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少年探偵江戸川乱歩全集〈29〉魔術師 ペーパーバック – 1970/10/1
魔術師
- 本の長さ270ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日1970/10/1
- ISBN-104591001385
- ISBN-13978-4591001387
登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (1970/10/1)
- 発売日 : 1970/10/1
- 言語 : 日本語
- ペーパーバック : 270ページ
- ISBN-10 : 4591001385
- ISBN-13 : 978-4591001387
- Amazon 売れ筋ランキング: - 766,500位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 17,441位日本文学
- - 55,624位絵本・児童書 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以後、「D坂の殺人事件」などの探偵小説を 次々発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」などがある。日本の小説界に多大なる業績を残 す。65年没(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 大槻ケンヂが語る江戸川乱歩 私のこだわり人物伝 (ISBN-13:978-4041847213)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
星5つ中4.6つ
5つのうち4.6つ
3グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年12月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「魔術師」は、ストーリー展開の速さや、あっとおどろく結末に、原作でも、本書のような少年版でも、最後まで非常にドキドキ、ワクワクしながら読むことのできる傑作です。特にポプラ社版の本書では、山内秀一氏による挿絵が魅力的です。もちろん、柳瀬茂氏によるカバー絵も最高ですが。
2022年4月17日に日本でレビュー済み
物語として成立するのか、読者の方がハラハラするぐらい度肝を抜く展開また展開である。
予告殺人の当の時間、美しい横笛の音が鳴り渡り、関係者一同怪訝のなかで被害者は首なし、しかも死の部屋は菊の花が充満されているというここまで美学を貫徹する殺人はもはや凄惨を超えてたおやめぶりと言いたいほどの美学である。
しかも「お首を頂戴つかまつる」頭部は衆人環視のなか多摩川だか荒川だかで「獄門船」と墨痕淋漓に書かれた小舟でさらし首。ここまで心ゆくまで変質者を極めなくても良いのではないかという、耽美と異様さの融合であっ気に取られてしまう。
しかしこれだけでは妄想と狂気のままのところ、犯人「魔術師」は論理的に正しく復讐という原理の大道を持ち出し、二世代、三世代にわたる二つの家系の相克へと物語はがっちりとした骨格に収斂する。
その最後まで犯人の没後もなお続く殺人、逃げ場のない密室の水攻めと、やることなすこと必要以上に壮麗で、このポプラ社の「少年探偵江戸川乱歩全集」全46巻では、「影男」「時計塔の秘密」「三角館の恐怖」「暗黒星」「幽鬼の塔」「蜘蛛男」「人間豹」といった傑作群の中でも一頭地を抜けた最高傑作だった(個人の感想です)
予告殺人の当の時間、美しい横笛の音が鳴り渡り、関係者一同怪訝のなかで被害者は首なし、しかも死の部屋は菊の花が充満されているというここまで美学を貫徹する殺人はもはや凄惨を超えてたおやめぶりと言いたいほどの美学である。
しかも「お首を頂戴つかまつる」頭部は衆人環視のなか多摩川だか荒川だかで「獄門船」と墨痕淋漓に書かれた小舟でさらし首。ここまで心ゆくまで変質者を極めなくても良いのではないかという、耽美と異様さの融合であっ気に取られてしまう。
しかしこれだけでは妄想と狂気のままのところ、犯人「魔術師」は論理的に正しく復讐という原理の大道を持ち出し、二世代、三世代にわたる二つの家系の相克へと物語はがっちりとした骨格に収斂する。
その最後まで犯人の没後もなお続く殺人、逃げ場のない密室の水攻めと、やることなすこと必要以上に壮麗で、このポプラ社の「少年探偵江戸川乱歩全集」全46巻では、「影男」「時計塔の秘密」「三角館の恐怖」「暗黒星」「幽鬼の塔」「蜘蛛男」「人間豹」といった傑作群の中でも一頭地を抜けた最高傑作だった(個人の感想です)