何年も前からメルボルン事件に関心を持っていましたが、わからない謎の部分がたくさんありました。
しかし、この一冊はそのすべての謎を解明してくれました。
この本を読んでメルボルン事件の真実がわかったと思いました。
この事件は無実の日本人5人の冤罪を訴えていましたが、真実はオーストラリアのメディアが発表した通り、日本の暴力団による麻薬密輸事件だったのです。
逮捕され裁判にかけられた5人のうち、女性とじいさんの2人は本当に事実を知らなかったのですが、元暴力団員は日本出国前から中国のシンジケートと麻薬密輸の計画を練っていました。
巻き込まれた2人の無実の人は本当にかわいそうですが、残りの3人はエセ冤罪を日本国民に煽り立てている暴力団員だということがようやく理解できました。
この本は私が今まで読んだ本の中でも最高の本です。

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麻薬の運び屋にされて 単行本 – 2003/8/8
長野 智子
(著)
麻薬密輸の罪で懲役10年。日本人女性の悪夢の体験をキャスター長野智子が描く
事件当時36歳、仮釈放で昨年帰国し、現在46歳。初めての海外旅行で麻薬密輸の罪をきせられ、まさかの有罪判決。異国の刑務所で10年もの服役生活を強いられた本多千香さん。あまりに不当な逮捕から裁判の経過、そして悪夢のような現実を突きつけられた彼女の孤独と絶望を、テレビ朝日系「ザ・スクープスペシャル」キャスター長野智子が描く渾身のノンフィクション!
事件当時36歳、仮釈放で昨年帰国し、現在46歳。初めての海外旅行で麻薬密輸の罪をきせられ、まさかの有罪判決。異国の刑務所で10年もの服役生活を強いられた本多千香さん。あまりに不当な逮捕から裁判の経過、そして悪夢のような現実を突きつけられた彼女の孤独と絶望を、テレビ朝日系「ザ・スクープスペシャル」キャスター長野智子が描く渾身のノンフィクション!
- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2003/8/8
- ISBN-104594041523
- ISBN-13978-4594041526
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
え、麻薬の密輸? どういうこと? 私は何もしていない! 助けて! 事件当時36歳。仮釈放で帰国した現在47歳。10年もの服役生活という悪夢のような現実を突きつけられた日本人女性の孤独と絶望。
著者について
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2012年9月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2008年9月20日に日本でレビュー済み
「メルボルン事件」無実の日本人が服役?一体どうしてそんなことが起こったのか?
通訳のミスによってそれが起こったというのが定説になっていたが、この事件がそんなに単純なものではないという事がわかった。
まず、主人公の壮絶な生い立ち、旅行に行ったメンバーのプロフィールを読んだ。暴力団と関係があった人間がその中に含まれていたという事実を全く知らなかった。
通訳のミスの問題だけでこんなことが起こりうるかという疑問が長年あったが、この本に書かれていた様々な要因(となりうるもの)ー人種差別、豪司法当局の汚職、不正問題。日本の警察からの連絡、豪警察と密売人との司法取引、ー
それらは推測の域を出ないが、いまだに闇に包まれたこの不可解な事件の謎をとく鍵になりうるものであろう。
この事件をきっかけに法廷通訳の整備や教育質の向上など日本でも様々なとりくみがされている。そして、旅行者に対してもこのような事件に巻き込まれる可能性があるという警鐘を鳴らした。
しかし、バックの大きさだけで(これも推測だが)一方は日本に強制送還、他方は10年も異国の刑務所暮らしとは、人生はどこでどうなるかわからない。
忘れかけている事件ではあるが、服役した彼らの時間はもどらない
絶対風化させてはいけない事件だと思う。
通訳のミスによってそれが起こったというのが定説になっていたが、この事件がそんなに単純なものではないという事がわかった。
まず、主人公の壮絶な生い立ち、旅行に行ったメンバーのプロフィールを読んだ。暴力団と関係があった人間がその中に含まれていたという事実を全く知らなかった。
通訳のミスの問題だけでこんなことが起こりうるかという疑問が長年あったが、この本に書かれていた様々な要因(となりうるもの)ー人種差別、豪司法当局の汚職、不正問題。日本の警察からの連絡、豪警察と密売人との司法取引、ー
