プライム無料体験をお試しいただけます
プライム無料体験で、この注文から無料配送特典をご利用いただけます。
非会員 | プライム会員 | |
---|---|---|
通常配送 | ¥410 - ¥450* | 無料 |
お急ぎ便 | ¥510 - ¥550 | |
お届け日時指定便 | ¥510 - ¥650 |
*Amazon.co.jp発送商品の注文額 ¥3,500以上は非会員も無料
無料体験はいつでもキャンセルできます。30日のプライム無料体験をぜひお試しください。
¥1,430¥1,430 税込
発送元: Amazon.co.jp 販売者: Amazon.co.jp
¥169¥169 税込
配送料 ¥350 5月22日-23日にお届け
発送元: ブックス一歩 販売者: ブックス一歩
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
謎の名画・清明上河図 北京故宮の至宝、その真実 単行本(ソフトカバー) – 2011/12/26
購入オプションとあわせ買い
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社勉誠出版
- 発売日2011/12/26
- 寸法13 x 1.7 x 18.8 cm
- ISBN-104585270116
- ISBN-13978-4585270119
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
著者について
登録情報
- 出版社 : 勉誠出版 (2011/12/26)
- 発売日 : 2011/12/26
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 208ページ
- ISBN-10 : 4585270116
- ISBN-13 : 978-4585270119
- 寸法 : 13 x 1.7 x 18.8 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 741,811位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
公式HP nojimatsuyoshi.com/
ツイッター http://twitter.com/#!/nojima_tsuyoshi
1968年生まれ。上智大学新聞学科在学中に香港中文大学、台湾師範大学に留学。
1992年 朝日新聞社に入社
1997~8年福建省アモイのアモイ大学に留学。
2001~4年シンガポールに特派員として派遣。イラク、アフガン戦争を取材。
2003年「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)を執筆。
2007~10年台北に特派員として派遣。
2011年6月「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)を出版。
2011年12月「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)を出版。
2012年5月「ふたつの故宮博物院」の中国語版(繁体字版)が台湾で出版。
2012年6月「銀輪の巨人GIANT」(東洋経済新報社)を出版。
2013年6月「謎の名画・清明上河図」の中国語版(繁体字版)が台湾で出版。
「銀輪の巨人GIANT」の中国語版(繁体字版)が台湾で出版。
2013年12月「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)を翻訳。
2014年4月 「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)を出版
2015年1月 同書の中国語版(繁体字版)を台湾で出版
2015年2月 「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)を出版
2015年10月 同書の中国語版(繁体字版)を台湾で出版
2016年4月 朝日新聞社を退社、フリーに
2016年4月 「台湾とは何か」(ちくま新書)「故宮物語」(勉誠出版)を出版
2018年5月 「タイワニーズ 故郷喪失者の物語(小学館)を出版
2019年4月 大東文化大学社会学部特任教授に就任
2020年7月 「なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか」(扶桑社新書)を出版
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
「中国の市民社会の原点は宋代にある」とも読んだことがあり、長く実例を探していたところこの本に出会った。
清明上河図という中国の国宝(中国版洛中洛外図みたいな画)を詳細に検証し、当時の市民生活に迫った一冊。またこの画がたどった数奇な歴史を現地での取材を踏まえて紹介している。
正史、列伝には描かれない市民生活の息吹を、画を通じて実証的に伝えている著作だ。一点の文化作品を通じて中国社会、歴史の実像に大胆に迫ろうとするアプローチは、総花的で牽強付会に満ちたよくある「文化論」とは対照的で好感が持てる。
本は「謎」をキーワードに書き進められている。
描かれた場所、時期、作者、来歴、真贋の程、画の長さ、等々、謎の数々を著者は丁寧に検証しているところが印象に残った。
本書は、まず来歴の謎解きから始まる。「五次入宮、四次出宮」という言葉に表されるように、北宋が滅び金人に渡ったと思われる「清明上河図」はその後宮廷と民間を行き来したとあるが、その流転の歴史を都市伝説のような挿話も交えて解説されている。
終の棲家として北京故宮の収蔵品となったのは、誕生したばかりの中華人民共和国の国威発揚と関係があるという件に中国らしい強引さが垣間見れて面白い。
歴代の王朝において権力者たちはそのステイタスを証明するために「清明上河図」を手にいれようとしたが、現代中国においても同様のことが繰り返されているということだろう。
さらに、日本をはじめとして世界に広がった「清明上河図」があらわす人々を引きつける力や、画の舞台「開封」の食事情などが細やかに述べられ、終盤では5メートルを超える絵巻を右から左に視線を移しながら、画の世界観を伝えている。活字を追うごとに画の中の人々の息遣いが聞こえてくるようであり、画が書かれたとされる北宋の都市生活を間近に見ているような錯覚にさえ陥る。細密に描かれたすべての事象が画の表情を豊かなものにしていることがよく伝わってきた。
最終章では、「天下第一画」と称えられている画が「動く清明上河図」となり、それを見た現代の人々の反応から「中国の国画」と呼ばれること、愛される理由が述べられ、「政治と文化」の中華世界独特な関係性について書かれ結ばれている。
著者は以前「ふたつの故宮博物院」という著書を手がけ、その中で故宮はただの博物館ではなくその裏には「政治と文化」が表裏一体となっていることを書いているが、この「清明上河図」も例に漏れずである。今回、中国国外へ初出品される訳にもそんな理由があるのではないかと勘繰ってしまった。
様々な謎に満ちた名画を見るために、必ず故宮展に足を運ぼうと思わせる1冊だった。
数々の謎を追いながら新聞記者記者らしく現場主義の視線によってまとめられています。
美術書というよりは、ルポルタージュと表現するのがピッタリくるかもしれません。
北宋の繁栄を描いた5メートルほどの絵巻は、誰がいつ、どこを描いたのか、これで完成品なのか、
ほとんどが謎に包まれているとのことですが、著者の野嶋氏はその謎ひとつひとつを多方面から解明しています。
中国において、美術品は「権力」を表すものだということが様々な裏づけから解説されていて、
読めば読むほど不思議な宿命をもつ絵だということがわかってきます。
GCPで世界1位となった中国ですが、今やその表の顔からは想像できないような素朴で生き生きとした
庶民の生活が描き出された清明上河図。
この本は、そんな中国の魅力を余すところなくとことん読者に伝えてくれています。
そして、「五次入宮、四次出宮」という中国第一等の名画の誕生から現在に至る数奇な運命と数多の謎、世界中に散らばる、真作以外の「清明上河図」が作られた背景、名画を生み出した北宋とその都・開封の空前の繁栄、現代の開封訪問記や21世紀になってからのヒストリーがバランスよく述べられ、北宋から現代に至る時間軸を縦軸とし、世界中への広がりを横軸として、何故この画が多くの人を惹きつけるのかを多角的な視野で捉えることのできる好著。
ただし、カラ―で印刷されているのは表・裏表紙だけ。本文中にこの画の部分図が適宜挿入されているが、それらはカラ―印刷ではないので、細部は見にくい。この本で予習して本物の画を鑑賞するのがベストだったろうけれども、もう展示が終わってしまった今となっては、将来中国に観に行くチャンスを捕まえるしかない。
奮発して、画のカラ―図版をせめて数点でも収録してくれれば、と思ってしまう。