絶望から希望。生きるという意味を再認識させてくれた作品です。
曽野綾子先生の情熱を感じました。
未読の方は是非ご一読ください。
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哀歌〈下〉 単行本 – 2005/3/1
曾野 綾子
(著)
貧困と動乱の大地・アフリカ。日本人修道女・鳥飼春菜はアフリカのとある最貧国の修道院に赴任する。この国では多数派ながら貧困にあえぐフツ族と、かつて特権的地位を得ていたツチ族が微妙なバランスの中で共存していた。そして修道院内部もフツ、ツチ、その混血、外国人と多種多様な人種で構成されていた。
現職大統領の不自然死は、この国をフツによるツチと、ツチとの関係が疑われたフツへの部族虐殺の惨劇へと導く。巧妙にツチへの虐殺を教唆する国営放送。民兵とは名ばかりの、強奪を目的とする集団の横行。教会の存在はまったく無力であった。
逃れてきたツチの難民の受け入れを拒む修道院長。神学校に乱入した民兵は、生徒も難民も修道女さえも惨殺した。そして教会にも軍隊と暴徒が殺到した。その先頭には、アフリカの呪術師のいでたちをした現地人牧師の姿があった。春菜は混乱の渦中で、修道院の庭師に陵辱される……。
100日間で100万人が虐殺されたという大混乱の中、春菜は信仰も、人間への信頼もすべてを失う。隣国へ脱出した春菜は日本人画商・田中一誠に助けられ、帰国する。しかし、春菜はあの庭師の子を身ごもっていた。修道院を去った春菜は田中の援助で、一人で子供を産む決心をする。
田中へのほのかな愛。しかし、田中には自分が起した事故で失明させた妻がいた……。
飽食と見せかけの繁栄の中、日本人が見失った生きることの悲しみと喜びの原点を描く、曽野文学、不滅の金字塔。ファン待望の長編小説。
現職大統領の不自然死は、この国をフツによるツチと、ツチとの関係が疑われたフツへの部族虐殺の惨劇へと導く。巧妙にツチへの虐殺を教唆する国営放送。民兵とは名ばかりの、強奪を目的とする集団の横行。教会の存在はまったく無力であった。
逃れてきたツチの難民の受け入れを拒む修道院長。神学校に乱入した民兵は、生徒も難民も修道女さえも惨殺した。そして教会にも軍隊と暴徒が殺到した。その先頭には、アフリカの呪術師のいでたちをした現地人牧師の姿があった。春菜は混乱の渦中で、修道院の庭師に陵辱される……。
100日間で100万人が虐殺されたという大混乱の中、春菜は信仰も、人間への信頼もすべてを失う。隣国へ脱出した春菜は日本人画商・田中一誠に助けられ、帰国する。しかし、春菜はあの庭師の子を身ごもっていた。修道院を去った春菜は田中の援助で、一人で子供を産む決心をする。
田中へのほのかな愛。しかし、田中には自分が起した事故で失明させた妻がいた……。
飽食と見せかけの繁栄の中、日本人が見失った生きることの悲しみと喜びの原点を描く、曽野文学、不滅の金字塔。ファン待望の長編小説。
- 本の長さ313ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞出版
- 発売日2005/3/1
- ISBN-104620106933
- ISBN-13978-4620106939
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登録情報
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2005/3/1)
- 発売日 : 2005/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 313ページ
- ISBN-10 : 4620106933
- ISBN-13 : 978-4620106939
- Amazon 売れ筋ランキング: - 803,883位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 18,475位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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東京生れ。1954(昭和29)年聖心女子大学英文科卒業。
同年発表の「遠来の客たち」が芥川賞候補となる。『木枯しの庭』『天上の青』『哀歌』『アバノの再会』『二月三十日』などの小説の他、確固たる人間観察に基づく、シリーズ「夜明けの新聞の匂い」などのエッセイも定評を得ている。他に新書『アラブの格言』などがある。1979年ローマ法王よりヴァチカン有功十字勲章を受ける。1993(平成5)年日本藝術院賞・恩賜賞受賞。1995年12月から2005年6月まで日本財団会長。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年6月4日に日本でレビュー済み
「時の止まった赤ん坊」で涙した読者は、その思い再びと読み進め、上巻のこれでもか、という苛酷さに耐えつつ、下巻で出てくるいい男に、心からほっとし、出た「魂の自由さ」と喜び、その夕日の美しさを懐かしむ、水戸黄門や2時間サスペンスドラマではないんだから、そんなお決まりコースで読者を喜ばさなくても、綾子さん、などと思っていたらラストは、息を呑むほどの見事な終わり方だった。今を書き、今を生きている人へのメッセージがあり、それを今読めることの幸せを本を閉じて噛みしめるのみ
2005年4月2日に日本でレビュー済み
とは、残酷であり、悲しいことであり、そして美しいものだと再確認させられる。どんどんどん底に突き落とされていく主人公に、はっきりとした救いの手は差し伸べられないのがとても悲しいが、それが本当の人生だろうと思う。ただ、主人公がそんな中で強く生きていかなければならず、その行動力にただただ圧倒された。
神はいない。ただ、人の中に神はいる。そんなことを思わせた1冊だった。民族とは何か、生きるとは何か。善とは、悪とは、そして、神とは何なのだろうと考えさせられるし、ぬるま湯につかっているような-失礼-日本人には絶対に読んで欲しい。
神はいない。ただ、人の中に神はいる。そんなことを思わせた1冊だった。民族とは何か、生きるとは何か。善とは、悪とは、そして、神とは何なのだろうと考えさせられるし、ぬるま湯につかっているような-失礼-日本人には絶対に読んで欲しい。