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ノーマジーン 単行本 – 2011/10/15

4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

世界が終わっても、
ずっと一緒にいるよ。

終末論が囁かれる荒廃した世界で、
孤独な女性のもとに現れたのは、
言葉を話す不思議な赤毛のサルだった――。
ひとつ屋根の下、奇妙で幸せな
一人と一匹の“ふたり暮らし”がはじまる。

一日一杯のミルクをわけあい、収穫を待ちわびながらリンゴの木を育て、
映画を観る約束をする――。
しかし、隠された彼の“秘密”が明かされるとき、物語は終わりとはじまりを迎える……。
赤毛のサルの正体は?
そして彼が現れた目的とは?

壊れかけた世界で見える、本当に大切なもの――
不条理で切ない絆を描き出す寓話ミステリー
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ポプラ社 (2011/10/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2011/10/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 248ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4591126145
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4591126141
  • 寸法 ‏ : ‎ 2.2 x 13.5 x 19.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 5個の評価

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初野 晴
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カスタマーレビュー

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5つのうち4つ
5グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年6月8日に日本でレビュー済み
終末感の漂う世界で、たった一人、車椅子で生活するシズカ。
介護ロボットが届くはずだった家にやってきたのは人の言葉を話す一匹の赤毛の猿ノーマジーンだった。
当人が死んだ後に評価された桐島の鞄を修復する仕事でなんとか暮らしていたシズカの生活を静かにそして確実に揺らしていくノーマジーン。
「シズカの背中を押すためにぼくはきたんだ」

一人で籠もった生活をしていたシズカと純真無垢な赤毛の猿ノーマジーンのやり取りが微笑ましく、そして苦しい。
ノーマジーンとの暮らしで、少しずつ変わっていくシズカ。
ノーマジーンが抱える謎を知ることになるのはクリスマスの夜……

「退出ゲーム」「初恋ソムリエ」の“ハルチカ”シリーズで知った初野晴さんの作品。こんな物語を書くんだと感激してしまい、一気に読み終えました。
"寓話ミステリー"と帯には記されていますが、ミステリというよりはSFという感じ。
第2部の唐突な視点は賛否あるようで、ウチもあまり好きじゃないけど、物語の閉じ方はかなり好き。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年10月26日に日本でレビュー済み
孤独な女性と言葉を話す赤毛のサルとの物語、と聞いただけで、動物を偏愛する私は涙ぐんでしまう。
物語は、現在(2011年)より1世紀ほど未来のことのようだけれど、実は今生きている私たちの周りで起こっていることとさほど変わらないような気もする。行き着いた終末論、自分たちが来年生きているかもわからない、といった不安の中で、それでも人間社会は機能している、ようにみえる。みせかけている。〈見えたひと〉〈見えないひと〉〈見てみぬふりをするひと〉〈見間違えたひと〉〈見えたふりをするひと〉・・・そのどれにも思い当たる自分を感じながら。
孤独な女性と、彼女にまつわる人々の過去、言葉を話す赤毛のサル、ノーマジーンの過去が、彼女の生業である革製品の逸品の修復作業を軸に語られていく。
21世紀の現実の姿、或いは近い将来に現実にならんとする社会情勢に、実際に起きた事件を絡ませ、作者自身の死刑制度に対する意識も見え隠れする展開。
心に引っかかったことは、挿入される「ある賊徒」の言葉。なぜ、無意識に「それ」の役割を負わされていたノーマジーンが、さも大きな罪を負っているかのようにふるまうのか。彼女の身内に関係する事情があるとしても、関係の無い彼自身が、なぜ根本からノーマジーンを忌々しいものとして排除しようとするか。
「心地よいもので隠された無数の峻厳な死から目を逸らすことが出来なかった」峻厳な死?笑わせる。
「異形の者が持つ無邪気さ、純粋さを許せなかった」ことに対する腹いせが、孤独な女性とノーマジーンの傷だらけのささやかな幸せを破壊する理由になるのか。常識人ならそう考えるはず、ということなのだろうか。この部分は説得力がまったくないように思った。
真相を知った彼女がノーマジーンに対して薄い膜を貼ってしまったことも、実は私には理解できないことだった。(そうしないと物語が結末を迎えられないのだけれど!)
どんなに辛くても悲しくても、涙を流すことの出来ないノーマジーンと孤独な女性のラストシーンは、ひとつの奇跡。そして、私は彼らがこれからどんな状態になっても、決して離れず寄り添っていられることを心から神に祈った。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月12日に日本でレビュー済み
終末論が流行し、荒廃した近未来が舞台
人里はなれた所で孤独に暮らす足の不自由な革鞄(修理)職人の女性が主人公
その女性のもとに言葉を話し、子供程度の知能のある猿が訪れることから物語は動き出します
彼女らの過去が語られたとき・・・

猿と女性の微笑ましくもある日常が綴られるとともに、終末思想、死刑制度、犯罪者の親族などの重い題材も扱われている
それらの題材に明確な答えが示される訳ではありませんし、解決もなされません
しかし、それでも「生きていく」という力強さが伝わってきました
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月26日に日本でレビュー済み
すごく素敵な世界観、シズカとノーマジーンの心温まる日々に切ない気持ちに浸っていると「賊徒の視点」の章からずっしりと重たい展開に… ひとつわからなかったのが、シズカが真実を知ってからノーマジーンに対する気持ちにどうして変化がおきたかということ。シズカのそれまでの辛い境遇の中で母親に対する思いが描かれていないから、真実を知ってシズカがノーマジーンに対してどう思ったのかがわからなかった。いや、なんとなくわかるんだけど…う〜ん…なんか全体的に「おしい」と思ってしまったので★4です…
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2012年1月15日に日本でレビュー済み
革製品の修理をしながらひっそりと暮らす足の不自由な女性の前に現れたのは「ノーマジーン」と名乗る猿でした。終末論が蔓延する世界で、心を閉ざさざるを得ない人間と人の言葉を解する猿との奇妙な共同生活が始まります。次第に心を通わせながらも、二人の過去が明かされるときがー。何気無い日常を不意に切り裂く残酷さと切なさが印象に残る近未来の物語ですが、作品全体を通徹する一種の「甘さ」が気になります。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート