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グーテンベルクの銀河系―活字人間の形成 単行本 – 1986/2/21
マーシャル マクルーハン
(著),
森 常治
(翻訳)
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「これまでいずれの文学理論家もついぞ開けなかったドア、
経験のなかにおける安定性の問題についてのまことに大きな扉がここにあるといわねばなるまい。
わたしの考えでは
ブレイク以来だれも認めたことのなかった扉なのだ。
ブレイクについていえば、
マクルーハンはとことんまでブレイクの後継者である」
(G.スタイナー)
グーテンベルクによる印刷技術の発明は、
人間の歴史と文化にたいし、
いかなるインパクトを与えたか。
書物(活字)を読むという行為は、
人間の知覚=精神をどのように変容させたのか。
口語文化と活字文化はどう違うのか。
本書は、これらの疑問にたいするマクルーハンの
詩的洞察に満ちた応答である。
著者は、西欧近代の形成において
印刷技術が果たした決定的な役割を詳細に検証してゆく。
ホメロス、シェイクスピアはもとより、
ポープ、ジョイスからド・シャルダン、さらにはダンチッヒにハイゼンベルクまで、
古今東西にわたる博引傍証によって、
活版印刷をめぐる壮大な《グーテンベルクの銀河系》が描き出される。
部族共同体の時代から中世・ルネッサンスを経て
近代に至る広大な歴史の流れのなかで、
活字(書物)が視覚強調を促進することで
聴覚・触覚を抑圧し、
近代のテクノロジー・個人主義・ナショナリズム等を形成したプロセスを
モザイク的方法によって浮き彫りにしてゆく。
活字文化と電気=電磁波テクノロジーによる
文化(映画・テレビ等)が競合している今日、
活字文化を再考し、
新しい文化創造を構想する上で、
本書は、ブレイクにも似た予言者の書といえよう。
経験のなかにおける安定性の問題についてのまことに大きな扉がここにあるといわねばなるまい。
わたしの考えでは
ブレイク以来だれも認めたことのなかった扉なのだ。
ブレイクについていえば、
マクルーハンはとことんまでブレイクの後継者である」
(G.スタイナー)
グーテンベルクによる印刷技術の発明は、
人間の歴史と文化にたいし、
いかなるインパクトを与えたか。
書物(活字)を読むという行為は、
人間の知覚=精神をどのように変容させたのか。
口語文化と活字文化はどう違うのか。
本書は、これらの疑問にたいするマクルーハンの
詩的洞察に満ちた応答である。
著者は、西欧近代の形成において
印刷技術が果たした決定的な役割を詳細に検証してゆく。
ホメロス、シェイクスピアはもとより、
ポープ、ジョイスからド・シャルダン、さらにはダンチッヒにハイゼンベルクまで、
古今東西にわたる博引傍証によって、
活版印刷をめぐる壮大な《グーテンベルクの銀河系》が描き出される。
部族共同体の時代から中世・ルネッサンスを経て
近代に至る広大な歴史の流れのなかで、
活字(書物)が視覚強調を促進することで
聴覚・触覚を抑圧し、
近代のテクノロジー・個人主義・ナショナリズム等を形成したプロセスを
モザイク的方法によって浮き彫りにしてゆく。
活字文化と電気=電磁波テクノロジーによる
文化(映画・テレビ等)が競合している今日、
活字文化を再考し、
新しい文化創造を構想する上で、
本書は、ブレイクにも似た予言者の書といえよう。
- ISBN-104622018969
- ISBN-13978-4622018964
- 出版社みすず書房
- 発売日1986/2/21
- 言語日本語
- 本の長さ528ページ
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登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1986/2/21)
- 発売日 : 1986/2/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 528ページ
- ISBN-10 : 4622018969
- ISBN-13 : 978-4622018964
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- - 16,738位アート・建築・デザイン (本)
- - 30,857位ビジネス・経済 (本)
- - 59,983位人文・思想 (本)
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月15日に日本でレビュー済み
