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日本会議の研究 (扶桑社新書) 新書 – 2016/4/30
菅野 完
(著)
「日本会議」とは何なのか?
市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、
そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。
彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――
安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。
市民運動が嘲笑の対象にさえなった80年代以降の日本で、めげずに、愚直に、地道に、
そして極めて民主的な、市民運動の王道を歩んできた「一群の人々」がいた。
彼らは地道な運動を通し、「日本会議」をフロント団体として政権に影響を与えるまでに至った。
そして今、彼らの運動が結実し、日本の民主主義は殺されんとしている。――
安倍政権を支える「日本会議」の真の姿とは? 中核にはどのような思想があるのか?
膨大な資料と関係者への取材により明らかになる「日本の保守圧力団体」の真の姿。
- 本の長さ302ページ
- 言語日本語
- 出版社扶桑社
- 発売日2016/4/30
- ISBN-104594074766
- ISBN-13978-4594074760
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イメージ付きのレビュー

5 星
勇敢で誠実なお仕事。ぜひ読むべき!
ウェブ記事をわくわくしながら読んでました。なので待望の書籍化!ウレシイ❤菅野さんは日本会議の決起集会に潜入取材されたりと、見てるこちらがハラハラする程、真摯なお仕事をされる方です。お仕事道具のiPhone壊されたりと散々な目に遭いながらのご健闘。これからも応援シタイデス❤
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
要は現政権というのは、連立与党なわけですけれど、その実態は成長の家・原理主義者と
創価学会の集まりなわけでして、それぞれ元々は神道と仏教なのですから、この全くの別モノが
一緒になって政権を担っていることは、宗教的感覚からしても、到底在り得ないことです。
本来なら、日本を神の国と信じる生長の家・原理主義者たちは、廃仏毀釈的な人たちなわけですし…
今、野党が一人区で共闘をしているのに対し「主義主張が違うのに、選挙で共闘なんかして、
もし勝ったとして責任が取れるのですか?」とか安倍総理は言っていますが、
「じゃああなたたちはなんなんだよ」と、オウム返しされてしまわれたら、なんと答えるのでしょう。
天皇を現人神と崇め、明治憲法を復活させようとしているような人たちを、南無妙法蓮華経と唱える
創価学会員はなぜ認めてしまうのでしょうか?
そこには公明党という政党がもはや完全に日和見主義者たちで構成されていることを示しているように思います。
いや実は日本会議の内部ですら、そうなのです。
なんとなく神道系の人たちが、なんとなく仲間意識から徒党を組んでいるだけなのです。
右傾化右傾化と言いますが、その実態はあくまでザックリ、もやもやしたものであることが分かります。
その中心にはおそらく漠然とした不安というものがあります。
それは中国の脅威であったり、日本の凋落であったり、将来への不安感であったりするのでしょう。
加えて連立を組んでいる以上、協力してる区では思考停止状態で自民党に投票してしまう学会員たち。
つまりは自分の頭で考えるのではなく、帰属している組織によって自動的に投票先を決める人たちによって、
今の日本は動かされているわけです。
決して大多数ではないその人たちが、大きく政治を通して、国そのものを変えてしまおうとしている。
もちろんその状況を生み出した原因は、多くの国民の政治への無関心でありましょう。
自分の仕事と生活だけで手一杯な人たち、たくさんいます。
いまだにTVと新聞という死に体のメディアからしか情報を得ない高齢者たち、たくさんいます。
国民一人一人の視野がとにかく狭くなってしまっているような状況が今なんです。
この状況こそが、日本会議や創価学会という怪しげな新興宗教もどきに、
日本という国そのものを動かされてしまっている最大の要因であり、憂いなのだということです。
それはまさに太平洋戦争に突き進んだ頃の日本国民そのものじゃあないですか。
この本を読んで、そのことを何より強く感じ取りました。
創価学会の集まりなわけでして、それぞれ元々は神道と仏教なのですから、この全くの別モノが
一緒になって政権を担っていることは、宗教的感覚からしても、到底在り得ないことです。
本来なら、日本を神の国と信じる生長の家・原理主義者たちは、廃仏毀釈的な人たちなわけですし…
今、野党が一人区で共闘をしているのに対し「主義主張が違うのに、選挙で共闘なんかして、
もし勝ったとして責任が取れるのですか?」とか安倍総理は言っていますが、
「じゃああなたたちはなんなんだよ」と、オウム返しされてしまわれたら、なんと答えるのでしょう。
天皇を現人神と崇め、明治憲法を復活させようとしているような人たちを、南無妙法蓮華経と唱える
創価学会員はなぜ認めてしまうのでしょうか?
