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マルクスの「資本論」 (名著誕生 1) 単行本 – 2007/9/1
- 本の長さ212ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2007/9/1
- ISBN-104591099121
- ISBN-13978-4591099124
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2007/9/1)
- 発売日 : 2007/9/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 212ページ
- ISBN-10 : 4591099121
- ISBN-13 : 978-4591099124
- Amazon 売れ筋ランキング: - 300,214位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 336位経済思想・経済学説 (本)
- - 86,631位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年1月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても良い状態の商品でした。値段の設定も良心的で、満足しました。
2015年11月9日に日本でレビュー済み
レーニンとアルチュセールに対する批判のための批判、根拠が当たっているならともかく
著者の引用が恣意的で信用できない批判に対して訳者がちゃんと注で訂正しているようにみえる。
そこを強く強調しておきたい。原著者の新聞記者のような文章からはキューバも善悪を評価できる基準を
そもそも獲得していないようにみえる。論理をもっと抽出して現状にあたらないと救い出すことはできないだろう。
解説には「著者の価値形態、恐慌に関する『資本論』の読み解きの水準は、日本のマルクス経済学が過去に到達した
水準と比較すると情けないくらいに低い。」とあるが、その宇野派の分析にせよ労働力商品化と恐慌論に固執した
イデオロギーであるといえなくもない。
著者の引用が恣意的で信用できない批判に対して訳者がちゃんと注で訂正しているようにみえる。
そこを強く強調しておきたい。原著者の新聞記者のような文章からはキューバも善悪を評価できる基準を
そもそも獲得していないようにみえる。論理をもっと抽出して現状にあたらないと救い出すことはできないだろう。
解説には「著者の価値形態、恐慌に関する『資本論』の読み解きの水準は、日本のマルクス経済学が過去に到達した
水準と比較すると情けないくらいに低い。」とあるが、その宇野派の分析にせよ労働力商品化と恐慌論に固執した
イデオロギーであるといえなくもない。
2008年3月10日に日本でレビュー済み
マルクスと、その周辺の動向についても、書かれていて、
とても面白かったです。
ただ、やっぱり、
荒っぽくあろうが、
人類で始めて
”資本主義の本質”に言及した、資本論の本体(とその解説)が
一番面白い。
要約すると、マルクスの主張は、
今まで、物を商品として売り買いしていた"時代"から、
労働力自体を、商品として扱う"時代"
になってしまった。
どちらも、
安く買って、高く売った差額が資本家の利益となる。
という面では同じである。
また、同じものなら安い方が売れるのだ。
出来るものが同じなら、
高い原材料(賃金)を払う所は倒産するなど、不利になる。
失業者が増えると、(単純)労働者は余るわけだ。
したがって、ますます悪い条件でも、労働者を雇えるようになる。
そうして最後は、労働者が仕事を出来る最低限の条件までに追い込まれる。(19世紀イギリスの炭鉱労働者みたいに)
そうして、資本家は最大限の利益を得るのだ。
"純粋"資本主義では、
格差は最大限に拡大する。
そうして、大衆が没落すると、商品を売る相手が無くなり(不況になって)、
(草食動物を食い尽くした肉食動物のように・・・)
資本家達も破滅(破産)するのだ。
これが要約です。
やっぱり、マルクスは資本主義について描いている。
ウォール街の第一線で働く銀行マンが、
「マルクスの言ってたことを再確認するような経済学者が、ノーベル賞を取っているような、
現代の状況を見てると、マルクスの言っていることが結局正しかったのでは無いかと思う。
私も、ウォール街で現状を見ているとますますそう思えてならないのだ。」とか言っているのも紹介されていた。
本書を読めば分かるけど、
