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あん (一般書) 単行本 – 2013/2/6

4.3 5つ星のうち4.3 1,019個の評価

線路沿いから一本路地を抜けたところにある小さなどら焼き店。千太郎が日がな一日鉄板に向かう店先に、バイトの求人をみてやってきたのは70歳を過ぎた手の不自由な女性・吉井徳江だった。徳江のつくる「あん」の旨さに舌をまく千太郎は、彼女を雇い、店は繁盛しはじめるのだが……。偏見のなかに人生を閉じ込められた徳江、生きる気力を失いかけていた千太郎、ふたりはそれぞれに新しい人生に向かって歩き始める――。生命の不思議な美しさに息をのむラストシーン、いつまでも胸を去らない魂の物語。
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商品の説明

著者について

1962年、東京都生まれ。詩人・作家・道化師。早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒。日本菓子専門学校通信教育課程卒。放送作家などを経て、1990年「叫ぶ詩人の会」を結成、詩の朗読とパンクロックを組み合わせたパフォーマンスが話題となる。1995年から2000年まで、全国ネットのラジオ深夜放送のパーソナリティーを務め、中高生を中心に人気を博す。明川哲也の筆名で『メキシコ人はなぜハゲないし、死なないのか』(文春文庫)、『花鯛』(文藝春秋)、『大幸運食堂』(PHP研究所)、『ゲーテのコトバ』(幻冬舎)など、ドリアン助川で『バカボンのパパと読む「老子」』(角川SSC新書)など著書多数。現在、語りの道化師(アルルカン)として各地でライブ活動を展開、実践体験をもとに『朗読ダイエット』(左右社)も刊行した。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ ポプラ社 (2013/2/6)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/2/6
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 239ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4591132374
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4591132371
  • カスタマーレビュー:
    4.3 5つ星のうち4.3 1,019個の評価

著者について

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ドリアン 助川
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カスタマーレビュー

星5つ中4.3つ
5つのうち4.3つ
1,019グローバルレーティング

この商品をレビュー

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乱丁本に注意
1 星
乱丁本に注意
今、手渡しで届いて開封したのですが、新品を購入したのに乱丁でした。書店で買うべきだったかと、読む前から後悔しています。Amazonで購入するということは、こういうリスクもあることを学びました。
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上位レビュー、対象国: 日本

2023年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
心底読んでよかったと思っています。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2023年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
重い題材ですが、心が温まります。30年程前、ドリアン助川さんのラジオをよく聴いていました。重い病気と闘う少女との交流に心を動かされました。その当時は主にミュージシャンとして活躍されていたと思いますが、その少女との交流もあって、こうした作品が生まれたのかなと考えながら読ませていただきました。ありがとうございます。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年9月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ハンセン病のまずは、学びの一冊。全生園に近い病院に入院した際、担当頂いた、外科の
執刀医との対話で紹介され、映画、樹木希林さん、原作のあんと辿り、手にとりました。

小説の中に、患者さんたちの叫び声が、色々な描写で表現されています。

罹患→家族から断絶→名前すら変えられて
療養ならぬ、収容。家族を作ることは強制的に禁止。堕胎したホルマリン漬けの遺体が、
納骨堂に今も祀られているとのこと。

過去の事件や差別ではなく、現代の人権問題に通じる何かを、読後感じました。

まずは、知ることから。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2022年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
樹木希林さんの出演作である「あん」を観てから、原作を読みたくなった。
映画も原作も素晴らしく、本を読んで感激した。
いつまでも、大切に読みかえしたいと思った。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年11月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
てっきり、穏やかな和菓子店の話だと思い込んで読み始めたため、ハンセン病などという言葉が登場して戸惑いました。小説でも、大変な病気ものとかは辛すぎて苦手なので。これは辛いなと思いながら、読了。読んでよかったと思います。ニュースなどでその病名を聞くことはあっても、どんな病気なのか、何が問題なのか全く知識がなかったので、知ることができてよかった。しかし読後感は重かった。自分自身、そういう差別をしないでいられるかと問いただされているような気分になりました。予想外に非常に重い作品でした。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年2月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
みごとな桜と、重いテーマを少し甘じょっぱい桜の花びらで終わらせてくれる様な話です
余韻が素晴らしい
是非読んで欲しい名作
映画も本当に素敵です。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年8月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
餡が二人をつないだ。
「実は俺、丸々一つ食べるなんて、滅多にないことなんです」と
どら焼きや「どら春」の店長さんが言った。
「どうして、店長さん...どら焼きやを?」と吉井さんが尋ねる。
ほんと、どら焼き嫌いがどら焼きや屋をやるかなぁ。

店長は数年前、刑期を終えて塀の外に出てきた。
いまも、オーナーには貸しがある。
塀の外にいるのに、逃げる事ばかりを考えていた。

吉井さんは20年前、ハンセン病療養所の隔離が解けて外に出た。
それなのに、世間から毛嫌いされる。
塀の外に出られるのに、見えない囲いを超えられなかった。

餡が、二人をつないだ。
吉井さんが「(刑期を終えたなら)やり直しなさい」と店長に話す。
「今は店を続けていきたいと思っています」と店長が答える。
「粒あん作りについては、もう教えることがないのよ。
だから、あとは好きなようにやればいい」と吉井さんが言った。

応援なら言葉でなくてもいい。
丁寧に炊き上がった餡が、元気をくれる。
どら焼き嫌いが、丸々一つ食べる餡だものね。

店長自慢のアンのどら焼きが食べたくなった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
映画あんを観て、感動して、すぐに読みました。大変読みやすいきれいな文章です。例えば、聞くを訊くと書くなど、ドリアン助川さんの言葉のセンスもよく、読んで良かったと思います。映画同様、素敵な作品です。映画の場面を思い出しながら読み進めると、ああ、あの場面はこういうことであったのか、或いは、原作はこうだけど、映画では少しニュアンスや解釈が違ったな、などと比較、対比できるので、そこも楽しみつつ、作品をより深く理解することが出来ました。希林さんの含蓄のある言葉は小説ではより深く述べられていてよかったです。
この小説を基にした映画の映像は、木漏れ日や光、風など、小説の文章同様、とてもきれいなものでした。それに樹木希林さんの深みが加わって、人が本当に生きるということを、深く考えさせられるよい作品です。映画、小説、ともによいです。人生には、人が生きるということ、また生きる意味について、ふと立ち止まって考えるような時がありますが、そんな時にこそお勧めする珠玉の作品です。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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