作品論をきちんと語らず、適当に現象を弄んで話のネタにする、出演者たちのスタンスに疑問を覚える。特にガンダムSEEDについては、作品の中身にほとんど立ち入らず、ファンの世代論を語っている。プラモの出来だとかメディアミクスの成否だとか、成功した原因だとかいったことは一切話さない。わからないのだろう。
確かに作品は作者と視聴者の両方がいてはじめて成立するものだから、作品だけでなく、視聴者の分析もまた必要だろう。書評や映画評にはこの視点が抜けているのも確かだ。しかし、この人たちは、決して視聴者をまじめに分析などしていない。
この人たちのしゃべりは、薄っぺらい「芸」以上のものではない。タイトルに「2004」としてあるのは暗示的だ。来年になったら、もう紙くずというわけだ。脚注を充実させるくらいではダメだ。
まず本編をきちんと見て、笑いだとか世代論に逃げず、真正面から評論してはどうでしょう>岡田さん
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日本オタク大賞2004 単行本 – 2004/3/27
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購入オプションとあわせ買い
岡田斗司夫、唐沢俊一などのオタク業界の俊英たちが、一年間に起こったオタク業界の出来事を振り返る「日本オタク大賞」。CS番組の人気企画が今年も単行本となる。トーク内容の採録に膨大な注釈などが加わり、読み物としても資料としても貴重な一冊。
- 本の長さ247ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2004/3/27
- ISBN-104594044182
- ISBN-13978-4594044183
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
オタク界の名士が一堂に会して大放談!! ありとあらゆるオタク的事象の中から大賞を決定! スカイパーフェクTV!279ch「MONDO21」で放映され好評を博した「日本オタク大賞」書籍化第2弾。
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2004/3/27)
- 発売日 : 2004/3/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 247ページ
- ISBN-10 : 4594044182
- ISBN-13 : 978-4594044183
- カスタマーレビュー:
著者について
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1958年大阪生まれ。85年、アニメ・ゲーム制作会社ガイナックスを設立。代表取締役として「王立宇宙軍―オネアミスの翼」「ふしぎの海のナディア」な ど数々の名作を世に送る。92年退社。「オタキング」の名で広く親しまれ、「BSマンガ夜話」「BSアニメ夜話」のレギュラーとしても知られる。大阪芸術 大学客員教授(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『遺言』(ISBN-10:4480864059)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2004年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2015年4月13日に日本でレビュー済み
司会を務めていた小栗由加さんをなんと愛人にしていたとは・・・
岡田斗司夫の闇は深い。
岡田斗司夫の闇は深い。
2004年12月19日に日本でレビュー済み
批評・議論は堂々巡りの内容ですし、中身も比較的浅いと思えますが
オタクの「世界観」「価値観」を垣間見るには良い本ではないかとも考えられます。
最近テレビニュースでも「オタクの生活」や「秋葉原の人々」などと題した特集が流されますが、そのようなニュースで、オタクはコメンテーターにしばしば批判的な発言を送られています。
そんなオタク世界をオタクの側から描いた資料と考えれば、価値があるのではないでしょうか。
そのような意味では、オタクを批評する人々に目を通してもらいたい本でもあります。
もしかしたら、中身が浅いようで深い本なのかも…
オタクの「世界観」「価値観」を垣間見るには良い本ではないかとも考えられます。
最近テレビニュースでも「オタクの生活」や「秋葉原の人々」などと題した特集が流されますが、そのようなニュースで、オタクはコメンテーターにしばしば批判的な発言を送られています。
そんなオタク世界をオタクの側から描いた資料と考えれば、価値があるのではないでしょうか。
そのような意味では、オタクを批評する人々に目を通してもらいたい本でもあります。
もしかしたら、中身が浅いようで深い本なのかも…
2009年9月6日に日本でレビュー済み
これだけアニメの放送本数が増えると、
全てのアニメをチェックするというのは物理的に不可能であり、
そんなときこうやってその年のアニメやオタク業界の事情を概括してくれる本があるのは大変助かります。
後から振り返る回顧企画ではなく、
リアルタイムで総括するために当時の雰囲気が良く伝わってくるのもマル。
大変面白かったので、
早速翌年版の本を購入しようとしたのですが、
翌年からは書籍化されていないみたいで残念です。
全てのアニメをチェックするというのは物理的に不可能であり、
そんなときこうやってその年のアニメやオタク業界の事情を概括してくれる本があるのは大変助かります。
後から振り返る回顧企画ではなく、
リアルタイムで総括するために当時の雰囲気が良く伝わってくるのもマル。
大変面白かったので、
早速翌年版の本を購入しようとしたのですが、
翌年からは書籍化されていないみたいで残念です。
2004年11月3日に日本でレビュー済み
いやほんとにね、やってることはだらだらしてるし、論評は飛びまくってるしいい加減だし、司会者は全く仕事はしていないし、出してる各賞のネーミングも真面目さのかけらもないし、ていうかそれ以前に個人の恣意が露骨に浮き出ている討論資料ってありなのか?あれじゃあ漏れる話題だって出てそうだ。
でもね、私自身は結構楽しく読めたんですよ。
この空気が、肩の力を抜いてああでもないこうでもないとオタク同士で繰り広げられる馬鹿話。あの雰囲気が実に良く出てるんじゃないかと思うんですよ。
こういう空気は後々、非常に大事になる事がある。忘れられがちな細かい事柄を網羅したこの本は、歴史資料価値として残しておいた方が良さそうです。
でも、あくまでもこの本の評価をしろと言われれば★二つ。その程度の値打ちですよ。今の段階ではね。そう考えて買ったら意外と面白く読めるかと。
でもね、私自身は結構楽しく読めたんですよ。
この空気が、肩の力を抜いてああでもないこうでもないとオタク同士で繰り広げられる馬鹿話。あの雰囲気が実に良く出てるんじゃないかと思うんですよ。
こういう空気は後々、非常に大事になる事がある。忘れられがちな細かい事柄を網羅したこの本は、歴史資料価値として残しておいた方が良さそうです。
でも、あくまでもこの本の評価をしろと言われれば★二つ。その程度の値打ちですよ。今の段階ではね。そう考えて買ったら意外と面白く読めるかと。
2004年4月16日に日本でレビュー済み
これが今のオタクの人達の生態なのか…とその意味では読みがいがあったかも知れません。しかし『萌え』とか流行りで言ってるだけなのか本気で言ってんのかギャグじゃなさそうなので今のオタクの人達の精神がもうさっぱり判りませんね。ちょっとついていけません。笑いながら話す出演者たちも、ちょっと痛いです。あと本の造りですがキャプションがページと合ってなくて非常に読みづらい本です。でもオタッキーな人には笑える要素があるので?これはこれでいいのかも??自分は速攻で売り飛ばしましたが。