マルクスが予想しているのは明らかに資本主義なんだ。
むしろ、アメリカのような"先祖がえり"を起こす資本主義への予言だ。
もちろん、資本論は完璧ではない、
完成もしていない。
だが、150年前、当時としては、いや今ですら画期的な、
"アウトライン"を描いた。
資本主義のある限り、
読む価値あり。と思います。
とても面白かったです。
ただ、やっぱり、
荒っぽくあろうが、
人類で始めて
”資本主義の本質”に言及した、資本論の本体(とその解説)が
一番面白い。
要約すると、マルクスの主張は、
今まで、物を商品として売り買いしていた"時代"から、
労働力自体を、商品として扱う"時代"
になってしまった。
どちらも、
安く買って、高く売った差額が資本家の利益となる。
という面では同じである。
また、同じものなら安い方が売れるのだ。
出来るものが同じなら、
高い原材料(賃金)を払う所は倒産するなど、不利になる。
失業者が増えると、(単純)労働者は余るわけだ。
したがって、ますます悪い条件でも、労働者を雇えるようになる。
そうして最後は、労働者が仕事を出来る最低限の条件までに追い込まれる。(19世紀イギリスの炭鉱労働者みたいに)
そうして、資本家は最大限の利益を得るのだ。
"純粋"資本主義では、
格差は最大限に拡大する。
そうして、大衆が没落すると、商品を売る相手が無くなり(不況になって)、
(草食動物を食い尽くした肉食動物のように・・・)
資本家達も破滅(破産)するのだ。
これが要約です。
やっぱり、マルクスは資本主義について描いている。
ウォール街の第一線で働く銀行マンが、
「マルクスの言ってたことを再確認するような経済学者が、ノーベル賞を取っているような、
現代の状況を見てると、マルクスの言っていることが結局正しかったのでは無いかと思う。
私も、ウォール街で現状を見ているとますますそう思えてならないのだ。」とか言っているのも紹介されていた。
本書を読めば分かるけど、
マルクスが予想しているのは明らかに資本主義なんだ。
むしろ、アメリカのような"先祖がえり"を起こす資本主義への予言だ。
もちろん、資本論は完璧ではない、
完成もしていない。
だが、150年前、当時としては、いや今ですら画期的な、
"アウトライン"を描いた。
資本主義のある限り、
読む価値あり。と思います。
2010年3月11日に日本でレビュー済み
あくまで資本論を経済学的な書物として論じた『資本論』論。さすがにマル経界隈では重要な本なのでしょうが、50年代以前生まれの人向けでしょう。基本引退団塊向けの書物として狙いはわるくはないとは思いますけれど。アカデミシャンの本ではないので読みやすいのは確かです。
2008年12月4日に日本でレビュー済み
マルクスコレクションの「資本論」と、本書を並行して読んでみた。「資本論」の方はまだ途中である。本書は、資本論の入門書としては、興味を引くようなエピソードを使い、そこそこまとまった面白いものではある。しかし、実際読んでいる「資本論」は、想像よりもはるかにイデオロギー色の強いものである。とてもまともな経済学の本だとは思えない。(尤も、これは経済学の本ではなく、思想書である。という先生も多いが)なぜこれ程、高い評価をする人が多いのか、私には理解しかねるところである。佐藤優の解説にある、「近代経済学と、マルクス経済学と比較して、どちらか正しいか。評価してみるとよい」というのは、まともに受け取るべきものではないと思う。
2008年1月9日に日本でレビュー済み
原著本体の中身は、これまでの評論、解説と大差ないもので、可もなければ大きな不可もないというもの。正直、新しく出す意味は感じられなかったが、それはいい。
笑ってしまうのは、佐藤優の解説。昔の宇野派か広松渉の解説を引き写したのか、有名なマルクスとエンゲルスの文体の違いについてのエンゲルスの言葉を、マルクスとエンゲルスの思想の違いにしてしまうあたり、表面的に要領よくまとめるための官僚的能力の発揮かな。
笑ってしまうのは、佐藤優の解説。昔の宇野派か広松渉の解説を引き写したのか、有名なマルクスとエンゲルスの文体の違いについてのエンゲルスの言葉を、マルクスとエンゲルスの思想の違いにしてしまうあたり、表面的に要領よくまとめるための官僚的能力の発揮かな。
2007年9月24日に日本でレビュー済み
著者は『カール・マルクスの生涯』という浩瀚なマルクス伝をものした57年生まれのイギリスのジャーナリスト。この評伝は2002年に翻訳書が刊行されたが、ほとんど無視されていた気がする。高橋源一郎が巻末解説を担当するという珍妙なことになっていたが、そして本書自体に刊行時点での新しい知見はなかったように記憶するが、上手くまとめられていたことは間違いない。
