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斜陽に立つ 単行本 – 2008/5/29

3.7 5つ星のうち3.7 23個の評価

乃木希典と児玉源太郎。戦乱の幕末・明治を疾走した両将の人生の軌跡と友情。
乃木は愚将に非ず-歴史小説の巨匠の集大成、入魂のライフワーク。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 毎日新聞社 (2008/5/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/5/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 416ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4620107239
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4620107233
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 23個の評価

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古川 薫
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年12月3日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎著の「坂の上の雲」で、良く知られている乃木将軍の活躍ですが、見方を変えてその生涯を読んでみる事は、大切なことを教えてくれます。
人物を「裏と表」の両面から知ることで、新しい発見が見つかり人生が楽しくなります。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2024年5月20日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」に書かれている乃木希典さんに関して、「そうではない!」という視点で書かれています。著者が描いた乃木希典さんは、幼少期から決断力が弱く、文学系を志望していたものの、家の都合で叶わず。若い頃は芸者遊びに興じ、酒に飲まれ、芸妓に二股もかけたことがあり、自身の結婚式の日も朝まで遊んでいた、というものです。コレらは、司馬さんの本からは読み取れないことで、司馬さんが「戦下手」と称されたことと、若年の頃のこととは言え、倫理的にどうかと思う性癖と、どっちが許容範囲かと言うと、私は前者です。昔は後者が許されたのでしようね。この戦いで、多くの命が失われて悲しく思います。それでも、司馬遼太郎さんの文章を読んだ後でも、乃木希典さん一人の責任だとは思いませんでした。なので、この本を読んで、とってもガッカリきてしまったのです。
2020年5月22日に日本でレビュー済み
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読みごたえのある作品でした。作者の言うがごとく乃木希典は「愚将にあらず」、ただ少し残念なのは何故に司馬遼太郎があれ程に乃木を貶めるのかその掘り下げが足りないことである。私見だが、そこには司馬遼太郎の私怨が漂ってくる。司馬は先の大戦末期、満州で戦車連隊の下士官を務めていた。当時兵士らは戦車をブリキの棺桶と陰口を叩いていたという。ソ連の重戦車を前にして出陣の度に死に恐れ戦いていたであろう。大戦は偏狂な陸軍が行い、日本を滅亡の淵まで追い込んだのである。愚かな戦争を遂行するため利用したのが天皇であった。乃木は天皇に殉じた軍神として崇め利用された。故に、徹底的に否定されなければならないと司馬遼太郎は思いに到ったに違いない。まだ言いたいことはあるがこれくらいに。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年7月15日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎の荒唐無稽な「乃木愚将論」に正面から立ち向かった傑作である。正直、以前に乃木を描いた「軍神」や児玉源太郎の「天辺の椅子」は、作品として今一つ迫力にかける印象を持っていた。ところが、この作品は直球勝負の剛速球である。ついに司馬の悪意へ真剣に向き合ったのである。

著者より20歳以上年下である別宮暖朗氏の名著「坂の上の雲ではわからない旅順攻防戦」を謙虚に参考文献として取り入れている姿勢も素晴らしい。後知恵でくだらぬ講釈をたれる者たちは、手品のタネを知っていて奇術師を嘲笑しているのと同じである。後からは、何とでも言えるのである。

