これは、私の父親のプレゼントようなのです☺️
私の父親が喜んで読んでました。
自分で、3の本も購入していました。
ありがとうございます✨
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
全体主義の起原 2 ――帝国主義 単行本(ソフトカバー) – 1972/12/16
全体主義の支配は、西欧の歴史において、おそらくローマ帝国滅亡以来の最も深刻な危機であろう。
それは現代国家の病いであり、その毒は根源的であり、そのテロルに対する許容量は無限である。
全体主義の19世紀における根である反ユダヤ主義の形成に続く第2巻は、
アフリカ争奪戦より第一次世界大戦にいたる帝国主義の時代を主題とする。
〈黄金の安定期〉とよばれたその時代ですら、破局への準備の時であったといえよう。
〈できることなら私は星々を併合しようものを〉――セシル・ローズの象徴的な言葉に示されるように、
膨脹こそが新時代の原理であり、それに対して国民国家のナショナルな原理はなす術を知らない。
地球制覇をめざすモッブと資本の同盟は、国民国家の崩壊と大衆社会の出現を招き、全体主義への扉を開く。
そこに、人類と市民の理念に代る全く新しい支配と組織の原理、人種主義と官僚制が登場した。
ナツィがこの二つの原理を結合したとき、いかに大きな権力と破壊力を蓄積しえたことであろう。
アーレントは、セシル・ローズ、ディズレイリ、ゴビノー、プルースト、T. E. ロレンス等の
人間像の鮮かな分析と、歴史への鋭い考察と、政治哲学の高みから、この清新な〈帝国主義論〉を著わした。
全体主義の起原 全3巻
1 反ユダヤ主義
2 帝国主義
3 全体主義
それは現代国家の病いであり、その毒は根源的であり、そのテロルに対する許容量は無限である。
全体主義の19世紀における根である反ユダヤ主義の形成に続く第2巻は、
アフリカ争奪戦より第一次世界大戦にいたる帝国主義の時代を主題とする。
〈黄金の安定期〉とよばれたその時代ですら、破局への準備の時であったといえよう。
〈できることなら私は星々を併合しようものを〉――セシル・ローズの象徴的な言葉に示されるように、
膨脹こそが新時代の原理であり、それに対して国民国家のナショナルな原理はなす術を知らない。
地球制覇をめざすモッブと資本の同盟は、国民国家の崩壊と大衆社会の出現を招き、全体主義への扉を開く。
そこに、人類と市民の理念に代る全く新しい支配と組織の原理、人種主義と官僚制が登場した。
ナツィがこの二つの原理を結合したとき、いかに大きな権力と破壊力を蓄積しえたことであろう。
アーレントは、セシル・ローズ、ディズレイリ、ゴビノー、プルースト、T. E. ロレンス等の
人間像の鮮かな分析と、歴史への鋭い考察と、政治哲学の高みから、この清新な〈帝国主義論〉を著わした。
全体主義の起原 全3巻
1 反ユダヤ主義
2 帝国主義
3 全体主義
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日1972/12/16
- ISBN-10462202019X
- ISBN-13978-4622020196
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
ハンナ・アーレント
Hannah Arendt
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。
著書『アウグスティヌスの愛の概念』(1929、みすず書房2002)『全体主義の起原』1-3(1951、みすず書房1972、1974)『人間の条件』(1958、筑摩書房1994)『ラーエル・ファルンハーゲン』(1959、みすず書房1999)『イェルサレムのアイヒマン』(1963、みすず書房1969)『革命について』(1963、筑摩書房1995)『暗い時代の人々』(1968、筑摩書房2005)『過去と未来の間』(1968、みすず書房1994)『暴力について――共和国の危機』(1969、みすず書房2000)『精神の生活』上下(1978、岩波書店1994)他、没後に編集されたものに『アーレント政治思想集成』全2巻(みすず書房2002)『思索日記』全2巻(法政大学出版局2006)『責任と判断』(筑摩書房2007)『政治の約束』(筑摩書房2008)『反ユダヤ主義――ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争――ユダヤ論集2』(みすず書房2013)など、またヤスパース、ハイデガー、メアリー・マッカーシーとの往復書簡集も邦訳されている。
Hannah Arendt
1906-1975。ドイツのハノーファー近郊リンデンでユダヤ系の家庭に生まれる。マールブルク大学でハイデガーとブルトマンに、ハイデルベルク大学でヤスパースに、フライブルク大学でフッサールに学ぶ。1928年、ヤスパースのもとで「アウグスティヌスの愛の概念」によって学位取得。ナチ政権成立後(1933)パリに亡命し、亡命ユダヤ人救出活動に従事する。1941年、アメリカに亡命。1951年、市民権取得、その後、バークレー、シカゴ、プリンストン、コロンビア各大学の教授・客員教授などを歴任、1967年、ニュー・スクール・フォー・ソーシャル・リサーチの哲学教授に任命される。