そのフランシス・ウィーンによる『資本論』の入門書が本書である。
本書の意義は、「哲学者マルクスか経済学者マルクスか」という問題設定が無効であるという点を押さえていることである。マルクスの「認識論的切断」を巡る悶着、疎外論か物象化論か、初期マルクスか後期マルクスかという問題は(後半にアルチュセールにも触れているが)、初学者が、あるいは再チャレンジする者にとって躓きの石となろう。虚心坦懐に『資本論』に取り組んでみれば、哲学と経済学のみならず、人間歴史総体、社会総体に対する探求の書である旨を述べている。
それは多分に文学的な問題であることを、文体の視点から説いていることでもわかる。
経済学者マルクスは破綻したが、哲学者マルクスは有効だとする若い初学者がいると見聞するが、たとえばその経済学的な知見の一つ「窮乏化理論」の卑俗な理解を退けている。さらに、極めて人間的であり、あまりに人間的な経済という現象が、様々な文学作品のテキストのパロディとして描かれていることが示される。市場などというものを、人間的な価値から遊離した神の視座としてでっち上げる近代経済学のお為ごかしとは、はなから認識レベルが異なることを、『資本論』はテキストレベルで体現するものである。これは知性の位相に係わる問題であろう。
巻末の佐藤優の解説は好意的なものだが、宇野弘蔵など日本のマルクス主義学派を無視していると論難している。宇野派はいまや北米の理論家にも影響を与えているそうだ。そうであれば確かにそれは本書の欠陥であろう。評者には手におえないレベルの問題だが、たとえばヨハン・モストといった人の『資本論入門』との参照をするとともに、近年の新田滋などによる啓蒙書が待望されるところである。いっそ佐藤優本人の手による入門書が読んでみたい。キリスト教、福音書との類比による資本論解説も興味深いではないか(似たようなことを中沢新一がやっているが)。
それはともかく、著者ウィーンが本書の最後で述べているように、21世紀も(こそ)マルクスの世紀であることはほぼ確実だろう。
そのフランシス・ウィーンによる『資本論』の入門書が本書である。
本書の意義は、「哲学者マルクスか経済学者マルクスか」という問題設定が無効であるという点を押さえていることである。マルクスの「認識論的切断」を巡る悶着、疎外論か物象化論か、初期マルクスか後期マルクスかという問題は(後半にアルチュセールにも触れているが)、初学者が、あるいは再チャレンジする者にとって躓きの石となろう。虚心坦懐に『資本論』に取り組んでみれば、哲学と経済学のみならず、人間歴史総体、社会総体に対する探求の書である旨を述べている。
それは多分に文学的な問題であることを、文体の視点から説いていることでもわかる。
経済学者マルクスは破綻したが、哲学者マルクスは有効だとする若い初学者がいると見聞するが、たとえばその経済学的な知見の一つ「窮乏化理論」の卑俗な理解を退けている。さらに、極めて人間的であり、あまりに人間的な経済という現象が、様々な文学作品のテキストのパロディとして描かれていることが示される。市場などというものを、人間的な価値から遊離した神の視座としてでっち上げる近代経済学のお為ごかしとは、はなから認識レベルが異なることを、『資本論』はテキストレベルで体現するものである。これは知性の位相に係わる問題であろう。
巻末の佐藤優の解説は好意的なものだが、宇野弘蔵など日本のマルクス主義学派を無視していると論難している。宇野派はいまや北米の理論家にも影響を与えているそうだ。そうであれば確かにそれは本書の欠陥であろう。評者には手におえないレベルの問題だが、たとえばヨハン・モストといった人の『資本論入門』との参照をするとともに、近年の新田滋などによる啓蒙書が待望されるところである。いっそ佐藤優本人の手による入門書が読んでみたい。キリスト教、福音書との類比による資本論解説も興味深いではないか(似たようなことを中沢新一がやっているが)。
それはともかく、著者ウィーンが本書の最後で述べているように、21世紀も(こそ)マルクスの世紀であることはほぼ確実だろう。
2007年9月22日に日本でレビュー済み
名著誕生という企画で「資本論」が選ばれました。資本論は古い、時代遅れと言いますが、これを読むと認識を改めます。マルクスが資本論を書くまでの道程が詳しく書かれています。著者が外国人なので日本のマルクス研究についての言及はありませんが、非常に読ませてくれます。巻末には佐藤優氏の解説も書かれていますから読み応えあります。こういう混迷を続ける時代だからこそ資本論は読まれて然るべき本だと思います。