そこには公明党という政党がもはや完全に日和見主義者たちで構成されていることを示しているように思います。
いや実は日本会議の内部ですら、そうなのです。
なんとなく神道系の人たちが、なんとなく仲間意識から徒党を組んでいるだけなのです。
右傾化右傾化と言いますが、その実態はあくまでザックリ、もやもやしたものであることが分かります。
その中心にはおそらく漠然とした不安というものがあります。
それは中国の脅威であったり、日本の凋落であったり、将来への不安感であったりするのでしょう。
加えて連立を組んでいる以上、協力してる区では思考停止状態で自民党に投票してしまう学会員たち。
つまりは自分の頭で考えるのではなく、帰属している組織によって自動的に投票先を決める人たちによって、
今の日本は動かされているわけです。
決して大多数ではないその人たちが、大きく政治を通して、国そのものを変えてしまおうとしている。
もちろんその状況を生み出した原因は、多くの国民の政治への無関心でありましょう。
自分の仕事と生活だけで手一杯な人たち、たくさんいます。
いまだにTVと新聞という死に体のメディアからしか情報を得ない高齢者たち、たくさんいます。
国民一人一人の視野がとにかく狭くなってしまっているような状況が今なんです。
この状況こそが、日本会議や創価学会という怪しげな新興宗教もどきに、
日本という国そのものを動かされてしまっている最大の要因であり、憂いなのだということです。
それはまさに太平洋戦争に突き進んだ頃の日本国民そのものじゃあないですか。
この本を読んで、そのことを何より強く感じ取りました。
2024年1月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2016年5月1日発行である。読もうと思って積読状態だった。もう、8年前ほどになる。主要人物である安東巌は今は84歳くらいだろうか。以前ほどは日本会議の名前を聞かなくなったが、どうなっているのだろう。
2018年5月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「日本は右傾化した」との総括は果たして本当にそうなのか、実はごくごく一握りの一部の人々が長年にわたって続けてきた市民運動の結実ではないか、との視点から、「右翼であり保守である」と自認する本書著者からも奇異に見えるという日本会議を取り上げた本書。
今や日本人の誰もが普通に使用している「昭和」「平成」といった元号。
来年2019年には新しい元号が発表されるが、この元号、実は日本が戦争に敗れた後数十年間法的根拠を失っていたことを知っている人がどれほどいるだろう。日本国憲法制定に伴う皇室典範の改正をもって、元号の法的根拠は一時消失し、1979年(昭和54年)に元号法が制定され、ようやく元号に法的根拠がともなったのだが、この元号法制化運動を大々的に展開し、政府与党への圧力を高め、運動開始からわずか2年で元号法の立法という成果をあげたのが「日本会議」の源流「日本を守る会」だという。
この日本を守る会の事務局を取り仕切っていたのが生長の家信者の村上正邦。
彼が目をつけたのが、同じ生長の家信者が大半を占める「日本青年協議会」。
「日本青年協議会」を率いる人々は、1960年代、左翼学生が占拠していた長崎大学を開放した、民族派学生のヒーローたち。
そしてこの元号法制化の際提示された
「国会や政府をゆり動かす」ため
「各地に自分たちの問題として取り上げるグループをつくり」
「県議会や町村議会などに法制化を求める議決をしてもらい」
「この力をもって、政府・国会に法制化実現をせまる」
との戦略が、まさに日本会議の戦略でもあるという。
日本会議の源流に溯るこのあたりの記述は興味深く面白い。
だが、残念ながら本書は、その後同じ記述の繰り返しが多くなり、次第に飽きが来てしまう。
というわけで、本書前半部分はスリリングだが、中盤以降失速感あり。残念。
今や日本人の誰もが普通に使用している「昭和」「平成」といった元号。
来年2019年には新しい元号が発表されるが、この元号、実は日本が戦争に敗れた後数十年間法的根拠を失っていたことを知っている人がどれほどいるだろう。日本国憲法制定に伴う皇室典範の改正をもって、元号の法的根拠は一時消失し、1979年(昭和54年)に元号法が制定され、ようやく元号に法的根拠がともなったのだが、この元号法制化運動を大々的に展開し、政府与党への圧力を高め、運動開始からわずか2年で元号法の立法という成果をあげたのが「日本会議」の源流「日本を守る会」だという。
