「孤立がもたらすポピュリズム」や「保守に吸収
されていく」などの小節を見たくて購入。
著者の書き物は、ときどき新聞で読んで、いつも
なるほどと思っていた。
本書は、現在の日本が、政治的に経済的に社会
的にどういう状態かを論じたものなのだが、面白い
のは、その結論というか、著者の言説というよりは、
著者が現代日本を観察し、考える方法のほうだと
思われる。
そしてそれは意外なことに、歴史的な土台・上部
構造論であり、構造を持った対象が時間と空間の
中を動いている、イメージなのだ。
日本モデルの動きを、眼前にマクロ的に観察する
のである。
言い換えれば、目の前を小型自動車のような
日本経済モデルが、戦後、高度成長期、バブル期
そして停滞期を動いていく。
そのことに規定された、日本の人間たちの社会的
な状態も変わっていく。
その代わり方は、あまり良いとはいえないもので、
1960年代ごろの、安定状態は、いまは不安定状態に
変化してきた。
その結果、人間たちの考え方も変わっていき、
とくに若い世代の抱える不安が増大した。
そしてここから、小状況主義、ミクロ主義、別な言い方では
彼らの視座の狭隘化、支配的言説への盲従主義が生じて
きた。
というものである。
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私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集 単行本 – 2011/3/9
小熊 英二
(著)
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近代150年、戦後70年、冷戦後20年
政治の流動化、経済の低迷、変容する家族、ナショナリズムの台頭、若者の生きづらさ、沖縄の重荷、歴史認識、憲法改正など、バブル崩壊以後に現れた現代日本の諸問題を語る、一九九七年から二〇一一年までの時評と講演を集めた一冊。鋭敏な時代認識、原理的な思考、社会科学的な歴史観をもって語られる、小熊史学のエッセンス。
政治の流動化、経済の低迷、変容する家族、ナショナリズムの台頭、若者の生きづらさ、沖縄の重荷、歴史認識、憲法改正など、バブル崩壊以後に現れた現代日本の諸問題を語る、一九九七年から二〇一一年までの時評と講演を集めた一冊。鋭敏な時代認識、原理的な思考、社会科学的な歴史観をもって語られる、小熊史学のエッセンス。
- 本の長さ304ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞社
- 発売日2011/3/9
- ISBN-10462032051X
- ISBN-13978-4620320519
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商品の説明
著者について
1962年、東京生まれ。1987年、東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て1998年、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。
現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
『単一民族神話の起源』でサントリー学芸賞、『民主と愛国』で毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞、日本社会学会奨励賞、『1968』で角川財団学芸賞を受賞。
1962年、東京生まれ。1987年、東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て1998年、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
『単一民族神話の起源』でサントリー学芸賞、『<民主>と<愛国>』で毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞、日本社会学会奨励賞、『1968』で角川財団学芸賞を受賞。
現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
『単一民族神話の起源』でサントリー学芸賞、『民主と愛国』で毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞、日本社会学会奨励賞、『1968』で角川財団学芸賞を受賞。
