この本は、「お馬鹿な本」の体裁を装ってますが、本質的には、ネット時代の相場の本質を抉り取った、すごい本です。
林輝太郎の一連の本や手法が、ネット時代になって急速に時代遅れになるのと入れ替えに、たとえばこういう人たちが出てきたという感じです。
ネットに日常的にアクセスする人で株式取引をする人なら「２００億円稼いだ学生相場師、ジェイコム男」さんのことをご存知だと思います。
実は、この本の著者三村さんと、ジェイコム男さんは、かなり共通点が多いんです。
具体的には、
学生時代にデビュー、見よう見まねの自己流を洗練させて自分の形を作ったこと、小額の資金で出発。
信用取引はやらない。最初は七転八倒の中からワザを磨き上げていったこと、などの足跡も似ていれば、
相場を行うに当たっての心構え、相場のスタンス、相場の対象市場、作戦の開発のしかた、ネットの活用の方法、証券会社の選択、
扱っている作戦、利益の加速度具合、信用取引とのつきあい方、などなど、本当に両者には多くの共通点があります。
ジェイコム男さんは１６０万円を１０年弱で２００億円にしたし、三村さんも７年くらいで３０万円を１０億円くらいに増やしています。
こうやって考えると、この両者は「２１世紀に相場で勝ち組になりたいのなら、こうやりなさいね」という筋道を、
この両者はその足跡で雄弁に語っていると言えます。
２０１０年現在の、現代における株式投資の「新・常識」がこの本には、詰まっています。
断言します。この本は、実は、すごい。（実にすごい、じゃなくて、実はすごい、というのが、またこの本らしいところです）
読みやすさは週刊誌のようなレベルです。恐ろしく読みやすい。しかし読み流してしまうのはもったいない。
まずこの本を馬鹿にせず、ジックリ読むことをお勧めします。えらそうな相場本の、１０倍以上の実用的な価値があります。
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