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潰れない生き方 (ベスト新書) (ベスト新書 246) 新書 – 2009/9/9
不機嫌な職場、不機嫌な社会の中で、疲弊し、追い込まれていく人たちに、自分を潰さない、自分を壊さない自分づくりの方法を提案しています。
「潰れない生き方」とは、自己研鑽し、他者より優れた自分をつくる生き方でも、潰れないように人に対して強く主張できる自分をつくる生き方でもありません。自分で自分を潰そうとする行為から、自分を守る生き方をさします。それは、自分を大切に扱う生き方でもあります。
こうした生き方ができるようになるために、潰れそうになったときにどう対処すればよいのか、潰れない自分になるために感情力をどう磨けばよいのか、その考え方と手法を提案しています。
現代社会の中で、「潰れない生き方」ができていたら、それだけ自分を褒めてあげてよいのではないでしょうか。
- 本の長さ200ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2009/9/9
- ISBN-104584122466
- ISBN-13978-4584122464
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商品の説明
著者について
ジェイフィール執行役員。
一九六六年、神奈川県生まれ。一橋大学大学院商学研究科修士、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程単位取得。野村総合研究所、ワトソンワイアットにて、数多くの企業に対する組織・人事コンサルティングの経験を積む。二00七年、ジェイフィール設立に参画。「人間らしさ、人間本来の力」を解放し、「経営の価値創造」に結びつける企業革新を支援するため、人材育成・組織改革メソッドの開発や、研修・講演・コンサルティングの提供に取り組んでいる。早稲田大学大学院、多摩大学講師。『不機嫌な職場』(講談社現代新書、共著)は二十七万部のベストセラー。
About this Title
どの時代だって、生きていくことは大変なことなのだと思います。だからいまの時代だけが、不幸な時代だとは思いません。
でも、どうも生きにくい、生きていくことがしんどいなと思っている人たちが、増えているように思えます。特に、人と人との関係が希薄になり、心から信頼できる存在、自分を見てくれる、必要としてくれる存在が見つからず、いつも不安を抱えて生きている人が増えている気がします。
自分のことを本当に理解して、どんなことがあっても自分のことを信じ、自分の味方になってくれる人なんて、そう簡単に出会えるわけはありません。でも、人はどこかでそういう人に出会いたい、そういう人にそばにいてほしいと願うものです。
なぜなのでしょうか。それは、どんな人も自分の存在価値は、他者を通じてしか実感できないからです。自分だけで、自分は世の中に必要な人間だ、生きている価値がある人間だと思っていても、やはりどこかでそれは独りよがりなんじゃないかと、不安になってしまう。だから、誰かを通じて自分は必要とされているんだという確認をしたいのだと思います。
ところが、いまは、お互いを必要としているというメッセージを伝え合うことができなくなっています。特に、職場という人生の多くの時間を費やす場で、自分は誰にも必要とされていないじゃないかという不安を抱える人が増えています。家庭でさえ自分が必要とされていることが実感できず、居場所がないと感じている人が増えています。
お互いを思いやり、お互いを必要とし、ともに生きる。これは本来、自分らしくイキイキと生きていくために不可欠なことです。だから、すべての人たちがその大切さを取り戻して、一人ひとりを思いやり、お互いを支え合える社会になってほしいと心から願っています。そのためには、自分から良い感情を周囲に配る人たちが増えていかなければなりません。
でも、職場や周囲の人たちから疎外され、追い込まれていると感じている人たちにとっては、自分から周囲に良い感情を配ることはなかなかできないと思います。だからといって、このまま周囲との関係を遮断して自分の心や体を守り続けても、心は不安に耐えきれず、いつかは潰れてしまうことでしょう。だから、どこかで周囲と自然に関われる自分を取り戻さなくてはなりません。
自分が潰れない人になるために、周囲の人から必要とされているという実感をもてるようになるために、まずは自分と向き合わなければならないのだと思います。
自分という人間を知り、自分の弱さを認め、そんな自分を情けないと思いながらも、でも何か憎めない、愛着を感じる。そんな自分を見つけることができれば、本当の自分を素直に人に見てもらうことができるようになるのではないでしょうか。
私は『不機嫌な職場』(講談社刊)という本を仲間と書いてみて、本当に多くの方が同じような職場の中で生きていくことに苦労していることを痛感しました。その中には、自分から良い感情を配れと言われても、自分自身にそんな感情がないのだから無理だと思われた方も多くいたようでした。
この本では、自分が追い込まれている、自分も追い込まれそうだと感じている人が、自分で自分を追い込んで、潰れてしまわないように、どんなことを考え、どんな生き方をすれば良いのかを一緒に考えてみてほしいと思い、書きました。
