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生そのものの政治学: 二十一世紀の生物医学、権力、主体性 (叢書・ウニベルシタス 1017) 単行本 – 2014/10/24
19世紀以来、国家は健康と衛生の名のもとに、人々の生死を管理する権力を手にしてきた。批判的学問や社会運動が問題視したこの優生学的思想はしかし、ゲノム学や生殖技術に基づくバイオ資本主義が発展した21世紀の現在、従来の批判には捉えきれない生の新しいかたちを出現させている。フーコー的問題を継承しつつも、病への希望となりうる現代の生政治のリアルな姿を描き出す、社会思想の画期作。
- 本の長さ554ページ
- 言語日本語
- 出版社法政大学出版局
- 発売日2014/10/24
- ISBN-104588010174
- ISBN-13978-4588010170
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商品の説明
著者について
(Nikolas Rose)
1947年生。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学研究から精神医学およびリスク研究に向かい、生物学や心理学、社会学との境界領域で、フーコーの生権力理論を軸に多産な研究をおこなう。現代社会における自己の統治と先端医療技術の関わり、生命科学・生命倫理の問題を、社会全体の権力論的構造のなかで探究する議論は、現代の生政治論への大きな貢献として注目を集めている。著書に『魂を統治する』(1989)、『われわれの自己を発明する』(1996)、『自由の権力』(1999)、共著に『現在を統治する』(2008)、『ニューロ──新しい脳科学と心の統御』(2013)ほか多数。
1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学人間科学研究科教授。哲学・現代思想。著書に『瞬間と永遠』(岩波書店)、『ヴィータ・テクニカ』(青土社)、『生と権力の哲学』(ちくま新書)、『子供の哲学』(講談社)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)ほか。
1985年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員、大和大学非常勤講師。哲学。論文に「出生外傷から器官なき身体へ」(『フランス哲学・思想研究』18号)、共訳書にフィンク『後期ラカン入門』(人文書院)ほか。
1978年生。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士 (人間科学)。立教大学・日本学術振興会特別研究員。生態記号論。共著に 『知の生態学的転回3 倫理』 (東京大学出版会)、 論文に 「パースにおける 「進化」 概念とそのあらたな解釈」 (叢書セミオトポス8) ほか。
1978年生。大阪大学未来戦略機構(第一部門)特任助教。文化人類学。著書に『臓器移植の人類学──身体と情動のエコノミー』(近刊、世界思想社)。論文に「臓器提供に現われる身体と人格」(『文化人類学』第76巻3号)ほか。
1947年生。イギリスの社会学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスBIOS研究所所長をへて、現在ロンドン大学キングスカレッジ教授。生物学研究から精神医学およびリスク研究に向かい、生物学や心理学、社会学との境界領域で、フーコーの生権力理論を軸に多産な研究をおこなう。現代社会における自己の統治と先端医療技術の関わり、生命科学・生命倫理の問題を、社会全体の権力論的構造のなかで探究する議論は、現代の生政治論への大きな貢献として注目を集めている。著書に『魂を統治する』(1989)、『われわれの自己を発明する』(1996)、『自由の権力』(1999)、共著に『現在を統治する』(2008)、『ニューロ──新しい脳科学と心の統御』(2013)ほか多数。
1964年生。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中途退学。大阪大学人間科学研究科教授。哲学・現代思想。著書に『瞬間と永遠』(岩波書店)、『ヴィータ・テクニカ』(青土社)、『生と権力の哲学』(ちくま新書)、『子供の哲学』(講談社)、『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)ほか。
1985年生。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位修得退学。日本学術振興会特別研究員、大和大学非常勤講師。哲学。論文に「出生外傷から器官なき身体へ」(『フランス哲学・思想研究』18号)、共訳書にフィンク『後期ラカン入門』(人文書院)ほか。
1978年生。大阪大学大学院人間科学研究科単位取得退学。博士 (人間科学)。立教大学・日本学術振興会特別研究員。生態記号論。共著に 『知の生態学的転回3 倫理』 (東京大学出版会)、 論文に 「パースにおける 「進化」 概念とそのあらたな解釈」 (叢書セミオトポス8) ほか。
1978年生。大阪大学未来戦略機構(第一部門)特任助教。文化人類学。著書に『臓器移植の人類学──身体と情動のエコノミー』(近刊、世界思想社)。論文に「臓器提供に現われる身体と人格」(『文化人類学』第76巻3号)ほか。
登録情報
- 出版社 : 法政大学出版局 (2014/10/24)
- 発売日 : 2014/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 554ページ
- ISBN-10 : 4588010174
- ISBN-13 : 978-4588010170
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,398,650位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 180,119位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月28日に日本でレビュー済み
タイトルに尽きています。原著は非常に優れているので、この翻訳は残念としか言えません。読むときは原著を用意して併読しましょう。
2021年8月14日に日本でレビュー済み
翻訳がひどすぎるとの指摘がありますが、それほどひどいものとは思えません。
何度も読み返してやっと文節の対応やら文意やらが理解できる悪文ということは全然なく、大体においてすらすら読み進めることができます。むしろこの手の本にしてはかなりわかりやすい翻訳だと思います。
内容に関しても、本書はポスト・フーコーの生政治論における非常に重要な著作で、とくに第七章 神経化学的自己はたいへん示唆に富む興味深い内容ですので、是非一読されることをお勧めします。
何度も読み返してやっと文節の対応やら文意やらが理解できる悪文ということは全然なく、大体においてすらすら読み進めることができます。むしろこの手の本にしてはかなりわかりやすい翻訳だと思います。
内容に関しても、本書はポスト・フーコーの生政治論における非常に重要な著作で、とくに第七章 神経化学的自己はたいへん示唆に富む興味深い内容ですので、是非一読されることをお勧めします。
2024年3月19日に日本でレビュー済み
新装版ではなく、初版を読んでのレビューですが、翻訳に関しては、十分妥当な水準であると思います(新装版では一部訳語が改まっている箇所もあり)。ローズ本人が書いている通り、本書は記述(事例)に溢れてており、それが魅力である反面、論旨を追うことが難しく感じる部分もあります。原著であれ、翻訳版であれ、きちんと内容を理解するには最低2回は読み直す必要がありました。
本書で繰り返し出てくる、フーコーが論じた20世紀前半までの生権力と(現在進行中の)21世紀の生政治を対比させながらの記述は非常に示唆的です。「生物学的シチズンシップ」「生社会性」「生価値」等の重要な分析概念を提示しつつ、現代のソーマ的倫理とバイオ資本主義の精神との間には親和性がみいだされるという結論部に至るまでの壮大な展開は、(やや楽観的ではあるけれども)遺伝子還元主義に代表される型通りの批判論に陥ることなく、〈現在進行形の生政治の予備的地図を描く〉という本書の目的を十分達成していると思われます。
本書で繰り返し出てくる、フーコーが論じた20世紀前半までの生権力と(現在進行中の)21世紀の生政治を対比させながらの記述は非常に示唆的です。「生物学的シチズンシップ」「生社会性」「生価値」等の重要な分析概念を提示しつつ、現代のソーマ的倫理とバイオ資本主義の精神との間には親和性がみいだされるという結論部に至るまでの壮大な展開は、(やや楽観的ではあるけれども)遺伝子還元主義に代表される型通りの批判論に陥ることなく、〈現在進行形の生政治の予備的地図を描く〉という本書の目的を十分達成していると思われます。