印刷業界、厳密にいえば商業印刷業界という無法地帯へと読み替えても通じます。
電通とは比べ物にならない規模の会社で、桁が何個も小さい案件でも結局理不尽さと、不条理さ、あと仕事の醍醐味と面白さは同じなんだなーと思いました。電通で働くエリートの方も私の会社にいるホワイトカラーの底辺でも同じく無法地帯です。それが知れただけでも買った意味がありました。商業印刷も旧来型の広告代理店業もはっきりダウントレンドで、シュリンクしている業界です。簡単にいえばオワコン。この一見華やかな業界は仕事の面白さと表裏でやっぱりクソなんだよなーと痛感。
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広告業界という無法地帯へ 単行本 – 2017/3/2
前田 将多
(著)
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購入オプションとあわせ買い
「電通」の理不尽エピソード満載!
「電通新入社員自殺事件」でブログが話題に。
元コピーライターによる激白エッセイ!
恐ろしいのは、どこにでもいる普通の人たちだ――
広告業界の第一線で働いてきた著者が見た、聞いた、大の大人たちが繰り広げる仕事上のしょーもない理不尽の数々を、ユーモアと屁理屈で昇華する必笑コラム集。
「電通新入社員自殺事件」でブログが話題に。
元コピーライターによる激白エッセイ!
恐ろしいのは、どこにでもいる普通の人たちだ――
広告業界の第一線で働いてきた著者が見た、聞いた、大の大人たちが繰り広げる仕事上のしょーもない理不尽の数々を、ユーモアと屁理屈で昇華する必笑コラム集。
- 本の長さ199ページ
- 言語日本語
- 出版社毎日新聞出版
- 発売日2017/3/2
- ISBN-104620324396
- ISBN-13978-4620324395
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登録情報
- 出版社 : 毎日新聞出版 (2017/3/2)
- 発売日 : 2017/3/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 199ページ
- ISBN-10 : 4620324396
- ISBN-13 : 978-4620324395
- Amazon 売れ筋ランキング: - 621,932位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,337位マスメディア (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2018年9月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
買ったあとにしばらく積ん読してしまった本をやっと開いた。序章を読んだら一気に引き込まれて、続きを読んでいったのだけれど、後半、失速したように思う。
発売直後の喧騒が収まって、今読んでいることもあるのかもしれない。その後、電通も変わったし、印刷業界もさらに変わった。
発売直後の喧騒が収まって、今読んでいることもあるのかもしれない。その後、電通も変わったし、印刷業界もさらに変わった。
2017年9月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
元電通(関西支社)社員の筆者が、2016年の電通を襲った激震の中で書いたとあるウェブ記事が話題を呼びまくり、
そのビッグウェーブに乗るかのように緊急刊行された書籍。
ページ数を確保するためだろうか、筆者が過去何年にも渡ってウェブやら何やらに書いた原稿が雑多に詰め込まれており、
時間軸的にもぐちゃぐちゃで、1冊の書籍として見るとかなりとっちらかった印象を受ける。
単なる便乗商法ではないが、でも「急いで出した」感は否めない。
もちろん「外に出た元社員」として電通や広告業界に対する提言もあり、説得力のある言葉にうなずけるところもあるが、
単なる筆者のややナルシスチックな過去自慢、昔の広告業界ハチャメチャ武勇伝みたいなパートも多く、なんとも評価しづらい。
できれば頑張って1冊のテーマを持った書籍として書き下ろしにしたものを読みたかった。
温度の高い序章がとても良かっただけに、読み進めていくほどに失速感を覚えてしまった。
そのビッグウェーブに乗るかのように緊急刊行された書籍。
ページ数を確保するためだろうか、筆者が過去何年にも渡ってウェブやら何やらに書いた原稿が雑多に詰め込まれており、