この日本を守る会の事務局を取り仕切っていたのが生長の家信者の村上正邦。
彼が目をつけたのが、同じ生長の家信者が大半を占める「日本青年協議会」。
「日本青年協議会」を率いる人々は、1960年代、左翼学生が占拠していた長崎大学を開放した、民族派学生のヒーローたち。
そしてこの元号法制化の際提示された
「国会や政府をゆり動かす」ため
「各地に自分たちの問題として取り上げるグループをつくり」
「県議会や町村議会などに法制化を求める議決をしてもらい」
「この力をもって、政府・国会に法制化実現をせまる」
との戦略が、まさに日本会議の戦略でもあるという。
日本会議の源流に溯るこのあたりの記述は興味深く面白い。
だが、残念ながら本書は、その後同じ記述の繰り返しが多くなり、次第に飽きが来てしまう。
というわけで、本書前半部分はスリリングだが、中盤以降失速感あり。残念。
2023年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
菅野氏自身が、愚直に自らの足を運び耳を傾け目を配りして成した素晴らしい仕事だと思う。
保守を自認する筆者の目を通じて眺める“保守系圧力団体”の実相は、歪な認知と権力欲を駆り中央政界の中枢にまで入り込んだカルト団体の、稚拙で軽薄なとても思想とも呼べない子供じみた行動原理。
今のこの国の病理の源が、おぞましさを伴い感じられる。
保守を自認する筆者の目を通じて眺める“保守系圧力団体”の実相は、歪な認知と権力欲を駆り中央政界の中枢にまで入り込んだカルト団体の、稚拙で軽薄なとても思想とも呼べない子供じみた行動原理。
今のこの国の病理の源が、おぞましさを伴い感じられる。
2023年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
如何に自分が日本のことを知らないかわかり驚愕した。新左翼が外部から政府を破壊しようとしたが、日本青年協議会はは政府の中から日本を破壊した。特に最終章の安東巌の記述にについては、怖くて震えた。
新左翼より怖いぞ、日本会議。
新左翼より怖いぞ、日本会議。
2020年9月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
森友騒動の際に知った菅野完には、胡散臭いパフォーマーのイメージが拭えなかったが、こういう著作物を執筆していたことに、ちょっとした驚きを覚えた(氏が、日本会議研究の嚆矢であることも、遅まきながら、初めて知った次第)。明らかな誤植が2箇所あったものの、幅広い語彙から適切にチョイスした語句群が組み合わされ、明快な論旨の文脈が構成されていることに加え、文責という面を捉えても、相当に謙虚な姿勢が貫かれているからだ。
さて、青木理の「日本会議の正体」に続いて手に取った本書だが、共通して疑問に感じるのは、執筆から数年が経過した現在も、未だに日本会議を正面から取り上げるメディアがないことで、政権によるメディアコントメールの裏付けにも思える。その前提で、日本会議がテーマの両書を見比べた時、リスペクトすべきジャーナリストの手による青木本も労作には違いないが、強いて軍配を上げるなら、青木本が律儀で学究的なイメージが強い(極言すれば、平板で面白くない)だけに、読み物としてのインパクトという観点において、圧倒的に生々しい(ある意味、ラディカルとも言える)菅野本を推さざるを得ない。(ただ、青木本にて、既にベースとなる知識を有していたことで、極めてスムーズに読み進められた点は、差し引いて評価すべきだが・・・。)
タイトルの違いにも、ちょっとした興味を惹かれる。青木本の大仰な『正体』に比べ、菅野本の『研究』には奥床しさを感じるが、むしろ淡々と語られているのは青木本の方で、筆致が逆なところは面白い。とはいえ、タイトルや筆致の温度差は本質的な問題ではなく、共に評価すべきは、強い執筆意欲とその根底(執筆前の取材活動)に執念が感じられるところだろう。
