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魂萌え ! 単行本 – 2005/4/21
桐野 夏生
(著)
ささやかな<日常>に、豊饒な世界を描き出した、再生と希望の物語。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。
夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた関口敏子、59歳。63歳の夫・隆之が心臓麻痺で急死し、その人生は一変した。8年ぶりにあらわれ強引に同居を迫る長男・彰之。長女・美保を巻き込み持ちあがる相続問題。しかし、なによりも敏子の心を乱し、惑わせるのは、夫の遺した衝撃的な「秘密」だった。
『OUT』や『柔らかな頬』、『グロテスク』同様、世間という荒波を、揺らぎながら漂流していく主人公。これまでの作品のような犯罪は出てこない代わりに、人々の日々の細部が、丹念につづられていく。
「これから先は喪失との戦いなのだ。友人、知人、体力、知力、金、尊厳。数えだしたらキリがないほど、自分はいろんなものを失うことだろう。老いて得るものがあるとしたら、それは何なのか、知りたいものだ」(本文より)
たったひとりで、老いと孤独に向き合うことを決意する主人公。世間と格闘しながら、変貌を遂げていく敏子の姿は、読む者に大きな希望を与えてくれる。私たちが生きる、ささやかで儚い日常という世界を舞台に、著者の新たな代表作が誕生した。
- 本の長さ477ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞社
- 発売日2005/4/21
- ISBN-104620106909
- ISBN-13978-4620106908
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商品の説明
著者について
桐野夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。主な著書に「顔に降りかかる雨」(第39回江戸川乱歩賞)、「OUT」(第51回日本推理作家協会賞)、「柔らかな頬」(第121回直木賞)、「グロテスク」(第31回泉鏡花文学賞)、「残虐記」(第17回柴田錬三郎賞)、「I'm sorry,mama.」等がある。
1951年生まれ。主な著書に「顔に降りかかる雨」(第39回江戸川乱歩賞)、「OUT」(第51回日本推理作家協会賞)、「柔らかな頬」(第121回直木賞)、「グロテスク」(第31回泉鏡花文学賞)、「残虐記」(第17回柴田錬三郎賞)、「I'm sorry,mama.」等がある。
登録情報
- 出版社 : 毎日新聞社 (2005/4/21)
- 発売日 : 2005/4/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 477ページ
- ISBN-10 : 4620106909
- ISBN-13 : 978-4620106908
- Amazon 売れ筋ランキング: - 209,599位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 5,209位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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桐野 夏生(きりの・なつお)
1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年11月25日に日本でレビュー済み
テーマが普遍すぎて、なぜ今更桐野が書かなくてはいけないのか???お決まりの老人通しの不倫あり、老年期障害あり、遺産問題あり、リアルであるからこそ日常のミステリーを見出せるのだろうが、桐野らしさが全然でていなかった。
この作家は波があるますね。良い作品にはプッツンと糸が切れていく音聞こえますが、この本からは聞こえませんでした。。。
作家名だけで買う方には文庫まで待て!といいたいです。
この作家は波があるますね。良い作品にはプッツンと糸が切れていく音聞こえますが、この本からは聞こえませんでした。。。
作家名だけで買う方には文庫まで待て!といいたいです。
2021年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
商品無事到着しました。迅速丁寧なご対応ありがとうございました。とても良い本でした。
2017年7月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者の作品とは思えない、ほんわかとした物語でした。
夫を急死で亡くした妻の、その後発覚した愛人の、それぞれの葛藤が良く描写されています。
読後感も爽やかです。桐野夏生に、こういう作品が書けるとは・・・いやはや、驚きでした。
エロ・グロ・激震だけではないのですね。面白く読めました。
夫を急死で亡くした妻の、その後発覚した愛人の、それぞれの葛藤が良く描写されています。
読後感も爽やかです。桐野夏生に、こういう作品が書けるとは・・・いやはや、驚きでした。
エロ・グロ・激震だけではないのですね。面白く読めました。
2019年3月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
桐野夏生さんの小説をこれで初めて読みました。
なんだかドキュメンタリーのようで、
登場人物の設定もかなりリアルで面白かったです。
自分の10年〜20年後は、このような問題が現実に
なるのか?とも思います。
定年になり、伴侶が亡くなり、一人になったら
自分はどう生きていくのだろう?