同時に、すでに自分は潰れてしまった、そう思っている人たちにも、そんなことはない、まだまだ自分をあきらめることはない。そんな想いをもってほしいと思って、書きました。
これだけ、いろいろなプレッシャーや不安にさらされて生きていかなければならない世の中なのですから、ときには自分ではどうにもならない、もう前に進めないと思うことは、誰にでも起こることなのだと思います。
でも、そこで自分を傷つけたり、自分を見捨てたりして、好きになれない自分をつくってしまったら、それは自分を潰してしまうことになってしまいます。
だから、どんなにつらくても、自分で自分を潰さない、そんな生き方をしていくことが、いまの時代には特に必要なことなのではないでしょうか。
ぜひ、この本を通じて、『潰れない生き方』というものを一緒に考えてみください。もし、あなたの中で眠っていた自分に対する温かい気持ちが少しでも引き出されてきたら、それが潰れない生き方への第一歩を踏み出したことになると思います。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2009/9/9)
- 発売日 : 2009/9/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4584122466
- ISBN-13 : 978-4584122464
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,014,865位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 406位ベスト新書
- - 142,283位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
組織開発・人材開発コンサルタント
株式会社ジェイフィール 代表取締役
武蔵野大学 経済学部経営学科 特任教授
1966年生まれ。
一橋大学大学院修士、慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。
野村総合研究所、ワトソンワイアットを経て、2007年、サザンオールスターズや福山雅治らを抱えるエンターテインメント企業「アミューズ」のグループ企業として設立された株式会社ジェイフィールの創設メンバーとなる。2010年より代表取締役。2013年より東京理科大学大学院イノベーション研究科教授、2018年より武蔵野大学経済学部経営学科特任教授を兼務している。
榊原清則、野中郁次郎に師事し、組織論、組織心理学、人材マネジメント論、人材育成論を専門とする。特に、人と人との相互作用が組織に与える影響、ダイナミズムを研究し、関係性のマネジメント、組織感情、つながり力などをテーマに、組織変革のコンサルティング、企業における人材育成プログラムの開発に力を入れている。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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内容は、潰れてしまう人の具体例、潰れない人の具体例、潰れてしまう原因、具体的対処法、が書かれている。
対処法に関しては、実際の対処法と、自分の感情の磨き方、更に潰れない生き方の総括、とかなり突っ込んだ内容となっている。
著者が読者一人一人に向かって語りかけるような文章で、個人で実現可能な内容になっていることにかなり好感が持てた。
また著者自身が潰れかけた経験を持ち、実体験に裏付けされた内容であり、かなりリアリティがあると感じた。
最終章の”潰れない生き方とは”の冒頭で、著者は以下のように書いている。
「”潰れない生き方”とは、周囲の圧力をはねかえす強い自分になるということではありません。
自分と厳しく向き合い、自分を否定してでも、新しい自分に変われと言っているわけでもありません。」
そして、自分自身を大切にし、自分をいかに育てていくかということを、丁寧な文章で綴っている。
組織環境を個人で変えるのは難しいが、自分の生き方は自分自身でより良く変えていくのは可能だ。
単純なことではあるが、今まで気付いていなかったことを、あらためて教わった気がする。
紐解かれています。この文運び、好感が持てます。
潰れない生き方とは、自分を守ることであり、
また自分自身でとことん追い詰めない、精神的“生”への自立であるのです。
どんな状況・境遇でも、自分らしい生き方で“自分を守ろう”と思える良書です。
自分としては少々期待外れだった。
極端にいえば、「それができれば苦労はしない」というレベルのことしか
書かれていないように思えた。
最も閉口したのは、本書後半の潰れない生き方のための方法論でひたすら
「自分を褒める」「褒めてみる」という、いかにも使い古されたフレーズが
何度も出てくる箇所。
つまり、本当に潰れそうになっている人とはいわゆる視野狭窄に陥っていて
おり、思考がその原因となる対象のみにフォーカスし過ぎて声を上げること
もできず、八方塞がりの状態になっている人ではないだろうか。
そんな状態の人にとって、自分のいいところを見つけて褒めるなどということが
