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窒息する母親たち―春奈ちゃん事件の心理ファイル 単行本 – 2000/5/1

4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

商品の説明

著者からのコメント

被告の周囲に直接取材した自信作です 山田被告の生家から取材を始め、彼女が通った学校に自分の足で通って、彼女の心は解きあかせたと思っています。「群れること」と「孤立した生き方」についていろいろと考えてみました。

内容(「MARC」データベースより)

東京・文京区で起きた女児殺害事件。その犯行に行き着いた主婦の心を、心理学的立場を基本としつつ、机上の議論にとどまらぬよう主婦の生家から始めて足取りをたどる取材を数多く行い、性格病理学的な分析を行う。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 毎日新聞出版 (2000/5/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2000/5/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 215ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4620314412
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4620314419
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 1個の評価

著者について

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矢幡 洋
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矢幡 洋 やはた・よう

1958年東京生まれ。京都大学文学部哲学科心理学専攻を卒業。臨床心理士、矢幡心理教育研究所代表。沖縄の精神科病院で心理士として勤務ののち、東洋大学、西武文理大学などの講師を歴任。テレビなど、メディアでのコメンテーター活動も多い。「ナカイの窓」(第1期レギュラーコメンテーター)「有吉ゼミ」(第1~2期レギュラーコメンテーター)等ヴァラエティー番組にも多数出演。著書に『パーソナリティ障害』(講談社選書メチエ)、『もしかして自閉症?』(PHP新書)など多数。『数字と踊るエリ -娘の自閉症をこえて-』(講談社)は第33回講談社ノンフィクション賞最終候補となった。2015年東京大学大学院に入学、学際情報学府で自閉症の言語発達に関する論文で修士号取得。

カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2014年1月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
音羽の、最初はお受験殺人と騒がれた事件の加害者の心情に、
臨床心理士が心理学的な見地から迫った本です。

加害者は心理学でいう、典型的な分裂気質者であり、
今まで何度か人生をリセットすることで心理的な危機を乗り越えてきたようです。
それが結婚して母となることで、心理的に危機的な状況に追い詰められても生活をリセットできなかった…
助けのサインを発しても夫はまったく取り合わなかった…というところに悲劇が生まれたようです。
この殺人は自己危急反応としての犯行であったと作者は解説しています。
かなり加害者に寄り添った解説です。
こうした解釈は、まさに、加害者を担当した弁護士の狙いどおり、と言えないこともありません。

私は15歳から50歳まで事件の起こった音羽地区とは馴染みの深い人生を送ってきました。
高校・大学と音羽地区でしたし、結婚後二十数年間護国寺の近くに住んでもいました。
事件の舞台になった幼稚園に子供を通わせているお母さんを、間接、直接に知っています。
加害者と被害者の母親は、対照的な人柄にいわれていますが、(本作も例外ではありません)
実際は両者とも大変おとなしい女性だったそうです。
文京区は下町と山の手が混在する地域で、あまり裕福ではない庶民的な所帯もたくさんあります。
本作では自転車の前と後ろに子供二人をのせて通園していた加害者の様子を周囲が冷やかに見ていたと書いていますが、
そういうお母さん、近所にいましたよ。ただし、お茶大付属の幼稚園では珍しい風景でしょう。音羽幼稚園でも
そうだったのかな?
音羽周辺に住む教育熱心な親たちというのは、自身が高学歴という人たちが多く、
子供をぜひ慶応幼稚舎へ、とか、青山の付属幼稚園へ、といったタイプの親たちとはちょっと人種が違います。
むしろエスカレーター式ではない進学校へ進ませて、最終ゴールが最高学府か、医学部、という教育方針の人たちです。
加害者の経歴を見ると、ああ、この人は被害者の母親がいたればこそママ友たちとかろうじて付き合っていられたのだな、
と感じて、あまり好きな言葉ではありませんが、同情を禁じえませんでした。
一方で、嫉妬や憎しみがないというのは、信じられません。
弁護士の方針(作戦)としか思えない。
作者はこれをそのまま信じているのですね。
自分の子と他人の子の、名前の画数まで占いの本で調べ、比べてみるような母親が、
わが子が一次で落ちた試験に、相手の子が合格しているか否か、まったく興味がなかったなどとは信じられません。
殺害当日、被害者のお母さんは、「おめでとう」と声をかけるママ友に囲まれていたはずです。
これが春菜ちゃん殺害を妄想していた加害者の背中を押したと考えるのが自然ではないかと思うのですが…。

神経衰弱状態だったというのも本当でしょう。
が、一方で、加害者の「邪悪」も確かに存在していたと思います。
それはおそらく、心理学的なアプローチの埒外にあるものでしょう。
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