タイトルの通り、安陪総理の外交方針を田中角栄のそれに重ねながら、真の自主外交とは何かについて論じている。
内容は自分のような素人にもわかりやすく、かつ深いものだったと思う。
青木直人は安部総理には批判的なのかと思っていたが、基本的には支持していて、だからこそ厳しく批判しているのだということが分かった。
いつも思うのだが、この作者は歴史に詳しく、何かを説明するときに、過去の出来事を効果的に使って説明するので、とても説得力がある。
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安倍晋三が第2の田中角栄になる日~「米中同盟」という国難 単行本 – 2013/8/21
青木 直人
(著)
アメリカは“尖閣"を守る気はない!
新聞・テレビでは語れない、米中急接近の真相とは?
参院選の圧勝で、順風満帆に見える安倍政権。
しかし、日本を取り囲む東アジア情勢は風雲急を告げている。
その一番の原因が、「米中同盟」とも言えるアメリカと中国の蜜月ぶりである。
つまり、アメリカの身勝手さが日本を苦しめているのだ。
これはかつて、田中角栄が「日中国交正常化」をした当時の状況に似ている―。
領土、拉致、歴史、憲法、TPP……
安倍晋三が日本の国益を追求すぎると、
田中角栄の二の舞になってしまう!
気鋭の国際ジャーナリストが、「田中外交」を再評価し、「安倍外交」の未来を占う。
いま、日本人が読むべき一冊! !
【目次より】
第1章 内閣総理大臣・安倍晋三の苦闘
「中国包囲網」という幻想、「米中同盟」という現実
歴史問題の本当の「敵」はアメリカだ
従軍慰安婦問題は“これからの話"である 他
第2章 田中角栄は本当に“媚中派"か
田中角栄・毛沢東会談の内幕
尖閣共同開発のリアリズム
“クリーン三木"のダークサイド 他
第3章 日本封じ込めと北朝鮮の暴走
「反中国」を鮮明にする北朝鮮
金正恩体制はきわめて脆弱である
ジョーカー・金正男というカード 他
第4章 このままでは横田めぐみさんは帰ってこない
「在特会」と「しばき隊」の対立
黒田日銀総裁は北朝鮮援助のパイオニア
拉致問題の“一発逆転"を狙う北朝鮮 他
第5章 TPPをめぐる日米中の攻防
虎視眈々とTPP入りを狙う“赤い国有企業"
アメリカは中国のTPP参加を前提に動いている
農村にいる“阿Q"たちを犠牲にする中国 他
第6章 中国経済成長の終焉とチャイナ・リスク
絶望的な対中「環境資金援助」
中国経済の凋落がはじまった
「田中角栄」のいない中国社会の悲劇 他
第7章 日本の自立を阻む「米中同盟」を打破せよ
「米中戦略・経済対話にみる“米中再接近"
中国振興財閥とブッシュ一族のつながり
日本が「ロシア・カード」を使う時がきた 他
新聞・テレビでは語れない、米中急接近の真相とは?
参院選の圧勝で、順風満帆に見える安倍政権。
しかし、日本を取り囲む東アジア情勢は風雲急を告げている。
その一番の原因が、「米中同盟」とも言えるアメリカと中国の蜜月ぶりである。
つまり、アメリカの身勝手さが日本を苦しめているのだ。
これはかつて、田中角栄が「日中国交正常化」をした当時の状況に似ている―。
領土、拉致、歴史、憲法、TPP……
安倍晋三が日本の国益を追求すぎると、
田中角栄の二の舞になってしまう!
気鋭の国際ジャーナリストが、「田中外交」を再評価し、「安倍外交」の未来を占う。
いま、日本人が読むべき一冊! !
【目次より】
第1章 内閣総理大臣・安倍晋三の苦闘
「中国包囲網」という幻想、「米中同盟」という現実
歴史問題の本当の「敵」はアメリカだ
従軍慰安婦問題は“これからの話"である 他
第2章 田中角栄は本当に“媚中派"か
田中角栄・毛沢東会談の内幕
尖閣共同開発のリアリズム
“クリーン三木"のダークサイド 他
第3章 日本封じ込めと北朝鮮の暴走
「反中国」を鮮明にする北朝鮮
金正恩体制はきわめて脆弱である
ジョーカー・金正男というカード 他
第4章 このままでは横田めぐみさんは帰ってこない
「在特会」と「しばき隊」の対立
黒田日銀総裁は北朝鮮援助のパイオニア
拉致問題の“一発逆転"を狙う北朝鮮 他
第5章 TPPをめぐる日米中の攻防
虎視眈々とTPP入りを狙う“赤い国有企業"
アメリカは中国のTPP参加を前提に動いている
農村にいる“阿Q"たちを犠牲にする中国 他
第6章 中国経済成長の終焉とチャイナ・リスク
絶望的な対中「環境資金援助」
中国経済の凋落がはじまった
「田中角栄」のいない中国社会の悲劇 他
第7章 日本の自立を阻む「米中同盟」を打破せよ
「米中戦略・経済対話にみる“米中再接近"
中国振興財閥とブッシュ一族のつながり
日本が「ロシア・カード」を使う時がきた 他
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2013/8/21
- ISBN-104584135177
- ISBN-13978-4584135174
商品の説明
出版社からのコメント
中国、北朝鮮、韓国をはじめとする東アジアの政治・経済に熟知している
国際ジャーナリスト・青木直人先生の書き下ろし最新刊を緊急出版いたします!
