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KAGEROU 単行本 – 2010/12/15

3.5 5つ星のうち3.5 727個の評価

第5回ポプラ社小説大賞受賞作。

『KAGEROU』――儚く不確かなもの。
廃墟と化したデパートの屋上遊園地のフェンス。
「かげろう」のような己の人生を閉じようとする、絶望を抱えた男。
そこに突如現れた不気味に冷笑する黒服の男。
命の十字路で二人は、ある契約を交わす。
肉体と魂を分かつものとは何か? 人を人たらしめているものは何か?
深い苦悩を抱え、主人公は終末の場所へと向かう。
そこで、彼は一つの儚き「命」と出逢い、
かつて抱いたことのない愛することの切なさを知る。
水嶋ヒロの処女作、
哀切かつ峻烈な「命」の物語。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ポプラ社 (2010/12/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2010/12/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 236ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 459112245X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4591122457
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 727個の評価

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齋藤, 智裕
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カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2011年6月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
小説はほとんど読まない私。読むのは、司馬遼太郎さんとか宮城谷昌光さんとかの時代小説くらい。そんな私が手に取っているのは、もちろん著者やその周囲の報道によるもの。

酷評に近いレビューが乱立する中、だからこそ読みたかった。
読後の感想としては、すごく面白かった。
もちろん文学を語る資格も教養もない私の言うことである。

まずページを開いて、しばし驚いた。
ページから語りかけてくるオーラがぶわっと広がるような、不思議な感覚。
冒頭は不思議なほどに、抵抗を感じながら読んだ。
(小説をあまり読んでいない人はこうなるのかもしれない。作品のせいではなく、私の性格のような気もする)

20pほど読み進んだあたりからか、ぐいぐい引き込まれた。
どういう方向に転がって行くのか?予想できるような、予想したくなるような、さけたくなるような。
とにかく不思議な魅力が物語から伝わってきた。

と、同時に、物語の内容とは別に、現実社会の人たちが「こんな小説許せない!」と感じる気持ちも同時に心の中を巡った。
その体験がなによりの収穫というか、すごい体験だった。

ダークなテーマを取り扱っているからこそ、なおさら
著者に対する嫉妬や攻撃などの感情が社会に渦巻いたことを感じた。

地位も名声もあり、ステキなパートナーもいて、お金もきっといっぱいあるのに、
こんな底辺の人間の気持ちまで理解されてたまるか!というような、
これ以上、成功者になにかを奪われてたまるか!
せめてこのドロドロした感情だけは、お前(著者)のような成功者には理解されたくない!
そんな不思議な嫉妬や競争が、この作品の周辺に渦巻いているような。
物語とは別の次元で進行するドラマを感じながら読み進んだ。

エンディングへ向けて、あれこれと展開を予想しながらも、納得できる読後感を与えてくれた。
少なくとも私には。

ハリウッド的な、過剰なドッキリもなく
過剰な感情の泥沼に浸りすぎることもなく
新しい小説の感覚を私は受け取った。

レビューにも、小説の内容云々以前に、
「これが大賞!?」
「お金だした価値がある(ない)」
といった、物語をあじわうための要素以外の部分でなんやかんや語られたり
文学技術のレベルをうんぬんするレビューが多いのは、まさに著者への嫉妬やあこがれを
別の形を変えて表現している証左だろう。

KAGEROUは、単なる小説を超えた、社会現象としてのエンターテイメントを与えてくれる。
これが最大の面白みだと私は思う。
29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
酷評する方がいるが、そんなに悪く無いです。
まず、読みやすい!これは、編集さんが手をいれたのか、ホントに読みやすい!

某ベストセラー作家のように自分に酔った無意味な表現をだらだら続けないし、
このミステリーがすごいなどを受賞した某ミステリー作品のように最初に多人数の生徒を登場させ、名前覚えれねーよ!とはなりません。

ネタバレになりますが、冒頭に謎の人物を登場させ、読者に興味も持たせてくれます。
中だるみはある気はしますが、後半は、先が気になってどんどん読めました。
気持ちのいい話です。

ヒガミ感情で酷評している人がいますが、大手出版社ではいポプラ社の新人賞の大賞作品です。
確かにどこかで似たような話はあってもおかしくはないですが、十分その賞に値して面白かったです。

願わくば、第二作、三作、四作と発表して、作家の地位を確立して欲しかった。

個人的には、俳優の齋藤さんも嫌いではないのでコッソリ両立してくれると嬉しいですが・・・
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年8月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
先日火花を読み終えてから、昔のことを思い出した。ポプラ社と齋藤氏が行っていた会見である。当時テレビで見た記者会見では、斎藤氏やポプラ社の関係者が真剣な表情で「斉藤氏の受賞は偶然。作品を評価したら水嶋ヒロだった」と訴えていたことを思い出した。5年前に立ち読みで数ページ読んだ時点で「これは。。。」と思ったが、火花が楽しめたので「ひょっとするとKAGEROUにも読むに値する何かがあるのでは」と思ったら買うしかなかった。

アマゾンで中古本を発注。数日後届いた本書の装丁は傷一つなく新品に見まがうほど綺麗で以前の持ち主がとても大事にしていたのだと思う。

20ページ読んだ頃には全てを悟ったがそれでも全部読むことにこだわった。そして人生で初めて本を読む苦痛を味わった。一体これはなんなのか。なんだというのか。あまりの不出来に動揺した。すでに過去のレビューで言われている内容と同じかもしれないがそれでも言わせてもらう。 知識が浅い、文章力が低い、何より思想がない。「命」を真剣に考えているかもしれないが、深くは考えていないことがこれほどまで顕著に出る本は他にあるまい。新聞や雑誌で書いてある情報と筆者の思い付きをつぎはぎにしてストーリーを構成している。