果たして本当にできるのか。ましてや、本書にあるように、自分のいいところを
100個も見つけるなどということは簡単ではなく、そうこうしている間にも
苦しい明日はやって来てしまうのだ。
もっとも、本書はそんな急性期の人を射程とはしていないのだろうけど。
さらに、マラソンの有森選手がオリンピックで言った「自分を褒めてあげたい」を引用し、
そのおかげでその次の大会にも出場できたと、いかにも「褒め」を正当化しようとする
記載にも疑問が残る。それはあくまで憶測であり、まったく根拠に乏しい。
著者は本当に潰されそうになった経験が果たしてあるのか、と
疑問を持たざるを得なかった。
思い当たる節がありすぎて驚くほど。
この手の本にありがちな、読者に妙に媚びたところがない淡々とした筆致ながら、
砂漠に水が浸みこむがごとく、筆者の言葉が心に響く。
また「潰れない」ための方策についても的を射ていると思う。
潰れそうな人、潰れてしまった人にぜひおすすめしたい。
多くの紙面をさいています。
結局、潰してしまうのは自分ということなので、
いかに自分との対話をうまくやるかが大切ということか。
著者の主張を簡単にまとめてみます。
・理不尽にあったときの対策は3つ。反論すること、逃げること、第三者の力を借りること。
・そのままやり過ごすべく「ただ耐えているだけ」では何も解決しない。状況が悪くなる
のをただ遅らせ時間稼ぎしているだけ。
・前に進む意思は大切。ただ、子どもを育てるように「自分育て」をやり直すように決して
焦らないこと。
・自分の「感情日記」を付けること。
前作『不機嫌な職場』では職場の環境要因が主題でしたが、今作は個々人の考え方、いかに
サバイバルするか、に焦点を当てている分、より解決志向になったと言えます。
即効性があるものは、ズバリ、パワハラ対策です。大変参考になったと同時に、既に自分で
実行している内容のアドバイスもあったりして、やって来た方向性が間違っていなかった
ことを確信できました。
実はそれが一番難しい…
処方箋として本書では、大袈裟でなくていいから毎日「ちょっとよかった自分」を振り返り今日もがんばった自分を軽く励ましてあげるだけで充分という。「よかった探し」も感情の鈍麻と同様、慣れて当たり前になってしまっていることには、気づきの芽を発見できないことも多くある。
心に一番沁みたのは、自分と向き合うことはすなわち自分をふりかえること、振り返るとはすなわち
自分が何をしてきたか、何を成し遂げたかということではなく、自分は仕事に真摯に取り組めていただろうか、仕事を投げだすことなく、だれかのために今できる最善の取り組みをしてきただろうか
苦しくても最後までやりきれただろうか、周囲の人が困っていたら手をさしのべて助けていただろうか…そういうふうに、仕事や周囲との関わりを見てあげることという部分。これは仕事に限らないし
まさに何事もプロセスが大事であることの証左でもあると思う。
こういう考え方ができれば「よかった探し」も容易になるかもしれない。
また、SPEEDの今井絵里子さんの耳の不自由なお子さんの子育てに関するエピソードは華やかな芸能界で何の苦労もなく活躍している今井さんの知られざる面を知りびっくりすると同時に「あせらず、くらべず、あきらめず」という方針で子育てをされているということに感銘を受けた。
まだまだ、修行が足りないことを思い知らされた。
これからの世界の流れとしては、特に発展途上国での人口増が進む。
その結果、世界規模では、
・食料、水不足
・エネルギー不足が発生する
表面的には見えないかもしれないが、食料、エネルギーの各国間での奪い合いは始まっている。
■日本の方針
その中で、日本はどのようにして生き残っていくことができるのか?
◇技術立国
資源を輸入 → 技術(性能・品質)を付加価値として加工 → 輸出 → 外貨獲得 → 食料、エネルギーを輸入
◇自給自足(地産地消)
・食料自給率を上げる(米、野菜などの生産量を上げる、粗食の勧め)
・エネルギー自給率を上げる(太陽光、蓄電池など自然エネルギーの活用推進)
技術立国はこれまでの取り組みと同じ流れであるが、これからは自給自足も合わせて進めていく必要がある。
■個人の生き方
このような社会の中で、後悔しないよう、今をしっかりと考えながら、そして楽しみながら生きていきたい。
私が重要と考えるポイントを列挙する。
◇心と体の健康(自身と家族含む) →元気があれば何でもできる、何とかなる。
・健康を大切にする(粗食、運動、休息など)
・安全(事故を未然に防ぐ注意力)
・心(謙虚さ、誠実さ、ユーモアを忘れない、深刻になり過ぎない、優しさを忘れない)
◇家族との関係 →感謝
・親、親孝行できるうちにしておく
・妻、人生に付き合ってくれたこと、子供を産んでくれたことに感謝
・子、子供の内在力を信頼し、一緒に楽しみながら正しい向きへ成長する
◇職業、収入 →生活の糧と社会への貢献
・どんな社会でもそこそこ食っていける技術、スキルを身につける。専門技術や英語など
・雇われる側ではなく、雇う側に近い場所に居る。不労取得を得る。
・基本は社会、身近な人への貢献という視点で働くのがよろしい
◇究極の悟り
・人生の本当の意味を知る
・そして今を大切に、楽しみながら今回の人生も生きること。
このようなことを考えさせてくれる一冊でした。