普遍的な問いに、はっきりした答えは出ません。
なんだかドキュメンタリーのようで、
登場人物の設定もかなりリアルで面白かったです。
自分の10年〜20年後は、このような問題が現実に
なるのか?とも思います。
定年になり、伴侶が亡くなり、一人になったら
自分はどう生きていくのだろう?
普遍的な問いに、はっきりした答えは出ません。
2019年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
中古本とは思えないくらいきれいで
した。1度読んだ時に「あーいい本読んだ」という記憶があり、数年ぶりに再読したくなり買いました。桐野夏生さんとは思えない、ほんわかした気持ちになる本です。
した。1度読んだ時に「あーいい本読んだ」という記憶があり、数年ぶりに再読したくなり買いました。桐野夏生さんとは思えない、ほんわかした気持ちになる本です。
2005年12月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
伴侶を持つ身であれば、「結婚」が生み出す「こんなばすではなかった」という展開はある意味刺激的にも思えます。
本の厚みとは裏腹に、ノンストップで読んでしまいます。
夫の死後に知った裏切り。妻は墓地を遠方に購入し、ささやかな復讐をする。
死後は子供たちと相続でもめる、老後の面倒のことで考えが衝突する。
どこの家庭でも起きることばかりです。
そんな中で今までの人生とは違った生き方をする・大胆になる・意識改革をする主人公。
夫と死別した妻は長生きする、女性って逞しい。
全く普通の家庭での話、つまり誰でも経験することと言えるでしょう。
今までの作品とは違った世界でした。ここまで書き分ける桐野女史って、
一体どんな人生を送っていらした人なのでしょうね。とても興味が湧きます。
本の厚みとは裏腹に、ノンストップで読んでしまいます。
夫の死後に知った裏切り。妻は墓地を遠方に購入し、ささやかな復讐をする。
死後は子供たちと相続でもめる、老後の面倒のことで考えが衝突する。
どこの家庭でも起きることばかりです。
そんな中で今までの人生とは違った生き方をする・大胆になる・意識改革をする主人公。
夫と死別した妻は長生きする、女性って逞しい。
全く普通の家庭での話、つまり誰でも経験することと言えるでしょう。
今までの作品とは違った世界でした。ここまで書き分ける桐野女史って、
一体どんな人生を送っていらした人なのでしょうね。とても興味が湧きます。
2006年9月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
桐野の作品は、人間の底知れぬ凄みと悪をとことんまで描き出す事が多い。
だがこの作品を読んで、筆者は新たな領域へと踏み出したように感じた。
本作品では、これまでの作風では決して主人公足り得なかった主婦、敏子59歳が登場している。
正直、これまでルックスにも性的魅力にも恵まれ人間的迫力に満ちた女性の主人公を描いてきた筆者が、こうした人物を取り上げるとは。そして本作品でも描かれる日常は、夫の突然死という事件がありながらも、遺産相続、不倫、老いなど決してドラマティックなものではない。だがこんなありきたりとも思わせる主婦の日常を、これだけの厚さで、スピード感で描き出し読ませる作家はそうそういないだろう。桐野が常に描こうとする「生への渇望」があまるところなく展開されている。
評者は30代だが、60近くになっても人間は変われるのか、、、親世代への視線がちょっと変わった気がしました。一日で読了。
ただ読み手を制限する気がして、星一つ減点。
だがこの作品を読んで、筆者は新たな領域へと踏み出したように感じた。
本作品では、これまでの作風では決して主人公足り得なかった主婦、敏子59歳が登場している。
正直、これまでルックスにも性的魅力にも恵まれ人間的迫力に満ちた女性の主人公を描いてきた筆者が、こうした人物を取り上げるとは。そして本作品でも描かれる日常は、夫の突然死という事件がありながらも、遺産相続、不倫、老いなど決してドラマティックなものではない。だがこんなありきたりとも思わせる主婦の日常を、これだけの厚さで、スピード感で描き出し読ませる作家はそうそういないだろう。桐野が常に描こうとする「生への渇望」があまるところなく展開されている。
評者は30代だが、60近くになっても人間は変われるのか、、、親世代への視線がちょっと変わった気がしました。一日で読了。
ただ読み手を制限する気がして、星一つ減点。