それらは推測の域を出ないが、いまだに闇に包まれたこの不可解な事件の謎をとく鍵になりうるものであろう。
この事件をきっかけに法廷通訳の整備や教育質の向上など日本でも様々なとりくみがされている。そして、旅行者に対してもこのような事件に巻き込まれる可能性があるという警鐘を鳴らした。
しかし、バックの大きさだけで(これも推測だが)一方は日本に強制送還、他方は10年も異国の刑務所暮らしとは、人生はどこでどうなるかわからない。
忘れかけている事件ではあるが、服役した彼らの時間はもどらない
絶対風化させてはいけない事件だと思う。
2007年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
はっきり言って目から鱗ばかりの内容だった。洋画「ブロークダウン・パレス」が大好きで色々検索しているうちに日本で似たような目に逢って10年も刑務所にいるというオーストラリア旅行者日本人団体グループの本多千香さんに行き当たった。この「メルボルン事件」はテレビで放送される度に必ず見てたし、グループが出所してくるまでHPをまめに見てて励ましのメールを送ったりもしてた。十分「知ってるつもり」だったのに・・・。早速購入して読んでみることに。この事件はネット上でも多く取り上げられててほとんど知ってるはずだったのに,この本の内容は千香さんの生い立ちからはじまり,旅先で起きたこともみんなが知らないようなことばかりだった。千香さんの一番下の妹さんが小さい頃悲惨な死に方をしていたこと、大きくなってからお父さんも奇妙な偶然で悲惨な死に方をしてること、出発日の計画が何度も変更されてて、それをなぜかはじめから警察が知っていたこと、一緒に同行した日本人男性一人が旅行の直前まで刑務所に入っていたこと,クアラルンプールでは予約したとこと違うわざわざ遠い古びたホテルに滞在させられていたこと,おとり捜査の実態、なかなかよい弁護士に巡り会えなかったこと、刑務所内での優しいルームメイトたちのこと,もちろんそれと逆の独房に何度も入れられたことも・・・。しょっしゅうパニック発作で倒れていたこと,毎日毎日が我慢我慢の生活だったこと、そして自殺未遂、遺書・・・。日本にいる残された家族のこと・・・。表立てては放送されていないはじめて知るような事柄ばかりです。まだ売ってるところを見つけたら即買いすることをオススメします。帰国したときには、「Chika」という舞台も日本で公演されてたんですよね。
2013年11月7日に日本でレビュー済み
初めての海外旅行で、わけもわからないまま麻薬の運び屋として
有罪判決を受け、言葉もわからない刑務所で10年服役を余儀なくされた女性。
家族とも会えず、異国の地でどんなに不安で辛く悲しい時間だっただろうと思います。
私自身そんな悲惨な状況になったら絶望で生きていく自信をなくしてしまうかもしれません。
実際千香さんも、パニック障害に罹患したり、自殺を企図したりということがあったようです。
しかし自殺を断念したあとから、周りの看守や服役者からの思いやりを受け、
千香さんはだんだん変わっていき、言葉も覚え、仕事も人並み以上にこなし、周りの方から慕われ、
出所が認められた時には、服役者みんながお祝いに送別会を開こうとしてくれるまでの、
そんな人望を集めた人物になっていました。
絶望の中でも、希望を捨てず、自分にできることを精一杯していた千香さんに本当に頭が下がる思いです。
メルボルン事件の真相についても書いてありましたが、私は千香さんのすばらしさが一番印象に残りました。
有罪判決を受け、言葉もわからない刑務所で10年服役を余儀なくされた女性。
家族とも会えず、異国の地でどんなに不安で辛く悲しい時間だっただろうと思います。
私自身そんな悲惨な状況になったら絶望で生きていく自信をなくしてしまうかもしれません。
実際千香さんも、パニック障害に罹患したり、自殺を企図したりということがあったようです。
しかし自殺を断念したあとから、周りの看守や服役者からの思いやりを受け、
千香さんはだんだん変わっていき、言葉も覚え、仕事も人並み以上にこなし、周りの方から慕われ、
出所が認められた時には、服役者みんながお祝いに送別会を開こうとしてくれるまでの、
そんな人望を集めた人物になっていました。
絶望の中でも、希望を捨てず、自分にできることを精一杯していた千香さんに本当に頭が下がる思いです。
メルボルン事件の真相についても書いてありましたが、私は千香さんのすばらしさが一番印象に残りました。