近未来。軌道エレベーターの建設により栄えた、東南アジアの一島で働く女性たちの生き様な短編集。
様々な職に就いた女性たちが、夢や誇りや恋を胸にたくましく生きてゆく様が、職種ごとに描かれています。
男が全般的にサポートのみにしか役に立っていないのも特徴的。メインはあくまで働く女性の強さです。
てっきり水商売系の話が多いのかと思っていたら、そんな安易な話はひとつもありませんでした。さすが小川一水、小細工のない面白さでした。
ただ、短編ということで魅力的なキャラたちとの別れが早く、もっと続きが読みたいのにー、というフラストレーションが溜まりがち。
読後に想像力が必要です。
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妙なる技の乙女たち 単行本 – 2008/2/1
小川 一水
(著)
時は2050年、東南アジアの海上都市、リンガ。宇宙産業の拠点となったリンガには、額に汗して働くさまざまな女性たちがいた。宇宙服デザインに挑む駆け出しデザイナー、港の小舟タクシーの「艇長」、機械の腕をもつ彫刻家、巨大企業の末端で不満を抱えるOL......自らの「技」を武器に、熱く働く女たちを描くオムニバスストーリー。
- 本の長さ300ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104591101843
- ISBN-13978-4591101841
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商品の説明
著者について
小川一水(おがわ・いっすい)
1975年生まれ、男性、愛知県在住。著作は『導きの星』『天涯の砦』など多数。2005年『老ヴォールの惑星』で、ベストSF国内編第1位。今後の活躍が注目される、日本SF界の旗手。
1975年生まれ、男性、愛知県在住。著作は『導きの星』『天涯の砦』など多数。2005年『老ヴォールの惑星』で、ベストSF国内編第1位。今後の活躍が注目される、日本SF界の旗手。
登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 300ページ
- ISBN-10 : 4591101843
- ISBN-13 : 978-4591101841
- Amazon 売れ筋ランキング: - 785,820位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 209,465位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1975年岐阜県生まれ。1996年、『まずは一報ポプラパレスより』で長篇デビュー(河出智紀名義)。
2003年発表の月面開発SF『第六大陸』が第35回星雲賞日本長編部門を受賞して以降、骨太な本格SFの書き手として活躍を続けている。また、2005年の短篇集『老ヴォールの惑星』で「ベストSF2005」国内篇第1位を獲得、収録作の「漂った男」で第37回星雲賞日本短編部門を受賞した。
他の作品に『復活の地』『天涯の砦』『時砂の王』『フリーランチの時代』(以上、ハヤカワ文庫JA)、『導きの星』など。
ホームページは、小川遊水池 http://homepage1.nifty.com/issui
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年2月24日に日本でレビュー済み
語り口と描かれる世界のすばらしさは、この著者のファンであれば、言うまでもないので
割愛中です。それよりは着想のすばらしさを称えたい。
ずっと思ってたんですよ。
メインの物語を支える社会に焦点を当てたものはないかしら、と。
宇宙戦艦が派手なバトルを繰り広げるのだって、たとえば、戦艦が発着する宇宙港の、
戦艦の発進時の噴射に耐える耐熱板のメーカーとか、航路のナビゲートを支援するシス
テム開発者とか。レンズを装着した人々が縦横無尽に駆け巡るのだって、「グレー」の
スペーススーツをデザインしたデザイナーさんの企画会議とか、どのデザイン・スタジオ
に委託するかを打ち合わせる銀河パトロールの庶務の人とか、レンズを装着するブレス
レットを個々のレンズに合わせて受注生産で仕上げる職人さんとか。
そういう背景で物語世界を支えるあれこれが語られたものはないのかしら、と。
ありました。
また、最後のもので農業に着眼したのはすばらしい。
たくさんの太陽系外殖民惑星が舞台になるような物語で、「食べるものはどうやって賄って
