なぎなたの経験はないけれど、文章から道場の凛とした空気が伝わってきました。
突出した才能がある人、努力して成果を出す人、努力しても届かない人。
登場人物それぞれの個性が光って魅力的です。
中学生の頃、自分なりに一生懸命に過ごして、たくさん笑ったり泣いたりしてたなあ。
年を重ねた今、面倒だったり億劫だったりで、何かに直向きになることがほとんどなくなってしまった気がします。
葛藤しながらも一途な姿がきらきらしていて、なんだか胸がじーんとしました。
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おとめの流儀。 単行本 – 2015/11/24
小嶋 陽太郎
(著)
凛々しくキュートな“なぎなた少女”の青春物語
中学生になったばかりのさと子が入部したのは、全国でもめずらしい「なぎなた部」。
凛々しい美人だけどかなり変わり者の2年生・朝子さんしか部員はおらず、さと子は部員集めに奔走する。
なんとか急造したへっぽこなぎなた部は部長の朝子さんの独断で、思わぬ相手と闘うことに――。
一方、変わり者といえばお母さんもだ。
「どうしてうちには、お父さんがいないの?」と聞いても、
「オトウサン? 何それ?」とトボけるばかり。
でも中学生になったから、もう騙されてあげられない。
さと子の13年の人生をかけた闘いが始まる。
「なぎなた部、かっこいい!
ぐふぐふ笑いながら読み、試合シーンに息をのみ、最後はまばゆくて文字がかすんで見えました。……涙のせいかもしれません。
さわやかで、切実で、頼もしく愉快な中学生の姿に触発され、私もなぎなたを手にしたくなりました!」
――三浦しをん氏
強くなれる。大事なものを、きっと守れる。
俊才が放つ、青春小説の新たなる傑作!
<著者プロフィール>
小嶋陽太郎 こじま・ようたろう
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部在学中。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、本作が三作目となる。端正な筆致と軽やかな感性で注目を集める現役大学生作家。
中学生になったばかりのさと子が入部したのは、全国でもめずらしい「なぎなた部」。
凛々しい美人だけどかなり変わり者の2年生・朝子さんしか部員はおらず、さと子は部員集めに奔走する。
なんとか急造したへっぽこなぎなた部は部長の朝子さんの独断で、思わぬ相手と闘うことに――。
一方、変わり者といえばお母さんもだ。
「どうしてうちには、お父さんがいないの?」と聞いても、
「オトウサン? 何それ?」とトボけるばかり。
でも中学生になったから、もう騙されてあげられない。
さと子の13年の人生をかけた闘いが始まる。
「なぎなた部、かっこいい!
ぐふぐふ笑いながら読み、試合シーンに息をのみ、最後はまばゆくて文字がかすんで見えました。……涙のせいかもしれません。
さわやかで、切実で、頼もしく愉快な中学生の姿に触発され、私もなぎなたを手にしたくなりました!」
――三浦しをん氏
強くなれる。大事なものを、きっと守れる。
俊才が放つ、青春小説の新たなる傑作!
<著者プロフィール>
小嶋陽太郎 こじま・ようたろう
1991年長野県松本市生まれ。信州大学人文学部在学中。2014年『気障でけっこうです』(KADOKAWA)で第16回ボイルドエッグズ新人賞を受賞しデビュー。第二作は15年『火星の話』(KADOKAWA)、本作が三作目となる。端正な筆致と軽やかな感性で注目を集める現役大学生作家。
- 本の長さ362ページ
- 言語日本語
- 出版社ポプラ社
- 発売日2015/11/24
- 寸法13.7 x 2.4 x 19.5 cm
- ISBN-10459114741X
- ISBN-13978-4591147412
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登録情報
- 出版社 : ポプラ社 (2015/11/24)
- 発売日 : 2015/11/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 362ページ
- ISBN-10 : 459114741X
- ISBN-13 : 978-4591147412
- 寸法 : 13.7 x 2.4 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 772,694位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 196,446位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月26日に日本でレビュー済み
「丘の家のミッキー」という小説をご存じだろうか。久美沙織さんという女性作家が書いた、ミッキーというあだ名の女子中学生が主人公の小説で、80年代コバルト文庫の人気シリーズだった。「おかみき」と呼ばれ、当時の女子中学生の心をわしづかみにして、「普段マンガしか読まないけど、小説がこれほど面白いとは思わなかった」と言わしめたとされる。
