いわゆる時間管理術の本は、単位時間あたりの作業量を増やすことを
大きな目的とすることが多いが、この本はそうではない。
いかに、世渡り上手になり、自分に振られる作業量を減らすか。
はったりと嘘も時には方便。そんな感じの内容である。
「定時に帰りたいあなたへの究極のプロジェクト」とのサブタイトルが
本来のタイトルと思った方がよい。
究極的には、この本の要旨としては、定時に帰りたいなら
帰っちゃえばいいじゃん、それで自分に対する評価が下がったから
どうだっていうんだ、定時に帰りたいんだからいいじゃん。
ってことのようだ。
相当、肝の座った人でないと、実践できない。
作者のいうとおり、仕事を速くしたって、結局、さらに
仕事を増やされるだけで、定時には帰れないというのは
その通りだとは、思うのだが、話の進め方が、いたるところで
少々乱暴な気がするのだ。
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