藤田田「勝てば官軍」を読みました。
日本マクドナルド社長の藤田田さんが書いた経営哲学&サクセスストーリーです。
藤田さんには「ユダヤの商法」という著作があり、40年ほど前に発売された時、買って読み、ユニークな人物だなぁという感想でした。
それが古書で数万円していると聞きビックリです。
とても手が出ませんが、最近、低迷しているマクドナルドの歴史も知りたくてこの本を買いました。
簡潔にわかりやすく藤田経営学をまとめています。
商売は「女と口を狙え」など「ユダヤの商法」に書かれていたエッセンスは網羅されています。
この本が書かれたのは19年前の1997年でマクドナルド、トイザらスの成功で藤田さんの絶頂期でした。
売上は、3000億円で、いずれは5000億、一兆円を達成すると気炎をあげています。
デフレ時代を先取りした低価格戦略も成功したのですが、価格戦略の混迷、BSE、中国チキンで業績は悪化し、今も低迷の現状です。
この本は、惜しげもなくビジネス成功の秘訣を細かく書いています。
大抵の「法則」は今もいろんな会社経営に通用する内容です。
会社の寿命は30年といいますが、先ごろ読んだ「カリスマ」で描かれたダイエーもマクドナルドも寿命は30年でした。
経営が行き詰まり、創業者でありながら自らが作った会社から追放され、寂しい晩年のあと亡くなっています。
藤田さんがマクドナルドの成功で多忙な時、16歳の高校生が藤田さんに面会を求めてきました。
何度断っても諦めず来るので根負けして藤田さんは面会に応じました。
高校生は、頭がよく東大へ行くつもりでしたが父親が朝鮮人のため東大を卒業してもエリートコースの道は閉ざされていることをしり、将来の進路に迷っていました。
そこでアメリカへ行き勉強したいのだが、何を勉強すべきか教えてほしいと聞きます。
藤田さんは、「これからはコンピューターに将来性がある」と断言します。
1970年代初頭のことで50年近く前のことです。
高校生は、藤田さんのアドバイスに従ってアメリカでコンピューターを学び、日本に帰って会社を立ち上げます。
その会社は、成功し、日本ではよく知られた大企業になりました。
高校生の名を、孫正義と言います。
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勝てば官軍: 成功の法則 単行本 – 1996/10/1
藤田 田
(著)
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- 本の長さ254ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日1996/10/1
- ISBN-104584182604
- ISBN-13978-4584182604
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
今年度の年商3000億円達成は確実という快進撃を続けている日本マクドナルド。時代を読み、長期大戦略に基づく成功の法則をどう生み出すかを社長自らが教える。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (1996/10/1)
- 発売日 : 1996/10/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 254ページ
- ISBN-10 : 4584182604
- ISBN-13 : 978-4584182604
- Amazon 売れ筋ランキング: - 286,540位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,186位企業・経営
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年5月27日に日本でレビュー済み
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著者は日本マクドナルド創業者。本書の出版は1996年。私が入手したのは2017年の14刷で、相当なロングセラーである。
今でも通用する教訓が幾つかある。
・「金持ちが欲しがって、しかも現実に手の届くものを売ることが商売の秘訣」
・「マクドナルドというカタカナにしても日本製か米国製かわからないオブラートに包む」
・「商品のターゲットを絞る」
・「人生は60%確実ならばやるべきである」
・「ヒントになると思えば24時間メモを取れ」
・「簿記3級の資格は必須である」
