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幸福ロケット 単行本 – 2005/11/1
山本 幸久
(著)
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2005/11/1
- ISBN-104591089703
- ISBN-13978-4591089705
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2005/11/1)
- 発売日 : 2005/11/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 4591089703
- ISBN-13 : 978-4591089705
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,196,362位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 27,626位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年10月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近食傷気味の小学生が主人公の小説にありがちな、過剰なノスタルジック趣味ではなく、そしてまた過剰に格差を描くでもなく、フツーっぽい(でも実際はこんなことないよね!とも思うこともあるけど♪、でもとってもすてきな小説でした。東京駅でのお別れのシーンだけでも感動なのに、そのあとまだこんなに厚いページが残っててお得感たっぷり、ありがとう、作者さん!そして、その残りのページもまたそれだけで小説になるくらい素晴らしかったです。多読してると捨て本もたくさんありますが、これは、もう、最高の1冊です!!
2024年4月12日に日本でレビュー済み
小学5年生の香な子と、小森が織りなす小学生らしからぬラブストーリーで最後まで楽しめた。
香な子の引っ越しや塾通い、お父さんの転職の秘密、同級生の恋愛のお膳立て、小森のお母さんのお見舞い、同級生の日下くんと天文部を作って活動など、多くの話題が詰まっていて、その情景が浮かんでくるような物語だった。
小学生の恋愛と思って甘くみていたら
「ぼくの未来には山田がいてほしい」
「おれがそばにいないと、きみよりさびしい思いをする人がいる」
なんて、そんなストレートな言葉をぶつけるのだからびっくりする。
でも素直な小学生だからこそ、言える言葉でもあると思う。
香な子のちょっと大人びた考え方や自分の可愛さを冷静に分析するところ、小森の男の子らしい言動や思ったことを素直に伝えるところなど好感がもてたが、お嬢様キャラの町野さんがいい味を出していた。
小森のことが好きで、その中を取りもつよう香な子にお願いするのだが、小森は町野さんのことは何とも思っていなくて、香な子にばかり話しかける。
そんなよくありがちな展開の中、めげずに自分の想いを伝えようとする可愛らしい町野さんが素敵だった。
最後の東京駅の新幹線でのやり取りは、大人顔負けの展開でドキドキした。
文庫についている、書き下ろし短編の「月食」もよかった。
月食は中学生3年生になった日下くんとその弟で小学6年生の淳次がお互いの受験の話をする。
大晦日の夜、月食を見に行こうとする道中で繰り広げられる親子と兄弟の想いがストレートにぶつけられていた。
日下くんの同級生で天文部でも活動していた町野さんも出てくるのだが、そのキャラクターも相変わらずでよかった。
香な子の引っ越しや塾通い、お父さんの転職の秘密、同級生の恋愛のお膳立て、小森のお母さんのお見舞い、同級生の日下くんと天文部を作って活動など、多くの話題が詰まっていて、その情景が浮かんでくるような物語だった。
小学生の恋愛と思って甘くみていたら
「ぼくの未来には山田がいてほしい」
「おれがそばにいないと、きみよりさびしい思いをする人がいる」
なんて、そんなストレートな言葉をぶつけるのだからびっくりする。
でも素直な小学生だからこそ、言える言葉でもあると思う。
香な子のちょっと大人びた考え方や自分の可愛さを冷静に分析するところ、小森の男の子らしい言動や思ったことを素直に伝えるところなど好感がもてたが、お嬢様キャラの町野さんがいい味を出していた。
小森のことが好きで、その中を取りもつよう香な子にお願いするのだが、小森は町野さんのことは何とも思っていなくて、香な子にばかり話しかける。
そんなよくありがちな展開の中、めげずに自分の想いを伝えようとする可愛らしい町野さんが素敵だった。
最後の東京駅の新幹線でのやり取りは、大人顔負けの展開でドキドキした。
文庫についている、書き下ろし短編の「月食」もよかった。
月食は中学生3年生になった日下くんとその弟で小学6年生の淳次がお互いの受験の話をする。
大晦日の夜、月食を見に行こうとする道中で繰り広げられる親子と兄弟の想いがストレートにぶつけられていた。
日下くんの同級生で天文部でも活動していた町野さんも出てくるのだが、そのキャラクターも相変わらずでよかった。
2018年9月15日に日本でレビュー済み
鎌倉先生、
大学時代にモデルをやっていて、怖くて、ジャガーXJS 4.0 リミティッド最終モデルに乗ってる、って
キャラが立ってます!!
「男と女でも親友になれますよね、先生?」
コーモリのお母さんは鎌倉先生に同意を求めた。でも先生ははっきりとこういった。
「私の経験上、ありえませんね」
鎌倉先生、あなたはこれまでいったいどんな経験を積まれてきたんです?
