人類学者の両親を持ち、フィールドワーク先の辺境で育ってきたリサは
人類学の知識は持つものの、文明社会に疎く普通とは一風変わった
価値観を持つ女性になります。
一方、世俗の垢にまみれた欲深い女性ばかりを見てきたライは
結婚にも恋愛にもうんざり。
リサのことも父親が送り込んできた花嫁候補だと勘違いするのですが
純真無垢で家事万能なリサに惹かれ彼女が夏の間だけ住んでいる草原に
足繁く通うことになります。
やがて熱烈に愛しあうようになるライとリサ。
でもリサはその特殊な生育環境から「未来」という概念を持たないので
ライとの将来を期待することを知りません。
ライはライで、リサが両親の元を離れてアメリカに来た理由
--同じ世界(人類学)に属する花婿を探す--を
知ってしまった時からこれはひと夏のお楽しみなんだ、
彼女が結婚するのは別の男なんだ、と自分に言い聞かせています。
そんな二人に夏の終わりがやってきて・・・
というロマンスの王道です。清純ヒロインに傲慢ヒーロー。
ライに散々傷つけられるリサに涙して、小道具のシャツにも泣かされます。
20年近く前の作品のようですが古臭さは感じません。
定番ながらも完成度が高いからでしょうか、
飽きることなく一気に読んでしまいました。
もう少し時間が経ったら、また読み返したい本です。
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アメジストの瞳 (ハーレクイン文庫 455) 文庫 – 2000/3/1
- 本の長さ186ページ
- 言語日本語
- 出版社ハーパーコリンズ・ジャパン
- 発売日2000/3/1
- ISBN-104596001456
- ISBN-13978-4596001450
登録情報
- 出版社 : ハーパーコリンズ・ジャパン (2000/3/1)
- 発売日 : 2000/3/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 186ページ
- ISBN-10 : 4596001456
- ISBN-13 : 978-4596001450
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2020年2月27日に日本でレビュー済み
おとぎ話めいた純愛物語。山の風景やリサの美しさが神秘的に描かれています。
そしてリサは特殊な環境で生まれ育ったため純真で浮世離れしていますが、とても素敵な女性だと思いました。
ただ、ライが…。
やたらと自分の財産目当ての女を警戒し、守銭奴のよう。
大金持ちという割には会計士や家政婦を雇わず、牧場の従業員数も十分でなく多忙な日々を送っています。
リサがすべてを捧げた後でも信じ切れず、自分の正体がばれてからは終盤になっても“金の亡者の目”が宿っていないか確認するあたりはどうかと。
ストーリー自体はいいし言いたいことはわかりますが、「女はみんな金目当て」がしつこい上に極端すぎ。
随所に古さを感じた作品でした。
そしてリサは特殊な環境で生まれ育ったため純真で浮世離れしていますが、とても素敵な女性だと思いました。
ただ、ライが…。
やたらと自分の財産目当ての女を警戒し、守銭奴のよう。
大金持ちという割には会計士や家政婦を雇わず、牧場の従業員数も十分でなく多忙な日々を送っています。
リサがすべてを捧げた後でも信じ切れず、自分の正体がばれてからは終盤になっても“金の亡者の目”が宿っていないか確認するあたりはどうかと。
ストーリー自体はいいし言いたいことはわかりますが、「女はみんな金目当て」がしつこい上に極端すぎ。
随所に古さを感じた作品でした。
2006年9月2日に日本でレビュー済み
世間知らずなヒロインと、財産目当ての女に嫌気がさしているヒーローとの切なさ満点のロマンスです。
ヒーローの経営している牧場の片隅でひと夏のあいだ植物の生育調査をしているヒロインは今時めずらしいほどの純真でまっすぐな心根の持ち主で、興味を引かれたヒーローは自分が金持ちの牧場経営者ということを隠して彼女に幾度となく会いに行きます。やがて二人は愛し合うようになるのですが、ヒーローはなかなか自分の正体を明かすことが出来ず・・・ついに物語の後半で正体がばれてしまいます。
この正体がばれた後半から涙がでるほど切ないのです!丹精込めて縫い上げたシャツが無駄になった時のヒロインの心境には胸が痛くなるほど。読み終わった後は、ほうっとため息が出るほどの幸せ気分、それもすべては最後まで引っ張ってくれる切なさがあるからこそだと思います。
細かく書かれた主人公二人の切ない心理描写を思う存分味わえる素敵な作品です。
ヒーローの経営している牧場の片隅でひと夏のあいだ植物の生育調査をしているヒロインは今時めずらしいほどの純真でまっすぐな心根の持ち主で、興味を引かれたヒーローは自分が金持ちの牧場経営者ということを隠して彼女に幾度となく会いに行きます。やがて二人は愛し合うようになるのですが、ヒーローはなかなか自分の正体を明かすことが出来ず・・・ついに物語の後半で正体がばれてしまいます。
この正体がばれた後半から涙がでるほど切ないのです!丹精込めて縫い上げたシャツが無駄になった時のヒロインの心境には胸が痛くなるほど。読み終わった後は、ほうっとため息が出るほどの幸せ気分、それもすべては最後まで引っ張ってくれる切なさがあるからこそだと思います。
細かく書かれた主人公二人の切ない心理描写を思う存分味わえる素敵な作品です。