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コ-リング (第3巻) (白泉社文庫 お 4-3) 文庫 – 2009/9/15

2.9 5つ星のうち2.9 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 白泉社 (2009/9/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2009/9/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 290ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4592888995
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4592888994
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.7 x 14.6 cm
  • カスタマーレビュー:
    2.9 5つ星のうち2.9 6個の評価

著者について

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岡野 玲子
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上位レビュー、対象国: 日本

2016年3月27日に日本でレビュー済み
3巻からどうなるのだろうと、ドキドキしました。
主人公が春の日差しの中で感じる 何なんでしょう、
神からの赦しならぬ 自分を受け入れることを
自然の中で感じるのは共感できました。

しかし、この作者さまは美しい表現者ですね。
良書です。
 
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2013年7月11日に日本でレビュー済み
コーレンと結婚して幸せな日々を送るのかと思ったサイベルだが、過去を忘れられない。自尊心を傷つけられ、憎悪に等しい怒りをドリードに向けるサイベルは、夫コーレンにそのことを話さずに事を進めようとする。魔女としてのサイベルは、自分の力を駆使してドリードを精神的に追いつめていく。そして…。

この気持ちは私には理解できる気がする。どんなに幸せでも、激しい怒り・憎悪は簡単に忘れられるものではない。それで今の幸せを失うかもしれないことは十分に理解しているサイベル。それでも、尊厳が踏みにじられたことは、何よりもサイベルにとっては屈辱だったのだ。

でも、この物語にはその先の展開がある。1巻の初めには感情がほとんどなかったサイベルが、次第に感情を学び、人間らしい喜怒哀楽を露わにし、生きている姿。私はその姿を好きだと思った。

ラスト6ページの処理が、古文書や古い書物を読み終えた時のような気持ちにさせてくれて、とても良かった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2006年7月16日に日本でレビュー済み
思想的に10年後戻りとしても書きたかったと、著者が後書きで語る美しい世界。原作よりも、登場人物も登場動物も生き生きとして深みがあり、物語世界の魅力を増しているように思う。この作品があってこそ、後の「陰陽師」に繋がる気がする。
コーレンを愛しながらも、自分を破滅させようとしたドーリドへの憎しみから復讐に駆られるサイベル。どうしても許せないともがく、自尊心が高く激しい主人公は、その復讐には勝利がないと気付き、自由を与えることで解放される。己の謎を解く鍵は、己の心の中で見つかるだろう。
自分も他者も許せたときに、再び大事なものへと呼びかけることができる。心が荒れ果てて冬枯れの大地のようになったとしても、春の生を取り戻すことができる。簡単だけど時に難しい、許すこと、愛することへの示唆を与えてくれた。ほっとするようなハッピーエンド。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年10月27日に日本でレビュー済み
本当にきれいな話です。裏と表は一つ、東洋も西洋も同じような思想を持っている、そんな所を原作者に感じて私はうれしかったです。
 本文中のサイベルが春の空をみて言う、せりふに泣きました。本当に泣きました。岡野玲子さんありがとうって言いたいです。
 (お涙ちょうだいの話では無いのですが・・・。)
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2003年5月17日に日本でレビュー済み
原作、『妖女サイベルの呼び声』に大変忠実に描かれている『コーリング』ですが、原作にシンクロしつつも岡野さんの魅力が12分に発揮されている作品だと思います。原作を知らなくても全く支障ありません。この作品は本当に美しいタペストリーを見ているようです。不思議で美しい世界に浸りたいときにはこの『コーリング』全三巻をおすすめします。ただし、読み終わったあと、物語に浸りすぎて現実に戻ってこれなくても責任はもてません(笑)。とにかく試してみてください。
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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