テレパシーの能力を持つ夫婦がやがて・・・というお話。
上記の様にテレキネスの能力を持った夫婦が精神だけで会話をするのを縦軸に、夫がアメリカを放浪するのを横軸に描いたSF小説でした。
テレパシーを理論的に考える部分等は少々理系の知識が必要で、読んでいてさっぱり判りませんでしたが、それ以外では主人公の夫が犯罪に巻き込まれたり、アクションシーンも満載なので、娯楽小説として楽しめました。キング先生が一押しなのも納得です。
「殺戮のチェスゲーム」でもそうでしたが、著者は精神に関心があるのか、そういう物を多く使う人みたいです。
個人歴な事ですが、著者のこの小説での仕掛けを全て堪能できた訳ではないですが、それでもシモンズ氏の才筆で最後まで飽きずに楽しました。
最近は少し紹介が鈍くなって残念ですが、また面白い作品を書いて、日本でも復活するでしょう。
著者お得意の精神ネタを駆使した長篇。機会があったら是非。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
うつろな男 単行本 – 1996/12/1
- 本の長さ365ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日1996/12/1
- ISBN-104594021549
- ISBN-13978-4594021542
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
他人の心を読む超能力をもつテレパスの夫婦、ジェレミーとゲイル。ふたりはテレパシーを通じて誰よりも深く理解しあえたのだが、ゲイルが脳腫瘍におかされ…。スティーヴン・キングが絶賛するSFホラー。
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (1996/12/1)
- 発売日 : 1996/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 365ページ
- ISBN-10 : 4594021549
- ISBN-13 : 978-4594021542
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,328,688位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 19,583位英米文学
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
2グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2000年11月16日に日本でレビュー済み
マキャモン、クーンツ、シモンズと、キングに続くモダンホラー3人集の暗い方の雄ダン・シモンズの小品。だって「殺戮のチェスゲーム」やハイペリオンシリーズとかとてつも無く長いんだもん。
デビュー作の「カーリーの歌」もすさまじく暗かったけど、これもその暗さではまけていない。えんえんと救いのない障害児虐待の描写が主ストーリに平行して進み、かなり読者を辟易させる。主ストーリーも病魔に苦しみ亡くなった妻の意識が残るテレパスの苦悩と自殺願望がえんえんと続く。死について、日本人とは概念が根本的にちがう西洋文明の中でシモンズはかなりこちらに近いものをもっているのではないか、残された者の苦悩、再生、輪廻を西洋人のスタンスで理解しようとする姿勢が感じられる。
二つのストー!リーが合体する結末も、ある意味ハッピィエンドなのだが、死の概念のもちかたで見方は変わるとおもえる幕切れになっている。原題の「ホロウマン」はちょうど公開中のポール・バーホーベンの映画「インビジブル」と同じで、(最初これの映画化かと喜んだらちがってた)「うつろな男」とはいい訳だ、あちらは体が透明になって精神もうつろになるって話だが、こちらは大切なものをうしなってうつろになりそこからの再生の物語。でもシモンズ入門者にはけっこう敷き居の高い本かもしれない。
デビュー作の「カーリーの歌」もすさまじく暗かったけど、これもその暗さではまけていない。えんえんと救いのない障害児虐待の描写が主ストーリに平行して進み、かなり読者を辟易させる。主ストーリーも病魔に苦しみ亡くなった妻の意識が残るテレパスの苦悩と自殺願望がえんえんと続く。死について、日本人とは概念が根本的にちがう西洋文明の中でシモンズはかなりこちらに近いものをもっているのではないか、残された者の苦悩、再生、輪廻を西洋人のスタンスで理解しようとする姿勢が感じられる。
二つのストー!リーが合体する結末も、ある意味ハッピィエンドなのだが、死の概念のもちかたで見方は変わるとおもえる幕切れになっている。原題の「ホロウマン」はちょうど公開中のポール・バーホーベンの映画「インビジブル」と同じで、(最初これの映画化かと喜んだらちがってた)「うつろな男」とはいい訳だ、あちらは体が透明になって精神もうつろになるって話だが、こちらは大切なものをうしなってうつろになりそこからの再生の物語。でもシモンズ入門者にはけっこう敷き居の高い本かもしれない。