ケネス・クラークが正当とすれば、フリーデルのそれは逆・文化史の最高峰の労作である。批評子は、高校生の頃からクラークの「芸術と文明」に放映された番組そして翻訳書を通して親しんできた。しかし、それでは大分多くの重要な事柄が漏れていることに気づき。それらを補う文明論を探していたが、それがフリーデルの大作である。そこには西欧側からの視点でしか見られたなかったことが、様々な視点で見ることができることを西欧人であるフリーデル自らが教えてくれる。翻訳では全3巻の大著であるが、特に、第2巻と第3巻は読み応えがある。批評子は、中でも第2巻の「作り出された古代ギリシア」の「ロマン主義的」ギリシア人に共感を覚えた。それがその見方の典型的なものである。
このような大作は、最初から最後まで通読することが王道であるが、索引を使って興味のある誰かについてフリーデルがどのように評価しているのかを読みながら始めることも正しいと思う。
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近代文化史 3: ヨーロッパ精神の危機/黒死病から第一次世界大戦まで 単行本 – 1988/4/1
エーゴン フリーデル
(著),
宮下 啓三
(翻訳)
- 本の長さ467ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日1988/4/1
- ISBN-104622006103
- ISBN-13978-4622006107
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登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1988/4/1)
- 発売日 : 1988/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 467ページ
- ISBN-10 : 4622006103
- ISBN-13 : 978-4622006107
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,043,248位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,843位ヨーロッパ史一般の本
- カスタマーレビュー:
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