1962年、東京生まれ。1987年、東京大学農学部卒業。出版社勤務を経て1998年、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教員。
『単一民族神話の起源』でサントリー学芸賞、『<民主>と<愛国>』で毎日出版文化賞、大仏次郎論壇賞、日本社会学会奨励賞、『1968』で角川財団学芸賞を受賞。
About this Title
「現代日本の最大の問題は、高度成長期につくられ、一九八〇年代まで機能した社会のあり方が、不適合を起こしていることだと思います」
「一九五〇年代の日本映画を見ると、夕日のなかで会社員のお父さんが家路についている。夕方にお父さんが帰れれば、家族の絆が強いのは当然ですよ」
「ヨーロッパの環境保護運動は、貴族たちが狩りをする森を守ろうとするなど、歴史的には保守層から始まっています。一方で乱開発で自然を破壊してきた日本の保守政党はいったい何を『保守』してきたのでしょうか」
「右翼もだらしない。もし戦前の二・二六事件を起こした青年将校たちがこの状況を見たら、『畏れ多くも天皇陛下の赤子であるワーキングプアの若者がネットカフェ難民になっているのに、鬼畜米軍再編に三兆円も出資するとは何事か』と首相官邸になだれ込むんじゃないかな」
「一九五〇年代の日本映画を見ると、夕日のなかで会社員のお父さんが家路についている。夕方にお父さんが帰れれば、家族の絆が強いのは当然ですよ」
「ヨーロッパの環境保護運動は、貴族たちが狩りをする森を守ろうとするなど、歴史的には保守層から始まっています。一方で乱開発で自然を破壊してきた日本の保守政党はいったい何を『保守』してきたのでしょうか」
「右翼もだらしない。もし戦前の二・二六事件を起こした青年将校たちがこの状況を見たら、『畏れ多くも天皇陛下の赤子であるワーキングプアの若者がネットカフェ難民になっているのに、鬼畜米軍再編に三兆円も出資するとは何事か』と首相官邸になだれ込むんじゃないかな」
登録情報
- 出版社 : 毎日新聞社 (2011/3/9)
- 発売日 : 2011/3/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 304ページ
- ISBN-10 : 462032051X
- ISBN-13 : 978-4620320519
- Amazon 売れ筋ランキング: - 677,306位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 107,822位ノンフィクション (本)
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トップレビュー
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2016年6月9日に日本でレビュー済み
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本書209ページより、経済成長率(年)は
1960年から73年まで約10%。
74年から91年まで約4%。
92年から00年まで約1%とある。
その後を調べてみると(概算)、
01年から07年まで約1%。
08年(リーマンS)-3.7%。
09年から15年まで約0.5%である。
今後は成長率はよくて2%前後か。その中、日本はどう、やりくりしていくのか? 考えさせられた。
1960年から73年まで約10%。
74年から91年まで約4%。
92年から00年まで約1%とある。
その後を調べてみると(概算)、
01年から07年まで約1%。
08年(リーマンS)-3.7%。
09年から15年まで約0.5%である。
今後は成長率はよくて2%前後か。その中、日本はどう、やりくりしていくのか? 考えさせられた。
2011年6月17日に日本でレビュー済み
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久しぶりに小熊の著作を読んだ。読み始めると巻置くわずというところである。読後感は二点だ。
一点目。
98頁で「自分で当然だとしか思っていなかった社会の構造を問い直すこと、これが社会科学だと私は思います」とある。僕が読んできた著者の本を通底する考え方がここにある。
実際著者の歴史的な指摘に驚いたことは多い。「現在の憲法制定時期には社会党や共産党が反対していたこと」、もしくは戦前では「日本は多民族国家である」という言説が有ったことなどは、著者に教えられるまでは全く知らなかった。現在の常識ではいささか想像が出来ないと言ってもよい。そんな常識を崩してくれることが著者の著作を読む楽しみである。
