映画批評コラムの単行本。批評対象は原則的に新作映画だが、関連する旧作が毎回一緒に紹介される。リリーフランキーのイラストも収録。
新作映画対象という限定が本コラムの面白さを倍加。新作ゆえに当然のことながら作者の趣味に合わぬ映画を観ることを強いられることも多いのだが、気に入らない映画についての回が滅法面白いのが本コラムの特徴だと思う。何しろ映画についての記述が大変少なくなるのだ。著者がどのように(無理をして)原稿を埋めていっているのか想像するだけで笑いがこぼれてくる。しかし、さすがプロ、最後まで読ませる技術はさすがといつも感心します。
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エーガ界に捧ぐ (SPA BOOKS) 単行本 – 2003/4/1
中原 昌也
(著)
ミュージシャン、映画評論家、そして三島賞作家。
含羞の天才が久々に贈る映画随想100
週刊SPA!好評連載の単行本化。映画の新作紹介とともに、旧作ビデオとの隠れた絆を探る映画随想100本。文章に漂う「中原節」も全開です。さらに、単行本企画として、ディープな特別対談(リリー・フランキー、阿部和重、平山夢明、石上三登志)を4本掲載。「書かない天才」久々の単行本です。
含羞の天才が久々に贈る映画随想100
週刊SPA!好評連載の単行本化。映画の新作紹介とともに、旧作ビデオとの隠れた絆を探る映画随想100本。文章に漂う「中原節」も全開です。さらに、単行本企画として、ディープな特別対談(リリー・フランキー、阿部和重、平山夢明、石上三登志)を4本掲載。「書かない天才」久々の単行本です。
- 本の長さ241ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2003/4/1
- ISBN-104594039480
- ISBN-13978-4594039486
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
ミュージシャン、映画評論家、そして三島賞作家。含羞の天才・中原昌也が贈る映画随想100。阿部和重、平山夢明、石上三登志、リリー・フランキーとの対談も収録。『週刊SPA!』掲載。
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2003/4/1)
- 発売日 : 2003/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 241ページ
- ISBN-10 : 4594039480
- ISBN-13 : 978-4594039486
- Amazon 売れ筋ランキング: - 549,857位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2006年10月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2005年6月10日に日本でレビュー済み
中原昌也の小説以外の文章の真髄はぼやきにあると思うのだけど、この本はその最高峰。とくに中盤過ぎぐらいから映画のことは無視でひたすら「金が無い」をアピール。で、それがめちゃくちゃ読ませます。この味は中原昌也しかにしか出せない。「菊地成穴が選ぶ100冊」にも入ってました。
2003年6月10日に日本でレビュー済み
まったくひどい世の中だし、街や映画館にはムカつく連中が多すぎるし、とんでもなく悲惨な生活だし、オレの虫の居どころは、ずーっと悪いまま。こんな鬱屈した思いを抱えて生きているのはオレだけのように思えていたのだが、そうではないのだぞ、ということが、この本を読んで、よーくわかった。
この本は一応、(基本的に)新作映画のことを書いている連載をまとめたものではあるが、中原氏の鬱々とした日々の想いを綴った部分の比率が、中盤あたり-ちょうど、「デルモンテ平山」としても知られる平山夢明氏との対談をはさんだ前後-からどんどん増して行き、まさにそのドロドロぶりや、そんな中で突然、『ロード・オブ…/旅の仲間』『ゴースト・オブ・マーズ』『血を吸う宇宙』等々の作品をきっちり!絶賛することもある(映画について書くべき連載なのだから当然だが)その熱さに、オレは共感を、そして感動を抱いたのだった。確かに中原氏の映画の嗜好には、オレとは明らかに異なる部分もあるが、そういったものを超えた感動。オレもこんな具合に、でき得る限り、自分の内にある感情をモロ出しにしてレビュー等を書きたいものだ、と思ったことだった(それじゃ載らないだろうけど)。
なお、☆をひとつ外したのには、(もしかするとネタなのかもしれないが、)とんでもない誤記があったことと、何といっても-装丁と本文イラストを担当、対談相手としても登場の-リリー・フランキーという人の存在があった。こういう人が女にモテモテってのは、世の中間違っとる!((c)植木等=青島幸男)と思うのだが、どう!か。彼が担当したカバーデザイン、タイトルロゴは、実にナイスだが。
この本は一応、(基本的に)新作映画のことを書いている連載をまとめたものではあるが、中原氏の鬱々とした日々の想いを綴った部分の比率が、中盤あたり-ちょうど、「デルモンテ平山」としても知られる平山夢明氏との対談をはさんだ前後-からどんどん増して行き、まさにそのドロドロぶりや、そんな中で突然、『ロード・オブ…/旅の仲間』『ゴースト・オブ・マーズ』『血を吸う宇宙』等々の作品をきっちり!絶賛することもある(映画について書くべき連載なのだから当然だが)その熱さに、オレは共感を、そして感動を抱いたのだった。確かに中原氏の映画の嗜好には、オレとは明らかに異なる部分もあるが、そういったものを超えた感動。オレもこんな具合に、でき得る限り、自分の内にある感情をモロ出しにしてレビュー等を書きたいものだ、と思ったことだった(それじゃ載らないだろうけど)。
なお、☆をひとつ外したのには、(もしかするとネタなのかもしれないが、)とんでもない誤記があったことと、何といっても-装丁と本文イラストを担当、対談相手としても登場の-リリー・フランキーという人の存在があった。こういう人が女にモテモテってのは、世の中間違っとる!((c)植木等=青島幸男)と思うのだが、どう!か。彼が担当したカバーデザイン、タイトルロゴは、実にナイスだが。