尖閣国有化から早一年、この領土問題が解決する道筋は未だ見えていません。
もちろん竹島、北方領土なども未解決のままです。
安倍首相が政治生命をかけている、拉致問題や憲法改正はこれから動き出すでしょう。
これまでは「アベノミクス」で経済優勢路線の政権運営をしていた安部首相ですが、
今後は外交問題にだんだんとシフトしていくことが予想されます。
そこで問題なのが、アメリカと中国の接近であると、青木先生は語ります。 そして、思い出されるのが、田中角栄の時代だとも……。
米中接近の理由から、北朝鮮内部の政治動向、曲がり角にきた中国経済の行方、そして大国ロシアまで、
東アジアの最新情報を抜群の取材力と緻密な分析力で一冊にまとめた渾身の力作です。
安倍外交の将来や田中角栄という政治家に興味がある方、
中国経済の現状を知りたい方は、ぜひ!
国際ジャーナリスト・青木直人先生の書き下ろし最新刊を緊急出版いたします!
尖閣国有化から早一年、この領土問題が解決する道筋は未だ見えていません。
もちろん竹島、北方領土なども未解決のままです。
安倍首相が政治生命をかけている、拉致問題や憲法改正はこれから動き出すでしょう。
これまでは「アベノミクス」で経済優勢路線の政権運営をしていた安部首相ですが、
今後は外交問題にだんだんとシフトしていくことが予想されます。
そこで問題なのが、アメリカと中国の接近であると、青木先生は語ります。 そして、思い出されるのが、田中角栄の時代だとも……。
米中接近の理由から、北朝鮮内部の政治動向、曲がり角にきた中国経済の行方、そして大国ロシアまで、
東アジアの最新情報を抜群の取材力と緻密な分析力で一冊にまとめた渾身の力作です。
安倍外交の将来や田中角栄という政治家に興味がある方、
中国経済の現状を知りたい方は、ぜひ!
著者について
青木直人(あおき・なおと)
ジャーナリスト。ネット紙「ニューズレター・チャイナ」編集長。1953年生まれ。島根県益田市出身。
中央大学卒業後、民間シンクタンクの研究員を経て、ジャーナリストとなる。東アジアの国際情勢を主なテーマとして活動している。
特に、中国に関する緻密な取材力と情報収集力に定評がある。
著作は、『中国ODA6兆円の闇』『田中角栄と毛沢東』『誰も書かない中国進出企業の非常なる現実』など多数。
ジャーナリスト。ネット紙「ニューズレター・チャイナ」編集長。1953年生まれ。島根県益田市出身。
中央大学卒業後、民間シンクタンクの研究員を経て、ジャーナリストとなる。東アジアの国際情勢を主なテーマとして活動している。
特に、中国に関する緻密な取材力と情報収集力に定評がある。
著作は、『中国ODA6兆円の闇』『田中角栄と毛沢東』『誰も書かない中国進出企業の非常なる現実』など多数。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2013/8/21)
- 発売日 : 2013/8/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 228ページ
- ISBN-10 : 4584135177
- ISBN-13 : 978-4584135174
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,746,195位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,026位政治家
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年9月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の見方は、反米にとらわれた孫崎亨の狭い見方とはかなり異なる。
国際政治の話なのに読みやすく、田中角栄の教訓だけでなくその当時まで遡った東アジア情勢の話も面白かった。
米中だけでなく、拉致問題や北方領土問題までも取り上げられており、視野が広い。
私の心配は杞憂ではなく、東アジア情勢の見通しが大筋で間違っていなかったことを本書で確認できた。
安全保障面では国防総省が中国に対し強硬だが、それはアメリカの一部の見方に過ぎない。
「G2」はリップサービスにしても、中国に世界一米国債を買ってもらっており(数年前に日本を抜いた)、主要産業も中国市場に色目を使い続けるアメリカにとって中国が「ステークホルダー」(利益共有者)であるのは確かだ。だからこそ、その米中の親密な関係の実例がもっとほしかった。
「中国もTPPに参加を検討している」は小さなニュースではあったが、やはり重要だった。著者は「TPP=中国包囲網、は錯覚」と説くが、これには根拠がもっと必要だ。日本の交渉参加の裏事情も書かれていなかったように思う。資源・防衛との交換条件や、CSISやジャパンハンドラーとの密約がありそうなものだが。
ねじれ国会が解消され、フリーハンドで自主独立路線に邁進しそうな安倍政権。だが、アメリカという虎の尾を踏むと命取りになる。
ならば橋下徹のような単純なのを好き勝手に吠えさせ炭鉱のカナリアとして矢表に立たせるという手もあると思う。
(追記)
消費増税の是非はともかく(個人的には橋本内閣の轍を踏まないためにもっと先送りするべきだと思う)、食品非課税はどうなった?
