まず、この本がこんなに分厚いとはアマゾンの写真では想像もつかなかった。
老人から言わせてもらうと、もう少し文字が大きかったらよかったのに、です。
ただ、彼女の書いている内容そのものはすばらしい。
いま生きていてほしかったなあ。
そうしたら、アベノミックスの悪行をあばいてくれてすっとするのにねえ。
ワシはファンだから許すけど、まあ微笑ましいけど、イラストは残念です。
和田誠さんにでも書いてもらっていたら、万々歳だった。
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発明マニア 単行本 – 2007/3/1
米原 万里
(著)
- 本の長さ493ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞出版
- 発売日2007/3/1
- ISBN-104620318051
- ISBN-13978-4620318059
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登録情報
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2007/3/1)
- 発売日 : 2007/3/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 493ページ
- ISBN-10 : 4620318051
- ISBN-13 : 978-4620318059
- Amazon 売れ筋ランキング: - 942,193位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,732位エッセー・随筆 (本)
- - 80,988位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950年生まれ。元ロシア語会議通訳、作家。
59~64年、在プラハ・ソビエト学校に学ぶ。東京外国語大学ロシア語学科卒業、東京大学大学院露語露文学修士課程修了。80年設立のロシア語通訳協会の初代事務局長を務め、95~97年、03~06年会長。92年、報道の速報性に貢献したとして、日本女性放送者懇談会賞を受賞した。著書『不実な美女か貞淑な醜女か』(徳間書店、新潮文庫)で読売文学賞、『魔女の1ダース』(読売新聞社、新潮文庫)で講談社エッセイ賞、『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』(角川書店、角川文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、『オリガ・モリソヴナの反語法』(集英社、集英社文庫)でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2006年5月、逝去
(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 終生ヒトのオスは飼わず (ISBN-13: 978-4167671051 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
著者が反米左翼系の方なのは存じてますが、20年も前の小泉総理(当時)やブッシュ大統領(当時)をこきおろすような話を今の時代に延々と読まされても楽しくありません。
この手の政治ネタが妙に多く、なるほどと思うとこはあっても大分偏った見解なので時事ネタとして時代を越えて価値があるみたいにはちょっと思いませんし、日常生活をテーマにした部分はわりと面白いので、時事ネタは省いて再録してもよかった気がします。
この手の政治ネタが妙に多く、なるほどと思うとこはあっても大分偏った見解なので時事ネタとして時代を越えて価値があるみたいにはちょっと思いませんし、日常生活をテーマにした部分はわりと面白いので、時事ネタは省いて再録してもよかった気がします。
2015年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
地元の放送局の1時間番組のパーソナリティーを週1回5年やってますがそのネタ仕入れの意味で買ってます。
2012年3月9日に日本でレビュー済み
米原さんが亡くなってから、彼女の本を読み終わってしまうのが惜しくて、ずっと読まなかった一冊。
とうとう読んでしまいました。
ほぼ最後のエッセイ「不眠症」について書いている箇所で、この連載が始まった時には、がんの告知がされていた事を知った。
彼女の晩年のエッセイは、初期の「通訳としての視点」から見た「言葉」や「文化」を抱腹絶倒で語っていたものとは明らかに違う。
政治に関する批判や意見が増えていった。
彼女が命を削ってまで考えていたのが日本の将来の行く末。
アメリカべったり(共産圏に住んでいた方だったから特にその思いは強いでしょう)の日本の政治を嘆き、小泉元首相を嫌い
余命を知りながら将来を憂い、何かをすざましいエネルギーで伝えようとしたその思いの強さには感心する。
昔のように素直に楽しめたり、笑えないのはもう彼女がいないから・・・
