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ザ・ポエット 下 (扶桑社ミステリー コ 7-9) 文庫 – 1997/10/1
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- 本の長さ404ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日1997/10/1
- ISBN-104594023649
- ISBN-13978-4594023645
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年11月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本の内容が最後までわくわくさせられるものでした。また、本の状態も非常に良かったです。
2003年2月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
マイクル・コナリーの、ボッシュ・シリーズではない単独の作品。同じような作品に「わが心臓の痛み」もあり、共通しているのは主人公の特異な設定だ。刑事の自殺が、実は連続殺人犯のしわざだったーそれを追うのが刑事の双子の弟の新聞記者ーという突飛さ。そしてそれにFBIが絡んでいく。お気楽に読み始められるボッシュ・シリーズとは異なり、読者はその絶妙さ、オリジナリティの素晴らしさに舌を巻きながら、物語に没入してしまう。
冒頭はトマス・H・クックを髣髴とさせる内省的な色合いで語られる。しかし、読者がその世界に入り込んだ頃合を図ったかのように、物語は動き始める。上質で意表を突くプロットだ。読後、ちょっとあそこは甘いなあーとか、都合よすぎるんじゃない?-とかあらためて認識はできるのだが、いったん読み始めると、読者はコナリーのローラー・コースターに乗せられているのだから、後ろなんて気にしていられない。
これを書ききる力量がボッシュ・シリーズの基礎体力になっているのだと改めて感じる。一回り大きいエンジンでLAの大通りをクルージングしているような余裕だ。余裕があれば大きなミスは犯さないし、小さなミスには眼をつぶれる。僕はこの作品ももちろん評価するが、今後のボッシュ・シリーズに大きな期待が持てたことを喜びたい。
冒頭はトマス・H・クックを髣髴とさせる内省的な色合いで語られる。しかし、読者がその世界に入り込んだ頃合を図ったかのように、物語は動き始める。上質で意表を突くプロットだ。読後、ちょっとあそこは甘いなあーとか、都合よすぎるんじゃない?-とかあらためて認識はできるのだが、いったん読み始めると、読者はコナリーのローラー・コースターに乗せられているのだから、後ろなんて気にしていられない。
これを書ききる力量がボッシュ・シリーズの基礎体力になっているのだと改めて感じる。一回り大きいエンジンでLAの大通りをクルージングしているような余裕だ。余裕があれば大きなミスは犯さないし、小さなミスには眼をつぶれる。僕はこの作品ももちろん評価するが、今後のボッシュ・シリーズに大きな期待が持てたことを喜びたい。
2019年4月10日に日本でレビュー済み
上下巻ともに楽しめましたが、ボッシュシリーズに比べると物足りない感じでした。キャラクターに親しみがないのも理由の一つかもしれません。
二転三転する展開はスリリングで、飽きさせないですが、途中ちょっと凝りすぎているようなところもあり、読了までに少し時間がかかりました。
あと、真犯人の動機がいまいちよくわからないのは、少し残念。
マイクル・コナリーは時系列順に読んでいるが、「ブラック・ハート」「ラスト・コヨーテ」がかなり面白かったので、少し肩透かしを食らったような感じ。
でも、記者を主人公にボッシュシリーズとは違った視点で、謎解きをするのは楽しかったです。
二転三転する展開はスリリングで、飽きさせないですが、途中ちょっと凝りすぎているようなところもあり、読了までに少し時間がかかりました。