時間軸的にもぐちゃぐちゃで、1冊の書籍として見るとかなりとっちらかった印象を受ける。
単なる便乗商法ではないが、でも「急いで出した」感は否めない。
もちろん「外に出た元社員」として電通や広告業界に対する提言もあり、説得力のある言葉にうなずけるところもあるが、
単なる筆者のややナルシスチックな過去自慢、昔の広告業界ハチャメチャ武勇伝みたいなパートも多く、なんとも評価しづらい。
できれば頑張って1冊のテーマを持った書籍として書き下ろしにしたものを読みたかった。
温度の高い序章がとても良かっただけに、読み進めていくほどに失速感を覚えてしまった。
2017年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
どれだけメディアが報道しているものが誇張され、どれだけ広告業界が苦しいか、この本を読んで理解できました。
タイトルからして、ネガティヴ系かと思いきや、全然そんなことない。真逆。
広告業界が好きになる。広告業界を応援したくなる。そんな本でした。
現在、就活生、まだまだこれから。頑張ります。
タイトルからして、ネガティヴ系かと思いきや、全然そんなことない。真逆。
広告業界が好きになる。広告業界を応援したくなる。そんな本でした。
現在、就活生、まだまだこれから。頑張ります。
2017年5月27日に日本でレビュー済み
・ポスター1枚作るのにも、沢山の段階を踏んで、確認→決定を繰り返しながら、固めていくもの。
それなのに最後になって、打ち合わせにもいなかった「おエラいさん」の鶴の一声で、
振り出しに戻されてしまう。納期は変わらないのに…
・しかもその「おエラいさん」が直接言ってくるなら交渉の余地もあったのに、
姿を現さず部下に言わせる「卑怯者」を相手には、なす術も無い
・クレームを気にするあまり、何かにつけて「CM上の演出です」と
テロップを入れなくてはならないバカバカしさ
・残業を減らせと言うけれど、出口(就業時間)ばかり塞いで入口(業務量)をそのままで、
いったいどうすればいいのか?
そんな理不尽さが、ユーモアや良い話も交えながら描かれています。
非常にくだけた文体に戸惑いもありましたが、
この内容を堅い文体で書かれては、読者が重苦しい気持ちになるのでしょう。
今の日本企業全体に蔓延する息苦しさを、次のように描写しています。
「クライアントからのプレッシャー、上司や先輩からの命令、
煩雑さが増す社内ルール、自粛と言い訳を強いる社会への責任、
これら全てが人間性の限界に達しつつある現状に、
何も打てる手が思いつかない無力感が、
ため息となって業界中の、そして日本中の空気を淀ませている」
そして問題の根底にあるものを「不寛容」という言葉で炙り出しています。
競争社会といわれる場所では、多くの人が走り続けています。
走り続けるのはとっくに疲れているのに、自分だけ立ち止まるわけにはいきません。
疲れた先輩達は、休む代わりに「自分がしてorされてきたから同じようにするべきだ」と後輩に求めます。
実力でかなわなければ、取引先という立場を利用して無理難題を要求してみたり、
プロの範疇である細かな部分にまで口を出したりすることで相手をコントロールし、
「電通社員というエリート」に優越した気になります。
心のゆとりを失い、些細なことにもカリカリとクレームをつけたくなるし、
面と向かうのが怖くても匿名のSNS等で拡散すれば相手を貶めることもできます。
そうやって誰もが後れを取らないように必死です。
あるいはそんな流れに順応できずに心を病んでしまう方もいます・・・
情けは人のためならずということわざがありますが、
「情け」を「不寛容」に置き換えた状態が今の社会なのかもと、ふと思いました。
一人一人の余裕の無さが不寛容な言動を生み、それが社会全体に広がり、
巡り巡って自分が息苦しくなっている、そんな構造です。
決して広告業界や会社勤めの人だけに限った話ではありません。
八割方はふまじめな、書籍としてはそれこそ「無法地帯」に近いような文章なのですが、
さすがはコピーライター、要所要所で端的な指摘が刺さり、考えさせられる本でした。
それなのに最後になって、打ち合わせにもいなかった「おエラいさん」の鶴の一声で、
振り出しに戻されてしまう。納期は変わらないのに…
・しかもその「おエラいさん」が直接言ってくるなら交渉の余地もあったのに、
姿を現さず部下に言わせる「卑怯者」を相手には、なす術も無い
・クレームを気にするあまり、何かにつけて「CM上の演出です」と
テロップを入れなくてはならないバカバカしさ
・残業を減らせと言うけれど、出口(就業時間)ばかり塞いで入口(業務量)をそのままで、
いったいどうすればいいのか?