朝三暮四っぽいが、それでも「経済的弱者に厳しい」消費税の欠点を補い、非正規雇用者(労働者全体の4割にまで!)や平均より所得の低い層の需要を喚起し国への帰属感を高めるのにも一役買う、と踏んでいたのだが。
国際政治の話なのに読みやすく、田中角栄の教訓だけでなくその当時まで遡った東アジア情勢の話も面白かった。
米中だけでなく、拉致問題や北方領土問題までも取り上げられており、視野が広い。
私の心配は杞憂ではなく、東アジア情勢の見通しが大筋で間違っていなかったことを本書で確認できた。
安全保障面では国防総省が中国に対し強硬だが、それはアメリカの一部の見方に過ぎない。
「G2」はリップサービスにしても、中国に世界一米国債を買ってもらっており(数年前に日本を抜いた)、主要産業も中国市場に色目を使い続けるアメリカにとって中国が「ステークホルダー」(利益共有者)であるのは確かだ。だからこそ、その米中の親密な関係の実例がもっとほしかった。
「中国もTPPに参加を検討している」は小さなニュースではあったが、やはり重要だった。著者は「TPP=中国包囲網、は錯覚」と説くが、これには根拠がもっと必要だ。日本の交渉参加の裏事情も書かれていなかったように思う。資源・防衛との交換条件や、CSISやジャパンハンドラーとの密約がありそうなものだが。
ねじれ国会が解消され、フリーハンドで自主独立路線に邁進しそうな安倍政権。だが、アメリカという虎の尾を踏むと命取りになる。
ならば橋下徹のような単純なのを好き勝手に吠えさせ炭鉱のカナリアとして矢表に立たせるという手もあると思う。
(追記)
消費増税の是非はともかく(個人的には橋本内閣の轍を踏まないためにもっと先送りするべきだと思う)、食品非課税はどうなった?
朝三暮四っぽいが、それでも「経済的弱者に厳しい」消費税の欠点を補い、非正規雇用者(労働者全体の4割にまで!)や平均より所得の低い層の需要を喚起し国への帰属感を高めるのにも一役買う、と踏んでいたのだが。
2014年7月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカにとって、中国と対立することはメリットよりもリスクの方が高いので、中国の海洋膨張政策がエスカレートしても、それに対しアメリカが本気で抑止力となり我が国や東南アジア諸国を守ってくれる保証はない。アメリカの本音を読み間違えると大変なことになるので、甘い考えを反省し、自分の国は自分で守らなければならないとの結論になるようです。
2013年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
徹底してファクト(事実)の分析から導き出される「希望」ではない「予想」。
6カ国の間に位置する日本の現状について整理されています。
6カ国の間に位置する日本の現状について整理されています。
2014年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偏らずに巨視的に日米中の関係を解説しています。富坂總さんや伊藤貫さん、田中宇さんなどの本とも違うスタンスで納得できる視点が面白いです。
2014年5月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
タイトルが面白そうなので購入。汚職に関して鬼の首を取った様に叩くマスコミにはあきれるが、逆にこの著者の田中角栄についての手放しの賞賛にも違和感がある。特に内政面について。田中政権下での『国土の均衡ある発展』政策が日本の地方をバラマキで金太郎飴化して後の疲弊は酷くなった。また行き過ぎた財政拡張主義がこの政権を起点にして始まったとの誹りは免れない。ついでに言えば著者の経済学的知見が乏しいので貿易をゼロサムゲームと勘違いしてるのもイタい。思考の訓練としてツッコみながら読むぶんには面白い。
2016年9月1日に日本でレビュー済み
田中角栄の評価を、私自身ゆらいでいたので、この本を読みました。
媚中政治家だと評価される一面、
日中国交は、日本独立のための一歩でもあったという著者の見解は、とても面白いものがあります。
安倍総理が角英氏の二の舞にならないよう、大胆かつ繊細に行動しているのが
この本を通して理解できます。
日本は二国間のやりとりだけではなく、
多角的に見る必要があるということも、とてもわかりやすく書いています。
また、日本の保守派が見誤りやすいことに、国家単位で見る癖がついていること、
グローバル企業が国家の利益関係なく動いているのでその視点も必要ということにも、
