「とりかえ風化伝」全3巻を読みましたが、3巻の終わりがハッピー・エンドがどうかよくわからないモノでした。だって信貞は白鬼丸を手にかけることなく、風花といっしょに戦場に戻したのですから。これは白泉社さんの大人の事情があったようですが、結局、作者はプロであるにもかかわらず、同人誌で続きを描いていたそうです。
上巻前半は大和守の弔い合戦を迎え撃つ場面。怪しげな狐寅の前半生がわかります。金剛丸がなぜが狐寅になつき、狐寅もそれなりにかわいいと思っているよう。金剛丸略取事件が起こり、狐寅が取り戻すために戦死したところでひとまず終わり。後半は「拾遺船田合戦記」を主とした風化の両親の出会い、信貞の成育歴など、ことここに至ったわけが作者の納得のいくまで描かれています。信貞が本当に欲しかったのは風花のはは、風樹だったのかもしれません。風樹は公家の姫君とはいえ、御伽噺シリーズの千沙によく似ていると思います。
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とりかえ風花伝 完結篇 上 (花とゆめCOMICSスペシャル) コミック – 2010/6/18
柳原 望
(著)
- 本の長さ402ページ
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日2010/6/18
- ISBN-104592198182
- ISBN-13978-4592198185
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登録情報
- 出版社 : 白泉社 (2010/6/18)
- 発売日 : 2010/6/18
- 言語 : 日本語
- コミック : 402ページ
- ISBN-10 : 4592198182
- ISBN-13 : 978-4592198185
- Amazon 売れ筋ランキング: - 518,624位コミック
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月20日に日本でレビュー済み
この物語の基盤、とりかえ風花伝が花とゆめコミック全3巻にて出版されていたのは、
私がまだ中学生の時でした。
戦国ものとあって、最初は苦手意識をもっていたものの、一度読み始めると止まらなくなり
そして、どことなく未消化な終わりが気になっていた一冊でした。
だからこそ今回の完結編が出版されると知った喜びもひとしお!
内容はまんまHCの続編です。
元々作者さんが同人誌として続きを描いていたものらしいです。
気になる内容は・・・!
それは下巻を読んでからまた書こうと思います(笑
日本史が好きな人も、興味が無い人も、必ず切なくなる一品。
前作を未読の方は、必ず先にHC全3巻を読んでからこちらを手に取ってください!!
私がまだ中学生の時でした。
戦国ものとあって、最初は苦手意識をもっていたものの、一度読み始めると止まらなくなり
そして、どことなく未消化な終わりが気になっていた一冊でした。
だからこそ今回の完結編が出版されると知った喜びもひとしお!
内容はまんまHCの続編です。
元々作者さんが同人誌として続きを描いていたものらしいです。
気になる内容は・・・!
それは下巻を読んでからまた書こうと思います(笑
日本史が好きな人も、興味が無い人も、必ず切なくなる一品。
前作を未読の方は、必ず先にHC全3巻を読んでからこちらを手に取ってください!!
2010年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
以前読んでいた「とりかえ風花伝」。
好きだったのに不完全燃焼で終わってしまい残念に思っていました。
と、完結編が出ているではありませんか!
本作品は同人誌として作者が発行していたものをまとめたものです。
世の中には出版社側都合で中途半端なまま終わっている作品が多い中、
未消化分を同人誌としてまで発行して下さった作者のプロ根性、
そして作品への愛に脱帽です。
内容も大変感動的で「これぞ完結!」と大満足でした。
本編が既に絶版なので、再販して欲しいです・・・
好きだったのに不完全燃焼で終わってしまい残念に思っていました。
と、完結編が出ているではありませんか!
本作品は同人誌として作者が発行していたものをまとめたものです。
世の中には出版社側都合で中途半端なまま終わっている作品が多い中、
未消化分を同人誌としてまで発行して下さった作者のプロ根性、
そして作品への愛に脱帽です。
内容も大変感動的で「これぞ完結!」と大満足でした。
本編が既に絶版なので、再販して欲しいです・・・
2013年9月17日に日本でレビュー済み
今まで読んだあらゆる作家のあらゆる作品(漫画だけでなく小説も含む)の中で、
この作品が私のベスト1です。
このラストはまさに「とりかえ」のタイトルを象徴していると思いました。
作品全体に張り巡らされた伏線の数々。すべてがパズルのように答えが紐解かれてゆく様は
作者の類いまれなる構成力の成せる技と感動すら覚えます。見事なもんです。
そのように幾何学的に頭を使って読んでいきたいと言いつつも、この物語はあまりにもせつないです。
風花の気持ち、白鬼丸の気持ち、信貞の気持ち、他のキャラもそれぞれの気持ちが解りすぎて
読めば読むほどせつなくなります。
この作家さんは本当に一人一人の気持ちを描くのがすごく巧い。
そしてそれ以上に、
「それぞれの置かれた状況(個々のどうしようもない袋小路のような状況)」と
「俯瞰して見ることで判る話の全体像」をも併せて見せてくれています。
この本を手に取った人たちには、ぜひそのすべてをしっかり読み込んでほしいと思います。
白鬼丸と風花はこれからもずっとずっと私の心に生き続けると思います。
この作品が私のベスト1です。
このラストはまさに「とりかえ」のタイトルを象徴していると思いました。
作品全体に張り巡らされた伏線の数々。すべてがパズルのように答えが紐解かれてゆく様は
作者の類いまれなる構成力の成せる技と感動すら覚えます。見事なもんです。
そのように幾何学的に頭を使って読んでいきたいと言いつつも、この物語はあまりにもせつないです。
風花の気持ち、白鬼丸の気持ち、信貞の気持ち、他のキャラもそれぞれの気持ちが解りすぎて
読めば読むほどせつなくなります。
この作家さんは本当に一人一人の気持ちを描くのがすごく巧い。
そしてそれ以上に、
「それぞれの置かれた状況(個々のどうしようもない袋小路のような状況)」と
「俯瞰して見ることで判る話の全体像」をも併せて見せてくれています。
この本を手に取った人たちには、ぜひそのすべてをしっかり読み込んでほしいと思います。
白鬼丸と風花はこれからもずっとずっと私の心に生き続けると思います。