは屈託なく「勇気をもらいました!」と語ることでしょう。
……本来、「感動」や「勇気」は与えられるものではなく、自らの内から自然に湧き出るものだったはず。だからこそ、価値があったはずなのに!!
一体、いつから「涙」は軽くなり、「感動」はお安いものになってしまったのでしょうか?内実なき熱狂を買い求めるカラッポ人間が、なぜ多数派を占めるようになってしまったのでしょうか?
「消費」をキーワードにニッポン社会の変遷から解き明かし、いまどきニッポンを社会哲学で鋭く考察します。
- 本の長さ259ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2005/12/1
- ISBN-104584121028
- ISBN-13978-4584121023
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商品の説明
著者について
1953年秋田県生まれ。慶應義塾大学法学部・文学部卒。
高校教員を経て、歴史教師として予備校などで教鞭を執る一方、『思想の科学』などで社会哲学や現代史に関する執筆を展開。2000年からは、東京大学駒場キャンパスで自主ゼミを開講している。また、同年より学生のみならず社会人も対象とした社会哲学ゼミ(宏究学舎)も開講し、演習と講義を行っている。
著書に『セピアの時代』(大和書房)『戦後史を歩く』(情況出版)『日本の歴史ニュースが面白いほどわかる本』(中経出版)ほか。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2005/12/1)
- 発売日 : 2005/12/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 259ページ
- ISBN-10 : 4584121028
- ISBN-13 : 978-4584121023
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,189,732位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
北東北の秋田県生まれ。高校卒業後上京し、慶應義塾大法学部の法律学科を卒業して、同じ大学の文学部国文専攻に学士入学しました。文学部卒業後、秋田県で県立高校の教員を8年務め、また上京し、歴史や哲学、文学など社会哲学といった分野で執筆・講演活動を行っています。
著書には、『セピアの時代』(大和書房)『戦後史を歩く』(情況出版)『日本の歴史ニュースが面白いほどわかる本』(中経出版)『「感動」禁止!』(ベスト新書)『「戦後」状況論』(共著・雲母書房)『日本人が知らない「天皇と生前退位」』(双葉社)などがあります。
これまで高校教員、予備校講師などで禄を食み、大学での講義や市民講座などを長く続けてきました。現在でも日本人の美意識や精神文化に関して京都商工会議所主催の「京都検定講座」、わたしはこれを「京都学」って呼んでいますが、その講座とNPO新人会・宏究学舎主催の講座、現在は『時代に杭を打つ!』というタイトルで朝河貫一や杉原千畝、浅川巧、八田與一、橘樸、亀井文夫を連続講座(7月まで)を開催しています。
あとは、ずうっとボクシングをしています。これって身体作りだけじゃなく、思った以上にメンタルが鍛えられます。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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思った。今の感動ブームが、70年代や80年代の軽薄さとどう結びついているかに興味があったが、ストンと胸に落ちてきた。
面白い本だと思う。
星は最低一つはつけなければいけないのでしょうか。
「感動は危険だっ…!」
この本を手に取った時
福本伸行氏の名調子を思い出してしまい
思わずブックオフで衝動買いした本ですが
何のことはない単なる若者とか現代批判の本でした
本当にありがとうございました
いや途中までは面白かったんですが
自分達と近い世代の文化を必死に
その心理的側面とか背景とかを述べて
必死に擁護している様は中々興味深かったです
なぜその団塊の世代への寛容な態度と理解を
十分の一でもいいから若い人達対して
持つことができないのでしょうか
まさに世代の隔絶ですね
著者が批判する『感動をありがとう』的な風潮を
実際のところ辛辣に苛烈に批判しているのは
著者が毛嫌いする某掲示板というのも
中々皮肉がきいていて良いですね
1.私が生きていないときの大まかなイメージがわかるところ。
2.ところどころ、共感できる記述もあるところ(たとえば、学校の話など)
この本の短所
上述の長所に関わらず、大部分が「昔は良かったが、今はダメ」だとしか言っていないところ。感動などの質が変わった?万物流転ではないのか?どちらがいいかは簡単に判断できないのでは(著者の根拠が弱いように感じた)?
結論―短所星2つ、ところどころ長所もあるので、星1つ増やして、星3つ。
この社会現象に対して、八柏龍紀(やがしわたつのり1953年生まれ)氏が警鐘を鳴らす。
スポーツ観戦を否定するわけではないが、その楽しみと自分を育てる時間軸のバランスと思う。
新聞のテレビ欄とスポーツ欄は、「野球」「サッカー」「テニス」「バレーボール」「フィギュアスケート」など、年中無休です。
本書の「まえがき」に、「『感動をありがとう!』はおかしい」から切り込まれている。
「ブランドなどの物を消費する社会を読み解かれた」ジャン・ボードリヤール(1929~2007フランス哲学者)の名著『消費社会の神話と構造』を思い出しながら、スポーツ観戦という商品の社会現象と、その精神的な分析を織り込みながら、「感動とは何か?」について考える。
p247「感動をありがとう!」はやめよう、には賛否両論があると思う。
ある親戚の言葉で、「応援する時間があったら、自分が努力すればいいのに…」の言葉も納得です。
なでしこリーグの川澄奈穂美選手を応援している僕としては、人生の楽しみ、その時間配分のバランスとも思うのです。
「感動を消費する社会」に対する問題意識への提言として、心のどこかに、いつも気になる一冊です。
「ご臨終メディア」の森達也氏の事が引用されていたからである。
だが読んでいる内に日頃感じているマスメディアの感動押し付け CM や
出演者ありきで作られている安直なTVドラマ及び映画(これは本当の事で
最初に誰を主演にするかを決めて、それからストーリー展開を考えている
そうである。)の事を思い出し始めたらなんだかうなずき始めてしまった。
とりあえずマスメディアや映画会社はこの本を読んで、安直な番組作りは
止めたほうがいいのでは、と思ってしまう。
特に映画会社、大した内容じゃない作品を「かんどーしました。」と
観客に言わせるCMは止めましょう。日本だけですよ。世界中で笑いを
取った「アルマゲドン」に感動しているのは。
「『感動』禁止」というコンセプトが非常に魅力的だったので、その分、失望感も大きく、怒りさえ感じました。
評点については内訳を書くと次のような感じです。
コンセプト ★★★★
構成 ★(タイトルと内容が合っていない。取りとめのないおしゃべりをそのまま活字化したという印象)
内容 ★★★
「記号」という言葉を多用していますが、意味を具体的に説明すべきだと思いました。筆者の方は自明のことなのかもしれませんが、読者(特に若い読者)にはちょっと不親切かなと感じました。
また、各章の最後の方で、「そろそろこの章をまとめる」という意味のことを書かれていますが、これはいかがかと思います。文章の構成をきちんと練っていればこのような一文は不要のはず。漫談やおしゃべりではないのですから、お金と時間を使っている読者に対して失礼ではないでしょうか。
筆者の方も編集者の方もかなり努力されたのだと思いますが、結果だけを見るとちょっと・・・という印象です。