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石の物語: 中国の石伝説と『紅楼夢』『水滸伝』『西遊記』を読む 単行本 – 2015/1/8
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物語は石から始まる。『水滸伝』では石の下に封印されていた星の化身たちが解き放たれ、『西遊記』では孫悟空が石から生まれ、『紅楼夢』では天界で女神に見捨てられた石が人間界に下る。別名『石頭記』=「石の物語」の『紅楼夢』を織りなすテクスト相関性とは。もの言わぬ石が、古代からの石伝説やテクストが、時をこえて協奏し、いま〈石の物語〉として、新たな物語論、テクスト論、フィクション論を創造する。
- 本の長さ458ページ
- 言語日本語
- 出版社法政大学出版局
- 発売日2015/1/8
- ISBN-104588495089
- ISBN-13978-4588495083
商品の説明
著者について
ジン・ワン
(Jing Wang)
マサチューセッツ工科大学教授。マサチューセッツ大学アマースト校で比較文学研究によりPh.Dを取得後、デューク大学で中国語中国文学を担当した後、2001年よりMITで中国文化研究・比較メディア研究の教授を務める。邦訳に『現代中国の消費文化――ブランディング・広告・メディア』(松浦良高訳、岩波書店、2011年)がある。
廣瀬 玲子
専修大学文学部教授。専門は中国文学。主な著作・翻訳に「おおわれた真実――元雑劇「救孝子」「殺狗勧夫」試論」(『専修人文論集』第91号、2012年)、「誰も死なない――元雑劇「留鞋記」試論」(『中国哲学研究』第24号、2009年)、アンヌ・チャン著『中国思想史』(共訳、知泉書館、2010年)など。
(Jing Wang)
マサチューセッツ工科大学教授。マサチューセッツ大学アマースト校で比較文学研究によりPh.Dを取得後、デューク大学で中国語中国文学を担当した後、2001年よりMITで中国文化研究・比較メディア研究の教授を務める。邦訳に『現代中国の消費文化――ブランディング・広告・メディア』(松浦良高訳、岩波書店、2011年)がある。
廣瀬 玲子
専修大学文学部教授。専門は中国文学。主な著作・翻訳に「おおわれた真実――元雑劇「救孝子」「殺狗勧夫」試論」(『専修人文論集』第91号、2012年)、「誰も死なない――元雑劇「留鞋記」試論」(『中国哲学研究』第24号、2009年)、アンヌ・チャン著『中国思想史』(共訳、知泉書館、2010年)など。
登録情報
- 出版社 : 法政大学出版局 (2015/1/8)
- 発売日 : 2015/1/8
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 458ページ
- ISBN-10 : 4588495089
- ISBN-13 : 978-4588495083
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,143,049位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 308,049位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
翻訳が日本語として極めて座りが悪いです。これなら原文を読んだほうがよさそうかと。残念です。
2020年6月28日に日本でレビュー済み
テキスト論という専門性の高い学術書です。本格的に読解する必要がありましたので、「原文で読んだ方がまし」というレビューを見て、原書とこの訳本の両方を取り寄せて挑戦しました。
結果として分かったのは、原書には多くの誤りがあり、この訳本では丁寧に訂正されているということです。原書の曖昧な表現も改善されていました。また、原書が引用している文献には、正規の著作権に基づいていない本も含まれていて、これらの問題にも訳者は配慮しています。
両方を見たことで、2言語での用語の対照が学べたのは良かったです。しかしそこまでの必要がないならば、私はこの訳本の方をお薦めします。
結果として分かったのは、原書には多くの誤りがあり、この訳本では丁寧に訂正されているということです。原書の曖昧な表現も改善されていました。また、原書が引用している文献には、正規の著作権に基づいていない本も含まれていて、これらの問題にも訳者は配慮しています。
両方を見たことで、2言語での用語の対照が学べたのは良かったです。しかしそこまでの必要がないならば、私はこの訳本の方をお薦めします。
2015年3月2日に日本でレビュー済み
「テキスト相関性」という概念を使って、中国に数多くある「石伝説」という観点から、『紅楼夢』のラストを曹雪芹がどのように構想していたのか、に迫った本。
著者のジン・ワン氏は、後の四十回分を書き継いだ高鶚(曹雪芹が書いたのは八十回分までといわれている)の筋書き通りでほぼ違いはないのではないか、と推測している。
その根拠は、「テキスト相関性」にある。これには先行テキストに対する“境界横断的”な運動と、先行テキストからの規定による“安定性”という二通りの相反する力が作用する、という特徴がある。この概念によって、「石伝説」という先行テキスト群(『西遊記』や『水滸伝』など)からフィクション論理の枠組みを考察してみると、高鶚の描いたラストは“妥当”ということになるのである。(さすがに、曹雪芹の天才的な文才には及ばないのではあるが……)
……というのが、大体の大筋なのだが、この結論に至るまでの過程がとにかく面白い。中国の「石伝説」の豊富なエピソードや、『西遊記』や『水滸伝』に対する先行テキスト群の規定や、孫悟空と賈宝玉の性格の共通性と相違、人為(儒教社会)と真心という対抗軸にある宝釵と黛玉というヒロインの分析など「石」のシンボリズムから導き出される話はどれも興味深い。そして圧巻なのが、「玉」と「石」という二重の属性を持った宝玉についての考察だ。曹雪芹が伝統的な物語構造による展開をしているからこそ、新しいキャラクターである宝玉の悲劇性が際立つ、というジン・ワン氏の見解は鋭い。
しかし、この本の一番凄いところは、『紅楼夢』が未読であったとしても楽しめそうなところだと思う。石のイメージャリーの豊穣な世界や、テキストどうしが触発しあい連関していく様相の記述は、とても魅力的である。
著者のジン・ワン氏は、後の四十回分を書き継いだ高鶚(曹雪芹が書いたのは八十回分までといわれている)の筋書き通りでほぼ違いはないのではないか、と推測している。
その根拠は、「テキスト相関性」にある。これには先行テキストに対する“境界横断的”な運動と、先行テキストからの規定による“安定性”という二通りの相反する力が作用する、という特徴がある。この概念によって、「石伝説」という先行テキスト群(『西遊記』や『水滸伝』など)からフィクション論理の枠組みを考察してみると、高鶚の描いたラストは“妥当”ということになるのである。(さすがに、曹雪芹の天才的な文才には及ばないのではあるが……)
……というのが、大体の大筋なのだが、この結論に至るまでの過程がとにかく面白い。中国の「石伝説」の豊富なエピソードや、『西遊記』や『水滸伝』に対する先行テキスト群の規定や、孫悟空と賈宝玉の性格の共通性と相違、人為(儒教社会)と真心という対抗軸にある宝釵と黛玉というヒロインの分析など「石」のシンボリズムから導き出される話はどれも興味深い。そして圧巻なのが、「玉」と「石」という二重の属性を持った宝玉についての考察だ。曹雪芹が伝統的な物語構造による展開をしているからこそ、新しいキャラクターである宝玉の悲劇性が際立つ、というジン・ワン氏の見解は鋭い。
しかし、この本の一番凄いところは、『紅楼夢』が未読であったとしても楽しめそうなところだと思う。石のイメージャリーの豊穣な世界や、テキストどうしが触発しあい連関していく様相の記述は、とても魅力的である。