分かりやすいし、文章もうまい。
頭のいい人が書いた文章だ。
韓国のことを知りたいという人には、最高の
入門書だろう。
韓国を頭ごなしにダメという内容ではない。
いい勉強になった。
¥770¥770 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月23日-25日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥770¥770 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月23日-25日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥62¥62 税込
配送料 ¥240 6月12日-14日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】 販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
¥62¥62 税込
配送料 ¥240 6月12日-14日にお届け
発送元: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
販売者: バリューブックス 【防水梱包で、丁寧に発送します】
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
超格差社会・韓国 (扶桑社新書 56) 新書 – 2009/8/28
九鬼 太郎
(著)
ダブルポイント 詳細
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥770","priceAmount":770.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"770","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4Ox29A7yDzZwISgVfd4QaPL99Nkm2x%2Bea8jOMUb7qazis%2FFjkBysW4Qdfj%2B3rDi6Ydth3XoxUnzdYjypoYvp6F%2BDQPx0xxgD2GvszRBotQeZxBIjrBOf0iQvRcCuLpqgrBFcKmNU3Vn%2B25jwsnvGLzyuPVUXcttvOo8Z3ckfWW%2BeFmfWGr2isw%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥62","priceAmount":62.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"62","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"4Ox29A7yDzZwISgVfd4QaPL99Nkm2x%2BecHtPR%2FfMTBClTKkMx0b6sPtJ61V9ZiHl%2BCvQigQxPm4TR%2B5uMeWqRIEL7rC%2FfAivfSQGO9m9fcQLDxe4%2FYSS80neF4mhjCwmivJDhTzjjrpOlw5dFv6wkRXQ8XzDzYL95K0BafnHdqd%2BD0ZvMj9A2A%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
20代の平均月収7万円! 非正規職者の比率は日本の2倍、
受験競争で教育費は家計の7割……etc.
IMF危機以降、まったく別の国に変貌してしまった韓国の
学校・企業・社会における壮絶なサバイバル事情を解説!
(目次より抜粋)
第1章 迷走する教育熱と受験戦争
政府が塾を夜10時までに規制!?/「なんで早く帰すのか」と親から苦情/
小学校から母子で海外留学!/目指せノーベル賞!「韓国科学英才学校」/
教育費が家計の7割!/大学進学率84%の一方で新卒の正規雇用率20%/
「私の母を逮捕してください!」事件
第2章 壮絶な企業サバイバル
財閥企業オーナーたちの“むちゃぶり”/大リストラで生まれた「名誉退職」/
年功序列は「効率経営の敵」/社内生き残りをかけて塾通い/
チャンスを求めてエマージング市場へ/非正規職の比率は日本の2倍
第3章 ネット先進国の光と影
ネットに広まったデマで女優が自殺/中傷が瞬時に広がる「非難連帯」/
ネット予言者「ミネルバ騒動」/“ネット大統領”盧武鉉/
この10年で世界一の自殺大国に
第4章 人口構成急変の歪み
猛スピードで進む高齢化と少子化/女性の社会進出ぶりと「儒教」との齟齬/
バブルの5年間で不動産価格は3倍に/農村の2組に1組が国際結婚!?
第5章 分裂する韓国社会
南北対立より危惧される「南南葛藤」/常軌を逸するメディア内部の対立/
国を二分する「全羅道vs慶尚道」/年間2万5000人が海外へ流出……etc.
受験競争で教育費は家計の7割……etc.
IMF危機以降、まったく別の国に変貌してしまった韓国の
学校・企業・社会における壮絶なサバイバル事情を解説!
(目次より抜粋)
第1章 迷走する教育熱と受験戦争
政府が塾を夜10時までに規制!?/「なんで早く帰すのか」と親から苦情/
小学校から母子で海外留学!/目指せノーベル賞!「韓国科学英才学校」/
教育費が家計の7割!/大学進学率84%の一方で新卒の正規雇用率20%/
「私の母を逮捕してください!」事件
第2章 壮絶な企業サバイバル
財閥企業オーナーたちの“むちゃぶり”/大リストラで生まれた「名誉退職」/
年功序列は「効率経営の敵」/社内生き残りをかけて塾通い/
チャンスを求めてエマージング市場へ/非正規職の比率は日本の2倍
第3章 ネット先進国の光と影
ネットに広まったデマで女優が自殺/中傷が瞬時に広がる「非難連帯」/
ネット予言者「ミネルバ騒動」/“ネット大統領”盧武鉉/
この10年で世界一の自殺大国に
第4章 人口構成急変の歪み
猛スピードで進む高齢化と少子化/女性の社会進出ぶりと「儒教」との齟齬/
バブルの5年間で不動産価格は3倍に/農村の2組に1組が国際結婚!?
