鉄道そのものの魅力の開示としては、所謂『鉄』のひとには物足りないかもしれません。でも、物理、と
いうより、『工学』の入門書として推したいと思います。
鉄道技術、とりわけ日本の高速鉄道の技術は、完成度が非常に高い半面、精緻で安易に模倣もできないし
運用側にも高度な維持・保守技術の水準が求められるため、逆に輸出に際してネックが生じかねない、と
すら言われていますが、この1冊を読むと、その高度な技術を支える裾野の広い『工学』とは常に『応用』
であって、原理原則は、実は高校生レベルの“物理”の教科書に皆書かれている。エンジニアであれば
誰でも解することのできることでしょう。
昨今、個別技術が分野毎に細分化され、エンジニアやメンテナーが、実務レベルでは実に安易なミスを
犯す。それは硬直化したマニュアル遵守に起因することが多いのですが、かのフクシマの炉心溶融でさえ
この「工学とは応用であり、原理を解さずして運用し得ない」ということから発生したことが明らかに
なりました。エンジニアの自戒の書として、また、逆に物理に関心のない高校生に、『こんなこと学んで
ナンになるのか』を明示してくれる手引書として好適と思います。
かのフクシマで発生した事象を理解する上でも、同じく『工学』は『理学』の応用にすぎない、ということ
を実感させてくれる本として、もう1冊、下記を推します。
学びなおすと地学はおもしろい
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物理で広がる鉄道の魅力 単行本(ソフトカバー) – 2010/10/30
半田 利弘
(著)
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購入オプションとあわせ買い
鉄道には科学技術のすべてがつまっています。
蒸気機関車からはじまった鉄道技術の進歩は、
まさに科学の進歩とともにありました。
これらの技術の大半は「物理」から生まれたものなのです。
本書は高校レベルの物理の知識を用いて、
鉄道の「なぜ」をやさしく解き明かします。 VVVFや回生ブレーキといった複雑なシステムも
簡単な物理に分解することが出来ます。
逆に簡略化できない問題を技術者の工夫が解決していることを知れば、
鉄道の内からあふれだす美しさに驚くはずです。
動力機関や車両形状などの車両の話題から、
レールや橋梁などの鉄道構造物、
自動改札や運行ダイヤなど、
すべての鉄道ファンが楽しめる内容となっています。
本書はこのように鉄道という身近な存在から物理を学ぶこともでき、
学生や物理を学ぶ人の理解を助け、
また物理へのさらなる興味をかきたてます。
となりの「鉄」に差をつける一冊ここに誕生。
第1章 蒸気機関車のしくみ
第2章 抵抗制御式電車のしくみ
第3章 交流電化とVVVF電車
第4章 気動車のしくみ
第5章 鉄道車両の制動
第6章 鉄道車両の走行抵抗
第7章 曲線の線路
第8章 登りと下り――勾配を克服する
第9章 列車運行と信号
第10章 橋梁とトンネル
第11章 切符と自動改札のしくみ
蒸気機関車からはじまった鉄道技術の進歩は、
まさに科学の進歩とともにありました。
これらの技術の大半は「物理」から生まれたものなのです。
本書は高校レベルの物理の知識を用いて、
鉄道の「なぜ」をやさしく解き明かします。 VVVFや回生ブレーキといった複雑なシステムも
簡単な物理に分解することが出来ます。
逆に簡略化できない問題を技術者の工夫が解決していることを知れば、
鉄道の内からあふれだす美しさに驚くはずです。
動力機関や車両形状などの車両の話題から、
レールや橋梁などの鉄道構造物、
自動改札や運行ダイヤなど、
すべての鉄道ファンが楽しめる内容となっています。
本書はこのように鉄道という身近な存在から物理を学ぶこともでき、
学生や物理を学ぶ人の理解を助け、
また物理へのさらなる興味をかきたてます。
となりの「鉄」に差をつける一冊ここに誕生。
第1章 蒸気機関車のしくみ
第2章 抵抗制御式電車のしくみ
第3章 交流電化とVVVF電車
第4章 気動車のしくみ
第5章 鉄道車両の制動
第6章 鉄道車両の走行抵抗
第7章 曲線の線路
第8章 登りと下り――勾配を克服する
第9章 列車運行と信号
第10章 橋梁とトンネル
第11章 切符と自動改札のしくみ
- 本の長さ178ページ
- 言語日本語
- 出版社丸善
- 発売日2010/10/30
- 寸法15 x 1.2 x 21 cm
- ISBN-104621082892
- ISBN-13978-4621082898