・「外国語に強くなれ」+「相手の宗教を知って交渉に当たれ」
私は60%確実では踏みきらないが、100%でなくても実行するとの考えは近い。他の多くの点でも賛成である。
予言もある。「頭の代わりをやる企業がどんどん出てくるだろう」(P.228)というのは、AIやクラウドコンピューティングで実現しつつある。
なお、一部はその後状況が変わっている。例えば「夫が死ぬと50%は無税だが残り50%は妻に相続税がかかる」(P.193)とあるが、現在は、妻は1億6千万円まで控除できるので、多くの妻には相続税はかからない。
また、誤りというか、認識不足がある。「円を廃止してドルにすれば円高・円安に一喜一憂しなくて済む」との主張である。この場合、円はドルにペッグすることになり、日本は独自の金融政策が使えなくなるのだが(ユーロ圏の中のギリシャのように)、そのデメリットについて述べていない。現在ならFRBの利上げに沿って日銀は利上げすることになる。
時代の変化など注意すべき点はあるが、全体的には一読の価値がある。
今でも通用する教訓が幾つかある。
・「金持ちが欲しがって、しかも現実に手の届くものを売ることが商売の秘訣」
・「マクドナルドというカタカナにしても日本製か米国製かわからないオブラートに包む」
・「商品のターゲットを絞る」
・「人生は60%確実ならばやるべきである」
・「ヒントになると思えば24時間メモを取れ」
・「簿記3級の資格は必須である」
・「外国語に強くなれ」+「相手の宗教を知って交渉に当たれ」
私は60%確実では踏みきらないが、100%でなくても実行するとの考えは近い。他の多くの点でも賛成である。
予言もある。「頭の代わりをやる企業がどんどん出てくるだろう」(P.228)というのは、AIやクラウドコンピューティングで実現しつつある。
なお、一部はその後状況が変わっている。例えば「夫が死ぬと50%は無税だが残り50%は妻に相続税がかかる」(P.193)とあるが、現在は、妻は1億6千万円まで控除できるので、多くの妻には相続税はかからない。
また、誤りというか、認識不足がある。「円を廃止してドルにすれば円高・円安に一喜一憂しなくて済む」との主張である。この場合、円はドルにペッグすることになり、日本は独自の金融政策が使えなくなるのだが(ユーロ圏の中のギリシャのように)、そのデメリットについて述べていない。現在ならFRBの利上げに沿って日銀は利上げすることになる。
時代の変化など注意すべき点はあるが、全体的には一読の価値がある。
2023年8月11日に日本でレビュー済み
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振り返れば、あの時代にフィットしたビジネスモデルだった。
2021年10月7日に日本でレビュー済み
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主人プレゼントとしました。他の藤田田さんの本と比べて迷いましたが、最初に読むにはちょうど良い内容だったようです。
2018年10月9日に日本でレビュー済み
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非常に興味深いのは、松下幸之助翁は常日頃から「勝てば官軍という商売はあかんよ」と社員に言っていたらししい。
藤田田氏は、まさにその相対的である「勝ちを貪欲に追求して、結果を残す」という思考であり、その相対的な二人が各々日本を代表する経営者である事が興味深い。
しかし、藤田田氏は道理に反しても、 勝てばいいと言っているのでは決してない。
「ユダヤの商法」から学べと言うことであろう。
ユダヤ人の歴史を見ればわかるが、彼らの民族は困難な歴史を生き抜くためには勝つしか無かったのだ。
その為、必然的に勝ちに貪欲になり、合理的な考え方を習得し、道徳や知識やお金の使い方を大切にし、生き抜いて今があるのだ。
そのユダヤ人からの思想(成功の法則)を日本に取り入れたのが、藤田田氏であり、この本のタイトルだけでも、その事が推し量ることができる。
実際、この本に書いてある事もユダヤ人の教え(タルムードや教育方針など)や思想と同じことが沢山書かれている。
ユダヤ系の人間に優秀な人が多いのは、この思想が大きく影響していると言われている。
そう考えただけでも、ユダヤ人の思想をわかりやすく日本語で書いた藤田田氏のこの本は、読む価値があると言えるだろう。
古い本ではあるが、思想や考え方的な事も多く書かれているので、今の時代に読んでも学びになる所は多分にあるだろう。
