現在と過去が交差し、さらに複数の事件が絡み合う入り組んだ物語ですが、すべ
ての出来事や人物が結末に向けて無理なく収束していく展開は見事で、単純に読
み物として面白かったです。アクションシーンも手に汗握るクオリティでした。
なにより、登場人物がどれも魅力的なのが良かったです。主人公であるボブは強
くてカッコいいヒーロー、悪役もひたすらムカつくだけのクズから、悪の美学を
感じさせるタイプまで、脇役も含めた登場人物たちの動きに興味を惹かれます。
ただひとつだけ残念だったのが(これは恐らく翻訳の問題だとは思います)、日
本語としての文章や表現が洗練されてなく、読みづらいと感じる部分があること
です。読んでいて何度となく、ん?となって数行戻るという場面がありました。
このタイミングでそうなる?!という、海外(というかアメリカ)エンターテイ
ンメント作品のお約束みたいな展開もありますが、それもこれも織り込み済みの
ものとして、細かい事は考えずに物語へ身を委ねて楽しむことをお薦めします。
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ブラックライト 上 (扶桑社ミステリー ハ 19-2) 文庫 – 1998/5/1
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- 本の長さ411ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日1998/5/1
- ISBN-104594024920
- ISBN-13978-4594024925
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登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (1998/5/1)
- 発売日 : 1998/5/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 411ページ
- ISBN-10 : 4594024920
- ISBN-13 : 978-4594024925
- Amazon 売れ筋ランキング: - 296,603位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年11月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ボブ スワガーやっぱりダントツかっこいい!下巻セットで買わなくて後悔してます。
2008年1月2日に日本でレビュー済み
前作のPoint of Impact同様、文章は読みやすく物語の展開も速い。前作の数年後を舞台にして再びボブ・リー・スワッガーを主人公にして物語は展開する。スワッガーはジャーナリストの青年と共に、州警察官だった父親アール・スワッガーが強盗犯に殺された事件を調べ始めたところ、過去を暴かれたくないある人物がスワッガー達の調査を阻止しようとあらゆる妨害を加える。銃撃シーンではスワッガーは無敵と思える強さを発揮するが、前作の銃撃シーンよりは若干スケールダウンしておりアクション物としてはいま一歩といったところ。ただ、最後の謎解きは予想外のものでありミステリーとしてはそれなりに楽しめた。過去の父親の話も同時に進行し、父親アール・スワッガーの息子ボブ・リーに対する愛情、また、息子ボブ・リーの父親に対する敬愛の念がよく伝わってきた。
2013年12月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
3部作の2作目。第1作にあたる極大射程が素晴らしい出来だったので、あのレベルを超えることができるのか?と
不安に思いながら読み始めた。
結果としては、極大射程のスケール感にはかなわないものの、よくまとまったいい出来だと思う。
この作者は敵役の描き方が上手い。今回の敵役も大きな力を持っていてそれを存分に駆使して
スワガーを追い詰める。しかし、スワガーはその一枚上を行って反撃に成功する、と
いうパターンは前作とそれほど変わらないが、それでも読みだすと止まらなくなる。
また、過去に起こった事件が現在につながってくる、という流れとその結末も
よく練られていて、十分楽しめる作品になっていた。
一方・・・。
Kindle版でこれを読んだが、Kindle版特有のものか、オリジナルもそうなのかよくわからないが
