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スターリン秘録 単行本 – 2001/3/1
かのヒトラーに、「彼は多分、気が狂った」とまで言わしめた、スターリンの恐怖政治の全貌
ソビエト連邦の「赤いツァーリ(皇帝)」となり、人々に「主人」と呼ばれる ようになったスターリン。その絶対的支配体制はいかにして構築されたの か。1941年、独ソ戦の中でもっとも激しかったスターリングラード攻防の中 で、スターリンは「軍内で風紀を乱した将校からなる『被懲罰部隊』を編成、 最前線で地雷を踏ませた」。また、大粛清最中の1938年「一度に3167人 もの銃殺を裁可する」「逮捕に忙しい内務人民委員部の『バラクノ』と呼ば れる暗緑色の小型トラックが夜ごと街を走りまわり、兵は休みなく引き金を 引き、全国の収容所は瞬く間に満杯となった」(本文より)。 いったい何人の人間が、この男のために命をおとしたのか…。自らの 親族、直属の部下なども容赦なく粛清していく姿には寒気すら覚えるが、 「スターリニズム」は20世紀の遺物では決してない。それは21世紀の世界 にも様々な形で影を落とさずにはいないだろう。
ソビエト連邦の「赤いツァーリ(皇帝)」となり、人々に「主人」と呼ばれる ようになったスターリン。その絶対的支配体制はいかにして構築されたの か。1941年、独ソ戦の中でもっとも激しかったスターリングラード攻防の中 で、スターリンは「軍内で風紀を乱した将校からなる『被懲罰部隊』を編成、 最前線で地雷を踏ませた」。また、大粛清最中の1938年「一度に3167人 もの銃殺を裁可する」「逮捕に忙しい内務人民委員部の『バラクノ』と呼ば れる暗緑色の小型トラックが夜ごと街を走りまわり、兵は休みなく引き金を 引き、全国の収容所は瞬く間に満杯となった」(本文より)。 いったい何人の人間が、この男のために命をおとしたのか…。自らの 親族、直属の部下なども容赦なく粛清していく姿には寒気すら覚えるが、 「スターリニズム」は20世紀の遺物では決してない。それは21世紀の世界 にも様々な形で影を落とさずにはいないだろう。
- 本の長さ449ページ
- 言語日本語
- 出版社産経新聞ニュースサービス
- 発売日2001/3/1
- ISBN-104594030750
- ISBN-13978-4594030759
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
いったい何人の人間がこの男のために命を落としたのか。大粛清を断行した「悪の巨魁」の内奥に潜んでいた戦略感覚を暴き、嘘と暴力で固めたスターリン時代を振り返る。産経新聞の連載をまとめる。
登録情報
- 出版社 : 産経新聞ニュースサービス (2001/3/1)
- 発売日 : 2001/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 449ページ
- ISBN-10 : 4594030750
- ISBN-13 : 978-4594030759
- Amazon 売れ筋ランキング: - 601,853位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 77位ロシア史
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- - 99,760位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
共産主義を浸透させるため、また権力闘争に勝ち抜くために
スターリン自身も相当あくどいことをやったであろうことは
容易に想像できるが、ソ連で発生した数々の事件をあげて、
すべてをスターリンが実行したかのように記述されるのは如何
なものかと思う。
ゴシップ紙の三面記事みたいで、その意味では面白いが、少し
心にブレーキをかけながら、眉に唾をつけながら読みました。
スターリン自身も相当あくどいことをやったであろうことは
