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ダイナー (ポプラ文庫) 文庫 – 2012/10/5
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そこを訪れる客は、みな心に深いトラウマを抱えていた。一筋縄ではいかない凶悪な客ばかりを相手に、
カナコは生き延びることができるのか? 次々と現れる奇妙な殺し屋たち、命がけの恋──。
人の「狂気」「恐怖」を描いて当代随一の平山夢明が放つ、長編ノワール小説。
<帯文>
「血塗られた食堂。無器用な男女の 愛を語るのが、料理だけというのがたまらない。北方謙三」
「平山さんの、人として間違ってるところが好きです。本谷有希子」」
第28回日本冒険小説協会大賞受賞作。
『おすすめ文庫王国2013』(本の雑誌社)国内ミステリー第1位
- 本の長さ533ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2012/10/5
- ISBN-104591131173
- ISBN-13978-4591131176
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商品の説明
メディア掲載レビューほか
地獄とはどんな場所か……平山夢明『ダイナー』を読めばそれがわかる
地獄というのがどのような場所かは、死んでから行ってみないことには誰にもわからないけれども、この世にも地獄に類した光景は存在しており、ごく一部の特異な才能に恵まれた作家だけが、それを見てきたようにありありと描くことが出来る。大藪春彦賞と日本冒険小説協会大賞をダブル受賞した平山夢明の代表作『ダイナー』は、そんな地獄の再現から始まる。
ヒロインのオオバカナコは危険なバイトに参加したのが原因で凄まじい拷問を受け、危うく殺されかけた挙げ句、ある会員制の定食屋(ダイナー)でウェイトレスとして働かされる。ボンベロという謎の男が経営するその店の客は、それぞれ奇抜な必殺技を持つプロの殺し屋ばかりだった……。
著者は天才的な言語感覚で凄惨な光景を克明に紡ぎ出してゆく。巻頭の拷問シーンの生々しさからして尋常ではないが、店に舞台が移るや、狂気と暴力と奇想が融合した平山ワールドが本格的に炸裂。客層が客層だけに店では一触即発の事態など日常茶飯事、殺し合いさえ頻繁に起き、店は血まみれとなる。ウェイトレスも命の保証は全くないが、そんな非日常的な日常の中で、カナコは逞しく成長してゆくのである。
だが本書は、著者の他の作品と同様、ただ残虐で殺伐としているだけの小説では決してない。過去にボンベロと因縁がある美女・炎眉(えんび)が店に現れる四章あたりから、乾いた雰囲気の奥に潜む切ない叙情性が滲み出てくるのだ。そして最初はひたすら不気味な威圧感を放つ存在だったボンベロが、後半には極めて魅力的な人物に見えてくることに気づくだろう。地獄を真正面から見据えられる作家こそが、真の優しさを描き得るのかも知れない。(百)
評者:徹夜本研究会
(週刊文春 2017.05.25号掲載)登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2012/10/5)
- 発売日 : 2012/10/5
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 533ページ
- ISBN-10 : 4591131173
- ISBN-13 : 978-4591131176
- Amazon 売れ筋ランキング: - 106,553位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 89位ポプラ文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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たまたま映画を観たことから原作を手に取ってみた
映画のカラフルなビジュアルが好みだったので
文章を追いながらあのイメージが浮かんでとても楽しかった
題材が題材なので普通に生きてたら役に立たない知識も得られる
グロテスクな描写もわりとしっかりしてくれるので大満足
食べ物も美味しそうだし想像力使いまくりで頭疲れるけど
それがめちゃくちゃ楽しい
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こちらは、人が死にまくるシーンばかりでちょい飽きかけました。
次から次へと変な人が出てきて殺戮されまくるっていうね。凄味もなくなってくるっていうか。
しかし、カッコいいヒーローと守られるヒロインという設定自体が大好物なので、ラストの戦いシーンは、もうホントおいしくいただきました。しかも、外見などの描写がないのに、カッコよく見えてくる、これは好き。
あと、ヒーローと再会できるかどうか、あえて描き切らないエンディングも好き。
普通こういうバイオレンス系だと、そんな事考えられないので、本当に不思議な気持ちで読んでました。
他作品にはない、個性的なストーリーで面白いです。
藤原竜也さん主演で映画化されるそうで、原作が面白かったら映画も見に行きたいと思って読んでみました。
作品の導入部分はさすがに引き付けるものがありましたが、短編と違ってキャラクターが肉付けされるといつものくせのある登場人物もただの中二病にしか見えないです。
リアリティがないのもなんだか薄っぺらく感じ、結末も序盤で予想できました。
各エピソードや多いキャラクターも途中から必要性を感じず、途中からはダラダラと感じました。
グロテスクさもあまり感じないくらいに
テンポがいい。
終わりがあっさり
漫画版の巻末にもありましたが命は誰のものか、の観点で読むとまた味が滲み出てくる 噛めば噛むほど味が出ます。うまい。飽きない。最高。神。お腹すいたまま読んでたんですけどご飯忘れて夜中になるぐらい熱中しました。
読んで良かった!
興味がある方は是非読んで欲しいです。
読み終わって暫くはダイナーロスになりました笑