翻訳がおかしいと感じる場面が多々あった。
訳がなんとなく読みにくいというか頭に入ってきづらく、誤字が目立つ。
「結構」がひらがなで「けつこう」(けっこうではなく)など興をそがれてしまう。
「おげげ!」「ギャル」「ヒップ」という訳語も、もうちょっと他の選択肢があったような気もするし。
また、これは原文もそうなっているのかよくわからないが、やたらと太字ゴシックの強調がされている。
あまり強調する意味がなさそうなところまで本当にたくさん強調されているが、意図がわかりにくい。
少なくとも原文のサンプルで確認したところ、翻訳でゴシックの強調がされているところが
原文では普通のフォントだった。
このように、内容以外で気が散るところが多々あった。
内容がいいだけに惜しい。
不安に思いながら読み始めた。
結果としては、極大射程のスケール感にはかなわないものの、よくまとまったいい出来だと思う。
この作者は敵役の描き方が上手い。今回の敵役も大きな力を持っていてそれを存分に駆使して
スワガーを追い詰める。しかし、スワガーはその一枚上を行って反撃に成功する、と
いうパターンは前作とそれほど変わらないが、それでも読みだすと止まらなくなる。
また、過去に起こった事件が現在につながってくる、という流れとその結末も
よく練られていて、十分楽しめる作品になっていた。
一方・・・。
Kindle版でこれを読んだが、Kindle版特有のものか、オリジナルもそうなのかよくわからないが
翻訳がおかしいと感じる場面が多々あった。
訳がなんとなく読みにくいというか頭に入ってきづらく、誤字が目立つ。
「結構」がひらがなで「けつこう」(けっこうではなく)など興をそがれてしまう。
「おげげ!」「ギャル」「ヒップ」という訳語も、もうちょっと他の選択肢があったような気もするし。
また、これは原文もそうなっているのかよくわからないが、やたらと太字ゴシックの強調がされている。
あまり強調する意味がなさそうなところまで本当にたくさん強調されているが、意図がわかりにくい。
少なくとも原文のサンプルで確認したところ、翻訳でゴシックの強調がされているところが
原文では普通のフォントだった。
このように、内容以外で気が散るところが多々あった。
内容がいいだけに惜しい。
2008年1月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この本の面白味は、
1.謎解き
2.ストーリー
3.Detail(特に銃関係)
4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。
父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。
主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。
読み物としては十分お薦めできます。
1.謎解き
2.ストーリー
3.Detail(特に銃関係)
4.そしてやっぱりボブの強さ、クールな魅力に尽きるのでしょう。
父親の死の謎が解き明かされ、それと共に、黒人少女の死の謎、他もろもろの綾が解きほぐされ、副大統領候補を巻き込み壮大な物語が展開されます。
主人公がしっかりしており、それに付随する展開がしっかりしている。
読み物としては十分お薦めできます。
2015年2月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アメリカ的父親と息子の関係が興味深かったです。
ボブ・リーが父親の姿を受け入れ折り合いをつけていくところは
親近感が持てます。思わず自分が子どもたちにとって良い親であるのか
否か自問自答してしまいました。人間性って大事ですね。
このシリーズを読んでいて痛感する事は銃器が氾濫しているアメリカでは
日本で考え難い日常的な危険性を孕んでいる社会という事でしょうか。
とは言うものの情報を発信できる、操作できる立場にある人間が
正義を振りかざすという図式は古今東西何処も同じ。
このシリーズで一貫している主張のようにも思えます。
筆者はその辺りにこだわりがあるようにも感じます。
ボブ・リーが父親の姿を受け入れ折り合いをつけていくところは
親近感が持てます。思わず自分が子どもたちにとって良い親であるのか
否か自問自答してしまいました。人間性って大事ですね。
このシリーズを読んでいて痛感する事は銃器が氾濫しているアメリカでは