経営者が勧めることが多い本ではありますが、経営者でなくても、勉強になる本だと思います。
この本は、数年前に読了したのですが、
先程、久しぶりにマックのダブルチーズバーガーを食べた事もあり、レビューを書いてみた。
今でも、ハンバーガーを美味しく食べれるのは、藤田田氏のおかげですね。
長文ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
藤田田氏は、まさにその相対的である「勝ちを貪欲に追求して、結果を残す」という思考であり、その相対的な二人が各々日本を代表する経営者である事が興味深い。
しかし、藤田田氏は道理に反しても、 勝てばいいと言っているのでは決してない。
「ユダヤの商法」から学べと言うことであろう。
ユダヤ人の歴史を見ればわかるが、彼らの民族は困難な歴史を生き抜くためには勝つしか無かったのだ。
その為、必然的に勝ちに貪欲になり、合理的な考え方を習得し、道徳や知識やお金の使い方を大切にし、生き抜いて今があるのだ。
そのユダヤ人からの思想(成功の法則)を日本に取り入れたのが、藤田田氏であり、この本のタイトルだけでも、その事が推し量ることができる。
実際、この本に書いてある事もユダヤ人の教え(タルムードや教育方針など)や思想と同じことが沢山書かれている。
ユダヤ系の人間に優秀な人が多いのは、この思想が大きく影響していると言われている。
そう考えただけでも、ユダヤ人の思想をわかりやすく日本語で書いた藤田田氏のこの本は、読む価値があると言えるだろう。
古い本ではあるが、思想や考え方的な事も多く書かれているので、今の時代に読んでも学びになる所は多分にあるだろう。
経営者が勧めることが多い本ではありますが、経営者でなくても、勉強になる本だと思います。
この本は、数年前に読了したのですが、
先程、久しぶりにマックのダブルチーズバーガーを食べた事もあり、レビューを書いてみた。
今でも、ハンバーガーを美味しく食べれるのは、藤田田氏のおかげですね。
長文ですが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
2016年7月17日に日本でレビュー済み
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藤田氏は、日本にマクドナルドを持ち込み、ハンバーガーを食べる文化を広めた人物だ。
拡大期のマクドナルドではバリュー(低価格)戦略が掲げられており、当時210円だったハンバーガーは、最終的に65円にまで値下げされている。
ハンバーガーを安く提供できた理由は4つある。
ひとつめは、円高の追い風にのっていたことが挙げられる。当時1ドル80~90円だったため、牛肉やポテトを安く輸入できた。
ふたつめは、新規出店を繰り返し、売る数を増やすことで値下げ分をカバーした。
三つめは、自社で生産し自社で販売するため、問屋をはさまないことで低価格を実現した。
最後の四つめは、世界中から安く仕入れられる「グローバル・パーチェシング」という仕組みがあることだろう。例えばチキンなら、世界中のチキンの現地価格、運賃、保険料が表示され、その時点で一番安く販売している企業から仕入れができるのだ。
価格破壊により、マクドナルドは急成長するが、経済が円安になったことで流れが変わってしまう。
まず円安により、仕入れ値が高くなった。
すると当然、ハンバーガーの価格に転化されることになるが、それまで「ハンバーガーは安いもの」というイメージをつけていたため、値上げは客離れを招いた。
またマクドナルドの味に飽きてしまったことも、客離れの原因として挙げられるだろう。
現在のマクドナルドは、高級路線に変更してみたり、サラダを売ってみたり、60秒チャレンジを実施してみたりと迷走している。
本書を読めば、なぜマクドナルドが急成長できたのかが分かるし、なぜバリュー戦略が失敗したのかを考察するための材料になるだろう。(ちなみに経営のコツなどは、ほぼ書かれていないので注意)
勝てば官軍とは、最終的に勝利したものが正義だという例えだが、マックが再び官軍になる日は来るのか。観察し続けたい。
拡大期のマクドナルドではバリュー(低価格)戦略が掲げられており、当時210円だったハンバーガーは、最終的に65円にまで値下げされている。
ハンバーガーを安く提供できた理由は4つある。
ひとつめは、円高の追い風にのっていたことが挙げられる。当時1ドル80~90円だったため、牛肉やポテトを安く輸入できた。
ふたつめは、新規出店を繰り返し、売る数を増やすことで値下げ分をカバーした。