合点がいきました。2013年8月の発行なので、古い情報もありますが、逆に言えば
いま(2016年9月)にいたるまでたくさんの変化があったことがわかりますが、
とても勉強になる本でした。
そして意外にも、私自身の胸にせまる言葉がありました
「日本人はみな高倉健なのです。耐えに耐えて、最後は切り込む。日本人はいざとなったら、
公のものに対して命を懸ける」
この言葉は、いま日本の国防や外交をじっと耐えて見、
普段の生活からできるだけ中国韓国製品を購入しないよう心がけている私には共感できました。
自分のできることから戦っているつもりなのです。
そして、政治家を見る判断基準として、
「外国の言いなりになっているか、いないか」「売国的か、そうでないか」を基準とすべきということも、
よい言葉でした。
ありがたい本です。
媚中政治家だと評価される一面、
日中国交は、日本独立のための一歩でもあったという著者の見解は、とても面白いものがあります。
安倍総理が角英氏の二の舞にならないよう、大胆かつ繊細に行動しているのが
この本を通して理解できます。
日本は二国間のやりとりだけではなく、
多角的に見る必要があるということも、とてもわかりやすく書いています。
また、日本の保守派が見誤りやすいことに、国家単位で見る癖がついていること、
グローバル企業が国家の利益関係なく動いているのでその視点も必要ということにも、
合点がいきました。2013年8月の発行なので、古い情報もありますが、逆に言えば
いま(2016年9月)にいたるまでたくさんの変化があったことがわかりますが、
とても勉強になる本でした。
そして意外にも、私自身の胸にせまる言葉がありました
「日本人はみな高倉健なのです。耐えに耐えて、最後は切り込む。日本人はいざとなったら、
公のものに対して命を懸ける」
この言葉は、いま日本の国防や外交をじっと耐えて見、
普段の生活からできるだけ中国韓国製品を購入しないよう心がけている私には共感できました。
自分のできることから戦っているつもりなのです。
そして、政治家を見る判断基準として、
「外国の言いなりになっているか、いないか」「売国的か、そうでないか」を基準とすべきということも、
よい言葉でした。
ありがたい本です。
2014年2月1日に日本でレビュー済み
衝撃的だったのは、安部総理が月刊朝鮮2013年4月号で、
NPT体制化で核兵器を保有する事はないと
発言していた点(98頁)。
この事は、今後日本が核武装の是非を議論をする上で、
国内外からの圧力として大きな足枷となるのではないか。
核武装せよ!と声高々に主張している『保守』の人達は、
この事実について目を向けるべきだろう。
上記以外に感じたのは、戦後の日本は、外交・安全保障・政治経済の
フリーハンドを実質的にアメリカに奪われたままであることを、
今の日本人は忘れてしまっているのではないかということ。
さらに近頃の政治の動きと合わせると、安部総理は日本人の
反米ナショナリズムの忘却を利用し、
反中国・反韓国感情で反米感情を上書きし、
アメリカの枠組み(戦後レジューム)を温存しようと
しているのではないかとさえ感じた。
この本では、安部総理がアメリカの虎の尾を踏む事に
警戒を示しているが、逆に尻尾を振るのではないかと
感じている。
安部総理が、対外的にナショナリストに見えても、
日本から見て本当にナショナリストかどうかは
注視する必要があると感じた。
NPT体制化で核兵器を保有する事はないと
発言していた点(98頁)。
この事は、今後日本が核武装の是非を議論をする上で、
国内外からの圧力として大きな足枷となるのではないか。
核武装せよ!と声高々に主張している『保守』の人達は、
この事実について目を向けるべきだろう。
上記以外に感じたのは、戦後の日本は、外交・安全保障・政治経済の
フリーハンドを実質的にアメリカに奪われたままであることを、
今の日本人は忘れてしまっているのではないかということ。
さらに近頃の政治の動きと合わせると、安部総理は日本人の
反米ナショナリズムの忘却を利用し、
反中国・反韓国感情で反米感情を上書きし、
アメリカの枠組み(戦後レジューム)を温存しようと
しているのではないかとさえ感じた。
この本では、安部総理がアメリカの虎の尾を踏む事に
警戒を示しているが、逆に尻尾を振るのではないかと
感じている。
安部総理が、対外的にナショナリストに見えても、
日本から見て本当にナショナリストかどうかは
注視する必要があると感じた。