以前から間歇的に読んできたが、ここ数年改めて読み直している。なるほどこの人は何よりも英文学者だったのだと思う。それもいわゆる文学史の見方を変えさせるような至言もあり、もちろんどこか懐かしいニュークリティシズムの匂いもする。ともあれ、シェイクスピアに始まり、ゴシックもピクチャレスクもロマン主義もちゃんと語られているからあら不思議。この本、文学研究者が読まなかったか、理解できなかったのではないだろうか。なのに、日本近代文学の見方はマクルーハン理論の反映としかいいようがない。前田愛も柄谷行人もここから出て来た。そういうことに気づかなかった自分を恥じるばかりである。D.リースマンなんてマクルーハンのお仲間。ともあれ、マクルーハンの文章のスタイルこそ何よりもの批評的実践。彼のモザイク論の秀逸さ。これは「マクルーハンの銀河系」です。
2013年3月2日に日本でレビュー済み
様々なエピソード、研究者の書物からの引用が多い。
章が多く、あちこちに話が拡散している印象であるけれど、なるほど!と思う部分が多くて、コーフンした。
例えば、ある映画の例が挙げられている。
”交通ルールを守らなくてはいけない”といったメッセージが込められたフィルムであっても、アフリカ人は、どこのシーンにどんな動物が映っていたのかなどの印象に終始してしまい、製作者が意図したものとは全く、別の印象を与えてしまっていた事など。
グーテンベルグの活版印刷以前の写本文化について。
表音文字がもたらしたもの。実際の世界と、文字に表された世界は別のものである(表意文字の場合には、実際の世界が図式で表されるだけ、繋がっている?)。文字を音読しているうちは、それは聞き言葉でもあり、聴覚で感じる世界と、文字から伝わる世界が繋がっていて、同質である。
活字以前の文化についての記述。神話で知識を伝えていく文化と、論理により伝えていく文化の違い。ギリシャ文化とローマを採り上げている。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス等が、自身では本を書かず、聞き手が記している事。一方、ローマ時代のキケロ。
12世紀から13世紀のヨーロッパにおける大学教育がどうであったかについて、イストヴァン・ハイナルの書物からの引用がある。
組織的な教育をほどこす施設が当時は大学以外にはなかった。パリ大学には10歳以下の学生がいた。大学では最も低いレベルから高いレベルまで教授していた。知識量が増え、教授する内容が多岐にわたっていたため、多くの項目を教えなくてはならない。学生が理解できる速度で授業をすすめることと、学生が筆記できるような速度も求められた。
写本は高価であり、テキストが圧倒的に不足していた。授業で学生がとったノートが、授業の補助教材となり、ノートが蔵書となっていく。本の消費者であると同時に、製作者になっていった。
音読では処理できないほどの、知識量。活版印刷は、それまでの写本から、均質な文字になることで、視覚情報の影響が強くなってくる。
さらに、黙読されるようになり、知性と感性が分裂していった。
活字を読むことは、活版印刷以降の我々にとって、今や当たり前であるが、それは専ら視覚情報によるものだという事に、案外気がついていない。
それにより、世界を認識する方法、意識などが全然違ってくる。
無文字文化(口承により知識が伝達されていく社会)の場合には、どうだったのか。「無意識」は文字文化が生み出したなんて、ショックである。
ショックといえば。
マクルーハンが本書で採り上げ、引用した本を読みたいと思っても、既に絶版となっていたり、あるいは邦訳されていない事である。
ポープ『愚物列伝』や、イストヴァン・ハイナルの著作など。
バイロンの引用。
「男にとって愛は人生の一部。女にとって愛はすべて」
技術が進み、世界を捉える方法が、様々に増えていく。
自動車を”馬のない馬車”と表現していた頃から、認識が変わっていき、当たり前になっていく過程。
思えば、音楽を聴く際に、お抱えの音楽家の生演奏だった頃から、やがてレコードが発明され、記録媒体がCDとなる。いつのまにか、ソフトとハードの概念が生まれ、今や、ソフトがデータとなり、iTunesでダウンロードされちゃう。
無文字社会(狩猟社会)と文字社会(定住社会)、写本から活版印刷、ルネサンス、ニュートン力学など・・ものすごく緩慢に進んできた情報の流れ、知識の蓄積。人類史レベルで考えると、急すぎて怖くなった。
章が多く、あちこちに話が拡散している印象であるけれど、なるほど!と思う部分が多くて、コーフンした。
例えば、ある映画の例が挙げられている。
”交通ルールを守らなくてはいけない”といったメッセージが込められたフィルムであっても、アフリカ人は、どこのシーンにどんな動物が映っていたのかなどの印象に終始してしまい、製作者が意図したものとは全く、別の印象を与えてしまっていた事など。
グーテンベルグの活版印刷以前の写本文化について。
表音文字がもたらしたもの。実際の世界と、文字に表された世界は別のものである(表意文字の場合には、実際の世界が図式で表されるだけ、繋がっている?)。文字を音読しているうちは、それは聞き言葉でもあり、聴覚で感じる世界と、文字から伝わる世界が繋がっていて、同質である。