話題の小説だったので、手に取ってみたことがあるのだが、いやー読めたものでは無い。砂糖とクリームで塗りつぶしたような文章で、男性の私にはちょっと無理だった。まあでも、女子中学生にはこれくらいで丁度いいのだろう。
同じ女子中学生を主人公にした小説ということで、どうしても「おかみき」と比べてしまう。
さてまずタイトル「丘の家のミッキー」「おとめの流儀」。かなり響きが違うな。表紙はどうか。おかみきの少女マンガタッチの表紙にくらべ、これはなんとも田舎の女子中学生の感じが出てるな。主人公は名前からしてミッキーとさと子。これもかなり印象が違う。さて内容はというと・・・
もう結論を書いてしまおう。要するにこの小説は、大人が、大人の目線で書いた、大人が理想とする女子中学生像なのだ。
主人公は中学生にもなって、社会や周囲に何の疑問も抱かず、ひたすら部活に打ち込む手のかからない優等生だ。親はクソなのに、反抗どころかやたらと親孝行。街にいる不審な男と親しくなるのだが、リアルの中学生はこんな人物に近づくことは危険だと考えるほどには、社会性が育っているものだ。
そしてこれが重要なのだが、さと子はミッキーが感じたような、微妙で不可思議なディテールの心の動きなど全く無い。もっともこれは元女子中学生だった女性作家でなければ書けないことなのだが。
作者は今大学生らしい。教師を目指しているのかもしれない。ならばこの小説の目線の元にあるような自らが理想とする中学生像を、生徒に押し付け反感を買うような教師にはなってもらいたくないものだ。
おっさんの私にも読めたということで★2つにした。だが当の女子中学生は読むだろうか・・・
話題の小説だったので、手に取ってみたことがあるのだが、いやー読めたものでは無い。砂糖とクリームで塗りつぶしたような文章で、男性の私にはちょっと無理だった。まあでも、女子中学生にはこれくらいで丁度いいのだろう。
同じ女子中学生を主人公にした小説ということで、どうしても「おかみき」と比べてしまう。
さてまずタイトル「丘の家のミッキー」「おとめの流儀」。かなり響きが違うな。表紙はどうか。おかみきの少女マンガタッチの表紙にくらべ、これはなんとも田舎の女子中学生の感じが出てるな。主人公は名前からしてミッキーとさと子。これもかなり印象が違う。さて内容はというと・・・
もう結論を書いてしまおう。要するにこの小説は、大人が、大人の目線で書いた、大人が理想とする女子中学生像なのだ。
主人公は中学生にもなって、社会や周囲に何の疑問も抱かず、ひたすら部活に打ち込む手のかからない優等生だ。親はクソなのに、反抗どころかやたらと親孝行。街にいる不審な男と親しくなるのだが、リアルの中学生はこんな人物に近づくことは危険だと考えるほどには、社会性が育っているものだ。
そしてこれが重要なのだが、さと子はミッキーが感じたような、微妙で不可思議なディテールの心の動きなど全く無い。もっともこれは元女子中学生だった女性作家でなければ書けないことなのだが。
作者は今大学生らしい。教師を目指しているのかもしれない。ならばこの小説の目線の元にあるような自らが理想とする中学生像を、生徒に押し付け反感を買うような教師にはなってもらいたくないものだ。
おっさんの私にも読めたということで★2つにした。だが当の女子中学生は読むだろうか・・・
2016年5月4日に日本でレビュー済み
青春モノとして程々と感じましたが、何となくいまひとつ読んでてリズムがイマイチ感。
キャラも設定も良いのに「引っ張られる」感じが薄い。上手く言えないのですが、すたすたと歩くんじゃなくて、スリッパをべったすっか言わせながら歩いてる感じとでも言えばいいか。「勿体ない」気がしました。
「校舎周り走ってくるから許して下さい」がピンポイントに「おお、これでこそ中学生だ!」で、微笑ましく思いました。
キャラも設定も良いのに「引っ張られる」感じが薄い。上手く言えないのですが、すたすたと歩くんじゃなくて、スリッパをべったすっか言わせながら歩いてる感じとでも言えばいいか。「勿体ない」気がしました。
「校舎周り走ってくるから許して下さい」がピンポイントに「おお、これでこそ中学生だ!」で、微笑ましく思いました。
2015年12月27日に日本でレビュー済み
キャラも立っていて、題材も面白いものだっただけに最後の数ページで「はぁ?」となるのが勿体無かったです。
もう少し父親の設定について本文内で明かしてもらわなければこのラストでは物足りない気がします。このままでは父親はただのクソ野郎で終わりですし、競馬おじさんについても、なんで赤の他人にここまでするのかという意味付けが薄い気がします。
すくなくとも私は納得し難いラストでした。
それ以外の試合や、部活内のストーリーはかなり面白かったです。
もう少し父親の設定について本文内で明かしてもらわなければこのラストでは物足りない気がします。このままでは父親はただのクソ野郎で終わりですし、競馬おじさんについても、なんで赤の他人にここまでするのかという意味付けが薄い気がします。
すくなくとも私は納得し難いラストでした。
それ以外の試合や、部活内のストーリーはかなり面白かったです。