容易に想像できるが、ソ連で発生した数々の事件をあげて、
すべてをスターリンが実行したかのように記述されるのは如何
なものかと思う。
ゴシップ紙の三面記事みたいで、その意味では面白いが、少し
心にブレーキをかけながら、眉に唾をつけながら読みました。
2008年5月12日に日本でレビュー済み
スターリンの粛清は広範囲に及び,チェチェン・イングーシ,ドイツ系など,民族ごと大規模な流刑に付すなどしてきた。それ自体が恐怖だが,スターリンの場合,誰がいつ粛清されるか分からないことが,一番怖い。
1936年8月,ジノビエフ・カーメネフら16人の大規模公開裁判(第一次モスクワ裁判)が開かれ,ジノビエフとカーメネフは判決翌日(8月25日)銃殺刑に処された。処刑に立ち会ったパウケルは,スターリンの前で,ジノビエフが「お願いだ。同志。スターリンを呼んでくれ」と泣き叫ぶ様子を演じた。スターリンは大笑いをしたが,それは,スターリンがパウケル自身の運命(その後,銃殺)を知っていたからだ,という。
スターリンは,1941年8月,ソ連兵に捕虜になることを禁じ,その家族を逮捕する旨の最高総司令部指令270号を布告した。
スターリンの長男ヤコフは,同年7月にドイツ軍の捕虜になっていたが,スターリンは同布告の適用をヤコフにも免ずることはなく,ヤコフの妻は逮捕・投獄,ヤコフの叔父夫婦などを銃殺刑に処した。
1945年,ジューコフからヤコフの運命をたずねられたスターリンは,「息子は祖国を裏切るより,死を選ぼう」と言い,長い間食事に手をつけようとしなかった,という。
赤いツァーリ・スターリンの冷酷さがよく分かる一冊。
これがローマ時代の凶暴な皇帝の所業ではなく,20世紀に現実に起きた事実であることが恐ろしい。
1936年8月,ジノビエフ・カーメネフら16人の大規模公開裁判(第一次モスクワ裁判)が開かれ,ジノビエフとカーメネフは判決翌日(8月25日)銃殺刑に処された。処刑に立ち会ったパウケルは,スターリンの前で,ジノビエフが「お願いだ。同志。スターリンを呼んでくれ」と泣き叫ぶ様子を演じた。スターリンは大笑いをしたが,それは,スターリンがパウケル自身の運命(その後,銃殺)を知っていたからだ,という。
スターリンは,1941年8月,ソ連兵に捕虜になることを禁じ,その家族を逮捕する旨の最高総司令部指令270号を布告した。
スターリンの長男ヤコフは,同年7月にドイツ軍の捕虜になっていたが,スターリンは同布告の適用をヤコフにも免ずることはなく,ヤコフの妻は逮捕・投獄,ヤコフの叔父夫婦などを銃殺刑に処した。
1945年,ジューコフからヤコフの運命をたずねられたスターリンは,「息子は祖国を裏切るより,死を選ぼう」と言い,長い間食事に手をつけようとしなかった,という。
赤いツァーリ・スターリンの冷酷さがよく分かる一冊。
これがローマ時代の凶暴な皇帝の所業ではなく,20世紀に現実に起きた事実であることが恐ろしい。
2007年1月7日に日本でレビュー済み
本書を読んだ上で、スターリンを形容する言葉を羅列するならば、無慈悲、残虐、泥棒、裏切り者、嘘つき、人殺し、強盗、といったところか。
スターリンはソ連の赤い皇帝だっただけではなく、後続の共産主義国家の「理想の国家元首」として君臨し続けた。そして毛沢東、金日成、ポルポトらは、彼を心から崇拝しただけではなく、同じように悪行の限りを尽くし、自国民さえ殺しまくった。日本だって大東亜戦争後、まかり間違えばソ連に乗っ取られて北〇鮮のような国になっていたかもしれない。そうならなかった幸せを、もっとシミジミと認識しようぜ、皆さん。
さらに殺した人数の多さから、20世紀の三大極悪人を挙げるとすれば、順不同でスターリン、毛沢東、ヒトラーで決まり。しかもスターリンと毛沢東はヒトラーより長生きしている分、殺人スコアははるかにアップした。これにもう一人、人数は先輩たちに及ばないものの、徹底的に殺人を繰り返したスーパースターに、ポルポトを忘れてはいけない。 四人のうち三人が共産主義者。嗚呼、共産主義よ永遠なれ、じゃんじゃん。