日本で考え難い日常的な危険性を孕んでいる社会という事でしょうか。
とは言うものの情報を発信できる、操作できる立場にある人間が
正義を振りかざすという図式は古今東西何処も同じ。
このシリーズで一貫している主張のようにも思えます。
筆者はその辺りにこだわりがあるようにも感じます。
2007年6月5日に日本でレビュー済み
「極大射程」から始まるシリーズ第3作。
但し、第2作の「ダーティホワイトボーイズ」は、外伝的な作品なので、実質的には本作が、「極大射程」の続編と言えるでしょう。
ボブ・リー・スワガーは、ジュリィとの間にニッキという娘をもうけ、アリゾナの地に静かに暮らしています。
そこへ訪れたのが、ラス・ピューティという若者です。彼は、ボブの父アールについて本を書きたいと言います。これをきっかけにちょっとした疑問から、事態は大きく動いてきます。
黒人少女の殺人事件と強盗からアールとお互いに殺しあうという事件という二つの事件が、徐々に絡み合ってきます。
このあたりのミステリーとしての醍醐味はたまりません。「極大射程」のようなダイナミックな戦闘シーンはありませんが、ブラックライトとの手に汗を握るような戦いは、静かな中に激しさがあります。
それとやはりラストでしょう。全く予想外の結末は、楽しく肩透かしをくった感じです。
読み応えのある素晴らしい作品でした。
但し、第2作の「ダーティホワイトボーイズ」は、外伝的な作品なので、実質的には本作が、「極大射程」の続編と言えるでしょう。
ボブ・リー・スワガーは、ジュリィとの間にニッキという娘をもうけ、アリゾナの地に静かに暮らしています。
そこへ訪れたのが、ラス・ピューティという若者です。彼は、ボブの父アールについて本を書きたいと言います。これをきっかけにちょっとした疑問から、事態は大きく動いてきます。
黒人少女の殺人事件と強盗からアールとお互いに殺しあうという事件という二つの事件が、徐々に絡み合ってきます。
このあたりのミステリーとしての醍醐味はたまりません。「極大射程」のようなダイナミックな戦闘シーンはありませんが、ブラックライトとの手に汗を握るような戦いは、静かな中に激しさがあります。
それとやはりラストでしょう。全く予想外の結末は、楽しく肩透かしをくった感じです。
読み応えのある素晴らしい作品でした。
2013年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「スワガーサーガ」が本格的に展開する作品。「極大射程」、「ダーティホワイトボーイズ」に続く三作目。
「極大射程」で無双っぷりを見せた「ボブ・ザ・ネイラー」が帰ってきます。
「ダーティホワイトボーイズ」の布石、父と子という系譜、その他諸々が一気に花開きます。
読後、「もうここまで来たら後には引き返せないよなぁ」という思いに駆られます。
「極大射程」が新潮社から出版された関係上、扶桑社のシリーズ取り扱いは読者に混乱を与えるものになっております。
扶桑社の「ボブ・リー・スワガーシリーズ」では、本作は一作目という形に、「ダーティホワイトボーイズ」は番外編となっております。
作者のスティーブン・ハンターが、この様に意図して書き進めた訳ではありません。
この作品群を初めて読むなら「極大射程」、そして「ダーティホワイトボーイズ」と読んでから。
そうでなかったとしても、前二作を読み返して欲しい…と個人的には思いました。
次作となる「狩りのとき」は、間違いなく読むつもりです。
問題は「その次を読むか」なんですよね…。
「極大射程」で無双っぷりを見せた「ボブ・ザ・ネイラー」が帰ってきます。
「ダーティホワイトボーイズ」の布石、父と子という系譜、その他諸々が一気に花開きます。
読後、「もうここまで来たら後には引き返せないよなぁ」という思いに駆られます。
「極大射程」が新潮社から出版された関係上、扶桑社のシリーズ取り扱いは読者に混乱を与えるものになっております。
扶桑社の「ボブ・リー・スワガーシリーズ」では、本作は一作目という形に、「ダーティホワイトボーイズ」は番外編となっております。
作者のスティーブン・ハンターが、この様に意図して書き進めた訳ではありません。
この作品群を初めて読むなら「極大射程」、そして「ダーティホワイトボーイズ」と読んでから。
そうでなかったとしても、前二作を読み返して欲しい…と個人的には思いました。
次作となる「狩りのとき」は、間違いなく読むつもりです。
問題は「その次を読むか」なんですよね…。