山本(幸久)さん是非とも鎌倉先生の若い頃の話を書いてください。でも義昭おじさんの過去は知りたくありません。
小森裕樹君のお母さんが息子の未来の姿を描くのは、自分がそれまで生きられないかもしれないと感じていたからでしょう。お話の中の登場人物にすぎないのに、思わず本復を祈ってしまいます。
香な子のお父さんが持っている本のタイトルが泣かせます。同時代にその作家たちの本を読んでいた者にとってはたまりません。きっと山本さんは昔から面白い本を読み続けてきたのだと思います。
横田順彌の「山田太郎十番勝負」、amazonで注文しました。
かんべむさしの「決戦・日本シリーズ」図書館に予約を入れました。
平井和正の「ウルフガイシリーズ」昔から熱烈な、そして今でもファンです。
「いまは犬神明を生きているんだよね、コーモリ」
それはまずい!(ウルフガイ)犬神明のような人生を生きたら悲惨なことになってしまいます。それでは山本作品のキャラではなくなってしまいます。むしろ小森裕樹という名前からすると、「スパイダーマン」(原作:平井和正、画:池上遼一)の人生を歩むことになるのでは。というのは、平井「スパイダーマン」の主人公の名前が小森ユウだからです。山本さんはここからコーモリの本名を小森裕樹としたのではないでしょうか。でも、原作者が同じ平井和正なので、スパイダーマンの物語もウルフガイと瓜二つです。何れにしてもコーモリは平井和正原作の物語とは別の人生を歩んだほうが幸福になれるはずです。
この物語の最後の最後のシーンは、「幸福トラベラー」のボーナストラック「旧七夕」に記されています。
「幸福トラベラー」はこんなふうに始まります。
気づいたら十年が経っていた
大学時代にモデルをやっていて、怖くて、ジャガーXJS 4.0 リミティッド最終モデルに乗ってる、って
キャラが立ってます!!
「男と女でも親友になれますよね、先生?」
コーモリのお母さんは鎌倉先生に同意を求めた。でも先生ははっきりとこういった。
「私の経験上、ありえませんね」
鎌倉先生、あなたはこれまでいったいどんな経験を積まれてきたんです?
山本(幸久)さん是非とも鎌倉先生の若い頃の話を書いてください。でも義昭おじさんの過去は知りたくありません。
小森裕樹君のお母さんが息子の未来の姿を描くのは、自分がそれまで生きられないかもしれないと感じていたからでしょう。お話の中の登場人物にすぎないのに、思わず本復を祈ってしまいます。
香な子のお父さんが持っている本のタイトルが泣かせます。同時代にその作家たちの本を読んでいた者にとってはたまりません。きっと山本さんは昔から面白い本を読み続けてきたのだと思います。
横田順彌の「山田太郎十番勝負」、amazonで注文しました。
かんべむさしの「決戦・日本シリーズ」図書館に予約を入れました。
平井和正の「ウルフガイシリーズ」昔から熱烈な、そして今でもファンです。
「いまは犬神明を生きているんだよね、コーモリ」
それはまずい!(ウルフガイ)犬神明のような人生を生きたら悲惨なことになってしまいます。それでは山本作品のキャラではなくなってしまいます。むしろ小森裕樹という名前からすると、「スパイダーマン」(原作:平井和正、画:池上遼一)の人生を歩むことになるのでは。というのは、平井「スパイダーマン」の主人公の名前が小森ユウだからです。山本さんはここからコーモリの本名を小森裕樹としたのではないでしょうか。でも、原作者が同じ平井和正なので、スパイダーマンの物語もウルフガイと瓜二つです。何れにしてもコーモリは平井和正原作の物語とは別の人生を歩んだほうが幸福になれるはずです。
この物語の最後の最後のシーンは、「幸福トラベラー」のボーナストラック「旧七夕」に記されています。
「幸福トラベラー」はこんなふうに始まります。
気づいたら十年が経っていた
2011年8月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラマを観ているような感覚で一気に読めました。登場人物もそれぞれ魅力的。
小学校高学年の子どもが持つ世界観が物語の中でうまく表現されていると思いました。
最終章は、まさに疾走感「走る、走る、走る」、そして涙。。。
すごく感動しました。
あぁ、小学生になりてぇ〜。
小学校高学年の子どもが持つ世界観が物語の中でうまく表現されていると思いました。
最終章は、まさに疾走感「走る、走る、走る」、そして涙。。。
すごく感動しました。
あぁ、小学生になりてぇ〜。
2006年10月29日に日本でレビュー済み
やっぱりこの人は短編より長編がいいです。
初め、小学生が主人公かぁ…と少しガッカリしたんですが、本好きだったりして好感度アップ。お父さんがウルフガイとかヨコジュン、かんべむさしを読んでいるのも懐かしさで加点1。
お花茶屋と小石川が舞台。内容はというと、5年生の香な子は隣席の小森くんとの仲を取り持ってねと町野さんに頼まれ…でも自分のほうが親しくなっていってしまって…というもの。
この人のお話はいつもどおりスイスイと読めますが、けっして軽くありません。
女の子のほうが大人になるのが早いとかいいますが、この本も女の子のほうが楽しめるかな?!