ただし、最終章の論理展開には、それまでの重層的なロジックに比し、如何にも性急・短絡的と捉えられかねない箇所もあり、竜頭蛇尾とまでは言わないが、画竜点睛ステップでのガス欠が疑われる。また、菅野本が図表を多用していることは、青木本との大きな違いだが、紙面の関係からか、如何せんフォントサイズが小さ過ぎて(読者層の一定割合を占めると思われるシニア世代への配慮が一切なく)、試みとは裏腹にストレスを感じさせる可能性もある。そんなことを感じつつ、「むすびにかえて」まで読み進めれば、まさに結びとして、日本会議という組織体のパラドキシカルな本質が提示されており、ハッとさせられた。
さて、7年8ヶ月に亘る安倍長期政権が終わった。アベイズムの継承を打ち出した新政権と日本会議との関係性に、変化はあるのだろうか。
さて、青木理の「日本会議の正体」に続いて手に取った本書だが、共通して疑問に感じるのは、執筆から数年が経過した現在も、未だに日本会議を正面から取り上げるメディアがないことで、政権によるメディアコントメールの裏付けにも思える。その前提で、日本会議がテーマの両書を見比べた時、リスペクトすべきジャーナリストの手による青木本も労作には違いないが、強いて軍配を上げるなら、青木本が律儀で学究的なイメージが強い(極言すれば、平板で面白くない)だけに、読み物としてのインパクトという観点において、圧倒的に生々しい(ある意味、ラディカルとも言える)菅野本を推さざるを得ない。(ただ、青木本にて、既にベースとなる知識を有していたことで、極めてスムーズに読み進められた点は、差し引いて評価すべきだが・・・。)
タイトルの違いにも、ちょっとした興味を惹かれる。青木本の大仰な『正体』に比べ、菅野本の『研究』には奥床しさを感じるが、むしろ淡々と語られているのは青木本の方で、筆致が逆なところは面白い。とはいえ、タイトルや筆致の温度差は本質的な問題ではなく、共に評価すべきは、強い執筆意欲とその根底(執筆前の取材活動)に執念が感じられるところだろう。
ただし、最終章の論理展開には、それまでの重層的なロジックに比し、如何にも性急・短絡的と捉えられかねない箇所もあり、竜頭蛇尾とまでは言わないが、画竜点睛ステップでのガス欠が疑われる。また、菅野本が図表を多用していることは、青木本との大きな違いだが、紙面の関係からか、如何せんフォントサイズが小さ過ぎて(読者層の一定割合を占めると思われるシニア世代への配慮が一切なく)、試みとは裏腹にストレスを感じさせる可能性もある。そんなことを感じつつ、「むすびにかえて」まで読み進めれば、まさに結びとして、日本会議という組織体のパラドキシカルな本質が提示されており、ハッとさせられた。
さて、7年8ヶ月に亘る安倍長期政権が終わった。アベイズムの継承を打ち出した新政権と日本会議との関係性に、変化はあるのだろうか。
2021年3月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『日本会議の正体』的な題名が適切だったろうと思います。
とても読み物的で面白く読みやすいのに題名で損をしています。
日本会議は何を考えているの。中心人物は誰なの?活動主体は
誰なの?
などの問いに結構答えていると思う。
緩やかな結合ではあるものの,日本会議が名を出さずに啓蒙?扇動?
活動するということはある。空気で動いているのでなく計画的に活動
しているということはある。
しかしながら,名前を出さないという事は好ましいことではない。
日本会議に大いに賛同する人は賛同すれば良いし,賛同できない人は
賛同しないのがよい。「そんなはずではなかった」的に協力するのは違
うと思う。
あまり日本の事に興味はない,ましてや世界をや な人たちですから。
そういう意味でも,大いに意義のある書物だと思う。
とても読み物的で面白く読みやすいのに題名で損をしています。
日本会議は何を考えているの。中心人物は誰なの?活動主体は
誰なの?
などの問いに結構答えていると思う。
緩やかな結合ではあるものの,日本会議が名を出さずに啓蒙?扇動?
活動するということはある。空気で動いているのでなく計画的に活動
しているということはある。
しかしながら,名前を出さないという事は好ましいことではない。
日本会議に大いに賛同する人は賛同すれば良いし,賛同できない人は
賛同しないのがよい。「そんなはずではなかった」的に協力するのは違
うと思う。
あまり日本の事に興味はない,ましてや世界をや な人たちですから。
そういう意味でも,大いに意義のある書物だと思う。