「...全部で百社近く回ったんじゃないかな?見事に全部落ちたね。落とされるたびにおまえは誰からも必要とされない人間なんだって言われているような気がしてさ。」

リーマンショック時の就活生インタビュー記事をコピペしたかのような、深みのない文章である。

「ヤスオはホカホカの牛丼をまるで練習を終えた野球部員のようにガツガツと口に運んでいた。」

こんな情けない表現がところせましと並ぶ。

「もう一度あの「クソ長い階段」を下りて別の場所を探しに行くことなど考えただけでも気が滅入る。」

ハードボイルドっぽさを出そうとしたのか、見ているこっちが恥ずかしくなる。

それにしても役者という稀有な経験を積んだ著者が、何故ここまで浅はかな小説を書くのか。「斎藤」という肩書きにこだわり水嶋ヒロという立場を除外して執筆したからだろうか。俳優という仕事をテーマにして命を書けばもっと説得力のある本が書けただろう。「火花」は芸人をテーマに執筆しており、又吉氏がもつすべてをぶつけていた。だからこそ芥川賞受賞は別にしても賛否分かれて評価される部分があるのだろう。ビジネスマンの自殺を書くならせめて取材してきた方がいい。移植についても死ぬ気で調べた方がいい。人間はハンドルで動くぜんまい人形ではない。

もしこのレビューを見てくださった方が火花受賞で「KAGEROU」を思い出し、読もうとしているならやめた方がいい。そうでなくても止めた方がいい。愚にもつかないギャグと、およそ思いつきにすぎない安いSFを見せられるだけである。

「哀切かつ峻烈な「命」の物語」と評したコピーライターはどんな気持ちで書いたのか。重要なシーンで「僕は死にませ~ん」等とギャグを放つ本どんな命の物語があるというのか。

そして編集はなぜこんな本に賞を与えたのか。本当に色いろ泣けてくる。
97人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の虫たちが待ってたとばかり叩いてるね。
というか、読む前から叩く気満々だったでしょ(笑

でも思ったよりもよく書けてるほうなんじゃ。
だってデビュー作だよ。頑張ってると思うんだけどなぁ。

イケメンで英語も喋れて絢香まで娶った、天から二物も三物も
与えられた人間には厳しいねー。

ビートたけしが「その男、凶暴につき」で初監督した時に
ぼろくそに叩かれてたのを思い出した。
で、その後になって海外で賞を取ったら手の平返すんだもんなー。
デビュー作も実は良かったとか言い出す始末。

水嶋ヒロもこれ英訳して海外で出せばいいのに。
そこでタレントというフィルターを通さないで正々堂々と
勝負してみれば面白い。もしそれで評価されでもしたら、
日本人はすぐ手の平返しちゃうから(笑
88人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年12月29日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
話題の作品なので読ませて貰いました。本作の印象は、ライトで生真面目な医学フィクションです。

みなさんの仰るほど、文章の破綻などは無いように思いますが、その文体は作者(感性)を実感させる感触に乏しく、
読書感は正直に言って好くないです。(校正が行過ぎたような整いの良い箇所&唐突な直喩などマズい)

本書を読みながら(表紙の印象もあるかと思いますが)、ある種の飽和感覚に満たされました。
当然ですがラストが淡く切々と来ます。優劣の評価を超えて、確かにこれは感じます。
この感覚は、最近のライトノベルなどに顕著なものか、こちらの不勉強にして定かではありませんが、
よくサークル(同人誌)的に表現される世界観のスタイルとでも言うべきものでしょうか。
不安を覚えさせる価値倒錯、欺瞞的なコミュニケーション、リアリズムの放棄等々、
それはそれで確立したスタイルなので私は評価したいと思います。

これは、カミュなどに代表される不条理感覚の先々にあって当然のものだろうと思いますし、
或いはカフカの、例えば「変身」のラストシーンにある、空々しく白々しい世界感の先にあるべきセンスなのでしょう。
近代文学の終焉が言われて久しく、小説もここまで来たかと蕩然たる感慨も深くします。

本作には、今ひとつ読みつつを想起していた作家(作品)がありました。それは、手塚治虫の漫画「ブラックジャック」です。
少年期に読み重ねたバイブル的作品群なのですが、この連載第一話に本作によく通ずるテーマを見ることが出来ます。
BJの仕方は、見事の一語に尽きますが、本作の読前、読後のご一読には他話にも併せ、
種々興味深い読書が出るのではないかと思い、お奨めをします。

文学史は、巨樹のようなものです。あらゆる方向にその可能性を見出しながら枝葉を伸ばしつつ、
そうした何れかが明日の根幹を成して行くのだろうと思います。

変身 (新潮文庫)
ブラック・ジャック (1) (少年チャンピオン・コミックス)
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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Cha
5つ星のうち5.0 I read other reviews saying it's a very good story but I will officially read this once I ...
2016年11月12日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
I bought it because it's by Hiro Mizushima aka Saito Tamahiro. I read other reviews saying it's a very good story but I will officially read this once I can read Japanese.
Nestor Vega
5つ星のうち5.0 Five Stars
2015年7月27日にアメリカ合衆国でレビュー済み
Amazonで購入
Excellent!!