女は努力してきれいになる。男は苦労してかっこよくなる。
お母さん、名言ですね。
初め、小学生が主人公かぁ…と少しガッカリしたんですが、本好きだったりして好感度アップ。お父さんがウルフガイとかヨコジュン、かんべむさしを読んでいるのも懐かしさで加点1。
お花茶屋と小石川が舞台。内容はというと、5年生の香な子は隣席の小森くんとの仲を取り持ってねと町野さんに頼まれ…でも自分のほうが親しくなっていってしまって…というもの。
この人のお話はいつもどおりスイスイと読めますが、けっして軽くありません。
女の子のほうが大人になるのが早いとかいいますが、この本も女の子のほうが楽しめるかな?!
女は努力してきれいになる。男は苦労してかっこよくなる。
お母さん、名言ですね。
2015年2月14日に日本でレビュー済み
めちゃめちゃかわいい作品です。
この作家さんはどの作品も、キャラクターが面白くて笑えます。
会話のテンポが、何となく漫画を読んでいる様な錯覚を覚えます。
他の作品も、「ヤングアダルトパパ」は少し切ないけどきっと希望もあって
中でも一番好きなのは「ある日、アヒルバス」で、笑うに笑いました。どの作品もオススメです!
この作家さんはどの作品も、キャラクターが面白くて笑えます。
会話のテンポが、何となく漫画を読んでいる様な錯覚を覚えます。
他の作品も、「ヤングアダルトパパ」は少し切ないけどきっと希望もあって
中でも一番好きなのは「ある日、アヒルバス」で、笑うに笑いました。どの作品もオススメです!
2006年1月29日に日本でレビュー済み
主人公は読書好きでクラスで8番目に可愛い小5。
彼女は同じクラスの深夜ラジオ好き少年と仲良くなる。
なんだか読んでいて胸が暖かくなる。
自分が小学生のときを思い出しながら
素直な台詞に読んでいるこっちが恥ずかしくなりそうで。
これが甘酸っぱいと云うものか、と思った。
何よりも登場人物が魅力的だった。
あまり好きくない性格の人物も、やけに魅力を感じる。
そんなにたくさんの設定をされていないのに
話の中で、ぼんやりと外見なども浮かんできてしまう。
人間くさくてみんな可愛いと思ってしまう。
こんなに登場人物が話の中で
好き勝手に動いているようなのあまりないと思う。
とにかく自然で、魅力あふれる作品。
難しい書物を好む方にも是非読んで欲しいです。
彼女は同じクラスの深夜ラジオ好き少年と仲良くなる。
なんだか読んでいて胸が暖かくなる。
自分が小学生のときを思い出しながら
素直な台詞に読んでいるこっちが恥ずかしくなりそうで。
これが甘酸っぱいと云うものか、と思った。
何よりも登場人物が魅力的だった。
あまり好きくない性格の人物も、やけに魅力を感じる。
そんなにたくさんの設定をされていないのに
話の中で、ぼんやりと外見なども浮かんできてしまう。
人間くさくてみんな可愛いと思ってしまう。
こんなに登場人物が話の中で
好き勝手に動いているようなのあまりないと思う。
とにかく自然で、魅力あふれる作品。
難しい書物を好む方にも是非読んで欲しいです。
2007年1月26日に日本でレビュー済み
カバーと冒頭見て即買い。
良作は冒頭がうまい。
主人公、山田香な子。クラスで8番目に可愛い。つまり、あんまり可愛くない読書好きな女の子の話。
小中学生の恋を見事に描いてる気がする作品。
題材は恋だが、うまく主人公の思春期の心境を表現している気がする。
ところどころに、読者の子供達へのこれからの人生へのヒントが置いてある。
親と子の距離の置き方。話すべきこと、話せないこと。
うまく色々な要素を入れつつ、けれどシンプルにまとめている印象。すごい世界が想像しやすい。
また、驚いたことがある。
作者が30過ぎのおじさん。すごいと思った。
まだ、一回しか読んでないから、作者の真意はどこにあったのか分からない。やはり小中学生向けだったのか。
良作は冒頭がうまい。
主人公、山田香な子。クラスで8番目に可愛い。つまり、あんまり可愛くない読書好きな女の子の話。
小中学生の恋を見事に描いてる気がする作品。
題材は恋だが、うまく主人公の思春期の心境を表現している気がする。
ところどころに、読者の子供達へのこれからの人生へのヒントが置いてある。
親と子の距離の置き方。話すべきこと、話せないこと。
うまく色々な要素を入れつつ、けれどシンプルにまとめている印象。すごい世界が想像しやすい。
また、驚いたことがある。
作者が30過ぎのおじさん。すごいと思った。
まだ、一回しか読んでないから、作者の真意はどこにあったのか分からない。やはり小中学生向けだったのか。