あと、真犯人の動機がいまいちよくわからないのは、少し残念。
マイクル・コナリーは時系列順に読んでいるが、「ブラック・ハート」「ラスト・コヨーテ」がかなり面白かったので、少し肩透かしを食らったような感じ。
でも、記者を主人公にボッシュシリーズとは違った視点で、謎解きをするのは楽しかったです。
2010年12月29日に日本でレビュー済み
今更ながら、コナリーの作品を初めから順に読み進んでいる。あまりにストーリーが大掛かりな展開になってしまう悪い癖はあるものの、どれも確かに人気作家だけのことはある。読ませる物語だと思う。この作品も素晴らしい。ただ、もともとの英文がそうなのかもしれないが、冒頭部分など、文章が少々つかえていて読みにくい。もしかしたら、作者がボッシュシリーズとは異なる文体を意識して書き出しているのかもしれない。
ただ、彼の作品は古沢嘉通氏が訳し続けているが、この方は相当年配の名古屋地域の出身の方だろうか、各作品で、名古屋・岐阜県地方の方言が交じる。ご自身は標準語だと思っておられるのかもしれないが、逆にそれがわかる当地の者が読むと、とても違和感がある。「困り果てる」を「往生する」、「来訪する」を「見える」と言うたぐい。ロスを舞台に名古屋弁はきつい。
また、古めかしい言い回しや誤った日本語も各作品に散見する。このポエットでもそう。たとえば、上巻P65「ウェックスラーは、吹き出し、呵々大笑しそうになったが、」なんて表現が突然出て来ると、もうちょっと何とかならないかと思う。呵々大笑は古過ぎる。また、同ページには、「おれは、怒らせられるのがきらいだ。」というセリフもあるが、これは「怒らされるのがきらいだ。」と言うべきだろう。「怒らす」は使役的な響きのある言葉だから、それに「られる」という受け身の助動詞がくっつくと、意味が重複した感じになって違和感があるのだ。他にも、「彼がぬきんでいたのは法律だったようである」とか。これは、「抜きん出ていた」というのだろう。こんな誤りが3・40ページに一つ二つは見つかる。プロの翻訳としても、プロの出版社の編集としても、ちょっと恥ずかしい。
よく出来た作品だけに、これを、正確でもっとこなれた日本語への翻訳が出来る人で読んだら、どんな疾走感が生まれるのだろうかと、つい思ってしまう。
ただ、矛盾するようだが、古沢氏の翻訳がひどくヘタクソだと言うのではない。時々の言葉の間違いに目をつぶれば、上手な方だとは思う。読みにくい翻訳だと仕事全体をけなすつもりはない。全体としてはよく流れた、優れた翻訳がなされているとは思う。
しかし、でも、・・・・と、少し欲を持ってしまうのも事実。大きな傷がそこここにあるのは、やはりちょっと残念。
ただ、彼の作品は古沢嘉通氏が訳し続けているが、この方は相当年配の名古屋地域の出身の方だろうか、各作品で、名古屋・岐阜県地方の方言が交じる。ご自身は標準語だと思っておられるのかもしれないが、逆にそれがわかる当地の者が読むと、とても違和感がある。「困り果てる」を「往生する」、「来訪する」を「見える」と言うたぐい。ロスを舞台に名古屋弁はきつい。
また、古めかしい言い回しや誤った日本語も各作品に散見する。このポエットでもそう。たとえば、上巻P65「ウェックスラーは、吹き出し、呵々大笑しそうになったが、」なんて表現が突然出て来ると、もうちょっと何とかならないかと思う。呵々大笑は古過ぎる。また、同ページには、「おれは、怒らせられるのがきらいだ。」というセリフもあるが、これは「怒らされるのがきらいだ。」と言うべきだろう。「怒らす」は使役的な響きのある言葉だから、それに「られる」という受け身の助動詞がくっつくと、意味が重複した感じになって違和感があるのだ。他にも、「彼がぬきんでいたのは法律だったようである」とか。これは、「抜きん出ていた」というのだろう。こんな誤りが3・40ページに一つ二つは見つかる。プロの翻訳としても、プロの出版社の編集としても、ちょっと恥ずかしい。
