兄と妹、教師と生徒、援助交際など、タブー的なネタがやたら出てきます。
「禁断の恋愛」的なものが好きな人だと、ついていきやすいかもしれません。
シギサワ先生がいくつかの漫画で描いている海老沢三姉妹のうち、長女が登場しています。
最初の方のヒロインは主人公の妹ですが、徐々に海老沢さんにシフトしていく感じ。
自分の中でこの海老沢長女が一番の魅力でした。
一見男勝りなかっこいい人かと思いきや、意外と女の子っぽいかわいさもあるという。
ツボにはまる人にはかなりくると思います。
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九月病 (上) (ジェッツコミックス) コミック – 2007/8/29
シギサワ カヤ
(著)
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- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日2007/8/29
- ISBN-104592142829
- ISBN-13978-4592142829
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登録情報
- 出版社 : 白泉社 (2007/8/29)
- 発売日 : 2007/8/29
- 言語 : 日本語
- コミック : 269ページ
- ISBN-10 : 4592142829
- ISBN-13 : 978-4592142829
- Amazon 売れ筋ランキング: - 343,831位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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冬の関東生まれ。ゲーム開発会社にてグラフィックデザイナー兼企画として勤務のち、2004年、スニーカー文庫(角川書店)の「憐 Ren」挿絵イラストにてデビュー。2006年に白泉社より単行本「箱舟の行方」を上梓、以降数誌で連載。2009年「楽園 Le Paradis」創刊号より参加、同誌を中心に現在に至る。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年9月10日に日本でレビュー済み
この作品の見所は近しい者に惹かれる人間の性。それがたまたま兄だったというだけのこと。他の物語のようにウワベだけを書いただけなら世の中にいくらでもあるけれど、そこはシギサワカヤ!見せてくれます!一緒になって苦しんでみましょうね!!
2010年8月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シギサワカヤ先生のことを知ったのはここ2年ほどのことで、したがって過去作については全然知らなかったため、ずいぶん(言いすぎか?)作画が変わったのだな、と思った。現在よりも線が細く見える。
本作を読んでの感想。ここでは内容には触れない。タイトルに書いたが、ストーリー(と作画を含めて)だけの評価なら、星3つ。プラス1は登場人物の心理表現が秀逸なところ。要所要所に出てくる小説的、というより詩的な表現の演出、これが非常に良い。漫画だけでなく、文章もできる方なのだということが分かった。
本作を読んでの感想。ここでは内容には触れない。タイトルに書いたが、ストーリー(と作画を含めて)だけの評価なら、星3つ。プラス1は登場人物の心理表現が秀逸なところ。要所要所に出てくる小説的、というより詩的な表現の演出、これが非常に良い。漫画だけでなく、文章もできる方なのだということが分かった。
2007年9月10日に日本でレビュー済み
屈折した幼少期、ただ「したかった」と言う理由で抱き抱かれた兄と妹。
社会的に許されざる禁忌、爛れた関係。けれど、それはただ求めた先が肉親だったと言うだけのこと。
本当にそれだけのことで、彼らはずっとそのままで。
しかし兄が社会人になって訪れる過去の傷の疼きと現在の破綻の音。
壊れた同僚を「拾った」彼女の想いが成就する日は来るのでしょうか。
同人誌が元で、少し雑な感じの絵柄。多少見難く感じる構成。過去と現在、少し入り乱れるところがあり読み易くはないです。
ただ、重く、生々しいはずの主題なのにどこかそんな感じを受けません。どんより重いのではなく、例えるならそれは少し憂鬱な九月の雨。
ちなみに、海老沢さんはツンデレじゃないです。彼女は、彼のスタンスを分かった上で、傷を、救いを求める想いを分かった上であんな態度になるのではないでしょうか。
とても可愛い「女らしい」キャラです。
社会的に許されざる禁忌、爛れた関係。けれど、それはただ求めた先が肉親だったと言うだけのこと。
本当にそれだけのことで、彼らはずっとそのままで。
しかし兄が社会人になって訪れる過去の傷の疼きと現在の破綻の音。
壊れた同僚を「拾った」彼女の想いが成就する日は来るのでしょうか。
同人誌が元で、少し雑な感じの絵柄。多少見難く感じる構成。過去と現在、少し入り乱れるところがあり読み易くはないです。
ただ、重く、生々しいはずの主題なのにどこかそんな感じを受けません。どんより重いのではなく、例えるならそれは少し憂鬱な九月の雨。
ちなみに、海老沢さんはツンデレじゃないです。彼女は、彼のスタンスを分かった上で、傷を、救いを求める想いを分かった上であんな態度になるのではないでしょうか。
とても可愛い「女らしい」キャラです。
2007年9月7日に日本でレビュー済み
びっくりするほど暗い素材を扱いながら、なぜか話は暗くなく、進んでいくごとに妙なポジティブさに包まれていきます。
それはそれぞれのキャラが、「マンガの中の人」ではなく、あくまでも「普通にそのへんにいそうな人」として描かれているからで、近親相姦を知ってしまった隣の部屋の住人の対応、妹を買っていた相手の男性など、ありきたいの反応で話を進めるのではなく、あくまでも彼らは彼らの考えで対応していくような感じで、それが妙なリアリティを感じさせます。
閉じた世界に存在して、寄るべきは互いしかなかった兄と妹が、思いっきりマイペースな人たちとの関わりで変化していく様子は、ウェットなこのマンガの世界とは逆にいたって明るい雰囲気をかもしだしています。
詠み終わった後、妙に明るい気分になる不思議な魅力を持ったマンガでした。
それはそれぞれのキャラが、「マンガの中の人」ではなく、あくまでも「普通にそのへんにいそうな人」として描かれているからで、近親相姦を知ってしまった隣の部屋の住人の対応、妹を買っていた相手の男性など、ありきたいの反応で話を進めるのではなく、あくまでも彼らは彼らの考えで対応していくような感じで、それが妙なリアリティを感じさせます。
閉じた世界に存在して、寄るべきは互いしかなかった兄と妹が、思いっきりマイペースな人たちとの関わりで変化していく様子は、ウェットなこのマンガの世界とは逆にいたって明るい雰囲気をかもしだしています。
詠み終わった後、妙に明るい気分になる不思議な魅力を持ったマンガでした。
2020年2月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
傷ついてしまった心が、他人の体温を求めてしまいながらも、生き抜いていこうとする物語。何処に着地しようとも、自分だけが自分の幸せを決めることができる、ということを手離さなければいいだけという強さと、人を想うことで気付いてしまう自分の弱さ。