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ポップ1280 (扶桑社ミステリー ト 5-3) 文庫 – 2006/5/1

3.9 5つ星のうち3.9 30個の評価

商品の説明

出版社からのコメント

「このミス」第1位、ノワールの名作、文庫化

お待たせしました。
孤高のノワール作家ジム・トンプスンの代表作を、文庫でお届けします。
語り手は、人口(ポップ)1280人という田舎町の保安官ニック。
その日常のドラマを描く...というと、なんともつまらなそうですが、これが凄絶。
暴力と欲望と哄笑と策謀と殺人が交錯し、ニックの独白は、読者を予想もしなかった彼岸へと連れ去ります。
トンプスンの作品は、どれもすさまじいものですが、個人的には「おれの中の殺し屋」と本書は、やはり一段ちがうように思います。
ともかくご一読を。
トンプスンについての詳細は、「ジム・トンプスン最強読本」(扶桑社)をどうぞ。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 扶桑社 (2006/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 363ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4594051685
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4594051686
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 30個の評価

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ジム・トンプスン
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2019年10月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
原著は1964年。50年以上も前に書かれた小説が、これほどスピーディでおもしろく、現代的なテーマを内包しているとは驚きました。とにかくおもしろいです。

気弱な保安官が主人公。流されるままのダメ人間かと思ったら、自分の生活を守るためならなんでもする善悪のたがが壊れた本物のダメ人間。ある意味、「三股不倫始末記」。舞台は、都会では自動車が走り始めた頃の西部の田舎町。タイトルは「街の人口が1,280」の意味。アフリカ系住人の扱いがひどすぎて震える…。

ジム・トンプスンはこの小説を、すでにできあがっていた表紙の絵にあわせて2週間で書き上げたのだそうです。後に映画産業に身を投じ、亡くなるころにはすべて絶版になっていたものの、死後、再評価が進んだという稀有な作家。扶桑社と文遊社から翻訳が多数出ているのがうれしいです。

新装版は表紙がかっこいい。旧版はひどくダサい。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年3月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とにかく、嫌な嫌な男。

自分勝手で、なんの倫理観もなく、独善的で・・・

しかしうまく生きていくのよねぇ。

まわりの人を犠牲にして。

世の中なんてこんなもん?と虚無感に浸れます。

しかし・・・読後感悪いです。

でも、妙に心に残りました。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ぼんやりとした、軽い知的障害を疑わせる主人公の、巧妙で不可解な一面を描いた珠玉の一冊。「女で身の破滅を迎えるんじゃないかと不安」と、内心ぼやく主人公に最初は失笑するが、途中から恐ろしく説得力が出てくる。
恰好、いいです。うん、いいなあ、こういうタイプ。でも、そばにいたら、こちらも身の破滅を迎えそうだ。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2021年2月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
後味の悪い不気味な話です。
これでは人は救われません。

筆致も古く暗いので読み進むうちに気が滅入ってきました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年4月24日に日本でレビュー済み
とらえどころのない不思議な小説でした。
事件の解決とかそういうもんに向かっていくようなまじめな話じゃないです。
常に冷笑しているかのようなブラックなユーモアがあり、主人公の潔いクズっぷりがたまらない。
主人公を取り巻く登場人物たちの掛け合いもおもしろい。

ブコウスキーに近い作家を探していてトンプスンにたどりついたけど、
作風は似てはいないが好きになれるカッコイイ作家でした。
ミステリーだのハードボイルドだのというジャンルを気にせずに
このイカレてイカシた小説を読んでほしいです。
他の文庫もぜひ復刊してもらいたいところです。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年11月24日に日本でレビュー済み
 同じ著者の傑作「内なる殺人者」が大好きだ。本作はそのサイコな犯罪小説の喜劇版という感じで読める。同じように、田舎町のいかれた保安官、ニック・コーリーが主人公。その一人称で、ブラックな笑いを混ぜながら、話は軽快に進む。読んでいる間中、笑わせられる。

 コーリー保安官は男らしさにまったく欠ける優柔不断でアホなお人好しの振りをしているが、ところどころでギラリと異常性が顔をのぞかせる。下品な冗談を言いつつ、まったく普通に異常な行動を重ねていく。終盤にいたってだんだん神懸かり、中盤までの軽い感じが消え、論理がねじれ、狂気がはっきりしてくる。
 プロットの造り込みはやはり上手い。読者の予想を二回、三回と裏切るような展開で引っ張っていく。

 冒頭の方で新聞記事に「ボルシェビキ云々」というくだりがさらりとあって、時代設定が巧妙に読者に知らされ、白人至上主義に毒されたいい加減な事件捜査や白人同士のリンチやひどい黒人差別の描写に違和感が起こらない。時代から言うと、コーリーは「内なる殺人者」のルー・フォード保安官補の血の繋がった父親と言うべきだろう。

 この軽めの書き方では、結末のオチがきまらなければB級になってしまう(元々B級ノワールだが)。中途で投げ出したような終わり方が納得できないけれど、解説(吉野仁)でいろいろなことがわかって面白かった。

 私は軽いと思いながら簡単に読んでしまったが、暗喩や皮肉、政治的な背景が書き込まれた、かなり重い内容であると解説は指摘している。
 トンプソンのいちばん好きな作家がスウィフトで、多用されるスカトロ的な表現はガリバー旅行記の影響とのこと。
 「ハックルベリー・フィン」の影響も指摘されていて驚いた。語り口をトゥエインの書き方に似させているし、登場人物の一人、トム・ハウクはトム(ソーヤー)とハック(ルベリー)を合体させたもの。さらに黒人差別・虐待が「ハック」の逆パロディとして描かれているし、それはこの作品が書かれた時代が、公民権運動が最高潮に達した時期であることと関連する。

 解説でもっとも良かった部分。マコーリーによるトンプソンの評伝にはオリジナル原稿の最後の頁の写真があり、最後の2行が墨で塗りつぶされている。それを復元すると・・・ 私が感じた中途半端感は解消した。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2015年10月7日に日本でレビュー済み
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トンプちゃんを2冊続けて読みましたが、「俺の中の殺し屋」と同じで、速く読み終らそうと努力しました。 努力も実らない時はあります。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2007年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
 人口1280人の田舎町の保安官ニック。町のお偉方からは「仕事をしない」と罵られ、女房からは「意気地なし」とコケにされ、自分自身「何をしたらいいのかわからないから何もしない」。しかし…

 ニックの心の奥底に潜む暴力性、冷徹な策士ぶり、不気味な憎悪が次第に明らかになるが、ときすでに遅し。周囲の人間は破滅の奈落へ突き落とされる。

 破天荒でナンセンスなストーリーだが、読ませる。一気に読了した。

 「このミステリーがすごい!」2001年版海外編第1位の作品。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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