いるのかしら」と、常々思っていたのですよ。
割愛中と言いつつ、最後にチラッと語り口を。
それぞれに、書き込み始めればどこまでも「ハード」になりえる素材を、あくまで「ソフト」
に「人」を中心にしているのも好感(いや、ハードも歓迎ですけど)。
デザインにあたって宗教やなんかに配慮する様や、多様なエスニックな背景をもった人々
が関わりを持っていく様も、ほのかな背景になっており、著者の「業界取材」がしっかりし
たものであることをうかがわせてくれます。
割愛中です。それよりは着想のすばらしさを称えたい。
ずっと思ってたんですよ。
メインの物語を支える社会に焦点を当てたものはないかしら、と。
宇宙戦艦が派手なバトルを繰り広げるのだって、たとえば、戦艦が発着する宇宙港の、
戦艦の発進時の噴射に耐える耐熱板のメーカーとか、航路のナビゲートを支援するシス
テム開発者とか。レンズを装着した人々が縦横無尽に駆け巡るのだって、「グレー」の
スペーススーツをデザインしたデザイナーさんの企画会議とか、どのデザイン・スタジオ
に委託するかを打ち合わせる銀河パトロールの庶務の人とか、レンズを装着するブレス
レットを個々のレンズに合わせて受注生産で仕上げる職人さんとか。
そういう背景で物語世界を支えるあれこれが語られたものはないのかしら、と。
ありました。
また、最後のもので農業に着眼したのはすばらしい。
たくさんの太陽系外殖民惑星が舞台になるような物語で、「食べるものはどうやって賄って
いるのかしら」と、常々思っていたのですよ。
割愛中と言いつつ、最後にチラッと語り口を。
それぞれに、書き込み始めればどこまでも「ハード」になりえる素材を、あくまで「ソフト」
に「人」を中心にしているのも好感(いや、ハードも歓迎ですけど)。
デザインにあたって宗教やなんかに配慮する様や、多様なエスニックな背景をもった人々
が関わりを持っていく様も、ほのかな背景になっており、著者の「業界取材」がしっかりし
たものであることをうかがわせてくれます。
2011年2月15日に日本でレビュー済み
物語は2050年の赤道直下の町リンガです。
シンガポール沖のリンガ諸島に建設された軌道エレベーター
静止軌道まで届く、人類を宇宙に送り届ける巨大なエレベーターにそれぞれの形で携わる若い女性たちが主人公のオムニバスです。
デザイナーを勤める女性が新しいコンセプトの宇宙服に挑む物語
船乗りを務める女性の青春
不動産の売買を勤めるキャリアウーマンの女性の思わぬ事件
育児所で保母を勤める女性が巻き込まれる事件
軌道エレベーターのアテンダントを勤める女性の物語
新しい彫刻を目指す女性に舞い込んできた仕事
そして軌道エレベーター建設に関わる女性の秘話
この七作の短編で構成されています。
物語は最近のSFでありがちなアクションとか謎解きは一切ありません
物語の世界観として、軌道エレベーターの存在する未来社会ですが
しかし軌道エレベーターではなく、列車でもバスにでも置き換えても成立しそうなまで
それを感じさせない、どこまでも普通の女性たちが、軌道エレベーターに関わる仕事を選びリンガに住んだことで巻き起こる事件であり
それに少し恋愛や青春の要素を入れているところもありますが、それだけの作品ですから
SFであることを過度に期待して読めば見事に裏切られるでしょう
どこまでも仕事に携わる女性たちのほのぼのとした物語として読めば楽しめると思います
シンガポール沖のリンガ諸島に建設された軌道エレベーター
静止軌道まで届く、人類を宇宙に送り届ける巨大なエレベーターにそれぞれの形で携わる若い女性たちが主人公のオムニバスです。
デザイナーを勤める女性が新しいコンセプトの宇宙服に挑む物語
船乗りを務める女性の青春
不動産の売買を勤めるキャリアウーマンの女性の思わぬ事件
育児所で保母を勤める女性が巻き込まれる事件
軌道エレベーターのアテンダントを勤める女性の物語
新しい彫刻を目指す女性に舞い込んできた仕事
そして軌道エレベーター建設に関わる女性の秘話
この七作の短編で構成されています。
物語は最近のSFでありがちなアクションとか謎解きは一切ありません
物語の世界観として、軌道エレベーターの存在する未来社会ですが
しかし軌道エレベーターではなく、列車でもバスにでも置き換えても成立しそうなまで
それを感じさせない、どこまでも普通の女性たちが、軌道エレベーターに関わる仕事を選びリンガに住んだことで巻き起こる事件であり
それに少し恋愛や青春の要素を入れているところもありますが、それだけの作品ですから
SFであることを過度に期待して読めば見事に裏切られるでしょう
