意外なことに、少女漫画にも野球漫画は結構ある。
といっても、少年誌のようにいつでもどの雑誌にも掲載されている定番というわけではないが、それでも昔から結構見かけることがある。
とりわけ高校野球というのは、少年・少女漫画を問わず、「青春」という普遍のテーマを画くのにうってつけなのかもしれない。
勿論、作者が野球が好きというのもあるだろうけど。
少女漫画の野球漫画の場合、技術や試合運びより、恋や友情といった人間模様が中心というのが特徴で有り、その意味では青春群像劇の要素は少年誌のそれより強い。
この漫画も多分に漏れず、少年誌タイプの野球漫画を期待してる人には、かなり野球そのものが物足りないし、展開が甘すぎたりご都合主義すぎると感じるかもしれない。
実際、選手の能力に関してもあまり詳しく描写されてなく、エースがどんなボールを投げてるのかとか、野球漫画で大切なはずの勝利するための根拠も曖昧なまま。
要するに、このマンガにおいて野球というのは、少年誌のように「目的」ではなく、「手段」にすぎないのだと言うこと。
あくまでも「目的」は、登場人物それぞれの「青春」を画いていくことに他ならない。
正直、最後はスカッとするというタイプの作品ではないけれど、それも含めてそれぞれが一生懸命に取り組んだ「青春」の形が画かれていく。
例えそれが悔いが残るものであっても、中途半端だったとしても、それがその人の「青春」という二度と来ない時間なのは間違いない。
そしてそれは、野球の経験あるなしにかかわらず、何故か読むものに甘酸っぱい想いを抱かせる。
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天使とダイヤモンド (白泉社文庫 な 3-7) 文庫 – 2002/3/1
那州 雪絵
(著)
- 本の長さ364ページ
- 言語日本語
- 出版社白泉社
- 発売日2002/3/1
- ISBN-104592887166
- ISBN-13978-4592887164
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登録情報
- 出版社 : 白泉社 (2002/3/1)
- 発売日 : 2002/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 364ページ
- ISBN-10 : 4592887166
- ISBN-13 : 978-4592887164
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,353,192位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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2014年10月20日に日本でレビュー済み
これほど隠れた名作という文句が似合う漫画があるでしょうか。短い話ですが、とっても爽やかで切なくて面白い作品です!もっと有名になってほしい!!
2007年5月30日に日本でレビュー済み
花とゆめコミックスではかの有名な「甲子園の空に笑え!」(川原泉)に並ぶのではないかという傑作。高校野球を描いた少女漫画の隠れた名作でもあります。
かつて甲子園出場投手だった先生とその彼に憧れていた病気がちな男の子、野球が大好きだったけれどプレーからは離れることになってしまった女の子。
「物語としての奇跡」が起きているため決して地味ではないのですが勝ち続けていくごとに負けが許されなくなるような荒唐無稽さもありません。
物語が終わってその先にあるかれらの日常は「未来」です。
かつて甲子園出場投手だった先生とその彼に憧れていた病気がちな男の子、野球が大好きだったけれどプレーからは離れることになってしまった女の子。
「物語としての奇跡」が起きているため決して地味ではないのですが勝ち続けていくごとに負けが許されなくなるような荒唐無稽さもありません。
物語が終わってその先にあるかれらの日常は「未来」です。
2003年5月1日に日本でレビュー済み
「ここはグリーンウッド」で有名な那州雪絵先生の作品です。一巻完結です。
舞台は男子200人というほとんど女子高な私立高校の出来立てホヤホヤの野球部です。野球部と言えば甲子園。とくれば、熱いスポコンを連想しがちですが、この作品は違います。野球を通してごく普通の高校生たちの日々を描いているのです。挫折、叶わぬ恋、苦い思い出・・・さまざまな思いを抱えて登場人物たちは、野球をやっているのです。それがいいっ!!変に熱血してるよりもずっと感動させられます。あぁ、若いっていいな・・とか思ったりして(笑)
登場人物も、くせもの揃いです。さすが那州作品。
「グリーンウッド」が好きな方、青春って何だ?とか迷ってる方、もう誰でも一度手にとって、那州ワールドにはまってください(>▽<)/
舞台は男子200人というほとんど女子高な私立高校の出来立てホヤホヤの野球部です。野球部と言えば甲子園。とくれば、熱いスポコンを連想しがちですが、この作品は違います。野球を通してごく普通の高校生たちの日々を描いているのです。挫折、叶わぬ恋、苦い思い出・・・さまざまな思いを抱えて登場人物たちは、野球をやっているのです。それがいいっ!!変に熱血してるよりもずっと感動させられます。あぁ、若いっていいな・・とか思ったりして(笑)
登場人物も、くせもの揃いです。さすが那州作品。
「グリーンウッド」が好きな方、青春って何だ?とか迷ってる方、もう誰でも一度手にとって、那州ワールドにはまってください(>▽<)/