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教科書に載った小説 単行本 – 2008/4/24
- 本の長さ225ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2008/4/24
- ISBN-104591103188
- ISBN-13978-4591103180
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2008/4/24)
- 発売日 : 2008/4/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 225ページ
- ISBN-10 : 4591103188
- ISBN-13 : 978-4591103180
- Amazon 売れ筋ランキング: - 457,639位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教科書も高校から中学までさまざまだった。短編なので1日に読むのに適した本である。
2013年8月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子書籍が増えていくなかで、手にしたときの重量感や手触りをはじめ、
字体、行間隔、余白バランス、紙の色合いなど、読む媒体として長い歴史を経てきた紙の本について、
読んでいて疲れず読者の目に優しい、本の本来的な姿が徹底して求められた結果、
「読む」という行為が大好きな人の心をくすぐるような、究極の造本となって表れているように思えました。
手に取った瞬間、そして読み終えた瞬間、心が暖かくなるとともに、
編者の佐藤雅彦さん、装丁の貝塚智子さんをはじめ、この本づくりに携わった人のこだわりと英知と、
小品だけど良質な小説作品へのリスペクトが伝わってきました。
実は私(昭和41年生まれ)も、国語の教科書に載っていた小説で大好きだったものはあるのですが、
残念ながら、表題を忘れたり、一部記憶が薄れたりして、
今改めて読みたいと思っていても、検索する糸口すらわからない作品もあります。
私が印象に残っている作品のうちの1つは歴史物で、2人の能面師の物語です。
時の権力者が2人に当代唯一の能面師はどちらかを競わせようと、面づくりを命じます。
2人とも悩みますが、1人は自分のことを心配してくれる老母の表情を見て優美の表情とはこれだと気づき、
それを面に刻み、微笑みの面を完成させます。
もう1人の能面師は、その能面師が面を完成させたとの噂を聞き、完成した微笑みの面を借りて来て見たところ、
あまりの完成度の高さに「到底勝てない」とおののき、悪魔の囁きにより鑿(のみ)で面を打ち割ろうとします。
しかしその表情を自分の子どもに偶然見られてしまい、「鬼だ、怖い」と叫ばれてしまいます。
自分の愚かさに気付いたもう1人の能面師は思いなおし、
自分自身の嫉妬や醜い心をそのまま原木に打ちつけるようにして、怒りの面を完成させます。
時の権力者は2つの面を見比べ、甲乙つけがたく、そして2人を競わせ1人を選ぼうとしたのは無意味だったと気付き、
2人とも当代の名人として後世に語り継がれるだろうと改めて思った、という話です。
もう1つ印象的だったのは、これは今でも有名ですが「最後の授業」です。
この本の収録作品「ベンチ」と同様、翻訳作品です。
戦争でプロイセン(ドイツ)領となったフランス・アルザス地方にある学校の仏語教師が
これからはフランス語を教えることが禁止されるという状況で、
授業の最後にフランス語で黒板いっぱいににフランス、アルザスと書くことが精一杯だったけれど、
子どもたちには先生の想いが伝わった…という話。
あー、こうやって書いていると、次から次から頭に思い浮かんでくる。
佐藤さん、教科書に載っていたけど現在手にするのが難しい優れた小説はまだまだいっぱいあるはずだから、
1作だけと言わず、ぜひ次作、次々作も手にしたいです。無理なお願いでしょうか?
字体、行間隔、余白バランス、紙の色合いなど、読む媒体として長い歴史を経てきた紙の本について、
読んでいて疲れず読者の目に優しい、本の本来的な姿が徹底して求められた結果、
「読む」という行為が大好きな人の心をくすぐるような、究極の造本となって表れているように思えました。
手に取った瞬間、そして読み終えた瞬間、心が暖かくなるとともに、
編者の佐藤雅彦さん、装丁の貝塚智子さんをはじめ、この本づくりに携わった人のこだわりと英知と、
小品だけど良質な小説作品へのリスペクトが伝わってきました。
実は私(昭和41年生まれ)も、国語の教科書に載っていた小説で大好きだったものはあるのですが、
残念ながら、表題を忘れたり、一部記憶が薄れたりして、
今改めて読みたいと思っていても、検索する糸口すらわからない作品もあります。
私が印象に残っている作品のうちの1つは歴史物で、2人の能面師の物語です。
時の権力者が2人に当代唯一の能面師はどちらかを競わせようと、面づくりを命じます。
2人とも悩みますが、1人は自分のことを心配してくれる老母の表情を見て優美の表情とはこれだと気づき、
それを面に刻み、微笑みの面を完成させます。
もう1人の能面師は、その能面師が面を完成させたとの噂を聞き、完成した微笑みの面を借りて来て見たところ、
あまりの完成度の高さに「到底勝てない」とおののき、悪魔の囁きにより鑿(のみ)で面を打ち割ろうとします。
しかしその表情を自分の子どもに偶然見られてしまい、「鬼だ、怖い」と叫ばれてしまいます。
自分の愚かさに気付いたもう1人の能面師は思いなおし、
自分自身の嫉妬や醜い心をそのまま原木に打ちつけるようにして、怒りの面を完成させます。
時の権力者は2つの面を見比べ、甲乙つけがたく、そして2人を競わせ1人を選ぼうとしたのは無意味だったと気付き、
2人とも当代の名人として後世に語り継がれるだろうと改めて思った、という話です。
もう1つ印象的だったのは、これは今でも有名ですが「最後の授業」です。
この本の収録作品「ベンチ」と同様、翻訳作品です。
戦争でプロイセン(ドイツ)領となったフランス・アルザス地方にある学校の仏語教師が
これからはフランス語を教えることが禁止されるという状況で、
授業の最後にフランス語で黒板いっぱいににフランス、アルザスと書くことが精一杯だったけれど、
子どもたちには先生の想いが伝わった…という話。
あー、こうやって書いていると、次から次から頭に思い浮かんでくる。
佐藤さん、教科書に載っていたけど現在手にするのが難しい優れた小説はまだまだいっぱいあるはずだから、
1作だけと言わず、ぜひ次作、次々作も手にしたいです。無理なお願いでしょうか?