どこまでも仕事に携わる女性たちのほのぼのとした物語として読めば楽しめると思います
2008年2月7日に日本でレビュー済み
軌道エレベーターのある未来の赤道下の島で、働く若い女性たちのオムニバスストーリー。
工業デザイナーから保母さんまで様々です。仕事の細かい内容は時代によって変わっても、本質は変わりません。
楽しいことばかりでなくても「働くことが楽しい」とは、こういうことではないか、と思います。
働く女性がテーマといえば、最近話題になった漫画を思い出します。
以前より、あの漫画に、違和感がありました。男性作家が書いたというのに、働く女性の実感に則しているのは寧ろこちらのほうだと思います。
アスタで掲載されているものに加筆訂正されています。より深くなっています。連載時に読んだひとも、ぜひ。
工業デザイナーから保母さんまで様々です。仕事の細かい内容は時代によって変わっても、本質は変わりません。
楽しいことばかりでなくても「働くことが楽しい」とは、こういうことではないか、と思います。
働く女性がテーマといえば、最近話題になった漫画を思い出します。
以前より、あの漫画に、違和感がありました。男性作家が書いたというのに、働く女性の実感に則しているのは寧ろこちらのほうだと思います。
アスタで掲載されているものに加筆訂正されています。より深くなっています。連載時に読んだひとも、ぜひ。
2016年4月16日に日本でレビュー済み
100年前と比べれば私たちの生活はまったく違うものになった。
地球の裏側に行くのだって24時間かからない。
それでも人は昔から変わらない悩みを持つ。
人間関係に悩み、
お金に悩み、
健康に関して悩む。
科学技術の発達で、
言葉のコミュニケーションをどこにでも一瞬できるようになったけれど、
それは「人自体」が進化したことにならない。
むしろ利用できるツールの進化は、
持っている能力を使わなくさせる。
結果として能力衰退を促す。
人の営みはこれからどのように変化していくのか。
『妙なる技の乙女たち』は2050年、
誰もが宇宙へ行ける近未来での
女性の働く姿を描いた短編小説集。
感じたのは人間はこれからも人間であり、
生き方は自分で選ぶしかないし、人の悩みは変わらないということです。
科学が発達し、
行為の主が人が機械のどちらとわからなくなることがあるとしても、
見える世界が広がるとしても、
自ら生き方を勝ち取っていかなければ人は幸せになれないんだ。
時代が変わり取り巻く環境が変わっても、
自分で行動することでしか人生を楽しむことはできないのだ。
2050年への空想は、生き方への変わらない真実を教えてくれている。
地球の裏側に行くのだって24時間かからない。
それでも人は昔から変わらない悩みを持つ。
人間関係に悩み、
お金に悩み、
健康に関して悩む。
科学技術の発達で、
言葉のコミュニケーションをどこにでも一瞬できるようになったけれど、
それは「人自体」が進化したことにならない。
むしろ利用できるツールの進化は、
持っている能力を使わなくさせる。
結果として能力衰退を促す。
人の営みはこれからどのように変化していくのか。
『妙なる技の乙女たち』は2050年、
誰もが宇宙へ行ける近未来での
女性の働く姿を描いた短編小説集。
感じたのは人間はこれからも人間であり、
生き方は自分で選ぶしかないし、人の悩みは変わらないということです。
科学が発達し、
行為の主が人が機械のどちらとわからなくなることがあるとしても、
見える世界が広がるとしても、
自ら生き方を勝ち取っていかなければ人は幸せになれないんだ。
時代が変わり取り巻く環境が変わっても、
自分で行動することでしか人生を楽しむことはできないのだ。
2050年への空想は、生き方への変わらない真実を教えてくれている。
2012年3月4日に日本でレビュー済み
短編がいくつか入ってます。前の話で少し出てきた人が脇役ででてきて面白かった。働く女子なら一度はあう挫折とか差別とかあって、SFという感じではなくリアルでした。仕事そのものがあと何年もしたら実際にあるような話なのがよかった。それぞれその仕事ではパイオニアなので、ヤッカミも風当たりも強いけど、したたかに乗り越えていくところが○。SFを求める人にはあまり向かないとは思うけど、働く女子な話が好きならOKだと思う。宇宙服がダサくていいなんて思わない、ファッション性がないと!という話とか、障害を持った人が補聴器とか杖とかももっとファッション性の高いものをっていって自分で作った女性社長の話実話とか思い出しました。最後宇宙で出産する話でしめているのがすごくよかったです。女性視点ってそういうことだよな〜とか思った。