三つめは、自社で生産し自社で販売するため、問屋をはさまないことで低価格を実現した。
最後の四つめは、世界中から安く仕入れられる「グローバル・パーチェシング」という仕組みがあることだろう。例えばチキンなら、世界中のチキンの現地価格、運賃、保険料が表示され、その時点で一番安く販売している企業から仕入れができるのだ。
価格破壊により、マクドナルドは急成長するが、経済が円安になったことで流れが変わってしまう。
まず円安により、仕入れ値が高くなった。
すると当然、ハンバーガーの価格に転化されることになるが、それまで「ハンバーガーは安いもの」というイメージをつけていたため、値上げは客離れを招いた。
またマクドナルドの味に飽きてしまったことも、客離れの原因として挙げられるだろう。
現在のマクドナルドは、高級路線に変更してみたり、サラダを売ってみたり、60秒チャレンジを実施してみたりと迷走している。
本書を読めば、なぜマクドナルドが急成長できたのかが分かるし、なぜバリュー戦略が失敗したのかを考察するための材料になるだろう。(ちなみに経営のコツなどは、ほぼ書かれていないので注意)
勝てば官軍とは、最終的に勝利したものが正義だという例えだが、マックが再び官軍になる日は来るのか。観察し続けたい。
2018年4月21日に日本でレビュー済み
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日本マクドナルドを起業した著者が書いた成功哲学です。
ソフトバンクの孫正義さんも直接会いに行って、今後の方向性
などの教わっていたみたいですね。
で、『どうやってマクドナルドを作ってきたか?』の自伝ではなく、
『どういう考えでビジネスをやってきたか?』帯に書かれている
通り、成功哲学をまとめられています。
1996年に書かれた本のため、内容に少し時代を感じるところも
ありますが、今でも通用すると思われる考え方もあり、勉強に
まりました。
僕が勉強になった考え方を参考に箇条書きします。
●金持ちの間で流行したものが大衆に流れてくるには、
だいたい2~3年かかる。
(=金持ちから攻めれば、その後、大衆に定着するまで、
2~3年は売れ続ける。)
(=大衆は金持ちのまねをしたがる。)
●ちょっとしたお金持ちが必ずほしがって、しかも現実に手に
届くものを売る。
●もうけたいなら「女」と「口」を狙う。
(=装飾品、食品はもうけやすい。)
●「きれいな金」「汚い金」もない。金儲けは人生の最重要事項
だと心得る。
●人生は60%確実ならばやるべきである。
●ビジネスは勝たなければならない。人生もまたしかり。
●ビジネスのエネルギー=「時間」×「努力」
●その国でみんなが食べている一番安いものを売る。
等など、起業家としてもそうかも知れませんが、生きていく上での
考え方としても、勉強になりました。
ソフトバンクの孫正義さんも直接会いに行って、今後の方向性
などの教わっていたみたいですね。
で、『どうやってマクドナルドを作ってきたか?』の自伝ではなく、
『どういう考えでビジネスをやってきたか?』帯に書かれている
通り、成功哲学をまとめられています。
1996年に書かれた本のため、内容に少し時代を感じるところも
ありますが、今でも通用すると思われる考え方もあり、勉強に
まりました。
僕が勉強になった考え方を参考に箇条書きします。
●金持ちの間で流行したものが大衆に流れてくるには、
だいたい2~3年かかる。
(=金持ちから攻めれば、その後、大衆に定着するまで、
2~3年は売れ続ける。)
(=大衆は金持ちのまねをしたがる。)
●ちょっとしたお金持ちが必ずほしがって、しかも現実に手に
届くものを売る。
●もうけたいなら「女」と「口」を狙う。
(=装飾品、食品はもうけやすい。)
●「きれいな金」「汚い金」もない。金儲けは人生の最重要事項
だと心得る。
●人生は60%確実ならばやるべきである。
●ビジネスは勝たなければならない。人生もまたしかり。
●ビジネスのエネルギー=「時間」×「努力」
●その国でみんなが食べている一番安いものを売る。
等など、起業家としてもそうかも知れませんが、生きていく上での
考え方としても、勉強になりました。
2020年6月13日に日本でレビュー済み
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令和の時代でも色褪せない、むしろ令和時代を生き抜くヒントとなる言葉が散りばめられている。これから起業をしていく人達に、原点回帰の一冊として所持しておいて欲しいと感じます。