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商品の説明
著者について
東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター助教。理学博士。1987年東京大学大学院理学系研究科天文学専門課程博士課程修了。日本天文学会会員,日本物理学会会員,鉄道友の会会員。おもな研究分野は電波天文学。電波観測によって,天の川銀河やほかの銀河の星間物質の状態と構造の関係を研究。論理的な理解や検証手法など,物理の考え方は現代人には必須の“実学”であり,万人のための物理学を伝えるのも物理学者の責務であると考え,大学内外のさまざまな場面で物理学(とくに宇宙物理学)を伝える活動を心がけている。おもな著書に『シリーズ現代の天文学第5巻 銀河II 銀河系』(共著,日本評論社),『図鑑Neo 宇宙』(共著,小学館),『はじめての天文学』(誠文堂新光社),『ミステリアスな宇宙』(誠文堂新光社),『よくわかる宇宙の基本と仕組み』(秀和システム),『新物理学小辞典』(共著,三省堂),『脳がワクワクする理系ドリル』(青春出版社)がある。趣味は鉄道・SF。妻と2人暮らし。
登録情報
- 出版社 : 丸善 (2010/10/30)
- 発売日 : 2010/10/30
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 178ページ
- ISBN-10 : 4621082892
- ISBN-13 : 978-4621082898
- 寸法 : 15 x 1.2 x 21 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 476,583位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,619位物理学 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2011年5月23日に日本でレビュー済み
記述が蒸気機関車・電車・気動車のメカニズムから始まり、
大学の初等物理レベルの用語もちらほらと出てくるので、
読み始めは難解に感じられるかもしれません。
数式はそれほど出てはきませんが、本書は鉄道の仕組みについてが趣旨ですから、
中身を読み飛ばしてしまうとその趣旨に沿わない場面が出てきてしまうかもしれません。
しかしながら技術系の仕事についている方や、物理学を履修した方であれば、
仮に今理論を忘れていたにしても概念的にすぐ理解できる文章です。
私は鉄道についてはさほどの知識を持ち合わせていませんが、
信号や切符のシステムについての記述もあり、
「なるほど〜」と思うコラム的なトリビアも多く、
それなりに鉄分補給ができて楽しめました。
高校生以下にはやや難しいと思われる本書ですが、
理系離れが言われて久しい今、
もう少し平易にかみ砕いた本があっても良いかなぁとも思いました。
そうすれば、今の勉強のひとつひとつが身の回りにあるすべての物に活かされているということ、
そしてここから将来の進路決めへの一助にでもなるのかな、とも思ったところです。
大学の初等物理レベルの用語もちらほらと出てくるので、
読み始めは難解に感じられるかもしれません。
数式はそれほど出てはきませんが、本書は鉄道の仕組みについてが趣旨ですから、
中身を読み飛ばしてしまうとその趣旨に沿わない場面が出てきてしまうかもしれません。
しかしながら技術系の仕事についている方や、物理学を履修した方であれば、
仮に今理論を忘れていたにしても概念的にすぐ理解できる文章です。
私は鉄道についてはさほどの知識を持ち合わせていませんが、
信号や切符のシステムについての記述もあり、
「なるほど〜」と思うコラム的なトリビアも多く、
それなりに鉄分補給ができて楽しめました。
高校生以下にはやや難しいと思われる本書ですが、
理系離れが言われて久しい今、
もう少し平易にかみ砕いた本があっても良いかなぁとも思いました。
そうすれば、今の勉強のひとつひとつが身の回りにあるすべての物に活かされているということ、
そしてここから将来の進路決めへの一助にでもなるのかな、とも思ったところです。
2010年12月30日に日本でレビュー済み
物理の雑誌パリティに連載していたものに加筆したものが基本になっています。
鉄道に関する力学、電磁気学を中心にまとめられた内容になっています。とい
っても数式が羅列しているというわけではありません。