2011年9月29日に日本でレビュー済み
舞台は赤道直下、シンガポール沖・リンガ諸島。
西暦2050年、人類初の商用軌道エレベーターにより、毎日5000人の人が宇宙を往来している近未来。
「軌道エレベーター」という構想はどのくらいの知名度があるのだろうか…
本文より抜粋して説明します。
宇宙へ出るためには、高価なロケットを使い捨てにするような手法が、それまでは主流でした。
そこで、考案されたのが、まず、赤道直上に静止衛星を飛ばすこと。
そこから地球へとエレベーターシャフトを吊る。
高さ4万キロの塔を建て、その中を通るケージを、地球の遠心力を利用して上げ下げするという手法。
理論的には、だいぶ前から確立されたものらしいのですが、
その技法が、まだ追いついていないのが現状です。
本書では、その軌道チューブを造る技術が実用化されたという設定の元、
発展と開発が進む、赤道直下の島国での7つの仕事の物語。
宇宙仕様の工業デザイナー
小型船舶 タクシー艇長
開発と環境の狭間を渡る 不動産屋
多国籍人種が入り交じる保育所の保母さん
軌道エレベーター ケージ・アテンダント
新進気鋭の芸術家
宇宙開発の次世代を担うパイオニア
各職で活き活きと働く女性たちの姿。
それを通して新しい産業・技術のもたらす、社会の変容を捉えて、上手く描き出します。
本書を読み終わる頃には、宇宙旅行が夢ではなくなった近未来。
地球と宇宙がそう遠くない距離にある仮想社会が、身近なものに感じられそうです。
社会の構造や秩序をも変えてしまう「新技術」。
人類がかつて生み出してきたそれらに、「軌道エレベーター」が加わるのは、果たしてどのくらいの未来なのでしょう。
西暦2050年、人類初の商用軌道エレベーターにより、毎日5000人の人が宇宙を往来している近未来。
「軌道エレベーター」という構想はどのくらいの知名度があるのだろうか…
本文より抜粋して説明します。
宇宙へ出るためには、高価なロケットを使い捨てにするような手法が、それまでは主流でした。
そこで、考案されたのが、まず、赤道直上に静止衛星を飛ばすこと。
そこから地球へとエレベーターシャフトを吊る。
高さ4万キロの塔を建て、その中を通るケージを、地球の遠心力を利用して上げ下げするという手法。
理論的には、だいぶ前から確立されたものらしいのですが、
その技法が、まだ追いついていないのが現状です。
本書では、その軌道チューブを造る技術が実用化されたという設定の元、
発展と開発が進む、赤道直下の島国での7つの仕事の物語。
宇宙仕様の工業デザイナー
小型船舶 タクシー艇長
開発と環境の狭間を渡る 不動産屋
多国籍人種が入り交じる保育所の保母さん
軌道エレベーター ケージ・アテンダント
新進気鋭の芸術家
宇宙開発の次世代を担うパイオニア
各職で活き活きと働く女性たちの姿。
それを通して新しい産業・技術のもたらす、社会の変容を捉えて、上手く描き出します。
本書を読み終わる頃には、宇宙旅行が夢ではなくなった近未来。
地球と宇宙がそう遠くない距離にある仮想社会が、身近なものに感じられそうです。
社会の構造や秩序をも変えてしまう「新技術」。
人類がかつて生み出してきたそれらに、「軌道エレベーター」が加わるのは、果たしてどのくらいの未来なのでしょう。
2012年5月10日に日本でレビュー済み
次世代のキャリアウーマンはこんな感じかな、と想像しながら読みました。
2050年には宇宙EVができる、技術的には実現可能、と言われている今日ですが、
それにまつわる様々な仕事も必要なことに気づかされました。
宇宙服の斬新なデザイン、宇宙で人間らしい生活を営むためのプロジェクト、
保育園、EV実現に必要な繊維など、
今まで考えたこともない遠い話だったので、想像しながら読んでいくのが面白かったです。
短編なのでどれも読みやすく、
様々な立場、職業、考え方の女性が登場しますが、
誰もが一貫して「自分」や「自己の信念」を持っているのが素敵でした。
2050年には宇宙EVができる、技術的には実現可能、と言われている今日ですが、
それにまつわる様々な仕事も必要なことに気づかされました。
宇宙服の斬新なデザイン、宇宙で人間らしい生活を営むためのプロジェクト、
保育園、EV実現に必要な繊維など、
今まで考えたこともない遠い話だったので、想像しながら読んでいくのが面白かったです。
短編なのでどれも読みやすく、
様々な立場、職業、考え方の女性が登場しますが、
誰もが一貫して「自分」や「自己の信念」を持っているのが素敵でした。