活字以前の文化についての記述。神話で知識を伝えていく文化と、論理により伝えていく文化の違い。ギリシャ文化とローマを採り上げている。
ソクラテス、プラトン、アリストテレス等が、自身では本を書かず、聞き手が記している事。一方、ローマ時代のキケロ。
12世紀から13世紀のヨーロッパにおける大学教育がどうであったかについて、イストヴァン・ハイナルの書物からの引用がある。
組織的な教育をほどこす施設が当時は大学以外にはなかった。パリ大学には10歳以下の学生がいた。大学では最も低いレベルから高いレベルまで教授していた。知識量が増え、教授する内容が多岐にわたっていたため、多くの項目を教えなくてはならない。学生が理解できる速度で授業をすすめることと、学生が筆記できるような速度も求められた。
写本は高価であり、テキストが圧倒的に不足していた。授業で学生がとったノートが、授業の補助教材となり、ノートが蔵書となっていく。本の消費者であると同時に、製作者になっていった。
音読では処理できないほどの、知識量。活版印刷は、それまでの写本から、均質な文字になることで、視覚情報の影響が強くなってくる。
さらに、黙読されるようになり、知性と感性が分裂していった。
活字を読むことは、活版印刷以降の我々にとって、今や当たり前であるが、それは専ら視覚情報によるものだという事に、案外気がついていない。
それにより、世界を認識する方法、意識などが全然違ってくる。
無文字文化(口承により知識が伝達されていく社会)の場合には、どうだったのか。「無意識」は文字文化が生み出したなんて、ショックである。
ショックといえば。
マクルーハンが本書で採り上げ、引用した本を読みたいと思っても、既に絶版となっていたり、あるいは邦訳されていない事である。
ポープ『愚物列伝』や、イストヴァン・ハイナルの著作など。
バイロンの引用。
「男にとって愛は人生の一部。女にとって愛はすべて」
技術が進み、世界を捉える方法が、様々に増えていく。
自動車を”馬のない馬車”と表現していた頃から、認識が変わっていき、当たり前になっていく過程。
思えば、音楽を聴く際に、お抱えの音楽家の生演奏だった頃から、やがてレコードが発明され、記録媒体がCDとなる。いつのまにか、ソフトとハードの概念が生まれ、今や、ソフトがデータとなり、iTunesでダウンロードされちゃう。
無文字社会(狩猟社会)と文字社会(定住社会)、写本から活版印刷、ルネサンス、ニュートン力学など・・ものすごく緩慢に進んできた情報の流れ、知識の蓄積。人類史レベルで考えると、急すぎて怖くなった。
2007年12月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
活字人間がどの様に出来、それがどう所謂「近代」人になり、そして映像の世紀に聴覚人間として復活するか、という話。
以後の著者のテーマの基本で示唆も多いが、中世ヨーロッパとテレビ時代を活版印刷・映像の時代としており、前者は時代への基礎知識が無ければ読みづらく、後者はインターネットが急速にテレビを飲み込みつつある現代においては内容が古すぎる。
本気でメディア自体を論じる方面に向かう人、既に業界人の端くれである人はともかく、単にマクルーハンの考え方を応用知識として知りたい人は「メディアの法則」の方を読む方が手っ取り早いのでそちらをお勧めする。
以後の著者のテーマの基本で示唆も多いが、中世ヨーロッパとテレビ時代を活版印刷・映像の時代としており、前者は時代への基礎知識が無ければ読みづらく、後者はインターネットが急速にテレビを飲み込みつつある現代においては内容が古すぎる。
本気でメディア自体を論じる方面に向かう人、既に業界人の端くれである人はともかく、単にマクルーハンの考え方を応用知識として知りたい人は「メディアの法則」の方を読む方が手っ取り早いのでそちらをお勧めする。
2008年9月20日に日本でレビュー済み
ヨハネス・グーテンベルク(1398頃〜1468)が発明した活版印刷技術が、人類に、どのような影響を与えたのかを知りたいと思わせた本のタイトル『グーテンベルクの銀河系 活字人間の形成』(1986年)である。
かなり高額な本である。
日本のバブル時代(1986年12月〜1991年2月)の頃、1990年第三刷を購入した思い出の一冊でもある。
p130 古代および中世においては、読書といえば音読に決まっていた。
p146 中世期の学問と芸術面にあらわれた口と耳の世界に話題をもどすまえに、中世の読書は音読であり、しかも劇的な調子をともなっていた、
p223 シュラムは非活字的媒体は「空想志向」であるときめこむ(106頁)。「これらの子供たちを別の角度からみると、社会的、経済的に最上位にあるグループで75パーセント以上は印刷物に親しんでいる……それに較べ、社会的、経済的に最下位にある子供たちはテレビに頼る率が多く、ときにはテレビしか見ない者もいる。」