鉄道について、物理的に考察しています。私はこの本を見たとき、「日常の
物理辞典」や「物理の散歩道」を思い出しました。鉄道について、物理的に解
説している本は見かけたことがないので、貴重な本だと思います。興味のあり
そうなところ見て考え、楽しめばいいのではないでしょうか。
鉄道に関する力学、電磁気学を中心にまとめられた内容になっています。とい
っても数式が羅列しているというわけではありません。
鉄道について、物理的に考察しています。私はこの本を見たとき、「日常の
物理辞典」や「物理の散歩道」を思い出しました。鉄道について、物理的に解
説している本は見かけたことがないので、貴重な本だと思います。興味のあり
そうなところ見て考え、楽しめばいいのではないでしょうか。
2011年5月23日に日本でレビュー済み
得意学科 " 物理" 、趣味が鉄道と言う人むけの本と言うことで
なんとなく両方とも好きな自分には向いていないかとも思ったけれど、
分からないなりに面白かったです。
鉄道って本当に色々考えられて作られてるんだなーと
単純にワクワクする一冊でした。
深く理解しようとして、読むと
物理の知識が必要だとは思いますが
浅く、なんとなく雰囲気が伝わればいい、程度で挑む人であれば
確実に面白い、と思います。
図もふんだんに使われているので
イメージしやすいのもありがたかったです。
なんとなく両方とも好きな自分には向いていないかとも思ったけれど、
分からないなりに面白かったです。
鉄道って本当に色々考えられて作られてるんだなーと
単純にワクワクする一冊でした。
深く理解しようとして、読むと
物理の知識が必要だとは思いますが
浅く、なんとなく雰囲気が伝わればいい、程度で挑む人であれば
確実に面白い、と思います。
図もふんだんに使われているので
イメージしやすいのもありがたかったです。
2011年6月5日に日本でレビュー済み
私は鉄道には強い興味があるわけではないのですが、
日頃通勤で使っているものだし話のネタにでも…と
軽い気持ちで読んでみました。
高校まで物理を勉強していたレベルの私の場合、
1割ほど理解が難しいところがありましたが、
そのほかは楽しく読み進められました。
大江戸線のレールの中央に走っている鉄板て、
なんであるんだろうって思っていましたが、
この本を読んでその理由がわかりました。
写真がカラーじゃないし、解説の図がちょっと少ないのが残念ですが、
あくまでちょっとした趣味程度、友達との話のネタ程度であれば、
物理が大得意でなくても十分に楽しめると思います。
ただ、全くの物理嫌いって人にはちょっと厳しいかな…
日頃通勤で使っているものだし話のネタにでも…と
軽い気持ちで読んでみました。
高校まで物理を勉強していたレベルの私の場合、
1割ほど理解が難しいところがありましたが、
そのほかは楽しく読み進められました。
大江戸線のレールの中央に走っている鉄板て、
なんであるんだろうって思っていましたが、
この本を読んでその理由がわかりました。
写真がカラーじゃないし、解説の図がちょっと少ないのが残念ですが、
あくまでちょっとした趣味程度、友達との話のネタ程度であれば、
物理が大得意でなくても十分に楽しめると思います。
ただ、全くの物理嫌いって人にはちょっと厳しいかな…
2011年6月9日に日本でレビュー済み
物理嫌いを克服しようと思って読んでみました。
古典力学以外に、熱力学、流体力学、電磁気学と、
ザックリと満遍なく触れていて、
鉄道が様々な“力”を利用したり、様々な“力”を克服して、
巧みに成立っている事が分かりやすく書いてあります。
物理嫌いでも、鉄道が嫌いでない限り、
どれかしら興味が湧く事があると思います。
思ったより、式、定理や法則などの記述は少なめなので、
別に参考書やインターネットで調べることでより理解が深まるかと。
内容と関係無い点で、
若干改ページや図の挿入の問題で読みにくかったのが少し残念でしたが、
身近な鉄道を、物理で切りこむ面白い本でした。
古典力学以外に、熱力学、流体力学、電磁気学と、
ザックリと満遍なく触れていて、
鉄道が様々な“力”を利用したり、様々な“力”を克服して、
巧みに成立っている事が分かりやすく書いてあります。
物理嫌いでも、鉄道が嫌いでない限り、
どれかしら興味が湧く事があると思います。
思ったより、式、定理や法則などの記述は少なめなので、
別に参考書やインターネットで調べることでより理解が深まるかと。
内容と関係無い点で、
若干改ページや図の挿入の問題で読みにくかったのが少し残念でしたが、
身近な鉄道を、物理で切りこむ面白い本でした。