もちろん、そんな固い話ばかりではなく、元ローマ法王の一寸笑ってしまうようなエピソードなど、世界中のニュースを
くまなく読み、アンテナを張り巡らした米原さん
賢くって、ピリッとしたユーモアにあふれた彼女のような人はあらわれそうにない。
「新井八代(あら、イヤよ!)」名で書いた、挿絵も楽しめた。
とうとう読んでしまいました。
ほぼ最後のエッセイ「不眠症」について書いている箇所で、この連載が始まった時には、がんの告知がされていた事を知った。
彼女の晩年のエッセイは、初期の「通訳としての視点」から見た「言葉」や「文化」を抱腹絶倒で語っていたものとは明らかに違う。
政治に関する批判や意見が増えていった。
彼女が命を削ってまで考えていたのが日本の将来の行く末。
アメリカべったり(共産圏に住んでいた方だったから特にその思いは強いでしょう)の日本の政治を嘆き、小泉元首相を嫌い
余命を知りながら将来を憂い、何かをすざましいエネルギーで伝えようとしたその思いの強さには感心する。
昔のように素直に楽しめたり、笑えないのはもう彼女がいないから・・・
もちろん、そんな固い話ばかりではなく、元ローマ法王の一寸笑ってしまうようなエピソードなど、世界中のニュースを
くまなく読み、アンテナを張り巡らした米原さん
賢くって、ピリッとしたユーモアにあふれた彼女のような人はあらわれそうにない。
「新井八代(あら、イヤよ!)」名で書いた、挿絵も楽しめた。
2012年4月18日に日本でレビュー済み
「終生ヒトのオスは飼わず」(文藝春秋 2007年)所収のネクラソフを論じた「偉くない『私』が一番自由」は、非常に興味深いエッセイだ。米原万里の東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業論文は「詩人ネクラソフについて」だった。彼女はネクラソフに何を見いだしていたか。ネクラソフは詩に、被害妄想じみていて愚痴っぽくてみっともない自分をさらけ出していると彼女は言う。日本でいえば太宰治みたいものか。
「ネクラソフの『私』は人類一般でも神でも民族でもなく、また自分と同じ気分の人々でもなく、ただただネクラソフ一人を、有名な詩人ではあるが、神でも英雄でもない等身大の一個人を代表しているにすぎない。」
それゆえにこそ(と米原は言う)、ネクラソフは同時代の詩人達と異なり、主観的に語り、偏向した発言をする自由を得た、と。
「個人のものになった言葉は、切実で激烈にもなり得る。」
米原の全著作は、いわば、この「主観的に語り、偏向した発言」の宝庫みたいなものだが、彼女の卓越した知性と教養は、いつもほどよい所でブレーキをかけており、完全なるシモネッタ、ガセネッタに堕することはなかった。唯一の例外が、この「発明マニア」、エ勝手リーナ節炸裂、マリは本日も荒れ模様、マリの面目躍如というところである。
「ネクラソフの『私』は人類一般でも神でも民族でもなく、また自分と同じ気分の人々でもなく、ただただネクラソフ一人を、有名な詩人ではあるが、神でも英雄でもない等身大の一個人を代表しているにすぎない。」
それゆえにこそ(と米原は言う)、ネクラソフは同時代の詩人達と異なり、主観的に語り、偏向した発言をする自由を得た、と。
「個人のものになった言葉は、切実で激烈にもなり得る。」
米原の全著作は、いわば、この「主観的に語り、偏向した発言」の宝庫みたいなものだが、彼女の卓越した知性と教養は、いつもほどよい所でブレーキをかけており、完全なるシモネッタ、ガセネッタに堕することはなかった。唯一の例外が、この「発明マニア」、エ勝手リーナ節炸裂、マリは本日も荒れ模様、マリの面目躍如というところである。
2010年9月7日に日本でレビュー済み
物理的、生物学的、法学的に無理というアイデアが多く、それを正面から受け止めてしまえば、楽しく読むことはできないでしょう。
が、今は亡き著者のエッセイの面白さは「オチ」にあります。締め切りに苦しんだということで不作もありますが、上手くハメられたというものも多く、それを期待して読み進みました。
著者の妹のあとがき、佐藤優氏のあとがきも秀逸で、満ち足りた読後感を味わっています。
が、今は亡き著者のエッセイの面白さは「オチ」にあります。締め切りに苦しんだということで不作もありますが、上手くハメられたというものも多く、それを期待して読み進みました。
著者の妹のあとがき、佐藤優氏のあとがきも秀逸で、満ち足りた読後感を味わっています。
2009年8月14日に日本でレビュー済み
タイトルにひかれて呼んでみたが、基本、典型的なサヨク作家だった。
一般論や身近な話はかなりおもしろいのだが、政治の話となるとサヨク思想で固められているお粗末な内容。
なんでも海外と相対化して語るもんじゃないよ。日本には日本の価値観がある。
海外かぶれの悪いところがにじみ出るの、読んでられない悪文ばかりだ。
ただ、イラクでの人質事件の小泉批判だけは的を得ていた。
その点は評価する。
一般論や身近な話はかなりおもしろいのだが、政治の話となるとサヨク思想で固められているお粗末な内容。
なんでも海外と相対化して語るもんじゃないよ。日本には日本の価値観がある。
海外かぶれの悪いところがにじみ出るの、読んでられない悪文ばかりだ。
ただ、イラクでの人質事件の小泉批判だけは的を得ていた。
その点は評価する。