かつ、かような歴史的な思いがけない事実はトリビアに終わるものではなく、それがどのように現在に繋がっているのかという展開を繰り広げてくれる腕力がある。
僕なりに一言で言うなら「自分自身の立ち位置と自分が生きている時代の相対化」ということだ。つい絶対化しがちな中で、相対化を行う知力と体力は常に大事なのだということを毎回思い知らされる。それが著者の著作を読む醍醐味である。
二点目。
本書で著者が戦後から現代までをわしづかみにして提示してくれる歴史観の説得力である。
著者は「ただ気になるのは、社会が拡散するなかで、全体を把握しようとする意識の希薄化」に懸念を表している。その裏返しが「わしづかみ」という著者の手つきに表れていると僕は考える。
著者は社会の中から色々な素材を選んでくる。本書で評される沖縄や格差社会も素材という形で提示される。著者は「沖縄を論じる」というよりは「沖縄という素材で日本を論じる」ということだ。その二つは似ていて非なるものだ。それは後書きで著者がはっきりと「私はそうしてとりくんだ個別の問題の専門家になる道を選ばなかった」と言っている通りである。
専門家にならないという道が「全体を把握しようとする意識」なのかどうかは著者に聞いてみないといけないとは思うが、僕は、基本的にはそうではないかと解している。
「例えばアニメ作品の細部から社会を論じてしまうようなものは、私個人として説得力をあまり感じられません」という言葉には僕も大きく頷いた次第だが、同じことを言っているのではないか。
ということで非常に刺激的な読書になった。
一点目。
98頁で「自分で当然だとしか思っていなかった社会の構造を問い直すこと、これが社会科学だと私は思います」とある。僕が読んできた著者の本を通底する考え方がここにある。
実際著者の歴史的な指摘に驚いたことは多い。「現在の憲法制定時期には社会党や共産党が反対していたこと」、もしくは戦前では「日本は多民族国家である」という言説が有ったことなどは、著者に教えられるまでは全く知らなかった。現在の常識ではいささか想像が出来ないと言ってもよい。そんな常識を崩してくれることが著者の著作を読む楽しみである。
かつ、かような歴史的な思いがけない事実はトリビアに終わるものではなく、それがどのように現在に繋がっているのかという展開を繰り広げてくれる腕力がある。
僕なりに一言で言うなら「自分自身の立ち位置と自分が生きている時代の相対化」ということだ。つい絶対化しがちな中で、相対化を行う知力と体力は常に大事なのだということを毎回思い知らされる。それが著者の著作を読む醍醐味である。
二点目。
本書で著者が戦後から現代までをわしづかみにして提示してくれる歴史観の説得力である。
著者は「ただ気になるのは、社会が拡散するなかで、全体を把握しようとする意識の希薄化」に懸念を表している。その裏返しが「わしづかみ」という著者の手つきに表れていると僕は考える。
著者は社会の中から色々な素材を選んでくる。本書で評される沖縄や格差社会も素材という形で提示される。著者は「沖縄を論じる」というよりは「沖縄という素材で日本を論じる」ということだ。その二つは似ていて非なるものだ。それは後書きで著者がはっきりと「私はそうしてとりくんだ個別の問題の専門家になる道を選ばなかった」と言っている通りである。
専門家にならないという道が「全体を把握しようとする意識」なのかどうかは著者に聞いてみないといけないとは思うが、僕は、基本的にはそうではないかと解している。
「例えばアニメ作品の細部から社会を論じてしまうようなものは、私個人として説得力をあまり感じられません」という言葉には僕も大きく頷いた次第だが、同じことを言っているのではないか。
ということで非常に刺激的な読書になった。
2011年10月24日に日本でレビュー済み