第一次大戦の要塞戦と比較しても、驚くべき短期間かつ犠牲の少なさで旅順を落としていることは歴史的事実である。日本人よ、そろそろ司馬遼太郎が仕組んだ偽悪トリックから目覚めようではないか。乃木希典はまごうことなき誇るべき日本人である。
20人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年7月15日に日本でレビュー済み
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筆者は何を訴えたかったのか。乃木将軍の名誉回復、司馬遼太郎の「愚将」説の払拭だったのか。「愚将」ならざるも「凡将」にはなったかもしれない。あるいは青年将校時代は放蕩を重ね、ドイツ留学とともに型、礼節に拘る「古武士」になった乃木将軍を描きたかったのか。「坂の上の雲」の問題点はよく語られる。その根本である「司馬史観」に抗弁したかったのであれば人・司馬遼太郎の「坂の上の雲」「殉死」を書き上げる素地となったをものを書くべきではなかったのか。この作品では乃木、児玉両将軍の生い立ちから軍務に就き、出世までは丁寧であった記述が、肝心の日露戦争の下りからは疎かになってしまっている。「坂の上の雲」は小説として読者を熱中させるものがあった。司馬氏も「司馬史観」からそれを是とし、書き上げたのであろう。しかしながらこの作品は、その司馬氏に異議を唱える余り、書くべきところを見失っていると感じた。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月3日に日本でレビュー済み
この読み物は長州藩閥に挙げられる乃木希典陸軍大将(明治天皇の崩御に際し妻と自刃した大正初期から昭和の終戦まで一部の人間に軍神と呼ばれ、熱狂的に支持された)と児玉源太郎陸軍大将(日露戦争時の総参謀長で内務大臣を務めた)の生い立ちから亡くなるまでの生き様を描いた歴史小説である。

以下私の所感を述べる。
筆者は下関在住の歴史小説家で乃木神社を足しげく参拝するなど乃木を崇拝する立場の人間である。
スタート位置がそもそも司馬遼太郎の「坂の上の雲」や「殉死」における乃木愚将論を否定するところから始めており、司馬史観を否定しないといいながらも、既に亡い司馬を露骨に批判しているところがあり、到底共感し得ない。
そもそも司馬は世界史上の奇跡といわれる明治初期から日露戦争終結までにおける日本人の生き様を、膨大な書証と関係者からの証言を交えた説得力のある筆致で見事に書き上げたのに対し、この筆者は上記の2作の乃木愚将論を否定したいがために上梓したもので、この視点の狭さに共感できない。いかなる資料をもってしても、司馬遼太郎の「坂の上の雲」並の説得力に欠け、自慰の域を出ない。
資料の取り扱いにおいて乃木に有利な資料を後付で使用するなど表面調査の域を出ず、司馬並の洞察力の深さは感じられず、フィクションとして読むならともかく、およそ一般の読者(特に司馬の小説を読んだことのある読者)を十分に満足させる読み物に及ばないと感じた。乃木を崇拝する擁護者には読み物になり得ても、一般の読者の琴線には響かないであろう。
乃木に関する記述についてばかり批判めいたことを書いたが、児玉に関する記述については筆者の乃木に対する記述と打って変わって、びっくりするほど淡白であり、思い入れは感じられない。
筆者は司馬史観を覆し満足かもしれないが、それを読まされる善意の読者は被害者である。
9人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2014年1月31日に日本でレビュー済み
自分も司馬遼太郎氏の作品を読み、「乃木愚将論」に影響を受けた一人です。
この評価を是正するという試みに惹かれて読みました。

遊興に耽り家庭を顧みない、長州閥の引きで昇進を重ねる、不満があったら辞める。
結構人間味あるれているため、作品としてはすごくおもしろかったです。

将としての評価については、取り巻く環境が不運だったことを考慮すると、
愚将は極論だけれでも、それでもぎりぎり及第点くらいかなという感じです。

人としての魅力は伝わったが、一人の将軍として考えた場合、
とても司馬氏の評価を覆せるような印象は受けませんでした。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2008年6月25日に日本でレビュー済み
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司馬遼太郎が 坂の上の雲 と 殉死 に於いて乃木を愚将かつ最期において残虐だったと主張したのに怒った長州出身の老作家が,80歳を超えて再び試みる司馬への反論.さすが歳は争えず文章に張りは失せたが,明晰さと鋭さは失せない.史料の使い方に明らかな利があって,反論は成功した,と見た.それにつけても乃木はなぜ旅順要塞攻城など,明らかに大きな犠牲が出るはずの役ばかり割り当てられたのか,不運の人だった.しかし,愚将名将論を超えて,史上稀な数の死者,傷者を出した事実は動かせない.そうしてこの勝利が後の軍の暴走の基礎となったのも歴史的事実である.日露戦争自体が私に感じさせる遣り切れなさの所以である.
16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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