2008年10月27日に日本でレビュー済み
私は70年代後半の生まれですが、この中で私が授業で習ったものは、
一作のみでした。
が、そういう「なつかしい」という気持ちがなくても、読み物として
楽しめます。
教科書に載った小説なので、一作一作が短く、読みやすくもありました。
「教科書」というと、構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
さすがに名作ぞろいの短編集といった感じです。
収録作品は、
とんかつ (三浦哲郎)
出口入口 (永井龍男)
絵本 (松下竜一)
ある夜 (広津和郎)
少年の夏 (吉村 昭)
形 (菊地 寛)
良識派 (安部公房)
父の列車 (吉村 康)
竹生島の老僧、水練のこと (古今著門集)
蠅 (横光利一)
ベンチ (リヒター)
雛 (芥川龍之介)
となっています。
一作のみでした。
が、そういう「なつかしい」という気持ちがなくても、読み物として
楽しめます。
教科書に載った小説なので、一作一作が短く、読みやすくもありました。
「教科書」というと、構えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、
さすがに名作ぞろいの短編集といった感じです。
収録作品は、
とんかつ (三浦哲郎)
出口入口 (永井龍男)
絵本 (松下竜一)
ある夜 (広津和郎)
少年の夏 (吉村 昭)
形 (菊地 寛)
良識派 (安部公房)
父の列車 (吉村 康)
竹生島の老僧、水練のこと (古今著門集)
蠅 (横光利一)
ベンチ (リヒター)
雛 (芥川龍之介)
となっています。
2018年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
教科書に乗っていた短編が気に入ったようで息子に頼まれ購入させて頂きました。兄妹も読んでいました。
2015年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
特に印象的だったのが永井龍男「青梅雨」松下竜一「絵本」です。
松下竜一はこの本で初めて知りました。
教科書に掲載されるのは堅苦しく道徳的なものが多いと言う先入観があったのですが、まったくそうではありませんでした。
もっと早く読みたかった小説ばかり、選者の佐藤雅彦氏に敬服します。
松下竜一はこの本で初めて知りました。
教科書に掲載されるのは堅苦しく道徳的なものが多いと言う先入観があったのですが、まったくそうではありませんでした。
もっと早く読みたかった小説ばかり、選者の佐藤雅彦氏に敬服します。
2012年10月13日に日本でレビュー済み
国語の教科書を読み返す。小中高と現代文の授業中、なんでこんなに面白くも可笑しくもない小説やら評論やらを全員一律に読まなければならないのかと軽い眩暈を感じていたことを思い出す。けれども30歳代となり、実家の土蔵に収納されている昔の教科書をぱらぱらとながめてみると、本書を佐藤さんが編集した気持ちがわかるようになっていた。なぜ教科書の作り手が、この作品を読んでほしいと考えたのか。それを想像しながら、移動の飛行機の中で、あっという間に読み終えました。土蔵から昔の教科書を発掘するのはえらく手間がかかるので、続編を編んでもらえると大変うれしいです。
2011年9月10日に日本でレビュー済み
多分、全て初めて読む作品でした(記憶が…(汗)。
どれも素晴らしい作品ばかりでした。教科書に載るような作品に、こんなに心に深く突き刺さるものがあったなんて。大人になった今だからこそ受け止められるけど、学生時代に読んでいたらどう感じただろう?というくらい重いものもあります。
タイトルに『教科書』なんて入ってるし、佐藤雅彦さん編だし、なんとなくとっつきにくく感じる方もいるかもしれませんが、大人だからこそ読みたい、珠玉の短編集だと思います。
どれも素晴らしい作品ばかりでした。教科書に載るような作品に、こんなに心に深く突き刺さるものがあったなんて。大人になった今だからこそ受け止められるけど、学生時代に読んでいたらどう感じただろう?というくらい重いものもあります。
タイトルに『教科書』なんて入ってるし、佐藤雅彦さん編だし、なんとなくとっつきにくく感じる方もいるかもしれませんが、大人だからこそ読みたい、珠玉の短編集だと思います。