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読んでいるときは「フムフム」と感心していたが、あまり心に残らない本だった。現代の日本に於いて、経済や社会の変化に政治や教育が追い付いていない、というのが小熊の主張の根底にあるのだろう。世代が変わったのに制度が変わっていない。例えば、戦争体験世代とその子らの団塊世代は、戦争アレルギーが強いが、その子以降の世代は戦争を実感する体験はもちろんないし、体験談にも接しておらず、実感が伴わない。むしろ、年配の世代による「平和思想」の強制的な押し付けに反発しているのが現状だという。多分そうだろうと思う。現代の戦争はハイテク化しており、大東亜戦争時代の総動員体制は先進国では時代遅れとなっているという。戦争のあり方が変化しているのに、日本の国防意識・戦争観は戦前・戦中のままであるともいう。多分そうなんだろう。教育問題では、江戸時代は階級により学ぶ学問が異なっていた(武士は儒学、商人はそろばん、百姓は手紙)のに、近代になって富国強兵につながる学問(国史、修身、体育など)を均質に学ばせることになったため、学校教育への庶民の反発が強まったと主張する。多分そうだろう。国史は戦前、忠君愛国思想を補強するための手段として活用されてきたが、戦後は民主国家の担い手である「公民」育成の教科となった。しかし敗戦後、どのような国を造るか、という理念の構築がなかったため、常に左右から攻撃にあい、その結果異論の余地のない年号や人物名を羅列する教科になり、生徒の興味を失わせる結果を導きだしたという。教師は教育の目標が定まらず、呻吟している、とする。これは元歴史教師として激しく同意する。これの打開策は、現代の国内・世界の情勢と歴史上の事件を結び合わせて、生徒を歴史評価に参加させることである、という。これも一理あると同意出来る。
いちいちお説ごもっともというべきであるが、白々しい。何か物足らない。『1968』でも感じたのだが、「他人ごと」なのである。『<民主>と<愛国>』を読んだ時の激しい衝撃と感動を彼の近作では味わうことが出来ない。彼の学問が一次資料を自ら発見・蓄積して勝負するのではなく、2次資料を周到・悉皆的に読み込んで勝負する、というスタンスがそろそろ曲がり角に来ているのかも知れない。いつも乾いた、冷静な視線のみでは、そろそろ勤まらなくなる世代に小熊は差し掛かっているのでは(われわれ団塊・ポスト団塊を批判することにより、若い世代の共感を得ていた小熊が、今度は更に若い世代から冷たい視線を浴びる立場になりつつあるような気がする)?
いちいちお説ごもっともというべきであるが、白々しい。何か物足らない。『1968』でも感じたのだが、「他人ごと」なのである。『<民主>と<愛国>』を読んだ時の激しい衝撃と感動を彼の近作では味わうことが出来ない。彼の学問が一次資料を自ら発見・蓄積して勝負するのではなく、2次資料を周到・悉皆的に読み込んで勝負する、というスタンスがそろそろ曲がり角に来ているのかも知れない。いつも乾いた、冷静な視線のみでは、そろそろ勤まらなくなる世代に小熊は差し掛かっているのでは(われわれ団塊・ポスト団塊を批判することにより、若い世代の共感を得ていた小熊が、今度は更に若い世代から冷たい視線を浴びる立場になりつつあるような気がする)?
2022年4月2日に日本でレビュー済み
2010年までくらいの講演・投稿記事・対談をベースに構成されています。あるテーマに対して小熊氏が全面的に描いた記事、同じような考えを持つけど違いもある人との対談、一般の沖縄住民に対する沖縄の課題を説明する対談のそれぞれでハイライトが微妙に違います。それによってより深く理解できます。
沖縄の「伝統を伝える」みたいな部分は私も疑問に思っていた部分です。正統であることを定義するのは難しいし、それは博物館に飾る類のものであって毎日のものではない。その当時の社会では最新・ありふれたものを使っていたのだろうけど、今の社会では違う。正統・歴史的といっても数千年前から続いているわけでもない。
後、北朝鮮核攻撃の可能性の分析も興味深いです。2022年のロシア・ウクライナの関係でも同じでシンボル的あるいは一部の暴走以外で核兵器が使われることはなさそう。長崎・広島だってそう。通常兵器で同じレベルの目標は達成できる。
沖縄の「伝統を伝える」みたいな部分は私も疑問に思っていた部分です。正統であることを定義するのは難しいし、それは博物館に飾る類のものであって毎日のものではない。その当時の社会では最新・ありふれたものを使っていたのだろうけど、今の社会では違う。正統・歴史的といっても数千年前から続いているわけでもない。
後、北朝鮮核攻撃の可能性の分析も興味深いです。2022年のロシア・ウクライナの関係でも同じでシンボル的あるいは一部の暴走以外で核兵器が使われることはなさそう。長崎・広島だってそう。通常兵器で同じレベルの目標は達成できる。
2018年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
内容としては、数年前の著作「社会を変えるには」を補完する、あるいは解説する内容。私達10名ほどの読書会で、現在テキストとして半年ぐらいかけて読んでいる(毎月1回)。