そんな理不尽さが、ユーモアや良い話も交えながら描かれています。
非常にくだけた文体に戸惑いもありましたが、
この内容を堅い文体で書かれては、読者が重苦しい気持ちになるのでしょう。
今の日本企業全体に蔓延する息苦しさを、次のように描写しています。
「クライアントからのプレッシャー、上司や先輩からの命令、
煩雑さが増す社内ルール、自粛と言い訳を強いる社会への責任、
これら全てが人間性の限界に達しつつある現状に、
何も打てる手が思いつかない無力感が、
ため息となって業界中の、そして日本中の空気を淀ませている」
そして問題の根底にあるものを「不寛容」という言葉で炙り出しています。
競争社会といわれる場所では、多くの人が走り続けています。
走り続けるのはとっくに疲れているのに、自分だけ立ち止まるわけにはいきません。
疲れた先輩達は、休む代わりに「自分がしてorされてきたから同じようにするべきだ」と後輩に求めます。
実力でかなわなければ、取引先という立場を利用して無理難題を要求してみたり、
プロの範疇である細かな部分にまで口を出したりすることで相手をコントロールし、
「電通社員というエリート」に優越した気になります。
心のゆとりを失い、些細なことにもカリカリとクレームをつけたくなるし、
面と向かうのが怖くても匿名のSNS等で拡散すれば相手を貶めることもできます。
そうやって誰もが後れを取らないように必死です。
あるいはそんな流れに順応できずに心を病んでしまう方もいます・・・
情けは人のためならずということわざがありますが、
「情け」を「不寛容」に置き換えた状態が今の社会なのかもと、ふと思いました。
一人一人の余裕の無さが不寛容な言動を生み、それが社会全体に広がり、
巡り巡って自分が息苦しくなっている、そんな構造です。
決して広告業界や会社勤めの人だけに限った話ではありません。
八割方はふまじめな、書籍としてはそれこそ「無法地帯」に近いような文章なのですが、
さすがはコピーライター、要所要所で端的な指摘が刺さり、考えさせられる本でした。
2017年6月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今働き方が問題に。
まさにその中で働いてきた著者の貴重な体験を交えた本。
沢山の人、特に若い人達に読んで欲しい。
まさにその中で働いてきた著者の貴重な体験を交えた本。
沢山の人、特に若い人達に読んで欲しい。
2018年1月7日に日本でレビュー済み
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新卒で電通の子会社に入りました。
2年半で辞めましたが、そこでの経験は社会人として大きなものになったと思います。
その後は外資系で25年広告の仕事に携わりましたが、コミュニケーションが英語というだけで、無理難題は同じ様なものでした。
広告と言う仕事はサービス業です。
そこには世の東西を問いません。
筆者の言わんとすることも理解できますが、就職活動の際心して、業界を選択することが肝心です。
2年半で辞めましたが、そこでの経験は社会人として大きなものになったと思います。
その後は外資系で25年広告の仕事に携わりましたが、コミュニケーションが英語というだけで、無理難題は同じ様なものでした。
広告と言う仕事はサービス業です。
そこには世の東西を問いません。
筆者の言わんとすることも理解できますが、就職活動の際心して、業界を選択することが肝心です。
2017年3月13日に日本でレビュー済み
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本書は電通の新入女性社員過労自死事件について、著者が投稿したブログをきっかけに書かれたものだ。当方もハフィントンポストに転載された記事を読み、広告業界に身を置く一人として少なからぬ危機意識を持って読んだのだが…。本書の主旨ではないが、全体を通して女性の扱いがひどく、最後まで読み通すがつらかった。(読んだけど)
