完結した重野氏の作品に共通しているのは着地がキレイなこと。3巻~5巻程の中短編は言うに及ばず14巻を数える氏の代表作「Good Morning ティーチャー」に至っては、その姿微動だにしない内村航平の鉄棒と見紛うばかり(ちと大げさ)。
さて本作品もその例に漏れず見事な大団円を迎えます。少々ベタで甘々な感は否めませんが、のの美がスイーツ好きだからこれもありということで。推理小説テイストの隠し味がこの巻は少なめなのもそのせいでしょうか?(単なる想像)
最近時代ものに偏りすぎているだけに、今読むと特に新鮮味溢れる重野4コマの良作です。
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のの美捜査中! 5 (ジェッツコミックス) コミック – 2008/1/29
重野 なおき
(著)
- 本の長さ145ページ
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日2008/1/29
- ISBN-104592142802
- ISBN-13978-4592142805
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登録情報
- 出版社 : 白泉社 (2008/1/29)
- 発売日 : 2008/1/29
- 言語 : 日本語
- コミック : 145ページ
- ISBN-10 : 4592142802
- ISBN-13 : 978-4592142805
- Amazon 売れ筋ランキング: - 492,031位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2008年4月11日に日本でレビュー済み
同僚の家に行って、そいつの結婚式のビデオを見せられることほど、退屈で辛いものはあるまい。
本作を一言で言うと、そういう作品である。
作家が結婚すると、その作品に影響を与えることはままある。作家の思い入れが作中人物に投影されている作品であればなおさらである。
本作は、そういった「作家の思い入れ」が、悪い方向へ転がってしまった作品だといえる。
本作の場合、初手からラブコメ調の伏線が張られていたため、「のの美と軍平の結婚」という結末は予想できていたものの、あまりに予想通りのため、漫画作品としては凡庸なものに終着してしまった。「結婚」オチのためのラスボスも、取ってつけたものでギャグに爆発力がない。この巻は開巻から3分の1以降は、この「結婚」オチの前振りにしか過ぎない。
この作品を読んでいて思い起こされるのは、同様に作家の結婚により後半坂道を転がり落ちるように急速につまらなくなった、みずしな孝之の『サボテンキャンパス』だろう。
唯一の救いは、「登場人物全員の恋が実ってめでたしめでたし」とはならなかったことである。
連載中、一番キャラが「成長」した鈴木の想いが成就していないのは、作家がこの時点までに子宝に恵まれることで新婚気分から抜けだし、ギリギリ作品を客観的に見る目を取り戻しつつあったことを証明している。
「ぼくは結婚して幸せです。この幸せをキャラクターにもわけてあげたい」
という、作家の「ノロケ」に付き合うには、581円+消費税は、やや高過ぎるといわざるを得ない。
故に、熱烈な「重野なおきファン」以外には、本作はあまりお勧めできない。
構成力はある作家だけに、望むべくは、
家族をテーマにした重野の別作品において、自分の私生活を作中人物に投影するような、本作の轍を踏まぬことを願って止まない。
他人の子供のビデオを見せられても、誰も口には出さないだろうが、誰も楽しくはない。
子供の愛らしい成長は、是非、ご自宅の中だけに留めておいて頂きたいものである。
本作を一言で言うと、そういう作品である。
作家が結婚すると、その作品に影響を与えることはままある。作家の思い入れが作中人物に投影されている作品であればなおさらである。
本作は、そういった「作家の思い入れ」が、悪い方向へ転がってしまった作品だといえる。
本作の場合、初手からラブコメ調の伏線が張られていたため、「のの美と軍平の結婚」という結末は予想できていたものの、あまりに予想通りのため、漫画作品としては凡庸なものに終着してしまった。「結婚」オチのためのラスボスも、取ってつけたものでギャグに爆発力がない。この巻は開巻から3分の1以降は、この「結婚」オチの前振りにしか過ぎない。
この作品を読んでいて思い起こされるのは、同様に作家の結婚により後半坂道を転がり落ちるように急速につまらなくなった、みずしな孝之の『サボテンキャンパス』だろう。
唯一の救いは、「登場人物全員の恋が実ってめでたしめでたし」とはならなかったことである。
連載中、一番キャラが「成長」した鈴木の想いが成就していないのは、作家がこの時点までに子宝に恵まれることで新婚気分から抜けだし、ギリギリ作品を客観的に見る目を取り戻しつつあったことを証明している。
「ぼくは結婚して幸せです。この幸せをキャラクターにもわけてあげたい」
という、作家の「ノロケ」に付き合うには、581円+消費税は、やや高過ぎるといわざるを得ない。
故に、熱烈な「重野なおきファン」以外には、本作はあまりお勧めできない。
構成力はある作家だけに、望むべくは、
家族をテーマにした重野の別作品において、自分の私生活を作中人物に投影するような、本作の轍を踏まぬことを願って止まない。
他人の子供のビデオを見せられても、誰も口には出さないだろうが、誰も楽しくはない。
子供の愛らしい成長は、是非、ご自宅の中だけに留めておいて頂きたいものである。