中村明日美子先生には「楽園 Le Paradis」第1号で「立体交差の駅」、第2号で「木曜日のサバラン」、第3号で「夜を重ねる」で出会いました。BLを経ないでここに来ているので、中村先生の全貌を理解してはいないのですが、小田急電鉄を中心とする鉄道を舞台に使ってドロッと見えても実はコアの部分がピュアで綺麗な恋愛ものとして、この「鉄道少女漫画」は大好きです。で、今更ながら購入してしまいました。
「浪漫避行にのっとって」は鉄道ダイヤのトリックっぽくてインパクトあります。
「彼の住むイリューダ」は可愛らしい。出て来ないけれどイリューダは神奈川県立生命の星・地球博物館の最寄り駅なので行ったことあります。
乗換駅の話「立体交差の駅」はストーリー自体が立体的。背の高いみずほがカッコいい。
「木曜日のサバラン」はヒゲの紳士の思いが作り上げる人々の明日って感じがします。
「夜を重ねる」は174頁の笑顔が記憶に残るけれど、とても切ない。
登場人物が皆交差する「ある休日」（描きおろし）は締めにふさわしいですね。
つまり、全部良いのですが、一番お気に入りは扉の頁の電車ごっこをしている幼女。「木曜日のサバラン」のあやかちゃんですね。
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