「自殺した彼女の華やかな経歴と美貌」「女優と結婚できると思って、今は浮かれた気持ちでいるかもしれませんが。。。。私の女房を見せてあげたい」「ある大手企業にものすごく高圧的なタイプの女性担当者がいて」「考えるなら若い女性とそない若くない女性のことだけを考えていたいものだが」「七十半ばでも、あわよくば受付嬢と社内不倫しちゃうくらいの意気込みで働かせてほしい」「イタリアの庶民はおそらくサングラスしてきれいなねーちゃんのお尻を触って楽しく暮らしている」「仲尾(仮名)さんの...奥様はハーフかと思えるような美人」「殺しあってでもクラスのマドンナちゃんを抱くと思うけどね。マドンナちゃんじゃなくても、それなりに抱いちゃうと思うけどね」「かわいいつもりで付けマツ毛だか味付け海苔だかを目にバリバリ貼り付けてしまっているブスの女の子は嫌いだけど、半分微笑ましい」「ブスでデブで不潔で人の悪口ばっかり言っているブスは純粋に大嫌い」という具合。女性はブスか美人か、嫌悪の対象か、ヤレる対象として描かれる。
その一方で、著者は「カッコいい男たちと心やさしい女たちに何度も助けられて働いてきた」と記述している。しかし実際には心やさしい女たちのエピソードは本書中にひとつもなく、尊厳ある、あるいは愛すべき同僚や先輩として好意的に描かれる女性社員も出てこない。なんとかニュートラルに描かれるのは、泣きそうな声でレイアウトを見せてきた女性アートディレクターと、寮母のおばちゃんと、オレゴンのレザーショップの女主人ぐらい。
亡くなった新入女性社員は「男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても限界である。」というツイートを残したと言われる。ユーモアや笑いをまとって繰り出されるセクハラ発言。件の上司に自覚があったかどうか知る術はないが、その性差別意識に関しては著者とそんなに遠くないところにあるのだろう。(加筆修正しました)
「自殺した彼女の華やかな経歴と美貌」「女優と結婚できると思って、今は浮かれた気持ちでいるかもしれませんが。。。。私の女房を見せてあげたい」「ある大手企業にものすごく高圧的なタイプの女性担当者がいて」「考えるなら若い女性とそない若くない女性のことだけを考えていたいものだが」「七十半ばでも、あわよくば受付嬢と社内不倫しちゃうくらいの意気込みで働かせてほしい」「イタリアの庶民はおそらくサングラスしてきれいなねーちゃんのお尻を触って楽しく暮らしている」「仲尾(仮名)さんの...奥様はハーフかと思えるような美人」「殺しあってでもクラスのマドンナちゃんを抱くと思うけどね。マドンナちゃんじゃなくても、それなりに抱いちゃうと思うけどね」「かわいいつもりで付けマツ毛だか味付け海苔だかを目にバリバリ貼り付けてしまっているブスの女の子は嫌いだけど、半分微笑ましい」「ブスでデブで不潔で人の悪口ばっかり言っているブスは純粋に大嫌い」という具合。女性はブスか美人か、嫌悪の対象か、ヤレる対象として描かれる。
その一方で、著者は「カッコいい男たちと心やさしい女たちに何度も助けられて働いてきた」と記述している。しかし実際には心やさしい女たちのエピソードは本書中にひとつもなく、尊厳ある、あるいは愛すべき同僚や先輩として好意的に描かれる女性社員も出てこない。なんとかニュートラルに描かれるのは、泣きそうな声でレイアウトを見せてきた女性アートディレクターと、寮母のおばちゃんと、オレゴンのレザーショップの女主人ぐらい。
亡くなった新入女性社員は「男性上司から女子力がないだのなんだのと言われるの、笑いを取るためのいじりだとしても限界である。」というツイートを残したと言われる。ユーモアや笑いをまとって繰り出されるセクハラ発言。件の上司に自覚があったかどうか知る術はないが、その性差別意識に関しては著者とそんなに遠くないところにあるのだろう。(加筆修正しました)