著書『アウグスティヌスの愛の概念』(1929、みすず書房2002)『全体主義の起原』1-3(1951、みすず書房1972、1974)『人間の条件』(1958、筑摩書房1994)『ラーエル・ファルンハーゲン』(1959、みすず書房1999)『イェルサレムのアイヒマン』(1963、みすず書房1969)『革命について』(1963、筑摩書房1995)『暗い時代の人々』(1968、筑摩書房2005)『過去と未来の間』(1968、みすず書房1994)『暴力について――共和国の危機』(1969、みすず書房2000)『精神の生活』上下(1978、岩波書店1994)他、没後に編集されたものに『アーレント政治思想集成』全2巻(みすず書房2002)『思索日記』全2巻(法政大学出版局2006)『責任と判断』(筑摩書房2007)『政治の約束』(筑摩書房2008)『反ユダヤ主義――ユダヤ論集 1』『アイヒマン論争――ユダヤ論集2』(みすず書房2013)など、またヤスパース、ハイデガー、メアリー・マッカーシーとの往復書簡集も邦訳されている。
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (1972/12/16)
- 発売日 : 1972/12/16
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 328ページ
- ISBN-10 : 462202019X
- ISBN-13 : 978-4622020196
- Amazon 売れ筋ランキング: - 296,533位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2021年4月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他で割と高値出品されている本をとても安く出品してくれた。安いので状態はどうかなと思ったら、とてもキレイだった。アマゾンの中古本は、出品数が少なくなると極端に値を上げたり、高値推移がまったく変わらなかったりの傾向が他のネットショップよりも強いが、たまには別の対応をすべきだと考えている。今回の購入は、とてもラッキーだった。
2009年5月28日に日本でレビュー済み
第二巻は「帝国主義」を扱う。国内の市場が飽和状態に陥ったのち、ブルジョワジーが過剰資本を海外投資する際に国家の保証を要求したことに始まるイギリスの帝国主義の形成過程から始まり、投資先で実際に事業に従事するモッブと資本家の結合が起こったこと、モッブ及び現地の行政官の行動原理に人種主義が採用され、南アフリカの金鉱・ダイヤモンド鉱で実践されたことが全体主義運動にヒントを与えたという指摘がまずなされる。
次に、大陸における帝国主義がオーストリアとロシアでそれぞれ汎ゲルマン主義、汎スラブ主義として表れて展開したことも、同様に全体主義運動を用意した要因として取り上げられる。
最後に、第一次世界大戦後に東欧・南欧に新しく作られた国家群に少数民族の問題が持ち上がったこと、彼らはやがて無国籍者、亡命者となって従来の人権思想の無力さを明らかにしてしまったことが指摘される。
といった筋書きで進んでいくこの著作を読んでいくと、帝国主義に内在する仕組みの数々は一貫して国民国家体制を破壊しようとする意図を隠し持っていて、具体的には、国家が公民状態での各自の活動を保証する法そのもの、または法に基づく政党制や各種利益団体・職業団体の効力を無力化させる効果を、一貫して志向している。第一巻の反ユダヤ主義と共に、政治生活を保証する国家と社会の有効性の外濠と内濠が埋められていき、その先に全体主義による統治が現れてくる。
読み進めるのが怖くなるぐらいリアルで、今の状況にも無縁ではない一冊。
次に、大陸における帝国主義がオーストリアとロシアでそれぞれ汎ゲルマン主義、汎スラブ主義として表れて展開したことも、同様に全体主義運動を用意した要因として取り上げられる。
最後に、第一次世界大戦後に東欧・南欧に新しく作られた国家群に少数民族の問題が持ち上がったこと、彼らはやがて無国籍者、亡命者となって従来の人権思想の無力さを明らかにしてしまったことが指摘される。
といった筋書きで進んでいくこの著作を読んでいくと、帝国主義に内在する仕組みの数々は一貫して国民国家体制を破壊しようとする意図を隠し持っていて、具体的には、国家が公民状態での各自の活動を保証する法そのもの、または法に基づく政党制や各種利益団体・職業団体の効力を無力化させる効果を、一貫して志向している。第一巻の反ユダヤ主義と共に、政治生活を保証する国家と社会の有効性の外濠と内濠が埋められていき、その先に全体主義による統治が現れてくる。
読み進めるのが怖くなるぐらいリアルで、今の状況にも無縁ではない一冊。
2003年1月5日に日本でレビュー済み
極めて優秀且つ包括的な本である。
第二巻は第一巻で分析された「反ユダヤ主義」の起源からさらに歩を進め、帝国主義のフレームのもとで人種主義がいかに台頭し始めたかを詳細に論じる。帝国主義者が反国民国家的動機を有していたこと、人種主義がその起源においては反国民国家的ムーブメントであったと言う論点(ユダヤ人差別と反国民国家思想のリンクを想起したい)は、日ごろナショナルなものへの批判に慣れてしまった我々には意外且つ新鮮に映る。
没落貴族のゴビノーが初めに人種主義を唱えたとき、周囲は「ネタ」だと思ってまともに取り上げなかった。しかし「ネタ」としての起源が忘却され「ベタ」になったとき、人種主義は猛威を振るうことになる。
警世の書でもある。
第二巻は第一巻で分析された「反ユダヤ主義」の起源からさらに歩を進め、帝国主義のフレームのもとで人種主義がいかに台頭し始めたかを詳細に論じる。帝国主義者が反国民国家的動機を有していたこと、人種主義がその起源においては反国民国家的ムーブメントであったと言う論点(ユダヤ人差別と反国民国家思想のリンクを想起したい)は、日ごろナショナルなものへの批判に慣れてしまった我々には意外且つ新鮮に映る。
没落貴族のゴビノーが初めに人種主義を唱えたとき、周囲は「ネタ」だと思ってまともに取り上げなかった。しかし「ネタ」としての起源が忘却され「ベタ」になったとき、人種主義は猛威を振るうことになる。
警世の書でもある。