第5章 分裂する韓国社会
南北対立より危惧される「南南葛藤」/常軌を逸するメディア内部の対立/
国を二分する「全羅道vs慶尚道」/年間2万5000人が海外へ流出……etc.
- 本の長さ191ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2009/8/28
- ISBN-10459406020X
- ISBN-13978-4594060206
商品の説明
著者について
韓国在住の日本人企業家。評論、執筆活動を手がける。1970年代から韓国社会や経済について研究を
続けている。韓国語に堪能で、企業、政府、メディア、大学などに幅広いネットワークを持つ。
続けている。韓国語に堪能で、企業、政府、メディア、大学などに幅広いネットワークを持つ。
登録情報
- 出版社 : 扶桑社 (2009/8/28)
- 発売日 : 2009/8/28
- 言語 : 日本語
- 新書 : 191ページ
- ISBN-10 : 459406020X
- ISBN-13 : 978-4594060206
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,177,358位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 433位扶桑社新書
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
カスタマーレビュー
星5つ中4つ
5つのうち4つ
全体的な星の数と星別のパーセンテージの内訳を計算するにあたり、単純平均は使用されていません。当システムでは、レビューがどの程度新しいか、レビュー担当者がAmazonで購入したかどうかなど、特定の要素をより重視しています。 詳細はこちら
20グローバルレーティング
虚偽のレビューは一切容認しません
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年6月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コンパクトに韓国の格差社会を描いているので
内容に無駄がない
すぐ読めるし参考になる
特に日本で不況だから就職がないとかいって愚痴ってる大学生には
読んでほしい
この韓国のゾッとするくらいの実力社会を知ると
日本の大学生の就職活動なんてものがちっぽけなものに見える
また、韓国の大学進学率が異常に高い点やネット依存率が高い点などが
日本の未来を予測する上で非常に参考になった
著者の学歴などが明示されていないので、謎な作者だがいい本だと思います
正直買いです
内容に無駄がない
すぐ読めるし参考になる
特に日本で不況だから就職がないとかいって愚痴ってる大学生には
読んでほしい
この韓国のゾッとするくらいの実力社会を知ると
日本の大学生の就職活動なんてものがちっぽけなものに見える
また、韓国の大学進学率が異常に高い点やネット依存率が高い点などが
日本の未来を予測する上で非常に参考になった
著者の学歴などが明示されていないので、謎な作者だがいい本だと思います
正直買いです
2011年2月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
韓国のすさまじい受験戦争や、大企業/中小企業間、正規/非正規間での収入格差の激しさを中心に論じた本。韓国は日本よりもはるかに格差が激しい社会であり、経済は伸びているものの、人々は競争に疲弊して必ずしも幸せではない、といった内容だ。
内容に目新しさはないが、丁寧に書かれており、韓国社会を知るための入門書としては悪くない。
まあ、アフリカの途上国など、韓国よりも格差の激しい国はいくらでもあるので、「超格差社会」というのは、やや言い過ぎかな、とも思う。日本よりも激しいのは間違いないけれど。
できれば「なぜそうなったのか」というあたりを、もうちょっと分析して欲しかったな、という気持ちはある。本書にもあるが、サムスンやヒュンダイなど韓国の主要企業は、いずれも輸出メインの財閥企業だ。
ある分野で圧倒的な優位性を持っていて、しかも先進国を相手に商売しているから、社員も先進国並みの給料を貰える。
逆に言うと、非財閥系の中小企業や、内需に特化した産業は、給与水準がガクッと下がる。韓国は国土も人口も規模が小さく、内需の水準は先進国に比べて劣るからだ。だから、一部の財閥系企業に就職希望が集中し、凄まじい受験戦争になってしまうわけだ。
財閥系の製造業に代わる、ITやソフトウェアなど新たな産業が伸びていないのも問題だ。そのあたりは、本書にもある「著作権軽視」「ネットでの無料文化」というのが大いに影響している。できれば、その辺を扱った続編も読んでみたいものだ。
内容に目新しさはないが、丁寧に書かれており、韓国社会を知るための入門書としては悪くない。
まあ、アフリカの途上国など、韓国よりも格差の激しい国はいくらでもあるので、「超格差社会」というのは、やや言い過ぎかな、とも思う。日本よりも激しいのは間違いないけれど。
できれば「なぜそうなったのか」というあたりを、もうちょっと分析して欲しかったな、という気持ちはある。本書にもあるが、サムスンやヒュンダイなど韓国の主要企業は、いずれも輸出メインの財閥企業だ。
ある分野で圧倒的な優位性を持っていて、しかも先進国を相手に商売しているから、社員も先進国並みの給料を貰える。
逆に言うと、非財閥系の中小企業や、内需に特化した産業は、給与水準がガクッと下がる。韓国は国土も人口も規模が小さく、内需の水準は先進国に比べて劣るからだ。だから、一部の財閥系企業に就職希望が集中し、凄まじい受験戦争になってしまうわけだ。
財閥系の製造業に代わる、ITやソフトウェアなど新たな産業が伸びていないのも問題だ。そのあたりは、本書にもある「著作権軽視」「ネットでの無料文化」というのが大いに影響している。できれば、その辺を扱った続編も読んでみたいものだ。
2012年2月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
筆者自身の見聞を交えて冷静に韓国の実情を描いています。
これを読む限り、韓国に生まれなくてよかった! というのがまず第1の感想です。
これだけすさまじい国がなぜ、日本を経済的にまだ追い抜く事が出来ないのでしょう?