スターリンはソ連の赤い皇帝だっただけではなく、後続の共産主義国家の「理想の国家元首」として君臨し続けた。そして毛沢東、金日成、ポルポトらは、彼を心から崇拝しただけではなく、同じように悪行の限りを尽くし、自国民さえ殺しまくった。日本だって大東亜戦争後、まかり間違えばソ連に乗っ取られて北〇鮮のような国になっていたかもしれない。そうならなかった幸せを、もっとシミジミと認識しようぜ、皆さん。
さらに殺した人数の多さから、20世紀の三大極悪人を挙げるとすれば、順不同でスターリン、毛沢東、ヒトラーで決まり。しかもスターリンと毛沢東はヒトラーより長生きしている分、殺人スコアははるかにアップした。これにもう一人、人数は先輩たちに及ばないものの、徹底的に殺人を繰り返したスーパースターに、ポルポトを忘れてはいけない。 四人のうち三人が共産主義者。嗚呼、共産主義よ永遠なれ、じゃんじゃん。
2005年6月6日に日本でレビュー済み
スターリンの人間像や、彼の行った恐怖政治。そういったものを知りたいのであれば、本書はかなり参考になるであろう。自分の息子を見殺しにし、身内まで粛清の対象とした彼の冷酷さは、同時代の宿敵アドルフ・ヒトラーに勝るとも劣らないものだ。
彼のスターリニズムはその後毛沢東に継承され、文化大革命やポルポトの自国民大虐殺を生み、今現在に至っても北朝鮮という異常国家の中で根強く生き残っている。
一番ショックだったのは、この指導者をいまだに礼賛している人々が多いという事実。自分の墓の上にはごみの山が積もるが、歴史の風がそれらを吹き飛ばすだろうという、スターリンの不気味な予言が頭をよぎってしまう。さすがに極端なスターリン主義はもう起こらないだろうが、年を経るにつれ、スターリニズムに対する恐怖や警戒感も薄れてきたというところだろうか。
極めて冷静で、かつ客観的に書かれている書だけあって、かなり勉強になりました。
彼のスターリニズムはその後毛沢東に継承され、文化大革命やポルポトの自国民大虐殺を生み、今現在に至っても北朝鮮という異常国家の中で根強く生き残っている。
一番ショックだったのは、この指導者をいまだに礼賛している人々が多いという事実。自分の墓の上にはごみの山が積もるが、歴史の風がそれらを吹き飛ばすだろうという、スターリンの不気味な予言が頭をよぎってしまう。さすがに極端なスターリン主義はもう起こらないだろうが、年を経るにつれ、スターリニズムに対する恐怖や警戒感も薄れてきたというところだろうか。
極めて冷静で、かつ客観的に書かれている書だけあって、かなり勉強になりました。
2013年3月13日に日本でレビュー済み
『マオ』という本を読んで、中国大陸で行われた残虐行為を悲しく思いました。
自国民を「階級の敵」「敵のスパイ」と決め付けて粛清(虐殺)していく様には、中国の庶民大衆への深い同情をかきたてられました。
『マオ』に出てくる中国の内戦への介入・指導・軍事援助をしたソビエトも同じような残虐な独裁者が牛耳っていたと、聞いていたので、確かめるために105円古本で購入しました。
「産経新聞」というと、なんかちょっと偏向した新聞と言うイメージがあって大丈夫かな・・・・・と心配しながら読んでいます。
「産経新聞」には、【正論】という名前のコラムと言うか社説っぽい欄がありましたが、なんかソ連の【プラウダ】(真実)という共産党機関紙の名前と酷似していて・・・・・・
なんというか、プライドの高い新聞なんだなー・・・・・・と逆に警戒しています。
自国民を「階級の敵」「敵のスパイ」と決め付けて粛清(虐殺)していく様には、中国の庶民大衆への深い同情をかきたてられました。
『マオ』に出てくる中国の内戦への介入・指導・軍事援助をしたソビエトも同じような残虐な独裁者が牛耳っていたと、聞いていたので、確かめるために105円古本で購入しました。
「産経新聞」というと、なんかちょっと偏向した新聞と言うイメージがあって大丈夫かな・・・・・と心配しながら読んでいます。
「産経新聞」には、【正論】という名前のコラムと言うか社説っぽい欄がありましたが、なんかソ連の【プラウダ】(真実)という共産党機関紙の名前と酷似していて・・・・・・
なんというか、プライドの高い新聞なんだなー・・・・・・と逆に警戒しています。