よく出来た作品だけに、これを、正確でもっとこなれた日本語への翻訳が出来る人で読んだら、どんな疾走感が生まれるのだろうかと、つい思ってしまう。
ただ、矛盾するようだが、古沢氏の翻訳がひどくヘタクソだと言うのではない。時々の言葉の間違いに目をつぶれば、上手な方だとは思う。読みにくい翻訳だと仕事全体をけなすつもりはない。全体としてはよく流れた、優れた翻訳がなされているとは思う。
しかし、でも、・・・・と、少し欲を持ってしまうのも事実。大きな傷がそこここにあるのは、やはりちょっと残念。
2006年12月3日に日本でレビュー済み
マイクル・コナリーの今年の話題作『天使と罪の街』を購入して、「訳者あとがき」と「解説」を先に見たら、なんと『天使と罪の街』は、本書の続編なので、「まず先に本書から読むべし」とあるではないか。
ともあれ、本書は、アンソニー賞をはじめ、米・独・仏のミステリー賞5冠に輝く、コナリーにとっての出世作であると共に、長編5作目にして、初のノンシリーズものである。
締め切り間際というハンデがありながらも、’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位にランクインしている。
全米にわたり、殺人課の刑事ばかりを自殺に見せかけて殺害する、稀代の連続殺人鬼とFBIとの戦いの物語である。
きっかけは、コロラド州デンバーの新聞記者、ジャックの双子の兄である刑事の自殺事件だった。どうしても兄の自殺が腑に落ちないジャックは、独自の調査で犯人の自殺偽装を暴く。
かくして、殺人現場を自殺現場に仕立て、エドガー・アラン・ポーの詩句を遺書に残すこの殺人鬼は、「詩人(ザ・ポエット)」というコードネームを与えられる。「詩人」は3年間で8人もの刑事を殺害していた。
ストーリーは、特別にFBIの捜査班の内部に入ることを許されたジャックが述べる一人称の「詩人」捜査過程と、容疑者らしい、幼児の写真を撮る男の三人称記述が交互に交錯する構成で進む。ついにFBIは、この男の足取りをつかみ、接触を図るのだが・・・。
そこからラストまでの150ページが、本書のほんとうの“読みどころ”であり、逆転につぐ逆転のめくるめく世界が展開する。そして明らかになる驚愕の真犯人・・・。
本書は、コナリーが、<ハリー・ボッシュ>シリーズではなく、あえてノンシリーズで挑み、ストーリー・テラーぶりを十分に発揮した、サスペンスの王道をゆく傑作である。
ともあれ、本書は、アンソニー賞をはじめ、米・独・仏のミステリー賞5冠に輝く、コナリーにとっての出世作であると共に、長編5作目にして、初のノンシリーズものである。
締め切り間際というハンデがありながらも、’97年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位にランクインしている。
全米にわたり、殺人課の刑事ばかりを自殺に見せかけて殺害する、稀代の連続殺人鬼とFBIとの戦いの物語である。
きっかけは、コロラド州デンバーの新聞記者、ジャックの双子の兄である刑事の自殺事件だった。どうしても兄の自殺が腑に落ちないジャックは、独自の調査で犯人の自殺偽装を暴く。
かくして、殺人現場を自殺現場に仕立て、エドガー・アラン・ポーの詩句を遺書に残すこの殺人鬼は、「詩人(ザ・ポエット)」というコードネームを与えられる。「詩人」は3年間で8人もの刑事を殺害していた。
ストーリーは、特別にFBIの捜査班の内部に入ることを許されたジャックが述べる一人称の「詩人」捜査過程と、容疑者らしい、幼児の写真を撮る男の三人称記述が交互に交錯する構成で進む。ついにFBIは、この男の足取りをつかみ、接触を図るのだが・・・。
そこからラストまでの150ページが、本書のほんとうの“読みどころ”であり、逆転につぐ逆転のめくるめく世界が展開する。そして明らかになる驚愕の真犯人・・・。
本書は、コナリーが、<ハリー・ボッシュ>シリーズではなく、あえてノンシリーズで挑み、ストーリー・テラーぶりを十分に発揮した、サスペンスの王道をゆく傑作である。