それがちょっと不思議。
それと、ここに報告されたような社会では、到底人間が生きていく事は不可能ではないかと思うのですが、なぜこのような社会で人々がまともに暮らせているのかも知りたいところです。
これを読む限り、韓国に生まれなくてよかった! というのがまず第1の感想です。
これだけすさまじい国がなぜ、日本を経済的にまだ追い抜く事が出来ないのでしょう?
それがちょっと不思議。
それと、ここに報告されたような社会では、到底人間が生きていく事は不可能ではないかと思うのですが、なぜこのような社会で人々がまともに暮らせているのかも知りたいところです。
2011年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
最近やたらと礼賛されている韓国。そんないいところばっかりなわかけないだろうって感じ
でたまたま見つけたので購入。
やはり韓国も無理してんだなっていうのが率直な感想で、なんだかちょっと安心した。
隣国の様子を読んで、生きていくのが大変な時代になったとあらためて実感。
でたまたま見つけたので購入。
やはり韓国も無理してんだなっていうのが率直な感想で、なんだかちょっと安心した。
隣国の様子を読んで、生きていくのが大変な時代になったとあらためて実感。
2010年3月16日に日本でレビュー済み
10年前は、韓国が日本を真似て伸びているという話があった。
安価なインタネットの普及
サムソン電子の飛躍
海外への進出
オリンピックでのメダル数
日本は、韓国の後ろに引き離されそうになった。
それなら、韓国の真似をすればいいんじゃん。
ネットワークが安価になった。
松下、ソニーががんばっている。
中国にもどんどん出て行こう。
オリンピックのメダルだけは負けたまま。
何をどうすればいいかのヒントが本書にあるような気がした。
多くの韓国の特徴は、日本にも輸入されているはずだからと思った。
母屋という用語を共用する文化同士で、仲良くやれないものだろうか。
イギリスとデンマークのように?
安価なインタネットの普及
サムソン電子の飛躍
海外への進出
オリンピックでのメダル数
日本は、韓国の後ろに引き離されそうになった。
それなら、韓国の真似をすればいいんじゃん。
ネットワークが安価になった。
松下、ソニーががんばっている。
中国にもどんどん出て行こう。
オリンピックのメダルだけは負けたまま。
何をどうすればいいかのヒントが本書にあるような気がした。
多くの韓国の特徴は、日本にも輸入されているはずだからと思った。
母屋という用語を共用する文化同士で、仲良くやれないものだろうか。
イギリスとデンマークのように?
2009年9月12日に日本でレビュー済み
タイトルから韓国の悪口本を想像するが、そうでもない。
本書は韓国社会の負の側面を紹介してるが、書きぶりが
淡々としており、韓国に対する愛情さえ感じる。
過酷な受験戦争、急速な少子高齢化など、内容は韓国
に興味を持つ人なら既に知っているような内容で、ネット
からでも拾えるものばかりだ。逆に言えば韓国初心者?
にとっては韓国社会について、まとまった知識を得られる。
しかし外国の社会の欠点を知って一体どうするのか?
という気もする。その点についての説明は本書にはない。
本書は韓国社会の負の側面を紹介してるが、書きぶりが
淡々としており、韓国に対する愛情さえ感じる。
過酷な受験戦争、急速な少子高齢化など、内容は韓国
に興味を持つ人なら既に知っているような内容で、ネット
からでも拾えるものばかりだ。逆に言えば韓国初心者?