p380 グーテンベルクの印刷術が世界を満たしはじめてから、人間の声は閉じられてしまった。ひとびとは黙読をしはじめ、活字の受動的な消費者となった。
これらから連想するのは、教育学者・齋藤孝氏(1960年生まれ)の150万部を超えるベストセラーになった『声に出して読みたい日本語』(草思社2001年)と、脳科学者・川島隆太氏(1959年生まれ)の『脳を鍛える大人の音読ドリル』(2003年)が話題になったことを思い出す。
『グーテンベルクの銀河系』を再び手にして、音読について考えました。
かなり高額な本である。
日本のバブル時代(1986年12月〜1991年2月)の頃、1990年第三刷を購入した思い出の一冊でもある。
p130 古代および中世においては、読書といえば音読に決まっていた。
p146 中世期の学問と芸術面にあらわれた口と耳の世界に話題をもどすまえに、中世の読書は音読であり、しかも劇的な調子をともなっていた、
p223 シュラムは非活字的媒体は「空想志向」であるときめこむ(106頁)。「これらの子供たちを別の角度からみると、社会的、経済的に最上位にあるグループで75パーセント以上は印刷物に親しんでいる……それに較べ、社会的、経済的に最下位にある子供たちはテレビに頼る率が多く、ときにはテレビしか見ない者もいる。」
p380 グーテンベルクの印刷術が世界を満たしはじめてから、人間の声は閉じられてしまった。ひとびとは黙読をしはじめ、活字の受動的な消費者となった。
これらから連想するのは、教育学者・齋藤孝氏(1960年生まれ)の150万部を超えるベストセラーになった『声に出して読みたい日本語』(草思社2001年)と、脳科学者・川島隆太氏(1959年生まれ)の『脳を鍛える大人の音読ドリル』(2003年)が話題になったことを思い出す。
『グーテンベルクの銀河系』を再び手にして、音読について考えました。
2008年3月16日に日本でレビュー済み
ルネサンス期の三大発明といえば、火薬、羅針盤、そして印刷術。
本書の主題はその「印刷術」。
例えば、ルター、カルヴァンによる宗教改革。彼らが掲げ、今なおプロテスタントの教義
たる「聖書のみ sola scriptura」を下支えするのが活版印刷。堕落した権威の手から聖書を、
あるいはイエスを解放するこの運動とて、マインツ発の偉大なる技術革命なくしてはそもそも
成り立ちえぬ話。いみじくも、グーテンベルクが刷り上げた最初のテキストは聖書であった。
無論、影響はそればかりではない。大量生産可能な印刷術がいかほどまでに自然科学の
発達を助けたことか。近代的な法概念など、そもそもこの「コピー」概念なくしては成り立ち
得ない。
本書は単に印刷術をめぐる数奇なエピソードを語るにとどまらない。
「声から文字へ」。
この技術は人間の意識に途方もない革命をもたらした、そうマクルーハンは論じる。
啓蒙時代の真の幕開けを告げた印刷術の歴史から導き出される壮大な仮説。
本書の主題はその「印刷術」。
例えば、ルター、カルヴァンによる宗教改革。彼らが掲げ、今なおプロテスタントの教義
たる「聖書のみ sola scriptura」を下支えするのが活版印刷。堕落した権威の手から聖書を、
あるいはイエスを解放するこの運動とて、マインツ発の偉大なる技術革命なくしてはそもそも
成り立ちえぬ話。いみじくも、グーテンベルクが刷り上げた最初のテキストは聖書であった。
無論、影響はそればかりではない。大量生産可能な印刷術がいかほどまでに自然科学の
発達を助けたことか。近代的な法概念など、そもそもこの「コピー」概念なくしては成り立ち
得ない。
本書は単に印刷術をめぐる数奇なエピソードを語るにとどまらない。
「声から文字へ」。
この技術は人間の意識に途方もない革命をもたらした、そうマクルーハンは論じる。
啓蒙時代の真の幕開けを告げた印刷術の歴史から導き出される壮大な仮説。
2002年2月3日に日本でレビュー済み
内容は非常におもしろいものです。
ただ、読みにくく理解が大変でした。というか理解できない文章も多いです。訳のせいかもしれませんし、もともと分かりにくい本なのかもしれません。読みとおすには覚悟が必要です。
ただ、読みにくく理解が大変でした。というか理解できない文章も多いです。訳のせいかもしれませんし、もともと分かりにくい本なのかもしれません。読みとおすには覚悟が必要です。
2007年9月4日に日本でレビュー済み
膨大な量の引用。
だが、引用と引用がある種のパターンの下、もうひとつのパターンを生み出しはじめる。
それは何か。視覚系の僕らが見てきた世界が、幻であるかのように、
世界は歴史の中に立っていた。
その歴史の写真集のような、本書。
だが、僕らは幻ではない。その地点から、また再び銀河系ははじまる。
だが、引用と引用がある種のパターンの下、もうひとつのパターンを生み出しはじめる。
それは何か。視覚系の僕らが見てきた世界が、幻であるかのように、
世界は歴史の中に立っていた。
その歴史の写真集のような、本書。
だが、僕らは幻ではない。その地点から、また再び銀河系ははじまる。