にとっては韓国社会について、まとまった知識を得られる。
しかし外国の社会の欠点を知って一体どうするのか?
という気もする。その点についての説明は本書にはない。
2014年10月21日に日本でレビュー済み
「急成長を見せる特異な国・韓国…その国内外での“格差”の実体とは?」
著者:九鬼太郎(韓国在住の日本人企業家、評論・執筆活動を手掛ける)
発行:2009.9.1 初版第1刷
読了:2014/10(143/11)★3.3
よくありそうな内容であるが、近いようで近くない国・韓国、その格差の状況を実際に韓国に住む著者が様々な角度から切り取って解説する。
特に(これはよく知られているかもしれないが)受験の構造には驚いた。
最近では、日本のニュースでも毎年取り上げられている受験戦争での試験会場の応援合戦やパトカーで受験生を送る風景などはよく見かける。
自分はそれらを表面的な、ゴシップ的な事情しか知らなかったが、本書によってその構造を知ることができたのは新しい発見であった。
韓国では南北戦争後、識字率が30%程度と非常に低く、大学に進学する人たちも限られた層にしかいなかったため、教育を“平等”に普及させることを目的に、大学受験も日本で言うセンター試験のみの形に整えた。
しかし、そのことで競争はより激化し、試験内容も難化し始める。
そこで塾に通う慣行が浸透し(社会人になっても、留学先でも塾に通う慣習がついているのはちょっと滑稽ではあるが)、子供の学費にかける平均的な割合は、世帯収入の半分以上になるというから驚きだ。
そこまでしないと名門大学に入ることができず、入学しても就職難に苦しみ、見事に就職できても“名誉退職”に見舞われる危険がある昨今だ。
興味深かったのは、そんなに国民的に勉学に熱心(にならざるを得ない?)にも関わらず、世界の大学TOP200に韓国の大学は3校しか入っていないというのは皮肉というか、勉学の目的を見失っているからなのか…。
あと個人的に気になったのは、戦後韓国の“圧縮成長”をメーンで支えた日本のインフラや賠償金については述べずに、フィリピンの寄付についてだけ言及しているのは些か気になりました。(気にしすぎかな)
───これに対して、韓国はいつも対応が早く、極端だ。走りながら考え、走りながら直していくのが韓国流だ。そういう意味では、ある瞬間だけを切り取ると、韓国で起きていることとは「極端な事件」だが、日々軌道修正中であることも確かなのだ。(p.191)
著者:九鬼太郎(韓国在住の日本人企業家、評論・執筆活動を手掛ける)
発行:2009.9.1 初版第1刷
読了:2014/10(143/11)★3.3
よくありそうな内容であるが、近いようで近くない国・韓国、その格差の状況を実際に韓国に住む著者が様々な角度から切り取って解説する。
特に(これはよく知られているかもしれないが)受験の構造には驚いた。
最近では、日本のニュースでも毎年取り上げられている受験戦争での試験会場の応援合戦やパトカーで受験生を送る風景などはよく見かける。
自分はそれらを表面的な、ゴシップ的な事情しか知らなかったが、本書によってその構造を知ることができたのは新しい発見であった。
韓国では南北戦争後、識字率が30%程度と非常に低く、大学に進学する人たちも限られた層にしかいなかったため、教育を“平等”に普及させることを目的に、大学受験も日本で言うセンター試験のみの形に整えた。
しかし、そのことで競争はより激化し、試験内容も難化し始める。
そこで塾に通う慣行が浸透し(社会人になっても、留学先でも塾に通う慣習がついているのはちょっと滑稽ではあるが)、子供の学費にかける平均的な割合は、世帯収入の半分以上になるというから驚きだ。
そこまでしないと名門大学に入ることができず、入学しても就職難に苦しみ、見事に就職できても“名誉退職”に見舞われる危険がある昨今だ。
興味深かったのは、そんなに国民的に勉学に熱心(にならざるを得ない?)にも関わらず、世界の大学TOP200に韓国の大学は3校しか入っていないというのは皮肉というか、勉学の目的を見失っているからなのか…。
あと個人的に気になったのは、戦後韓国の“圧縮成長”をメーンで支えた日本のインフラや賠償金については述べずに、フィリピンの寄付についてだけ言及しているのは些か気になりました。(気にしすぎかな)
───これに対して、韓国はいつも対応が早く、極端だ。走りながら考え、走りながら直していくのが韓国流だ。そういう意味では、ある瞬間だけを切り取ると、韓国で起きていることとは「極端な事件」だが、日々軌道修正中であることも確かなのだ。(p.191)